映画評論家 町山智浩が語る アメリカ映画館の鑑賞マナー事情

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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』でアメリカ国内の映画館での観客の映画鑑賞マナーについてお話していました。


(赤江珠緒)それでは映画評論家の町山智浩さん、今週はスタジオ生出演です。こんにちは。

(町山智浩)こんにちは。よろしくお願いします。

(山里亮太)町山さんの胸元にドクロが輝いてますよ。

(町山智浩)はい。エクスペンダブルズの公式のTシャツですよ、これ。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)50でこの格好している人って、怪しい人ですよね。なんか、雑貨屋さんとかですよね。そういう人に多いですね、はい。

(赤江珠緒)町山さんね、今日メッセージテーマが『映画館にて』っていうことで。あの、山ちゃんがなんか映画始まった時に人が遅れて入ってくるのを許せない!っていうんですけど。

(山里亮太)僕ね、せっかくあれ見に行ったんです。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。むちゃくちゃ面白くて。最高で。

(町山智浩)いいでしょ?最高でしょ?ノリノリで。

(山里亮太)始まってすぐ、もう面白いってわかりますね。あのオープニング、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか。で、それでワクワクしてんのに、カップルが遅れて入ってきて。もうポップコーンを持って入ってきたんです。謝りもせず。いや、これはいかがなものか・・・

(町山智浩)はいはいはい。

(赤江珠緒)でも、そういうもんじゃないか、映画館は?っていう説もあったり・・・

(町山智浩)それ、待ち合わせにどっちかが遅れているわけですよ。そのカップルはたぶん。

(山里亮太)なるほどね、うん。

(町山智浩)そうしたら彼の方は本当は『早く、映画始まっちゃうのに!早く入りてーのに、あいつ来ねーよ!』ってイライラして、悲しい感じだったかもしれないですよ。もしかしたら。

(山里亮太)あー!町山さんもそっちの派につくとは!

(町山智浩)彼女の方は『映画なんて途中から見たっていいじゃないのよ。それも、怪獣とか宇宙船とか出てくる映画でしょ?』みたいな軽い気持ちで、平気で遅れてきているのかもよ。

(山里亮太)そんな女と付き合ってちゃ、ロクな結婚できねーな。あいつらは。

(赤江・町山)(笑)

(町山智浩)俺だったら入っちゃうけどね。映画館に。『待ってらんねーよ!始まっちゃうよ!』って入っちゃうけどね。

(山里亮太)そういうことか。そういう裏事情まで読んで、心を広く。えーっ、俺町山さん絶対に一緒にタッグ組んでケチョンケチョンに言ってくれると思ってたのに(笑)。

(町山智浩)(笑)。すいません。

(山里亮太)大人だった、町山さんは(笑)。

(町山智浩)いやいや、大人になっちゃったね、俺ね。そういう点でちょっとね。

(山里亮太)ドクロ背負ってるのに。

(町山智浩)ドクロ背負ってるのに(笑)。

(赤江珠緒)最近日本ではインド映画をね、歌ったり踊ったりしながら見よう!みたいな。そういうところも増えてますよ。いま。

(町山智浩)あ、シング・アロング(Sing Along)っていうんですけど。アメリカはだから、歌ったり踊ったりするのは結構あるんですよ。インドじゃないですけど。

(山里亮太)じゃあもう、アメリカで町山さん見てるから、慣れっこですね。そういう・・・『ジュース買ってきて』とかいう話しとかされちゃったりとか。

(町山智浩)それはしないけど、だから悪いやつとか嫌なやつがいると、『She’s a bitch!』とか、みんなで映画に向かって。『あの女、なんだよ!』って。

(赤江珠緒)そんな大きな声でつぶやいたりしてるの、あり?

