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MC漢・ダースレイダー 日本のMCバトルの歴史とUMBの未来を語る

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MC漢さんとダースレイダーさんがDOMMUNE『UMB×DOMMUNE』に出演。『「UMBへの道 ~MC BATTLE大研究!~』と題して、日本のMCバトルの歴史を振り返り、またUMBの今後の展開について話していました。

MC漢・ダースレイダー 日本のMCバトルの歴史とUMBの未来を語る

(二木信)でも、あれですよね。バッといま、ダースさんが全部いまの予定をワッとしゃべりましたけど。UMB、やるんですね。うわっ!って驚いている人たちも、かなりいるでしょうね。

(ダースレイダー)いや、UMBはやるでしょ。

(MC漢)UMBだって、ひとつしかないから。『UMB』っつったら、ひとつしかないでしょ。

(ダースレイダー)唯一無比のUMBですから。

(二木信)やっぱこう、『MCバトル大研究』っていうことなんで。ちょっと、いまバッと聞いて、情報がバーッと出て。

(MC漢)ちょっと、現在進行形から未来についての話だったんですけど。

(二木信)話が来たんで。そもそもこう、UMB。MCバトルとはなんぞや?ってことで。バック・イン・ザ・デイズ。それこそなんか、たぶんこの番組を見られている方の中には、UMB頂上決戦。鎖グループ、ブラックスワンの番組で戦極MCバトル、罵倒、あとSATUSSYのENTERと、漢さん、ダースさんが出た番組を見た方もいると思うんですよね。で、あそこではだいぶこう、MCバトルの歴史を振り返りつつ、UMBへの道ということで、いまこれからやる話につながっていくと思うんで。ちょっとその話と重複してもいいと思うんで。ちょっと、これまでの2人が見てきたバトルヒストリーからちょっと話してもらいたいなと。

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日本のMCバトルの歴史

(ダースレイダー)はい。ええと、さかのぼること、私が両目が見えていた時代の話なんですけども。はじめまして。片目のダースの叔父貴です。

(二木信)また自己紹介した(笑)。

(ダースレイダー)いや、なんかさっき漢がね、『案外眼帯の人と話している時、どういう顔していいのかわかんない人、いそうだよね』みたいな感じなんで。大丈夫ですよ!みたいなね(笑)。世の中、いろんな人がいるっていう。いろんな人がいるっていうのがMCバトルの歴史だと思うんですけど。もう、バッ!っていった時のニューヨークがヒップホップが生まれて云々の話は、まあみなさんどっかで調べれば出てくると思いますけど。結局、ヒップホップの中では、『変な争いをするぐらいだったら、スキルで白黒つけようぜ!』っていう考え方があったのが、ようやく日本に定着したっていうか、スタートしたのがB BOY PARKのMCバトルだと思うんですね。

(二木信)うん、うん。

(ダースレイダー)で、その1回目。これ、何年だったっけな?

(MC漢)99か98ぐらい。99?

(ダースレイダー)99年。で、これはB BOY PARKが当時、もう本当に、フリーのイベントっていうこともあって注目もされていて。夏、8月に開催だったと思うんですけども。集まってやっている中で、MCバトルっていうのを企画して。で、司会はライムスターの宇多丸さんが司会で。これはジャッジ制だったんですね。

(MC漢)ふーん。1回目。

(ダースレイダー)1回目はジャッジオンリー。

(MC漢)この1回目から、B BOY PARKは箱も借りるよってなったんだ。じゃあ。

(ダースレイダー)そうですね。エイジア(CLUB ASIA)だったと思うんだよな。たしか。で、僕、実は16人エントリーした中で僕も出ましてですね。あの、覆面をかぶって出たんですけど。その時点で当時のバトル感っていうのが出るっていうかね。覆面かぶって出て。で、まあ当然のごとくフリースタイルMCバトルっていうのがなかったから。僕はもう用意してたんですよ。戦う用の16小節とかを。全部書いて。

(MC漢)えっ?

(ダースレイダー)本当。本当。

(MC漢)まあ1回目だから、いっか。

(ダースレイダー)わかんないんだもん。だって。だから取りあえず相手を攻撃するのをいっぱい作っておけばいいんだなと思って、用意していったの。

(MC漢)ああ、なるほどね。バトルラインを。

(ダースレイダー)バトルラインをいっぱいためて行ったの。アンチョコを作って。

(MC漢)でもわかるよ。気持ちは。

(ダースレイダー)で、出て行って見ていたら、優勝したのこれ、みんな知っていると思うんだけど、KREVAなんですよ。で、KREVAが明らかに即興をしているんですよ。明らかに即興でラップをしていて、目の前のことを。で、あの人は韻をちゃんと踏むんだけども、途中でその韻を入れ替えて、『後ろから読むと○○』みたいな。

(MC漢)なんのためにすんの?それ。

(ダースレイダー)いや、韻を踏むため。『そっちが出口。逆さにすると、ちぐで。YOYOYO!これから行くぜ!』みたいなことをやっていたの。で、それを見て・・・

(MC漢)言葉遊びとしては面白いよね。うん。

(二木信)(笑)

(ダースレイダー)チクチクいくね(笑)。

(MC漢)いかないよ。すごいなと思って。

(ダースレイダー)いやいやいや。だけど、見ててね、即興でやっている!っていうの。で、自分は用意してきてるんだけど、あっちの方がかっこいいと思ったの。だから、やってみようと思って、出て、即興でやったら、あわわわわ・・・みたいな感じで。

(MC漢)捨てたんだ。持ってきたものは。

(ダースレイダー)もうリリックは捨てて、即興いくぞ!と思って出て行ったのはいいんだけど、即興なんかできないから。もうコテンパンにやられましたよ。ティグレっていう奴にね(笑)。ティグレにボコボコにやられまして。阪神タイガースの格好してたんだけど。あいつ。

(MC漢)なんなの?仮装大会だったの?それ。

(ダースレイダー)だから、マスクマン対阪神だったんですよ。その試合が。

(二木信)漢さんがいちばん最初にこのB BOY PARKのMCバトルに出たのは・・・2000年ですか?

(MC漢)そのKREVAが3回目の優勝した年かな。だから、2001年か。

(ダースレイダー)そう。KREVAは三連覇。

(MC漢)で、『KREVAが二連勝している、そういうバトルの大会(B BOY PARK)がある』っていうのを、やっと僕、耳にするようになって。で、『なに?そんなのあんの?そんなのあるんだったら、俺は余裕で優勝するわ。じゃあ』っつって、『どうやって出んの?』みたいな感じですよね。

(ダースレイダー)あれ、会場はハーレムだったっけ?

(MC漢)ハーレム。前日に予選、たぶん上の・・・

(ダースレイダー)BX CAFEでやって。

(二木信)その時はなんかこう、審査っていうか。B BOY PARKのMCバトルの時はあったんですか?

