宇多丸 2回目のRHYMESTERサンリオピューロランドライブを語る

宇多丸 2回目のRHYMESTERサンリオピューロランドライブを語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんが2023年7月3日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でサンリオピューロランドで開催したライブ『キングオブステージ in サンリオピューロランド』を振り返っていました。

(宇多丸)ということで、私どもRHYMESTERというグループをやっておりまして。結成今年で34年目というね。お恥ずかしい。もうね、恥かきっ子じゃない。なんかわかんないけど恥ずかしい感じのグループなんですけども。そんなRHYMESTER、小沢さんからすればかなり年上のね、おっさんたちが、なんていうか割とオールドスクール……「オールドスクール」って言うんですけどね。古いスタイルのヒップホップスタイル。

ゴリゴリのね、今どきのちょっとメロディックなタイプのヒップホップじゃなくて。ものすごいゴリゴリの掛け合いラップで、もう口から唾を飛ばしてっていう感じのやつをやってるんですけど。そんな我々が何を血迷ったか、サンリオピューロランドでのライブっていうのを去年から、やらせていただいて。

(小沢光葵)2回目っていうことですか?

(宇多丸)そうなんですよね。去年、2022年にやらせていただいて、大変ご好評いただき。サンリオさんにも大変喜んでいただいて、今年も第2弾っていうのを昨日、やってきたんですよね。ちなみにだから、RHYMESTERマネージャーの田中さんというね、今いますけど。田中さんは今年入ったんだけど。昨日、帰りの道で「正直、事務所に入ってRHYMESTER、一番疑問だったのがこれだった。実際に来るまでは『なんだ、それ? どういうこと? RHYMESTERがサンリオって、どういうこと?」って、内部の人間でさえ疑問に思っていた。ただ去年、本当にご好評いただいて。まずチケットも超瞬殺で。今年はさらにそれを上回る瞬殺だったようですけれども。

(小沢光葵)即完売ですか?

(宇多丸)そうだったんです。要するに、みんなあれですよね。「一体、どういうことになるんだ? どんな珍事が起こるんだ? ヒップホップ史に残る珍事が起こるに違いない」っていうことで、みんなチケットを取っていただいたと思うんですけど。その中で、そのサンリオのあのキャラクターたちと、こういうね、なんていうか夢のステージといいましょうかね。すごいファンタジックな……。

(小沢光葵)本当に今、写真を見ていて。華やかですね。

(宇多丸)後ろにね、大きい木の精でね、グランドファーザーツリーっていうですね。この顔、わかります? 顔がついたでっかい木。これがあるシアターなわけですね。で、この木はちなみにしゃべります。

(小沢光葵)しゃべるんですか!?

(宇多丸)で、RHYMESTER、オープニングはいつもここにいるDJ JINさんが「RHYMESTER!」っつって。「始まるよ!」っていう感じでガナッて盛り上げるんですけど。その役をこのサンリオピューロランドライブだと、この木がやるんですよ。「ウォッホッホッホッホ……RHYMESTER……KING OF STAGE……」とかって言って。もう口をパクパクしてっていう。で、エンディングでもこれ、岸社長。今年からの演出で「みんな、気をつけて帰ってね。ウォッホッホッホッホ……」みたいに木がやるっていう。あの、僕が危惧していた事態が実際に起こっていて。子供が怖くて泣いてました(笑)。

(小沢光葵)そうですよね?(笑)。ちょっと思いました。

(宇多丸)これ、木もマジででっかいし。子供、マジで泣いている人もいたということが報告されてますけど。でね、これに本当にリスナーの皆様、ご家族連れ……たぶん、普段ヒップホップのライブとか、僕らのワンマンとかだと、あんまりちっちゃいお子さんを連れてこれないみたいな。で、ちょうど年齢的にも、ライブは行きたい。RHYMESTERのファンで行きたいけど、お子さんもいるしな……みたいな人が「子供たち、サンリオピューロランド、行くよ」っつって。

で、途中で「じゃあ、ちょっとここに行こうか?」みたいな感じでだまくらかして連れてくるのにちょうどいいっていうことだと思うんですけど。本当に多くのリスナーの方にお越しいただいて。で、メールも普段のライブ以上にドカンドカン、いただいてるんで。ちょっとね、代表的なところというか。いくつか、ご紹介しますね。ラジオネーム「54秒フラット」さん。「サンリオピューロランドのライブ、7月2日(日)15時からの回に……」。2回、やったんですよ。2部制だったんですけども、前の回ですね。最初の方の回。