(町山智浩)あのね、いちばん楽しいのはアフリカ系の人たちが多い映画館で見ると、みんなすごい反応がビビッドだから。ものすごい楽しいですよ。前、話した『マジック・マイク』っていう男性ストリッパーの映画を見に行った時は、とにかく男性客は僕とあと3人しかいなくて。みんな、おばちゃんとかなんですよ。でもって、マシュー・マコノヒーとかがお尻プリプリプリ!とかやっていると、『うわーっ!』みたいな感じで、もう大喜びでしたよ。もう、おばちゃんたちが。

(山里亮太)それはそれで楽しい。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)すっごい楽しかったですね。

(山里亮太)そういうのだったら楽しいけど。

(町山智浩)あ、あと前に話した『ブラック・スワン』という映画でナタリー・ポートマンが『お前、男知らねーからバレエがちゃんと踊れねーんだ!』とかコーチに言われて。宗方コーチみたいなのに言われて。

(赤江珠緒)宗方コーチ(笑)。

(町山智浩)宗方コーチ、そんなこと言わねーか?(笑)。で、『私、SEXとか知らないから、処女だからバレエが上手く踊れないわ』って勝手に勘違いして。それでオナニーしてると、オナニーしてるところをお母さんが後ろから見ているっていうすごくショッキングなシーンがあるんですよ。で、その時は映画館、もうみんな『うわーっ!(拍手)』『やったーっ!(拍手)』みたいな感じで(笑)。

(赤江珠緒)なんの『やったーっ!』だ、それは(笑)。

(町山智浩)大喜びでしたよ、みんな。なにを喜んでるんだ、こんなにっていう。非常に下品な客ばっかりで。

(山里亮太)そういう文化だったらいいですけどね。

(町山智浩)いや、でも昔は日本もそうだったですよ。

(山里亮太)あ、そうでした?

(町山智浩)ぜんぜんそうでしたよ。

(赤江珠緒)みんな笑ってたりしますもんね。昔の映画って。

(町山智浩)昔はだから、ヤクザ映画とか時代劇見てて、悪いやつをやっつけに
行ったりする時はもう、すごかったですよ。仁義なき戦いとか。名セリフ出てくると、みんなで言ったりとか。嫌なやつをぶっ殺すと、『やったー!』ってみんなで言うんですよ。

(山里亮太)はー!じゃあいまが逆にちょっと大人しすぎちゃっている・・・

(赤江珠緒)割と個人個人で見てるみたいになってますよね。

(町山智浩)大人しすぎる。あと、悪い映画の時はアメリカすごいですから。つまんなかった場合、全員で『リファーンド(Refund)!』って言うんですよ。『金返せ!』って言うんですよ。

(赤江・山里)えーっ!?

(町山智浩)金返せコールもよく起こりますよ。『リファーンド!リファーンド!』って(笑)。

(赤江珠緒)上映した後に。ショックだな、それね。作った方は。

(町山智浩)こんくらいでいいと思う(笑)。

(山里亮太)そっか。ごめんなさい。俺、ちっちゃかった。器が。

(赤江・町山)(笑)

(山里亮太)違う、町山さん。遅刻してきたんすよ。

(町山智浩)あ、そっか。そいつはダメよ。遅刻はダメだ。はい。女をおいてでも、劇場に入る!

(赤江珠緒)入れ。先に入れ。

(山里亮太)遅刻してポップコーン買ってくる女なんて、ロクな女じゃねーよ。きっと。

(赤江珠緒)(笑)。かわいかったらしい。

(町山智浩)『私、ポップコーンほしいのー!』とか言ったんですよ。『なんでもいいよ、君が求めるなら』っていうね。そういう感じですよ。

(赤江珠緒)もう、どんどん広がっているじゃないのよ!

(山里亮太)言いたくなるような、かわいい子だったんですよ。

(町山智浩)あ、本当に?それがいちばんムカつくよね。

(山里亮太)そうなんですよ!せめて、めちゃくちゃだったらいいのにね。

(赤江珠緒)急に町山さんがそっちに行った(笑)。

(町山智浩)『なぜこの男なの?なぜ俺じゃないの!?』って。いきなり言うっていう。

(山里亮太)そこなんですよ!俺もメガネかけちゃおうかな?って。

(町山智浩)(笑)

(赤江珠緒)迷惑だよ、そこの3人!みたいなね。

(山里亮太)そうですね(笑)。いちばん怒られるという。

<書き起こしおわり>

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