(MC漢)DJのKENBOだったり、ROCK-Teeと、あと誰がいたかな?ジャッジがそういう人たちがやってたね。

(ダースレイダー)あれ?HAB I SCREAMは?

(MC漢)HAB I SCREAM、いたかな?その時。いたような気がするけど、その予選はいたかな?わかんない。予選はね、ジャッジが3人くらい来て。

(ダースレイダー)3人だったね。で、それでもうKREVAが優勝するんだけども。KREVA時代。三連覇していて。で、彼の場合、その後KICK THE CAN CREWとか同時進行でやっていたんだけれども。実際メジャーでこう、活躍することになるんだけれども。まあ、やっぱりそこで『バトルで勝っている』っていう重石っていうか、ある種の証明っていうのをしてしまった人だから、そこがすごくいい形でのメジャーブレイクだったなと思うんだけれども。それ以降のチャンピオンに関しての不足感っていうのがどうしてもあるんだけれども。

(二木信)ああ。

(ダースレイダー)KREVAが実は3回優勝した後、4回目のチャンピオンっていうのが、この人なんですよ。ねえ。

(MC漢)そうですよ。

(ダースレイダー)キョトーンとしてるけど。

(MC漢)うん。そうだったね。

(ダースレイダー)KREVAが三連覇して、次、でも出ないってなったのね。三連覇したから。

(MC漢)そうそう。あの時は僕ね、4回目出てほしかったけど。出なくても普通だと思うよね。やっぱ、3回証明してるんだから。

(ダースレイダー)4回目出ろ!ってさすがにね、虫がいい話だよね。

(MC漢)いやでもね、戦いたかったよね。またいつか戦いたいですけどね。

(ダースレイダー)まあ、いつか戦ってくれるといいですね。

(MC漢)同じ土俵に追いついたら、戦ってくれるでしょうね。

(ダースレイダー)おおー。ちょっと、がんばってくださいね。まずあの、1人で武道館でライブをやってほしいですね。漢さんにもね。

(MC漢)武道館で武闘派。

(ダースレイダー)武闘派だ(笑)。戦う武闘派!みたいなね。

(MC漢)それはあんま良くないな。ダサい。

(ダースレイダー)OK・・・

(MC漢)ウソウソウソ。今日はバトルの日だからね。

(ダースレイダー)バトルの日だからね。

(二木信)なんか話をちょっと違う観点から聞くんですけど。KREVAが三連覇して、まあ漢さん、般若とかの世代が出てくるじゃないですか。ダースさんとか。

(MC漢)その頃にはね。

(二木信)変わってくるじゃないですか。いろんなスタイルも含めて変わってきますよね?

(MC漢)そういうこと。そこで・・・いままで、かっこいいとされるものがみんなの中でひとつしか教科書がないから。データがね。で、3回優勝してるから、やっぱりそのデータしかないんで。

(ダースレイダー)KREVAスタイルってやつ。

(MC漢)KREVAスタイルって基本的にはみんな真似をしてるのが多かったんだよね。で、僕はそのスタイルで持ちネタの曲とか日頃のライブもそういう雰囲気の歌だったり歌い方だったら、僕は有りだと思うんだけど。そのスタイルっていうのは。まあ、明らかにフリースタイルの時だけそのスタイルでやってきたりするのは、やっぱり内容も浅いやつが多かったし。

(ダースレイダー)まあ普段の自分の書いているラップとフリースタイル用でぜんぜん変わっちゃうというか。

(MC漢)だからバトルっていう大会が始まる以前から、やっぱ突発的に勃発するバトルっていうのはやっぱある時代だったから。その時とかはやっぱ、僕らは違うそういう、普通のイベントのオープンマイクとかで、もうバトルになったらバトルもやっていたし。だから、一応MCバトルっていう行為自体はもう、その時には当たり前に、相手によっては勃発。会場で。どんなイベントだろうがしてたんだけど。

(二木信)うんうん。

(MC漢)その中でも、やっぱKREVAたちのFGクルーっていうのはFAMILY(渋谷)で、かならずオープンマイクっていうのをやっていて。そこでのスキルっていうのはみんな、FGクルーはすごくて。たぶん。で、ただその中でも、もうその時代まで来るとね、俺らも個人的にどっかで勃発したり、どっかのバトル、ちっちゃいイベントやってたら、ぶっ潰すか?っていう感じで。出れねーなら、行ってやるよ!って感じで。そういう、パーティーつぶしじゃないけどね、そういう感じのバトルをやっていた時期だから。自分たちの中のね、自信のあるスタイルっていうのがもう出来ちゃってるんだよ。

(二木信)うんうん。

(MC漢)そういうのを自分らで主張していくっていうのが当たり前の感覚で。しかももう、そういうのじゃないから。お前たちと違うスタイルでって。自分らの中で理由もちゃんとわかってやっていることだっていうのが、それぞれいろんなやつが出てきた世代で。結構それが普通にスキルフルなやつが多くて。それを大会にそのまま持ち込めたらなっていう雰囲気で。僕は出てたかな。

(ダースレイダー)まあ2004年に漢が優勝した時、決勝戦は般若と漢でやってるんだけれども。まあそこにICE BAHNの玉露だったり、降神の志人だったり。ぜんぜんみんなスタイルが違くて。で、かつそのKREVAスタイルでもないっていう。

(MC漢)KREVAスタイルっていうのがいわゆるそういうのがね、いままでの大会だと16人のうち14人がそうなんだけど。その年になったら急に逆の比率になったの。KREVAスタイルが2人ぐらいしかいなくなっちゃって。

(二木信)KREVAスタイルとKREVAスタイル以降の決定的な違いっていうのは、2人が言葉で説明すると、どこらへんになりますか?

