吉田豪さんが2010年5月にTBSラジオ『小島慶子キラ☆キラ』で篠原ともえさんを紹介。親交の深いピエール瀧さんと篠原ともえさんについて語り合っていました。
(小島慶子)あの、お忙しい吉田豪さんでいらっしゃいますが、今日は、もう瀧さんにも縁の深い篠原ともえさんを。
(吉田豪)そうなんですよ。今日は本当、瀧さんと2人で語りたいぐらいの。
(ピエール瀧)篠原。はい。
(小島慶子)ねえ。
(吉田豪)当然ね、瀧さんの方が死ぬほど詳しい。
(ピエール瀧)死ぬほど詳しい?まあ、付き合いは古いですからね。
(小島慶子)だって20周年ライブにもね、ゲストで出てらして。
(ピエール瀧)出てましたね。
(吉田豪)で、篠原さん自身があれなんですよね。15周年で。ねえ。6月末に15周年記念盤。デビューアルバムがね、スペシャルエディションで出るということで。
(小島慶子)そうなんですか。へー。
(吉田豪)そうなんですよ。なので、それのあわせて紹介してみようかっていう感じなんですけど。あれらしいですね。で、僕が篠原さんを紹介しようかって言ったら、昨日ですか?番組の村沢プロデューサーが。『篠原ともえって、私と同い年ぐらい?』って言っていたっていう驚愕の情報が入りまして。
(小島慶子)あの、まあ村沢さんはええと、42かな?いま。
(吉田豪)あの、10以上違いますね(笑)。篠原さんは現在31才というね。はいはい。
(小島慶子)村沢さん、心の時計を止めている。
(吉田豪)止めすぎですよ(笑)。
(小島慶子)篠原さん、だから15ぐらいでデビューしたってことですか?16とか?
(吉田豪)16ですね。95年に16才でデビューということですね。
(小島慶子)よく覚えてます。すごい衝撃的でしたね。
(吉田豪)すごかったですよね。なんだろう?たしかに新しいキャラクターが出てきたっていうか。ナゴムギャルが暴走しておかしなことになっている状態っていうか。
(ピエール瀧)まあルックスはナゴムギャルっぽかったですけどね。まあ、ナゴムギャルって言ってもおわかりにならない方も。まあ、インディーのナゴムっていうレーベルがあって。
(吉田豪)かつて瀧さんも所属していた。
(ピエール瀧)僕らもいましたけど。そこに、追っかけというかファンの子たちがみんなお団子つけたりして、独特の装飾具をつけたナゴムギャルっていうのがいたんですけど。
(小島慶子)ねえ。だから篠原さんは元気で。ちょっとあの、クルクルって変わった歌を歌っていて。ファッションも自作ですっごい奇抜でね。なんか、すごい人が出てきたなって思いました。
(吉田豪)ちなみにさっき村沢プロデューサーにね、さっきの話したんですよ。『篠原ともえって私と同い年ぐらい?って言ったらしいじゃないですか?』っつったら、とっさに『クルクル♪』ってポーズを決めてましたよ(笑)。あなたの方がクルクル言ってますよっていう(笑)。
(ピエール瀧)あとで電流を流したら?
(吉田豪)(笑)
(小島慶子)ビリビリビリビリ・・・(笑)。
電気グルーヴとの出会い
(吉田豪)で、まあ卓球さんプロデュースでデビューしたわけですけど、瀧さんはその頃にもう会ってるわけですか?