「家族4人(自分、奥さん、長女6歳、長男4歳)で参加させていただきました。感想も最高の一言です。まさか子供たち、保育園児と一緒にRHYMESTERのライブに行ける日が来ようとは。久しぶりの声出しライブ。子供たちと踊ったり、跳ねたり、叫んだり。実はこれ、テレビで『おかあさんといっしょ』を見てる時と同じことをしてるんです。意外な親和性でした」。なるほどね。飛んだり跳ねたりしてるのね。

「ただライブの途中で娘が『パパ、ここって、ピューロランドなの?』と聞いてきたので、何かしら違和感は感じていたようです。パパはそこは黙ってうなずいておきました。とはいえ子供たちも楽しんだ様子で、ライブの後も『おじさんたち、ずっと歌ってたね』とご機嫌でした。RHYMESTERやヒップホップが何かは知らなくても、何かを感じ取ってくれたらいいなとパパは思っています。素敵なライブ、ありがとうございました。DさんやJINさんにもお礼をお伝えください。ライブも行きます」という。54秒フラットさん。

こんな感じ。まさに。だから結構、本当に5歳だの、4歳だの、もっとちっちゃい子も含めて。あ、ちなみにクマスご家族も3人のお子さん、奥様と一緒に……第三子なんかまだ2ヶ月だから。まだ赤ちゃんなんだけど、一緒に連れてきていただいて、みたいな感じで。

(宇多丸)でもそれぐらい、ちっちゃい子がいる中で……あのね、2部やって。その15時からの第1部と、その後の17時半からの夜の部があって。第2部の方は割と大人の方が多いっていうか。大人が多めの客席で。どっちかというと普段のRHYMESTERのライブに比較的近い感じ。お子さんもいるはいるけど。でも第1部でもむしろ、お子さん連れの方が圧倒的に多くて。それも結構ちっちゃい子が多い中で。これはですね、なかなか考えどころですよね。だから途中でそのサンリオピューロランド、いろんなそのスーパースターがいるじゃないですか。たとえば我々が一緒にグッズを作った、ぐでたまってわかりますか?

(小沢光葵)わかります。

(宇多丸)卵のね、卵が中身が出ていて。ぐでーってなっているっていう、ぐでたまさんとか。あとは今回、『初恋の悪魔』という曲。去年はなかった曲。「この曲をやるにあたって、ピューロランドの小悪魔ちゃんを呼ぶよ!」っつって、クロミちゃん。もう今、大人気のクロミちゃんを呼んで一緒にやったりとか。あとはピューロランド1のやっぱりバッドボーイ。「俺たち、ヒップホップのライブなんでちょっとワルを。ちょっと不良を呼んでこないとね」っつってバッドばつ丸くんを呼んできたりとか。

(小沢光葵)そういう意味だったんですね。

サンリオキャラクターたちに合わせた選曲

(宇多丸)そうなんです。で、一緒にそれぞれに合った曲をやるみたいな感じでやったんですけど。ちなみにその、サンリオの方にすごく言っていただいたのは、そういう感じで出てきてからもすごい一緒に……しゃべりはしないんですよ。キャラクターの皆さんは声は出さないんだけど。こうやって僕がいろいろと振って。いろいろ話してる風でいろいろやったりするんですけど。

そういう感じで、キャラをすごい立ててやる感じのライブをやる人って、あんまりないみたいみたいで。普通の歌だと、実際難しいのよね。だから、たとえばぐでさんだったら「ぐでっとしたよね。じゃあ、RHYMESTER中でもぐでっとした曲をね、やるのが『ちょうどいい』!」っつって。RHYMESTERの『ちょうどいい』っていう、すごくぐでっとした曲をやるとか。

あとは、そうだね。クロミちゃんだったら『初恋の悪魔』。悪魔だから。「悪魔と踊りたいんだろう?」っつって。で、クロミちゃんの動きがもういちいちキュートで。もう本当に小悪魔的な。途中、Mummy-Dさんの肩をグッと抱いてやるところとか、背中にピトッとくっつくところとか。本当にもう、「あれ?」っていう感じのセクシーさみたいな。「セクシー」っていう言葉を使っていいかわかりませんけども。クロミちゃん。