(MC漢)いや、KREVAスタイルっていうのは、ひとつの成功例だから。

(ダースレイダー)『あれやれば、勝てる』ってみんな思っちゃったんだよね。

(MC漢)って思っちゃう人もいるんだなっていうのは、わかったわけではないけど、理解はできる。気持ちはわからないけど、理解はできる。そういう風になるのは。

(ダースレイダー)そうね。論理的にはわかるけど、気持ち的にラッパーとしてはどうかな?って。

(MC漢)そう。俺はそっちじゃなかったっていうだけだけど。別に否定もしないよ。

(ダースレイダー)まあ、俺はもうちょいグレーですけどね。

(MC漢)そうだよね(笑)。結局君、そういうタイプだからね。東大も入ったから。

(ダースレイダー)俺は探りながら、どっちかな?みたいなのはあったけど。

(MC漢)まあでも、いいんじゃない?その場で捨てたりするんだから。

(ダースレイダー)それで、俺は1回目KREVAの即興を見て、『これは俺、できねーな』と思ってやめちゃったの。即興ってもの自体を。で、もうこのKREVAスタイルっていうものをできないと思っていたの。俺は。『あれやんないと勝てないんだったら、俺は出れないな』と思って見てたら、漢が優勝した時に、『あっ、違うやり方をみんなやってる』っていうのを見て、『じゃあできそうだな』と。

(MC漢)詳しく言うと、その前段階の、彼が3回目で優勝した時は僕、2回戦で彼と当たってるの。で、よっしゃ!と思ったんだ。『やったよ、勝っちゃうよ』と。もうぜんぜん、本当に自信があったの。当時、俺。だってB BOY PARKに出した予選のフリースタイルの即興の審査テープがあるんだけど、15分だからね。俺。フリースタイル。ブチ込んだの。止めないで。

(ダースレイダー)迷惑な話ですよ。みんなどれぐらい聞いてくれてたのかな?それね。

(MC漢)うん。と、思いながら俺、送ったけどね。

(ダース・二木)(笑)

(MC漢)ただ、まあそんぐらい、それをやっていたぐらい自分も自信が当時あったり。友達からも『やってくれよ!』って車乗っていたら言われるとか。そういう感じで僕らの身の回りには僕、ラップ広げてたんで。友達が、僕の。だから、その時にはね、彼と当たってたぶん、いまだったらB BOY PARKでもなんでも、俺と当たったら俺のね、返しの次には俺の真似っぽい感じのをバーッ!ってやってみるとか、モノマネっていう手法がいまじゃ普通なんだけど。

(二木信)うんうん。

(MC漢)別に俺がいちばん最初に日本でやったぜとは言わないんだけど、僕はその大会で当たった時、4小節かなんか、『こいつのスタイルなんてマジ簡単だぜ』っつって真似してたんだよね。最初の4小節、韻の踏み方とか、ゆっくりやって。『こんな感じ こんなのできるぜ マジ簡単に 任しとけ俺 MC漢に』とか。で、もう残りの小節をバーッ!って自分のスタイル出したっていうやり方したんだけど。もう1パンチラインぐらい出たら、勝っていたかな?と本当に思っている。たぶん、あいつも焦ったと思う。



(ダースレイダー)思うのは自由ですからね。

(MC漢)だけど、それをもう1回、次の大会では証明したかったけど、もう十分俺はその時に証明したと思ったから。なんだったら、前日の予選の時点で俺、優勝するなって踏んでたから。見てる中でね。こんなやつらかよと思って。だから、そん時は、もうびっくりしたよね。負けた時も。『やっべー、本気でなかった』っていうのはあったんだけど。

(ダースレイダー)(笑)

(MC漢)でもまあ、自信はあったよね。その時から。このスタイルだけじゃなくなるっしょ?っていうのは。

(ダースレイダー)だからそれを、実際次の年に、まあKREVAが出なかったせいで100%の形では証明できなかったにせよ、その自分のやり方で優勝できるぞってところまでは見せたと。

(MC漢)まあただ、決勝戦に関してはぜったい般若もそうだったと思うけど。2人とも調子が良くないよね。あんまり良くないね。



(二木信)良くない状態。

(MC漢)でもまあ、純粋な戦いかな。だから、僕はどっちかって言うと、1回戦目、2回戦目、3回戦目までの戦いの方がたぶんイケてたと思うんだよね。印象的には。ビデオ見ても。

(ダースレイダー)よく言うよね。1回戦のバイオ戦。

(MC漢)バイオ戦とかも、たぶん良かったよね。

(ダースレイダー)が、良かったっていうのはね、本人、いまだに覚えているぐらいの手応えだったと思うんだけど。まあそれを経て2004年に優勝して。で、それが、やっぱり俺も見ていて、『ああ、これならできる』と思ったのが全国的に波及して。2005年がB BOY PARKのエントリー数がもうとんでもないことになっちゃって。

(二木信)ああ、そうなの?

(ダースレイダー)で、予選をチッタでやったんだけど、もう多すぎるから4人同時に戦うっていう。

(MC漢)戦うんだよな。赤コーナー、青コーナー、黄色コーナー・・・

(ダースレイダー)緑かなんか。わかんないけど。

(MC漢)『赤コーナー、アホそうやー!』って言う大阪のやつが出てきたり。ヒダやんっていう。

(ダースレイダー)いたね、それね。

(二木信)(笑)

(MC漢)『なに、こいつ?』みたいなね。裸になって。

(ダースレイダー)でも、4人同時だからもうバトルの体をなしてないんだよね。だから・・・

(MC漢)ちゃんと律儀にさ、1人ずつディスる奴もいれば、よくわかんないことになっている奴もいるし。

(ダースレイダー)で、俺、その時にでももう1回、これならできると思ってチャレンジしたのね。で、そん時に俺の前でチッタで予選待ちでズラーッとすごい人数のラッパーが並んでいて。で、それをどんどんエントリーしていって。俺の前にいたのが、頭がバコーンと割れているニッツって奴だったんだけど。『もうこんな奴でんのかよ?頭、割れちゃってるよ!』みたいな人が目の前にいたりしたんだけど。まあ、それだけ集まって、それで予選もまあそんなめちゃくちゃなやり方ながらも、一応16人選んで。で、漢とかも勝ち抜いていて。

(二木信)うん。

(ダースレイダー)そいで、決勝戦。16人で今度、恵比寿でやったんだけど。そこで、まあ個人的にはB BOY PARKのMCバトルの崩壊っていうのがそこでは起こって。これもまあ、昔の話だからあんまりほじくり返してもしょうがないんですけど。まあ、やっぱりああいったシステムでやっていく以上、こうなるよねっていう。

(MC漢)ヒップホップだから、やっぱりユニティーみたいなね。自分たちのファミリーとか地域も含めた後押しも含めて、やっぱりあの、取り巻き a.k.a 輩と呼ばれるようなシステムになっていくんだよね。やっぱ、そうやってがんばっていると。

(ダースレイダー)勢力同士のあれになっちゃうんだよね。

(MC漢)『俺の町にも出てきたよ、こんな奴!』みたいな感じで、やっぱりみんなうれしくなるから。そうするとやっぱり会場がね、雰囲気もっと良くなってくるわけ。それで。

(ダースレイダー)『良く』っていう言い方もあるけど、『悪く』っていう言い方もあるってやつね。

(MC漢)そう。で、思惑も出てくるわけ。人によっては、政治的な。

(ダースレイダー)やっぱり勝ったらこうなんじゃねーか?みたいな。

(MC漢)ここでこうしたら、ぜってーこうなるから!これでレールひいちゃおうと。だから、ひいた以上、ここを渡ってもらわないといけない!っていうんでパワープレイになってきちゃって。バックステージで政治的なっていうよりは、権力的、暴力的なもんも含めたキャラクター的なものも含めたね。判定ひっくり返すみたいな感じの行動が、某不良グループの人たちが起こしちゃって。

(ダースレイダー)まあこのへんはね、調べればわかると思うし。まあ僕、会場にいて、その時は予選でサクッと負けたから。会場にいたんだけども。やっぱり見ていて、『あっ、これ終わったな』っていう風に普通に思ったの。

(二木信)ああ、思いました?その時。『ああ、終わったな。これはちょっともう限界きたな』と。

(MC漢)そうだね。で、僕もなんか気づいたら2回戦目ぐらいで負けちゃって。その流れで。それで・・・

(ダースレイダー)えっ、準決勝まで行ってなかった?