(ピエール瀧)まあ、会ってますねというか、オーディションでなんかね、元気のいい子がいるんで。うちの当時の事務所の社長が『これをプロデュースしようと思うんだが。卓球、これ、やれ!』みたいなことになって、やっていたのは覚えてますね。
(小島慶子)ああ、そうなんですか?そんな原点からの関わりなんですね。
(ピエール瀧)そういうことですね。
(吉田豪)デビュー時の面接の時に卓球さんに『どういうのを歌いたいの?』って聞かれて、『今井美樹系』って答えたっていう伝説があって。
(小島慶子)ぜんぜん違うじゃないですか、篠原さんの(笑)。
(吉田豪)で、『自分のキャラを考えてから言え!』って怒られたんだけど、『私、ぜったいに今井美樹系でバラード系だと思うんですけど』って言い張って。で、作られたのが『クルクルミラクル』だったというね。
(小島慶子)懐かしい。
(ピエール瀧)作曲、卓球くんですね。作詞、森若香織ちゃんじゃないですかね?これね。
(吉田豪)ああ、でしたね。はいはいはい。で、最初だからこの曲を渡されたものだから、『私、こっちのキャラじゃないのに!』って憤っていたらしいんですけど、歌ってみたら、『なに、このフィット感?』っていうことで、すっかりこっちに行ったっていう。ただ、本当デビュー前に出会った大人が卓球さんとか瀧さんとか、相当特殊な人だったわけで。それがもう、人格形成にかなりの影響を与えて。その後の芸能人生も左右したっていう話で。
(小島慶子)(笑)。まあ、カルガモの刷り込みと一緒でね。『この人について行かなくちゃ』っていうね。
(吉田豪)最初に出会ったちゃんとした大人・・・ちゃんとしてないんですけど(笑)。そこですよね。
(小島慶子)(笑)
(ピエール瀧)そういうことですね。
セクハラ三昧を体験
(吉田豪)それで、16でまずセクハラ三昧を体験するんですよ。
(小島慶子)えっ?なんで?ひどいじゃないの。
(吉田豪)まあ、普通にまず顔を舐められるとかは当然で。
(小島慶子)ちょっと!それ卓球さん?もう・・・(笑)。
(吉田豪)あの、単行本があるんですよ。『ウルトラリラックス』っていうTOKYO FM出版から出ている。これに、卓球さんとの対談が出てるんですけど。
(小島慶子)ええ。
(吉田豪)対談の冒頭が『お前にいまさら聞くことねえな。じゃあ、なに聞こうか?初潮、いつ?』っていう(笑)。
(小島慶子)最低です(笑)。卓球さん、最低です。
(ピエール瀧)あの、それぐらいが別に何ら普通な日々でしたから(笑)。
(吉田豪)驚き、ないわけですよね。
(小島慶子)最低(笑)。
(吉田豪)あれ、瀧さんはセクハラしてたんですか?
(ピエール瀧)僕はセクハラはそんなしてないですけども。まあ、たまに抱きついたりとか、それぐらいですけど。
(吉田豪)(笑)。ハグぐらいの。体育会系的なね。
(ピエール瀧)股間を見せたりとか、そんぐらいの。
(小島慶子)最低です!それ、捕まりますよ。もうちょっと。まあでも、この間、20周年ライブでも本当に3人、仲良し仲良しでね。なんか。兄弟みたいですよね。なんかね。
(ピエール瀧)まあ、そうですね。親戚の子っていう感じです。感覚としては。
(吉田豪)なるほど。なるほど。それがどんどん成長してきた。ちなみに、横でどういうセクハラしてるのを見ました?卓球さん。
(ピエール瀧)いろいろやってますよ。まあ、セクハラじゃないですけど、『篠原、ちょっとデジカメ貸して』っつってデジカメを借りて。そのまま便所に行って、自分のケツの穴の写真を撮ってきて。しかもそのカメラに、写真にロックをかけて返したりとか(笑)。
(吉田豪)(笑)
(ピエール瀧)『どうやって消すの!?どうやって・・・どうしても、石野さんのお尻の穴が消えない!』って(笑)。
(小島・吉田)(笑)
(ピエール瀧)『だからこのデジカメ、人に見せることができない!』って。
(小島慶子)信じられないですよ!
(ピエール瀧)その時の卓球のシンプルに言ったこと。『デジカメって便利だな!』って。
(小島・吉田)(爆笑)
(ピエール瀧)『自分のケツの穴が見れるって、便利だな!』って。
(吉田豪)鏡じゃなかなか見づらいですからね。
(ピエール瀧)はい(笑)。
(小島慶子)卓球さん、どうかしてますよ!