そしてばつ丸くんのところはね、『余計なお世話だバカヤロウ』っていうね。「ちょっと口は悪いけどね。こうやって悪い言葉、悪い気持ちみたいな言葉を歌にしてバーン!って出すと、スカッとしたりするんだよね。これがラップのいいところなんだよね。今日はね、皆さん許可しますから。バカヤローって言ってみよう!」みたいな感じで。「バカヤロー!」みたいなことをね、ご家族とみんなでやるみたいな。そういうのをやったんですよ。

で、親御さんは当然ファンだから、ワーッて盛り上がってる。で、例年見る光景で。去年もありましたけど。お子さんの手足を持って無理やり動かしてる親御さんあり。あとは、もう自然にめちゃくちゃ盛り上がってくれてる子たちもちゃんといるわけですよ。すごい盛り上がってる子たちも……。

(小沢光葵)そうですね。右手を上げてらっしゃる方も多いですね。

(宇多丸)そうそうそうそう。盛り上げてくださっているお子さんもいる。もう大暴れして……だからちょっとハイになっちゃっている子。「うわーっ!」ってなっている子もいる。その一方で、俺がやっぱり印象的だったのは、実はメールいただいた方なんかにもあったんだけど。もう眠くなっちゃって。おねむになっちゃって。結構音が大きいから、お子さんヘッドフォンをつけたり。耳を、鼓膜を守る配慮もあったりするんですけど。そんな中で、眠くなっちゃって「クー……」ってなって。最初はニッコニコで盛り上がっていたのに、やっぱりね、大人と持久時間が違うんだよね。俺がこうやって歌ってる最中に「あっ、ああっ、限界を迎える……グーッ……」みたいな(笑)。それは見えたりとか。

あとはやっぱりね、もうちょっとお姉さんの女の子とかだと、来たくないのに連れられてることに対する抗議の意思……「私は来たくないって言ったでしょ?」っていう感じみたいのがあって。やっぱり本当にそれは申し訳なくて。僕が見てた子とかは最終的にはもうブランケット……まあ、一応そのブランケットはぐでたまさんなんだけど。ぐでさんのブランケットをかぶって、もう完全に拒絶っていう。拒絶の体制(笑)。みたいなのとかね。そういうのが結構、目に入ってくるし。

あとはね、サンリオのスーパースターたちと一緒にこうやって……だから普段のライブとは全然違う頭の使い方をするライブで。MCも、だから一応さっき言ったみたいに子供たちもいることは前提にしてるけど。やっぱり僕、あんまりいわゆる子供目線にするみたいなのは好きじゃなくて。同じ目線でやればいいと思っているから、言葉遣いとかをちょっと考えて。「ネガティブな気持ち」って言いかけて「ネガティブ……だからその、悪い気持ちみたいなの。お腹の中に悪い気持ちがたまっちゃうことって、あるじゃん?」みたいな。でも、言ってることは普段と同じようなことをちゃんとやってるんだけど。だから、やりながらやっぱり普段と違う脳みその使い方をするライブでしたよね。

(小沢光葵)言葉の変換ですね。

(宇多丸)まあ、いつもと同じように。でもちゃんと、モードをちょっとだけチューニングするみたいな。そういう感じで。で、その目線の端々にはそういう、もう疲れて寝ちゃう子とか、完全に拒絶体制の子とか、めちゃくちゃ盛り上がってる子とかがいるみたいな感じで。非常に、もその全てが楽しいという感じのライブですよね。あとはやっぱりサンリオのスーパースターの皆さんが本当に……さっきも言ったクロミちゃんもそうだけど。手練れ。やっぱり、あいつら。

もうね、ちゃんと曲も聞き込んでくれていて。たとえばクロミちゃんとかは『初恋の悪魔』でくるサビで「Here we go」っていうところでちゃんとバーン!って飛び上がってくれるという振り付けを、自分で作ってきてくれて。僕らもそれに合わせて。だからこうやって一緒にクロミちゃんと飛び上がったというこの絵面が出来上がるわけですね。とか、ばつ丸くんとかももう、動きをバシッと決めてくれて。俺もだから、ばつ丸くんがすごくバシッと動きを決めてくれてるので嬉しくなっちゃって。「Who’s bad!」っつって。俺のムダに長いマイケルものまねが始まり、すごい微妙な空気になるみたいな(笑)。「You know, you know it♪」ってこう、始まっちゃって。