(MC漢)あのね、なんかごちゃごちゃになりすぎてよくわかんなかったけど。なんかいきなりカンカーン!っつって。『はい、やり直し!』っつったら、本当にやり直しになっちゃって。僕の試合だけ。その『やり直し!』はTABOO1が言ってるんですよ。『はい、やり直し!』っつって、もうごちゃごちゃになってるから。会場が。そこに便乗しちゃって。たぶん、僕の友達も(笑)。

(ダースレイダー)ちなみにね、TABOO1が言った時、俺、そん時隣にいたんだけど。そん時TABOO1、超ニコニコしてた。

(二木信)(笑)。仲間がやり直しを宣言しちゃうみたいな。

(ダースレイダー)いたずらっ子みたいな感じで、『おう、言ってやったよ!』みたいな感じで。

(MC漢)審査員ももうね、戻ってきたくない雰囲気になって。集まんなくなっちゃって。

(ダースレイダー)審査員も1回、全員いなくなって。

(MC漢)『ちょっと危険だ、これ』っていうんで。

(二木信)これ、有名な話ですよね。要は審査員がいない時に試合を始めてしまって・・

(MC漢)しまったのは僕ですよ。たしかに。あまりにも、こうダラダラと試合、緊張感を持っている中で。何を押してるんだよ?と。休憩10分だね。でも、15分たって、『おいおい、もういい加減にしろよ!』とマイクで言っちゃったんだよね。リング上で、俺も前回チャンピオンだからさ。そこはもう、乗っちゃったんだろうね(笑)。

(二木信)(笑)

(MC漢)それでもう、『さっさともう、やりてー奴だけで始めようぜ!』っつったら、ワーッ!ってなっちゃって。バンッ!って始まって。バシッ!っつって1試合目やって負けて。そこでたぶん。そしたら審査員の人間とか戻ってきて。2人ぐらい、たぶん。で、『おう、なに勝手に始めたの?』みたいな。今度、逆にカマしてきて。で、俺も一瞬、『ん?やば、かった?』って思うわけですよね。

(二木信)(笑)

(MC漢)『たしかに、やってしまったのは良くないのか?』って。それをやってなかったら、怒れたかもしれないと。いろいろ考えちゃうんだよね。だけど、『いや、それもおかしいでしょ?』ってことで、またもう、ごちゃ・・・っていう風に。『いや、おかしくなくない?』つって。『じゃあもう1回、やろうぜ!』みたいなのを、そのごちゃごちゃしたタイミングでTABOO1がパンパンッ!ってやったんだろうね。ゴングを。

(ダースレイダー)ポーン!って声がね、1個飛び出た感じだよね。あれ。でも要は、ジャッジシステムっていうのも・・・

(二木信)システムの話ですよね。だから。

(MC漢)そこだよ。あと、仕切れなかったんだよ。リング上でレフリーやる奴がね。

(ダースレイダー)で、それも含めてモメて。で、結局その時に出てきたのが、『観客判定にしよう』っていうのを、逆にその意味でやっちゃダメなんだけど、観客判定をやっちゃって。

(MC漢)リングに上がって荒らして、結果しまった奴らが『納得いかねーよ!俺のマイメンが負けたのは絶対納得いかねー!ちょっと、客に1回聞いてみようぜ?』って言って客に聞いたら、やっぱちょっとタイミング的にはそこまでヒールで行ってしまったから。お昼の大会だし。やっぱ、基本的には相手もフォークマスターって奴だったんで、一見正統派なんでね。彼は、パッと見たら、絶対。

(ダースレイダー)まあ試合自体、しっかりと勝ってましたよ。

(MC漢)しかも正当に試合もしていて。んで、そうだね。試合は好みがあるぐらいのバランスで、好みによってどっちだろう?っていういい試合だったんだよ。で、『じゃあもう客に聞こうぜ!』って。レフリーしてた人はそん時は、『いや!』っつって。最初は俺らとかが『オイ!』っつって。『やるぞ!』っつったら、『じゃあ、やるか!』ってなっていたのに、いざこう、違う強い人たちが来ると、『うん、そうだね!』って。

(二木信)(笑)

(MC漢)で、その不良が上がってきた時も、俺は、もうわかんない。『じゃあ客に聞くなら客に聞いてくれ』って感じになって。『うん、じゃあ客に聞くぞ!』っつって、その人たちが要は『どっちだと思う?』っつったら、やっぱりやっぱ、勝てなかったんだよね。空気的にもう、おかしくなっちゃって。そしたらその、司会をやっている奴が、『うーん、これはどっちだろう?俺にはわかんない!』とか言ったの。明らかにわかるじゃん、お前!『ワーッ!』と『ワー』なんだから。これ、わかんないの?



(ダースレイダー)いや、でもわかんないっていいうのも・・・さっきのあれと一緒で、理解はできるけど、わからないね。

(MC漢)わかってない。うん。

(二木信)だから要はパワープレイの世界になっちゃったってことですよね。もう公平な審査とか、そういう体制、そういう・・・

(MC漢)もうすぐ反射しちゃうんだよね。ツルツルだし。ヘアースタイルも。パンパーン!って言葉も。

(ダースレイダー)レフリーがね、スキンヘッドだったっていうね。

(MC漢)ポンポン!って、いま言ったことをはね返すなよっていうぐらい。後ろ向いた瞬間に、はね返って。『あれ?いま俺に言ってたのに・・・』みたいな。『うん』って言ってくれたのに、『うんうん』って振り向いた瞬間に言ってない?みたいな感じで。まあ、そこまでパニっちゃったから。

(ダースレイダー)で、主催のB BOY PARK側も結局事態は収拾できなくて。

(MC漢)『こんなんじゃ、もうやめよう!』みたいに言ってたの。バックステージで、その大会をやっている人が。で、これだったらもう俺、来年やろうかな?とその時に思ったわけ。

(ダースレイダー)その崩壊していく様を見て。しかも、パンパンの会場で、みんなが見ていく中で壊れていって。で、『えっ?これ、どうなるんだろう?』って。で、このシステムじゃあもう無理じゃんっていうのもわかったタイミングで。

(MC漢)限界が来たなっていうのはあったね。

(二木信)そっからだからスタートしていくのが、UMBの前段階にある『お黙り!ラップ道場』なんですよね。

(MC漢)そう。それで、すかさずその次の年がなかったのかな?1年あいたかな?