(ピエール瀧)なるほど!って思いましたけど(笑)。
(吉田豪)それをだからね、デビュー早々に体験してたら、そりゃあもう運命変わりますよっていうね。
(小島慶子)そういうもんかと思っちゃうわけね。
(吉田豪)で、最近舞台とかの活動をよくやっているんですけど。『その舞台で実は言えなかった言葉がある』って言ってたんですよ。
(小島慶子)へー。そこまで過激な青春を送りながら。
(吉田豪)『ブラジャーっていう単語が言えない』って言っていて。この話も『私、ちょっと女性の下着のことが言えないんですよ・・・』みたいな(笑)。
(ピエール瀧)あいつ、言えないです。たしかに。『言ってみ?』っつったら、『いやー!』って。
(小島慶子)へー。
(吉田豪)そう。響きがすごいいやらしく感じて。その原因を作ったのも卓球さんで。
(ピエール瀧)(笑)
(吉田豪)まあ、その頃ね、『ねー!』っつって、高校生の時に肩を触るふりしてブラのホックをパチンと外されたりとかで。それがすごいトラウマになっていて。ブラジャーっていうのはいやらしいもの!みたいな感じの刷り込みができて。
(小島慶子)(笑)。ひどい話だな!
(吉田豪)ブラジャーバージンになったっていうね。
(小島慶子)ひどい話。卓球さん、覚えてるのかな?
(吉田豪)で、それを卓球さんに訴えたらしいんですよ。『ひどいじゃないですか。いまだにそういう風になっているんですよ』っつったら、『それぐらいの否定するものがあると、それが解けた時に相当おもしろいから。お前は楽しみがあっていい。お前、それ克服してくれる男性がいたら、こんな幸せなことはないぞ!』とかね、訳のわかんない言い訳をしてっていう(笑)。
(ピエール瀧)(笑)
(小島慶子)わからないです。言っていることが(笑)。
(吉田豪)まあ、いまだにスチャダラパーのANIさんとかね。まあ、スチャダラパーファンだったんですけど。彼女は。『ヌード撮らせて』って言われて、『嫌だよ』って言ったら、『じゃあセミで。セミで』って1週間くらい説得されて。耳に息を吹きかけられながらっていう(笑)。あのへんの大人たちにはずっとこういうことをされているっていう(笑)。
(ピエール瀧)(笑)
(小島慶子)篠原さんって、おきれいな方ですよね。割りとこう、ポップなおもしろキャラみたいなイメージがあったんですけど、しみじみお顔を見てみると、おきれいな方ですよね。やっぱりね。
(ピエール瀧)まあ、そうかもしれないけど。さっき言ったように親戚の子みたいな感じなんだよね。
(吉田豪)そこに色気は感じないと。
(ピエール瀧)だからもう最初の時点でもう『キーホルダーみたいなやつだな、こいつ』って思ったから。
(小島慶子)(笑)
(吉田豪)はいはいはい。キーホルダーがちょっとね、パンツ作られてようがどうしようが知るか!っていう(笑)。
(ピエール瀧)あの、どんなきれいなキーホルダーも、キーホルダーはキーホルダーっていう(笑)。
(吉田豪)やる対象じゃないですからね(笑)。
(ピエール瀧)そういうことですから。
(小島慶子)そうか。私は同性として、ああ、この人はきれいな方なんだなって。
(吉田豪)まあ、髪をおろしたぐらいから、そういうようなイメージになってきて。最近は、バラエティー番組、昔ほど出ていないせいか、ブログとかを見て驚く人がすごい多いみたいなんですよ。もう顔がぜんぜん変わった!みたいな。恋愛してるんじゃないか?10キロ痩せたんじゃないか?整形したんじゃないか?みたいな噂が流れて。まあ、本人曰く、歯を直しただけっていうことで。
(小島慶子)あ、たしかに八重歯があったかも。昔ね。
(吉田豪)まあ、歯医者さんに言われたらしいんですよ。『30才になったら、その歯はもうイタいよ』って。で、卓球さんにも『お前、歯直せ』って言われて。和田アキ子さんにも言われて。吉田拓郎さんからも言われて。で、フリオ・イグレシアスからも『歯を直したら結婚しよう』って言われて(笑)。
(小島慶子)本当?(笑)。