そしてぐでさんがやっぱり2年目なんで。ぐでたまさんとの絡み。ぐでさんがすごいのは、やっぱり僕らが歌ってラップしてる最中は途中、もう限界だと言わんばかりにぐでーっと。ゆっくり、ゆーっくりと倒れていったり、ゆっくり揺れたりしてるんだけど。その2曲目の『Just Do It!』っていうね、「いつかやる時はやりますよ」という曲のサビに来た途端、ガーッ!って急に。ビクッ!って踊り出すみたいな。そういうところとかも見事にやってくださってですね。

だからRHYMESTERとサンリオキャラクターの皆さんのコラボもだいぶ板についてきたと思いますよ。とにかく、僕が嬉しかったのはさっきも言ったように、サンリオの方から言っていただいた「ここまでキャラクターと密接に絡んで、それぞれのキャラクターの性格、パーソナリティーもわかった上で立ててくださるようなライブの仕方をする人はいない」っつって。「泣きそうになった」ぐらいまで言っていただいて。いや、そんなの、めちゃくちゃ光栄ですよと。

そういう意味では、だからサングラスにスキンヘッド、衣装も真っ黄っ黄の私もキャラクターみたいなもんなんで。私ども3人もキャラクターみたいなもんなんで。サンリオとは本当に相性がいいということで。また来年……来年というか、サンリオピューロランドKING OF STAGE。機会があれば、もちろん来年もそうだし、もう季節ごとにやったっていいぐらいだって思ったりもしていますけどね。

この間、世界的なヒップホップアーティスト。小沢さんもご存知かもしれないけども。カニエ・ウェストという方がプライベートで日本に来て。サンリオピューロランドに遊びに来ていたんですよ。カニエが。まあ、今世界的にキティちゃんとか人気だからさ。セレブの間で。ピューロランド、来てたっていうんですね。だから私、ちょっとこれはMCでは言い忘れましたけども。カニエが金払って来てる時に、俺らは金もらって出ているからっていう。これはもう、どっちが上か? カニエは見に来てる側。俺らは出ている側だから。

(小沢光葵)もらっているぞと(笑)。

サンリオピューロランド、来る側と出る側

(宇多丸)もう、そのヒップホップ界におけるヒエラルキーというのはここにおいて決定したと、言わざるを得ないのが現状でもあるし。サンリオピューロランドにて決したと言わざるを得ないのが現状ではないでしょうか?

カニエ・ウェストが多摩センターに出没
『サンリオピューロランド』を家族と訪問するなど日本滞在を満喫中

(宇多丸)これあのさ、ぐでたまグッズってあれですか? RHYMESTERのホームページまだまだ買えて。今年、また新デザインでめっちゃめちゃかわいいのが……RHYMESTER3人がぐでたま仕様でデザイン化されてて。こういうグッズもまず、他のアーティストは作らないんだって。

(小沢光葵)ああ、かわいい!

(宇多丸)なので、本格的にサンリオ……でも言っちゃえば、RHYMESTERがサンリオキャラクター化してるんで。ちょっと皆さん、様子を見ていただければ。アトロク6周年突入グッズとあわせて、ちょっとご覧いただければ幸いかと思います。ということで小沢さんベラベラしゃべってすいません。

(小沢光葵)いえいえ。Tシャツとかバッグもあって、かわいいですね。

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(宇多丸)そうなんです。ぜひ見てください。そしてサンリオピューロランドにお越しいただいてきた皆さん、ありがとうございました。実は曜日パートナーも全員、集合で。見に来ていただいて。非常に華やかな状態でやらせていただきました。お越しいただいた方、ありがとうございます。メール、皆さん、目を通しておりますので。温かいメール、ありがとうございます。大変、励みになります。サンリオピューロランドRHYMESTERライブのお話でした。

<書き起こしおわり>

渡辺志保 RHYMESTERサンリオピューロランドライブを語る
渡辺志保さんが2023年7月3日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でRHYMESTERがサンリオピューロランドで行ったライブを家族で見に行った際の模様を話していました。
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