(ダースレイダー)いや、次の年はあったよ。

(MC漢)次の年、すぐやってるよね?俺。

(ダースレイダー)やってる。お黙り!ラップ道場はやっている。

(MC漢)そう。そしたら案の定、向こう(B BOY PARK)はやんなかったんだよね?

(ダースレイダー)いや、向こうはやっている。1回だけ。

(MC漢)あ、1回はやったんだ。その次、1回はやった。

(二木信)2004年にやってないんじゃないですか?B BOY PARKの方は。

(ダースレイダー)あ、そっかそっか。2004年は、1個あいたところはやってないんだ。

(MC漢)そうそう。

(ダースレイダー)で、その漢が始めたのが盛り上がったから、2005年にまたやったんだ。まあ、そういうあれがありますよ。

(二木信)だからさかのぼると、ちょっとなんかこう、もう・・・

(MC漢)その頃にはもう、UMBって形にこっちの方も3年目とか2年目になって。お黙り!…が。で、『UMB』っていう正式な名前で新たに始めて。ドーン!UMB1回目、2005年!みたいな感じでたしかやったんで。で、その形でやりだして1年目、2年目とすごい盛り上がってくれて。全国的に、雰囲気的には。で、それによって今度B BOY PARK側が『打倒UMB』っていう名目で、新たにB BOY PARKのMCバトルを立ち上げるんだよね。

(ダースレイダー)まああの、当時も心境としてはね、お黙り!ラップ道場ができて、新宿のHOOPか。まあ異様にアングラ感ただよう会場で男ばっか集まってやってるんだけれども。まあこれがね、すごく刺激的だったんですよ。

(MC漢)200人ぐらい集まるからね。

(ダースレイダー)これは、なんか起こるぞ!っていう空気がすごいあって。かつ、『えっ?こんなにラッパーっていたの?』みたいな。フリースタイルできる奴が。

(MC漢)こんなにしゃべんない?みたいな。

(ダースレイダー)そう。みんなしゃべんない。

(MC漢)みんな。ピリピリして。

(ダースレイダー)そういうムードがすごい刺激的で。で、かつ、その漢の大会、漢のちょっと下の志人とかの世代。80年とか81年ぐらいの奴らがめちゃめちゃラップするようになっちゃって。フリースタイラーだらけ。

(MC漢)で、ラップのひとついいところは、ラップっていうものに向き合ってやり始めて、自分たちの中で本当に見つめて、ある程度の自分の中のルールでちゃんとラップ見つめなおしてやっていくっていう段階の一線を超えると、ラップで勝負しなきゃな!っていう気持ちがより強くなってくるんだよね。どんなジャンルの人間も。で、これによって、マイクを持つ場だったりフリースタイルっていうバトルの場所だったら、僕はケンカしたことがなくても行けるよ!みたいな感じで、自信を持ってみんながそこの場を共有して戦えるっていう雰囲気がね、ちゃんとまさしくヒップホップのバトルルールとして、ちゃんと日本では成り立っていたから。その時に。

(ダースレイダー)もう本当ね、バックパッカーみたいな奴から、超不良から、普段なにやってんのかわかんないような奴から、サラリーマン風の奴から、とにかくラップするっていう場で飛び込んでいる奴がいっぱいいて。

(MC漢)なんで、こういう文学代表・・・簡単に言うとね、ダースレイダー、文学系代表でいいよ。じゃあ、東大で。なら、俺、体育会系代表でいいよ。体育会系代表でよくて、で、たとえばじゃあ不良っぽい、ヤンキータイプみたいな人がいるとするじゃん。で、そういう人に聞いても、意外とみんな一緒のルールを共有していると思うのが、そんな感じの文学系の奴も含めて、僕らはね、『マイクだったらなんでもアリだぜ』っていうのがね、バトルだよ!って一見聞こえるけど。

(二木信)うんうん。

(MC漢)逆を言わせてもらうと、俺らの中で共通しているルールを違反してバトルでなんか言ってきてる場合は、ぶん殴られてもしょうがないよっていうのはね、あるんですよ。だから俺らの中で、ぶん殴られてしょうがない時はしょうがないっしょって終わる。おかしい時はもう、止めるけどね。

(ダースレイダー)だから、そのルールは結構・・・

(MC漢)それ、わかんない人はぜったいわかんないよ。たぶん、ルール。

(ダースレイダー)あのね、実は理解していて。だから、漢みたいな奴と当たる時も、こいつだったらここまでは言えるだろうとか。たとえばじゃあ、地元の話とかしちゃったら、漢以外の奴も地元の奴、いっぱいいるわけだから。そこまで言っちゃったら、そいつらからはぶん殴られるよっていう話になるのね。目の前のラッパーは・・・

(MC漢)100%とは言わないけどね。100%ではないけど、まずはそこで接点を自分で作ってしまったとか。下らない理屈も含めてね。

(ダースレイダー)勝手にスケールを広げちゃったり、ちょっと間違った方向に攻撃しちゃったりすると・・・

(MC漢)あと、『僕言ってないこととか、君、知らないでしょ?そんなこと、絶対』ってことを勝手に言ってきて。一方的にくっつけちゃったりね。イメージとかね。それも危ないかな。

(ダースレイダー)そうそうそう。で、実際、漢とは試合してるんだけども。その時は逆パターンで。漢が、俺が文学系っていう定義を最初に。『こいつ、見た目オタク 俺、リアル』みたいな感じで来て。で、『家帰って母ちゃんところで甘えてろ』みたいなので1番終わったんだけど。俺、実は両親を早めに亡くしているパターンで。

(MC漢)うん。そこ、シリアスだよね。

(ダースレイダー)そう。そこ、パターン来たから、『おっ、来たぞ!』と思って、そこをカキーン!って打ち返して。

(MC漢)いや、一応一線超えてるんで、『やっべーこと言った!』っていう。意外とそこで『畜生!』じゃなくて、『やっべーこと言った!』みたいになるから。戦っている中で。

(ダースレイダー)言ってきたから、これはいいパス来たぞと思って。『じゃあちょっと天国にいる母ちゃんにも報告しとくよ お前をやっつけたことを』みたいな感じでバーン!と言ったら、まあ漢は『おおう、それはちょっと悪かった』みたいな(笑)。

(MC漢)まあそこはね、ドン!って跳ね返してもいいんだけど、別にまあ、そん時は大会の趣旨も、僕のやっている大会で優勝した奴が、僕がボスキャラで最後にボーン!って最後に出て行って、『俺と戦ったら、倍額やるよ!』っていうゲームをやってんですよ。その時は。