(吉田豪)直しても、してないんですけどね(笑)。
(小島慶子)フリオ・イグレシアスってそういう人なんだ(笑)。
(ピエール瀧)フリオですよ。フリオですよ。
(吉田豪)『ビギン・ザ・ビギン』ですよ(笑)。
(小島慶子)歯を直したら結婚しよう(笑)。
基本的には昔から変わっていない
(吉田豪)まあ、全てがこういう(笑)。で、こうやって変わったわけですけど。変わった結果、『あの時、キャラ作ってたの?』って言われることも増えたらしいんですけど、基本的には変わってないんですよね。あの、どうですか?そのへん。
(ピエール瀧)まあ、基本的には、僕らの周りにいる時はね、あのまんまですけどね。
(吉田豪)取材とかしてても、やっぱり照れた時にああいう動きになるとかがあるじゃないですか。
(ピエール瀧)まあ、そうですね。はい。
(吉田豪)だから、ぜんぜん変わんないんですよ。スイッチが入ったらあのままっていう。
(小島慶子)うーん。
(吉田豪)だから、舞台とかだとそういう役をやんなくなったっていうぐらいなんですけど。
(小島慶子)ちょっと弾けた役ね。
(吉田豪)大御所への踏み込み方とかはぜんぜん変わってなくて。まあ去年、1回この番組でも話しましたけど、初めて内田裕也さんに会った時も『裕也さん!ともえちゃんでーす!シェキナベイベー!』って声かけて(笑)。『お前、バカにしてんのか!』って裕也さんに言われたっていう(笑)。
(小島慶子)(笑)
(ピエール瀧)NGワードから入っていったっていうね。
(吉田・小島)(笑)
(吉田豪)いちばん言うと怒ることを言って。それでも懲りずにガンガン行くと、『お前、かわいいやつだな』になるっていうパターンっていう。
(小島慶子)ああー。でもきっと悪意がないっていうか、お人柄のかわいらしさがやっぱり伝わるんじゃないですかね?
(吉田豪)まあ、あとだから踏み込みづらいところをあんまり踏み込む人、いないから、『おもしろいやつだ』って思われやすいじゃないですか。
(小島慶子)ああ、そうなのかもね。
(吉田豪)吉田拓郎さんとかも同じパターンで。最初は拓郎さんが照れてるんだと思って、『ラブユー!ラブユー!』って言い続けたらすごい嫌がられたんだけれども、『お前がいないと寂しいな』って言うようになったりとか。
(小島慶子)へー!
(吉田豪)あの、演出家の蜷川幸雄さんに対しても、膝の上に座って『にゃおーん!』とか言ってたんですけど。
(小島慶子)わお!
(吉田豪)ほら、蜷川さんって、本当に怖いことで有名じゃないですか。灰皿投げる系の(笑)。だから消しゴムを投げつけられたりしたんですけど、『蜷川さんは照れ屋なんでしょ?にゃー!』って言い続けて。『お前、やめろ!』って言われてたのがいつの間にか、『あれ・・・今日、お前、膝の上に乗ってこないの?』って言うようになったっていう(笑)。
(小島慶子)(笑)。病みつきに。
(吉田豪)さらには周りの人に、『篠原みたいにしろとは言わないけど、お前らも膝に乗るぐらいのな・・・』みたいな(笑)。
(小島・瀧)(笑)
(吉田豪)寂しかったっていう(笑)。みんな怖がって近づいてこないっていうね。
(小島慶子)そうだったんだー、蜷川さん、ちょっとね。
(吉田豪)すごいよ!っていう(笑)。みたいな感じでね、本当にあのキャラがプラスになっている部分はあるんですけど。ただやっぱり、あんな暴走キャラなのに、当時実は学校だとすごい大人しかったりとかあって。
(小島慶子)そうだったんですか。へー!
(ピエール瀧)当時ね、やっぱり16、17の子ですから。歌い始めた頃というかね。そりゃあ、学校とか同級生の子たちには、まあ言われるでしょうね。
(吉田豪)プラス、あの時のね、異常な盛り上がりっぷりも含めてすごかったんで。当然シノラーファッションが流行った時に、篠原さんがあの格好で街を歩いていると、追い剥ぎに会ったっていうんですよね(笑)。
(ピエール瀧)(笑)
(小島慶子)追い剥ぎ(笑)。持って行かれちゃう?