(ダースレイダー)で、僕が優勝して。で、『漢、出てこいやー!』っつって。したら、そん時は初期バトルにありがちな、ルールなしの、突然ラップが始まっちゃって。漢の。で、もう何本やるかも決めてないから、延々7本・・・

(MC漢)そうだね。感情が先走って、アカペラみたいに最終的になって。で、アカペラで、これで決めよう!って思って俺が『おめー、さっさと家に帰って母ちゃんに泣きついてろよ』みたいなことを言ったら、『俺の母ちゃんは天国だ とっくに』って言われて、『あっ、これ負けたな。今日は』って。『悪いこと言ったな。ちょっと浅はかだった。足んなかったな』っていう。

(ダースレイダー)朝6時ぐらいなんですけどね。それ。やってんのが(笑)。

(MC漢)でもまあ、そんぐらいエネエルギッシュにみんなも会場に残って、そういう風に見てたかな。で、いまもそういう大会はあると思うし。で、まあそういうだから僕らの中では暴力的なイメージになってしまった時もあるけど、別にそれは有りだよとは言わないよ。殴られてもしょうがないなとは思うけど。ただ、なるべくそこは見ている人も聞いている人もやる人も、ある程度、こんだけのいま日本でバトルが文化っぽい感じで、年月もね、たってきたし。そういうところも、理解力を持っている人が増えたり、楽しみ方とか、ヒップホップの表現とか、それはルール違反でしょ?とか。ここは逆にいいんだねとか。いろんなことを理解しながら、また覚えていくと面白いかなと。

(二木信)うん。

(MC漢)やっぱ、アメリカのヒップホップと少し違うんですよ。僕の中での言い方は、日本文化を尊重した、日本人が日本でやった場合のヒップホップなんで。で、それを言ったら僕はヒップホップだっていう意味だったら、もしかしたらアメリカから教えてもらったシステムを俺らはもっと有効的に上手く使っているとも言えると思うんで。彼らは『Rest In Peace』って言いながら、2PACやビギーっつって、いまだにたまに殺しあうと。

(ダースレイダー)だからそこはやってないよね。

(MC漢)そこは・・・僕らはまさしくマイクを武器に持ち替えて、1回みんな全国で総当り戦で。それこそ東京の奴も勘違いしたり、地方の奴も逆に勘違いして、血を流すようなケンカもいろんな各地で起きながら、いまはある程度いろんなネットワークが何本も全国にあって。いろんなスタイルの違いによって共有もしてたりしてね。そういう意味ではいろんな成功とは言えると思うんだよね。上手く俺らはやっていて、無駄な争いも少なくなって。

(ダースレイダー)まあ、そうだね。

(MC漢)で、争う時は正当にやっていたり。いろんなパターン、あると思うけどね。

(二木信)そういういろいろなネットワークを全国に広げていったものを、やっぱりUMBに集結させたいっていう感じなんですか?2人、やっぱ今後、大会としては?

(MC漢)うん。そこはいまのジャンルの話で言うと少しズレるけど。それのひとつがUMBだね。そういうネットワークをどんどん形にして。つまり、形にするってことはね、僕も足んない社会性みたいなところは必要かもしれないけど。そういう社会性をさ、みんなルールができていったら、そこでお金も稼げるシステムがね、ちゃんと生まれると思うから。そういう意味で、いろんなこのヒップホップっていうので形にしていったり。まだメイクできたりするんじゃないかな?と思う。

(ダースレイダー)まあ、何回か失敗・・・そのB BOY PARKの崩壊もそうだし、上手く行かなかったっていう例も先例としていくつかあった中で、でもそんだけ失敗した分の経験値を踏まえて作れるんじゃねーか?っていうのがいまのタイミングだったりもするから。なんかそこはいろいろ勉強してますね。日本のヒップホップもっていうことがちゃんと証明できればいいのかなとは思うし。

(二木信)だからあれですよね。前のUMB頂上決戦っていうみんなが集まって話したところで、すごい面白いなと僕、聞いていて思ったのは、やっぱりルールだったり審査の仕方だったりとかっていうのをすごい吟味して、新しい審査の方法みたいなのをいかに作り上げていくか?みたいな。お二人はすごい考えてますよね。

(MC漢)だって逆の立場から見たら、突っ込みたくなっちゃうってことだよ。『それだとさ、平等じゃねーじゃん!』とか。プレイヤーとして出る場合は、負けた場合はどんなことがあっても、何を言っても吠えることになるんで。遠吠えということで。なんで、やっぱ負けたら『いや、ぜったいこうすれば・・・逆だったら勝ってた』とか言うのは、一線を越えてると言わなくなるから。そこはスッと消えていくんだけど、やっぱそこって思っちゃいけないことだとは思うんだよね。『たしかにこういうルールにされたら、もう負けです!』とか。

(ダースレイダー)しょうがないっていうね。まあその、納得いくっていうこと。

(MC漢)するってこと。だから見ている人がわかりづらいかもしれないけど、っていうところはなるべく尊重したいけど。これは、一応プレイヤーの、出る側の奴ら100%の視点で考えている。

(二木信)なるほどね。

(ダースレイダー)負け犬の遠吠えはね、たまにキレイに遠吠えしちゃう時、あるんですけど。やっぱりそれって、隙があると、どんどん遠吠えデカくなっちゃって。『あんな決め方だからよお!』みたいなのとか。『あんなシステムだったら、ぜんぜん成り立たねえじゃねーか!』って言えちゃうみたいなのは良くないっていうかね。ラッパーはやっぱりね、そこは言うんですよ。隙があれば。『いや、こういう風だったら俺、勝ってたよ』みたいなのを。俺、基本そう思うタイプなんで。

(MC漢)まあ停戦すると、そういうタイプ。僕はそうじゃないんで。気持ちはわかんなかったんですけど。

(ダースレイダー)(笑)。ウソ!?

(MC漢)そういう人もやっぱ、いるんだね。

(ダースレイダー)いや、でもそうですよ。そういう風に思っちゃう人もいるけど、でもそれも含めてバトルだから。

(MC漢)うん。そういう人も尊重します。

(ダースレイダー)君もでも、たまにキレイな遠吠え・・・

(MC漢)ううん、遠吠えやっても、隙があらば・・・は、やんないよ。僕は。ウソウソ。まあ、とりあえず冗談な感じ。これも。言葉のキャッチボール。

(ダースレイダー)でもね、そういったことを喧々諤々やりながら、じゃあどうすんだ?っていうのは・・・

(二木信)じゃあ、ルールも審査の仕方も今後これから詰めていくっていう感じなんですよね?

(MC漢)だいぶ詰まっているから。もう、この詰め方でいいのかな?っていうのをまた、委員会みたいな形をいま取って、何度か集まっているんで。

(ダースレイダー)基本的にあと、やり方としては、運営委員会っていうのを作って。いろんなバトルの経験値が高い人が集まって協議するっていうので大会を運営していきたいと思っていて。

(MC漢)基本的にはもう全国区になっているような大会の人たちに声をかけさせてもらって。そこで優勝した人たちを僕らの全国一位を決める大会の一枠にお願いしたいんだけど・・・っていう話の仕方をしてるから。で、その形が全国一番の、本当の一位を決めるのに相応しい感じになってると思うんだよね。

(ダースレイダー)だから結構、バトル。実際に高校生ラップ選手権とかも出てきて、どんどん若い奴らが。頭の回転も若い奴の方が早いし、ヒーローは若い奴から出てきた方がいいと思うんだけど。じゃあ、ずっとバトルやってきた奴らのそういう経験とか知識を活かす場っていうのをちゃんと作ってあげて。逆に運営側とか裏方でそういった人たちが、俺の経験上こうだから・・・っていうのをちゃんと形にできるように関わってくれば、それこそ40、50になってもバトルには関われると思うし。

(MC漢)なんで一応、次の方では中学生ラップ選手権の方ももう進んで。こっちで水面下でやらしてもらってるんで。計画的なことも含め、いまのうちにもう言わせてもらいますと、誰かやっちゃダメってことも含めて言わせてもらいます。もう中学生ラップ選手権は来年ぐらいにやる予定で。こっちは進んでるんで。

(二木信)なるほど、なるほど。

(ダースレイダー)中学生ラップ選手権も。

(MC漢)俺とダースの中でね、やってるよね?

(ダースレイダー)中学生ラップ選手権は開催されてます。すでに。

(MC漢)されてるよね。

(ダースレイダー)もうそっからの、小学生ラップ選手権もぜんぜん。

(MC漢)そこはね、夢のレベルのね。

(ダースレイダー)Twitterで小学生に言われたことがあるんだよ。『小学生の大会は?』って。

(MC漢)早く紹介せえよ。それ。小学生。小学生、紹介せえ。

(ダースレイダー)だから小学生で・・・

(MC漢)流すなよ。ダジャレになるから。そういうの。

(ダースレイダー)だって、案外、そんなに踏めてないんだもん。いまの・・・(笑)。

(MC漢)わかった。

(二木信)2人は、ラッパーとしては出るんですか?

(ダースレイダー)そこに関しては、彼。エントリーナンバー1番。漢 a.k.a GAMIっていうことで。

(MC漢)やっぱ2人とも出てしまうと、僕らがやるものに2人も出てしまうと、なんか勘ぐるとか。『なんかあるんじゃないの?この人ら』と思われるっていうことの設定にしておきまして、僕だけ出るっていう感じです。

(ダースレイダー)あとね、やっぱり出るからには優勝する人しか・・・

(MC漢)はっきり言います。この人はもう、遠吠え超えて、負けを認めてたんで。

(ダースレイダー)おい!ちょっと待て待て。

(MC漢)『いや、もう俺はバトルは、勝てねーと思ってっから・・・まあ俺はもう、出ねーから』っつって。

(ダースレイダー)いや、それね、ズルいわ。それ。

(MC漢)ごめんごめん。わかんないんだもん。

(ダースレイダー)俺が言うならまだしも、君が言うのはちょっとズルい。

(MC漢)いや、言った方が・・・言いづらいのかと思って。まあ、心境はね。

(ダースレイダー)すげーかっこいいことを言おうと思ったのが、やっぱり優勝するために出るから。俺が出ちゃったら、俺、優勝しちゃうから。したら、漢、かわいそうでしょ?みたいな。

(MC漢)まあ、かっこよくもないし、あんまり面白くもなかったっていう。

(ダースレイダー)うっせーな(笑)。

(MC漢)結構期待した分、もったいなかったなっていうんで。

(ダースレイダー)出る奴は優勝する奴しか出ないですよ。

(MC漢)なるべく優勝する可能性のある奴が出ようってことで。仲間の中では。で、僕だったですね。やっぱ、モチベーションが。

(ダースレイダー)もうなんか、スイッチ入っちゃってフリースタイルとか始めちゃったから。部屋とかで。ブツブツブツブツ。

(二木信)じゃあ最後のあれが・・・

(MC漢)(笑)。やってるよ、そりゃあ。やるよ!うん。やってるやってる。

(ダースレイダー)(笑)

(MC漢)でも、正しい。うん、やってる。最近やってる。

(ダースレイダー)車とかでもやってる。

(MC漢)やってるやってる。それは、たしかにやってる。でも、1回も見てないはず。だからすごい超能力持ってるね。

(ダースレイダー)いや、俺・・・(笑)。

(MC漢)やってるよ、うん。

(ダースレイダー)俺、目悪いから見えてなくても、聞こえるから。

(MC漢)あ、トレーニング・デイやってんの、見ててくれてたんだ。陰からこうやって。

(ダースレイダー)うん。

(二木信)練習してるんですね。じゃあね。

(MC漢)ネズミじゃなかったんだ。あのカサカサっていうの。

(ダースレイダー)ガタガタガタってなってたね(笑)。

(MC漢)よーし、ラップやってるこいつだ!って。

(ダースレイダー)練習してるって。

(MC漢)ありがとう。モハメド、モハメド。ぜんぜんアリです。

(ダースレイダー)いや、そういうモード入ってるっていうのもあって。で、やっぱり運営側でちゃんと回していきたいっていうのもあるし。

(二木信)じゃあ、運営のメインはダースレイダーさんがメインで?

(ダースレイダー)でも、ルールとかは2人で考えるけど。

(MC漢)いいよいいよ、そこは君でしょ?そこはもう。俺はラップだけだから。今年。ぜんぜん、なんも考えるのこの人ですよ。全部。

(ダースレイダー)丸投げきたよ、丸投げ。でもまあ、丸投げされても受け止める体制には僕、なってるんで。

(MC漢)ただ、そういう僕らの出したアイデアとかは確実にこの男がまとめてちゃんとみんなに分かりやすく伝えてくれるんで。そこは自然にできているシステムで。まあ、ちょっと本気なモードに戻りますと、みなさんの期待に応えるようにっていうどころか、ちょっとみなさんの目線も怖くなってきたんでしっかりやろうぜっていう感じを、自分らでケツ引っ叩きながら。

(ダースレイダー)そうだね。うん。

(MC漢)お前、まだケツ赤くなってねーぞ!っつって、よく叩いて。そうやってがんばってますよ。

(ダースレイダー)そろそろケツ叩かねーとヤバいぞって。ニホンザル状態でがんばってるんだけど。結構ね、これに関してはやりながら成長させていく余地っていうのを常に残しておいて。運営委員会で、その1回の1年に関してここは良かった、悪かったっていうのを協議して、次の年のルールとかにも生かしていくっていう。