(吉田豪)現代にそんなのあるんだ!?っていう感じですよ(笑)。
(ピエール瀧)追い剥ぎだ。
(小島慶子)追い剥ぎね。峠道で出てきそうな。
(吉田豪)『あ、いい服!』みたいな。ベリベリやられて。
(小島慶子)本人、取られちゃうんだ。
(吉田豪)で、鼻の穴に指つっこまれたりとか。髪掴まれて、『クルクルとか言えよ!』って言われたりみたいな。ひどい扱いをされて。高校でも『芸能人が来た!』みたいにチヤホヤされると思っていたら、『調子に乗ってるんじゃねーよ!』みたいな感じでシメられたりとか。殴られて『クルクルって言えよ!』って言われたりとか。みんな、クルクル、クルクル・・・(笑)。大変だったらしいんですよ。
(小島慶子)大変だったんですね。
(吉田豪)まあね、でもまあ、『プライベートはそれでもしょうがないけど、仕事では・・・』と思ったら、バラエティー番組の現場でも、スタッフから『お前、バカだな!』と殴られたりとか。
(小島慶子)えっ、ひどい!
(吉田豪)しかも、グーで、指輪してっていう。『それは本当に辛かった。トイレで1人、泣いた』ってうね。
(小島慶子)えっ?トイレで1人で泣くまで?かわいそう・・・
(吉田豪)そんなひどい目に遭いながら、『おもしかったんでしょうね。前向きに考える私の反応とかが』みたいな(笑)。
(ピエール瀧)まあ、ねえ。
(小島慶子)大人になったんですかね。それはひどい現場ですね。
(吉田豪)いや、前向きだなと思うんですよ。『みんな私のこと好きだと思っているから』っていう発想で。だからこれ、BUBKAで取材に行ったんで、正直警戒してたんですよ。BUBKAに対して。警戒してるんですけど、『BUBKAも好きですよ。私。BUBKAは本当、読んでいる人が多いから、私なんか出たら恥ずかしい。でも、アングラで確立してて、BUBKAってすごいですよね』とか。BUBKAまで褒め始めて(笑)。
(小島慶子)(笑)
(吉田豪)気つかいすぎなんですよね(笑)。
(小島慶子)でもなんか、周りにいる人がハッピーになるから、いいじゃないですか。
(吉田豪)ですね。ただなんか、そういうような人だと、『どうです?たとえば2chとか見ます?』って聞いたら、『私ね、2ch、なんかで1回見ちゃったの。すっごいヘコんじゃって』って。で、速攻友達に電話して、『見たことある?』って言ったら、『ともえちゃん、あれ、ぜったい見ちゃダメ』とか言われて。で、瀧さんに『見た?』って言ったら、『俺、見た。ヘコんだ』『だよねー!』みたいな感じで(笑)。
(小島慶子)(笑)
(吉田豪)『瀧さんが見てヘコむぐらいだったから、これは芸能人は一度は経験することだと思って、ヘコんでよかったとは思いました』っていうね。
(小島慶子)親戚のお兄ちゃんに相談したんだな(笑)。
(ピエール瀧)そういうことなんですよね(笑)。
(吉田豪)覚えてます?
(ピエール瀧)まあ、そうですね。こんな、言ったのかな?