(MC漢)だっていちばん最初からメジャー大会みたいなものって、まずないでしょ?思惑ありすぎて怖いでしょ?そんな、急にボン!ってデカイのが、急に知らないのが出たら。やっぱりそれも含めて一からっていうことで。最初のうちは地下格闘技の雰囲気で。あと、アルティメット的なね。

(ダースレイダー)オクタゴン的なね。

(MC漢)そういう時の俺らの、お黙り!ラップ道場を彷彿とさせるような雰囲気をもう1回、ちょっとここで作ってみたら、みんなそこでその空気に染まってみるんじゃないのかな?って節が出てきてくれてたんで。ちょっとそういう感じで1回目はやってみようかな?と思ってます。ただまあ、テレビも決まってくれたんで。そっからは一気にタイムスリップして。もう、ね。2年目からは一気にメジャーで。優勝したらこんなになちゃったの、こいつ?っていう風に、関わった僕らスタッフとか実行委員の奴ら。優勝したら、『作ったけどぶっちゃけこれだとダメだと思うから、ここをこうやってやり直してみなよ』とか。そんぐらい厳しくかっこいい物を作らせていくぐらいの気持ちで。

(ダースレイダー)そうだね。

(MC漢)変化させて。絶対優勝した奴、かっこ良くなっちゃうんだよ、ここでっていう風にね。テレビのアイドルのオーディション見たら、絶対だって優勝した人とか、確実にスターになっていくじゃん。ほぼ。昔とか、スター誕生みたいな。

(ダースレイダー)『21世紀の石原裕次郎』以外はそうだと思いますね。

(MC漢)逆に、なんでこいつこんなに・・・かわいい?みたいな奴が本当にどんどん可愛くなっていくっていう奴が選ばれているし。ちゃんとね、伸びしろとか、余白も考えてそういうの選ばれていたりもする場合もあるし。誰も口出す必要なし!っていう奴も出てきたりとか。毎回いろんなパターンがいた方が面白いよね。

(ダースレイダー)でもチャンピオンがどっちにしろ、その年いちばんの話題を集めるラッパーだし。チャンピオンがいちばん尊敬される。もうそれはボクシングの世界チャンピオンが、バスケの会場行こうが、NFL行こうが、レストランへ行こうが、『チャンピオン、いらっしゃいませ』って。

(MC漢)いや、だってこんな素晴らしいシステム、ないよ。なかなか。だって、パシられてもいいし、肩たたきでも肩もみでも、あとバイトでも。なんでもいいんだよ。2千円くらい稼いだら。1年で。自信だけあったら、その2千円自分にペイしたら、一発で超有名になる片道切符が手に入るんだから。

(二木信)うんうん。

(MC漢)一回勝つごとに自分をアピールするチャンスが増えるだけ。勝ち負けっていうよりも、そのチャンスが増える。だから別にチャンスをフルで。10回ゲトッて10回キレイに見せれる奴はいいさ。もしくは9回はダメでも、最後の1回が素晴しかったらいいよ。結果オーライで。だけど、逆も考えられるよってことで。毎回やっぱね、バーン!って出し切ったらさ、最初の5回だけ見せて、『十分こいつ聞きたくなったら、優勝してないのにこいつの方が気になる。かっこいいっしょ?確実にラップは』っていうのはわかるんだから。

(ダースレイダー)うんうん。

(MC漢)試合の流れっていのはその日の流れもあるんで。100%に100%とは言い切れないけど、まあ90%に近いぐらいね、本当の勝負がそこではスキルで決まるんだから。ただまあ、ラッパーのスキルとか見せ方っていうのとか、自分の本当のスタイルを見せるっていう意味では、バトルっていうものに合わせた考えじゃなくて、自分の日頃やっている自信のあるスタイルで挑んで。バトルライムをばっちりカマしたら、どんな相手でも勝てるし。どんな相手でも、どんなに有名な奴でも、不利にはなっていったとしても。ゲトッた分、有名になっていって、次戦う時は。絶対に10対0でボコれば勝てるから。バトルはね。ただ、9.5点とかで0.5足らないと、いままで勝ってたのも勝てなくなるっていうリスクは出てくるよ。優勝してけばね。

(ダースレイダー)まあ、そのへんをフォローしていくのがジャッジシステムでもあり。要はジャッジは割と冷静にそういった意味でのラッパーのポテンシャル的なところをちゃんと評価できるような人がやるっていう。

(二木信)ちょっとじゃあ、時間もあれなんで。最後にスケジュールだけ、もう一度だけ。

(MC漢)おさらいしよう。

(ダースレイダー)ええと、現状決まっているのがUMB2015。まずは10月末、11月にテレビ放映。BSスカパー!において、『UMB』っていう番組でテレビ放映が決定しています。それで放映される内容に関しては、決勝大会が9月23日に新宿ReNYで開催されます。そして予選が、まず3月29日の高校生ラップ選手権のチャンピオンは、チャンピオンとしてエントリーしていただこうと思ってます。

(二木信)はい。

(ダースレイダー)それと、5月に開催予定のサイプレス野主催の横浜のMCバトル。これはLizardという会場で開催されるんですけども。それと、6月に予定されている戦極MCバトルのチャンピオン。そして、罵倒MCバトルで選出されるチャンピオン。そして、それとは別に6月27日に9sari主催のUMB予選。東京予選1。7月12日が大阪DROPで開催される大阪予選1。そして、9月5日が新宿ロフトで開催される東京予選2。9月12日が大阪DROPでまた開催される大阪予選2。それとは別に、7月から9月の間で九州、中・四国、東海、北陸、北関東、北海道で予選が各会場で予定されております。ここらへんも随時決定次第、鋭意製作中のUMBのホームページに発表していきます。あるいは、鎖グループのホームページで情報は発信してきます。

(二木信)うん。

(ダースレイダー)そして、9月23日に決まったチャンピオンが2015年UMBの初代チャンピオンとなりますが、現在あとは決定しているのが、6月27日の東京予選1はエントリーナンバー1が漢 a.k.a GAMI。で、後の15人。各予選に関して16人になります。そして本戦も16人になります。エントリー方法等もこれから発表していきますが、まあラッパーとしてどんだけイケてるか?っていう奴らが自信をもって挑戦してくれれば、そっからすごい奴がきっと出てくると信じて疑わないので。このシステムで今年は運営していこうと思っています。

(MC漢)おい、お前!本当に強えと思ってんのか?そんな、エンセン井上風に僕も言葉を吐き出して行きたいと思ってるんで。応援、よろしくお願いします。

(ダースレイダー)どっちが強いか見てみたーい!ってやつね。

<書き起こしおわり>