(吉田豪)(笑)
(小島慶子)覚えてないじゃない!(笑)。
(ピエール瀧)言ったっけなー?っていう。
(小島慶子)適当(笑)。
(吉田豪)こういういいアドバイス、2人してるんじゃないんですか?やっぱり。芸能生活で。
(ピエール瀧)いいアドバイスっていうか、まあこれぐらいは普通にね。普通の楽屋話というか。そういうところですからね。まあでも、あんまりね、そんなに篠原に相談されることもないので(笑)。
(吉田豪)あんまり信用されてないんですか?(笑)。
(ピエール瀧)まあ、そらそうでしょう。
(小島慶子)(笑)
(吉田豪)チンコ見せる側ですからね(笑)。
(ピエール瀧)電気グルーヴの2人に普通の相談しちゃマズいでしょ。だって。
(吉田豪)まあ、即座に雑誌の連載とかでバラされるっていう(笑)。
(ピエール瀧)ねえ。
(小島慶子)でも、友達もそうですよね。明るいしね。
幅広い交友関係
(吉田豪)ああー、まあ、そうですね。交友関係はたしかに広いですよ。あの、アングラ側な人から、大メジャーまでっていう。
(ピエール瀧)まあ、篠原は裏表がないですからね。
(小島慶子)あ、なさそう。
(ピエール瀧)あのままなんで、どこ行ってもあの調子なんで。それで、友達もいっぱいいますよね。
(吉田豪)それこそね、電気グルーヴと浅倉大介を同じレベルで付き合っている人ってそんないないじゃないですか(笑)。すごいですよねっていう。『電気好きな人で、浅倉さんも好きな人ってすごいいるから、うらやましいって言われます』みたいなね。で、親友は深田恭子さんで、ブログにもしょっちゅう出てくるんですけど。
(小島慶子)うん。
(吉田豪)でも、本当にすごいいい写真がいっぱい出てて。『そろそろホリプロに怒られるんじゃないか?』って篠原さんも言ってたんですけど。深田恭子さんの自宅公開したりとかして。で、ねえ。深田さんも毎日ブログを見てるらしくて。自分以外の子の写真が載っていると、『最近ともえちゃん、誰と仲いいの?』とか聞いてきたって(笑)。
(小島慶子)(笑)
(吉田豪)『BONNIE PINKさんと仲いいの?』とか焼きもち焼いて(笑)。
(小島慶子)(笑)
(吉田豪)かわいい話があって、好きなんですけど。篠原さんも実は嫉妬深いらしいんですね。卓球さんに対してすごいジェラシーがあったみたいで。卓球さんがサーフコースターズっていうバンドのリミックスをやるって聞いただけで、ズルい!ズルい!って(笑)。なんで私以外を?みたいな(笑)。
(小島慶子)(笑)
(ピエール瀧)サーフコースターズだよ、だって?(笑)。
(吉田豪)なにやるわけでもないですからね(笑)。
(ピエール瀧)そうだよ(笑)。
(吉田豪)男のバンドですよ、普通の(笑)。だから、卓球さんが本当、プロデュースを離れた時、大変だったらしいんですよ。97年3月の『ウルトラリラックス』が最後なんですけど。ある日、レコーディングブースに呼ばれて、卓球さんから『篠原はもう1人で大丈夫だから。俺はもう、プロデュースやめるから』って言ったら、『やだやだ!』ってその場で大泣きしちゃって。『石野さんがいないと、できない!ともえちゃんも芸能界から離れちゃう!』って言い出して。
(小島慶子)うん。
(吉田豪)そしたら、卓球さんがギューッと抱きしめてくれて。これが載ったらすごい恥ずかしいと思うけど、『お前は大丈夫。俺が言うから間違いない。お前は大丈夫』って言ってくれて。
(小島慶子)あ、優しい。卓球さん。
(吉田豪)卓球さん、ちょっといい話って。でも最近になって、『あれ、すごいうれしかった』っつったら、『俺、覚えてねえ。そんな気持ち悪いことしたの?俺、覚えてねえ。しかもそれ、嘘』っていう(笑)。
(小島慶子)(爆笑)
(吉田豪)『俺、自分のことしか考えてなかった』って、突き放したっていうね。
(小島慶子)(爆笑)。ひ、ひどい人だ。
(吉田豪)そのへんは、瀧さんは?
(ピエール瀧)まあ、『お前は大丈夫。俺が言うから間違いない。お前は大丈夫』って言ったかもしれないですけど、心これっぽっちも入ってないですね。
(小島・吉田)(爆笑)
(吉田豪)まあ、早くこの場を終わらせたいみたいな(笑)。
(小島慶子)感動した自分を返して(笑)。
(吉田豪)卓球さんらしくない、いい話だな!って思ったんですね。聞いた時ね。
(ピエール瀧)言ったかもしれないですけどね。その場をしのぐために(笑)。
(吉田豪)(爆笑)
(小島慶子)感動持続時間4秒半ぐらいでしたよ。
(吉田豪)嘘(笑)。
(ピエール瀧)完全、嘘でしょうね。
(吉田豪)覚えてない?
(ピエール瀧)はい。
(吉田豪)だからね、30すぎて結婚したいって言ってるんですけど、『卓球さんのことが大好きすぎるから、結婚相手の基準は卓球さんとかの、あの輪に入れるような素敵な男性』って言っていて。
(小島慶子)結構ハードル高くないですか?
(吉田豪)高いですよね。それを友達に話したら、友達から『石野さん基準にしたら、ともえちゃん、一生結婚できないよ。別世界で考えた方がいいよ。あんな変態に付き合える人はいないよ』って言われて。『そうかな?と思って諦めたんですけど・・・』っていうね。
(小島・瀧)(笑)
(吉田豪)どうなんですか?このへん、瀧さん?
(ピエール瀧)まあ、そうでしょうね。
(小島・吉田)(笑)
(ピエール瀧)あの、卓球くんのこと、やっぱりすごい尊敬してますしね。なんかあの、お兄ちゃんってわけでもないですけど、そういう面白い人っていうので見てますからね。まあ、卓球くんがいいっていうわけではないでしょうけどね。私生活は一緒にしたくないはずです。篠原サイドも(笑)。
(吉田豪)(爆笑)。そこまでベタベタな付き合いじゃなく、距離を置いてね(笑)。
(小島慶子)不思議な存在だけど、そういう人が同じ業界にね、最初からいるってラッキーですね。
(ピエール瀧)まあでも、さっきもいろいろな話がありますけど。その、どこどこ行って、スタッフが『ちょっとお前、なんかやれよ!』みたいな横柄な態度をとったりとかっていうのがありますけどね。まあ、卓球くんとかああいう人は、横柄な態度はとらないで、そのまま本音のことをバンバン言いますから。そういう人がいなかったんでしょうね。要するにね、周りにあんまり。
(吉田豪)ズケズケ入るけども、別にそれは悪意も何もなく。普通にケツの穴を見せる・・・
(ピエール瀧)本当のことを言っているだけっていう(笑)。
(吉田豪)(笑)
(小島慶子)ねえ。でも、そういう人に最初に出会えたってすごい幸せな方だと思うな。
(吉田豪)ですよね。あの、テレビ上では普通にやっているんだけど、裏でなにかするみたいなことじゃないっていうことですよね。まあ、そんな感じで取材だったんですけど。まあ、本当大変だったんですよ。最初、BUBKAっていうだけでの警戒心をどう解くか?っていうのがあって。『あなたが出ていたイベントに僕も出てたんですよ』みたいにこう、つながりありますよみたいな。いかにこう、警戒心をなくすか?って。
(小島慶子)あ、豪さんとは初めてだった?
(吉田豪)初めてです。『宇川くんのイベント、僕も出てたんですよ』ぐらいのね。共通の友達、いますよ!から入っていって、徐々に徐々にやっていったんですけど。途中で『私、本当BUBKAって聞いて、私なにをしたのかな?って思って。すごい怖いと思って・・・』って(笑)。
(小島慶子)(笑)
(吉田豪)だからすごいこう、いい人だったんで。僕もすごい気をつかったんですよ。だから、台湾での騒動の話とかは突っ込んだんですけど、中村獅童ネタとか、これはかわいそうだなと思って。記事とかいっぱい集めたんですけど、あえてそのへんは触れないで。そしたら、『記事全部見せてくださいよ!』って、見始めちゃったんで。まあ、あえて突っ込まないでいるの、わかってくれたな、これで・・・みたいなことで。
(小島慶子)ああ、そうかもね。
(吉田豪)まあね、そういう風にやっていたら・・・
(ピエール瀧)そんなの、うちらの周り、ガンガン言ってますからね。
(吉田豪)そうなんですよ!卓球さんとか平気でガンガン言ってて(笑)。
(ピエール瀧)『篠原、次、中村獅童と次、いつ付き合うの?』みたいな。
(吉田豪)(爆笑)
(小島慶子)ちょっと・・・なんてこと聞くのよ!
(ピエール瀧)『何回やった?』みたいな。
(吉田豪)(笑)。気つかって損した!って思いましたよ。僕、本当に(笑)。
(小島慶子)ねえ(笑)。今日はね、篠原ともえさんについてでした。吉田豪さん、ありがとうございました。また来週、よろしくお願いします。
(吉田豪)はい、どもー。
<書き起こしおわり>