菊地成孔が語る ロイホメニューの天然美とサイゼリヤ都市伝説

シェアする


菊地成孔さんがTBSラジオ 『荻上チキ セッション22』にゲスト出演。例によって面白ロイヤルホストトークを披露していました。今回はさらにサイゼリヤの都市伝説も!

(南部広美)ここからは、セッション袋とじです。

(荻上チキ)前回はロイヤルホストの話で盛り上がりましたが・・・

(南部)もう、スペシャルウィークは恒例ですからね。

(荻上)以前、セッションのメインセッションでファミーレストランの特集をしたわけですよ。で、ファミーレストラン業界がいま、大復活を遂げてまして。どんどんどんどんお客さんが戻ってきているっていうのと同時に、高級路線も成功しているので、お金も落ちるようになってるっていう話をやったんですね。

(菊地成孔)はい。

(荻上)というニュースを受けてのことで、リスナーのみなさんに呼びかけて、投票をしていただいたわけですよ。で、その結果が、ロイヤルホストが2位。

(菊地)あ、2位ですか。

(荻上)2位で。で、1位がサイゼリヤだったんです。

(菊地)サイゼ。はいはい。

(荻上)ただし、1票の差だったんですよ。だから僕の独断で、菊地さんのを勝手に1票入れましてですね、同率1位ということで発表したんですけれども。それでよかったでしょうか?

(菊地)全然問題ないです。ただ、私は投じませんけどね。ファミレスじゃないから。ロイヤルホストは。

(荻上)ファミレスじゃないとうことですよね。前回ね、ファミレスの話をした時は南部さんが爆笑につぐ爆笑で。

(南部)そうでしたね。全く体をなさないというか。

(荻上)アシスタントしねーな!っていう(笑)。

(菊地)(笑)

(南部)本当、各方面のみなさんに申し訳ないなっていうぐらい笑っちゃいましたけど。次の日、腹筋が痛くって。大変でしたよ。

(菊地)今日も持って来ましたけどね。

(荻上)おおっ、カメラがまた!

(菊地)腹筋が痛いほどじゃないんですよ。いま、やっぱり凪が来たっていうか。

(荻上)凪。

(菊地)これ、辛さのレベルが・・・

(南部)もう、見せる気満々なんですもん!

(菊地)辛さのレベルがいま、『1』っていうのあるんですよ。

(南部)これ、私に見ろと?

(菊地)そうそう。辛さのレベルがいま、『1』ですよね。この絵見て、何番まであると思います?レベル。

ロイヤルホスト カレー辛さレベル1

(南部)ロイホですもんね・・・

(菊地)はい。『1』って書いてあったら。

(南部)『1』って書いてあったら、5ですね。

(菊地)3までなんですね。

(南部)(笑)。なんだ!

(菊地)これ、『大辛・中辛・普通』でいいと思います。

(荻上)そうですよね(笑)。

(菊地)これね、3段階・・・

(南部)甘いから辛いまで3段階なんですね。

(菊地)そうなんですよ。だから、『レベル1』って言いたかっただけだっていう。はい。弱いです。今回は。本当に。あの、ヌガーグラッセの説明、こんな長くあって。

ヌガーグラッセの説明

で、レモンメレンゲタルトの説明、こんな長くあって。

レモンメレンゲタルトの説明

すごく丁寧な説明が。で、グラニータ。これ、説明ないっていうね。

(南部)あ、本当だ!

(菊地)メロンのグラニータっていう。グラニータってイタリア語で『かき氷』のことなんですけど、その説明すらないんですよ。力尽きたっていう(笑)。

(荻上)[かき氷]ぐらい書いてくれてもいいのに。

(菊地)それすらない。

(南部)菊地さんの説明がないと、こうプププッと笑えないかもしれない。

(菊地)これ、わかんないんですよ。読み解くっていうね。

(荻上)笑いの文脈が必要だからね。

(菊地)そうなんですよ。あとね、これ。冷製食べる野菜スープっていうの、推してるんですけど。夏ですから。で、ミニポテトサラダがついて、冷製食べる野菜スープ。で、、カレーの時に端に来ちゃったんで、『冷製食べるスープ』になっちゃって。

(荻上・南部)(笑)

(南部)本当だ!

(菊地)野菜が飛んじゃってるんですね。これ、平気でやるんで。ロイホ。

(南部)省略ですね!

(菊地)規格が統一されてないんです。あとね、カレーに必ず、なぜか英語を入れるってことで。『国産牛のSpicy』。

国産牛のSpicyカレー

で、あとチキンカレーがあるんですけど。これのチキンカレーの名前がね、『The・プレミアムチキンカレー』。どの部分がアルファベットになっているかって、『The』がなっている。

The・プレミアムチキンカレー

(荻上・南部)(笑)

(荻上)そこ!?

(菊地)これ、ヤバイ。

(南部)Theだけ!なぜ!?

(菊地)そうそう。弱火ですよね。かなりの弱火なんですけど、まあこのぐらいは行くんだっていう。

(荻上)なるほど。Theですよ。

(菊地)これですね。この感じがやっぱり・・・

(南部)これ、あえてなんですかね?

(菊地)いや、これぞ天然だと思います。本当に。あの、社長チェックですね。絶対社長チェックです。業者が入ったら、これはあり得ないですから。ナン1枚って書いてあって、小さく『単品』って書いてあるんですけど、当たり前だろ!って思うんですよね。

(荻上)(笑)

(菊地)ね?これ、入れる必要、ないの。だからチェック入れたら無いような、楽しい天然の美があるんですよね。ロイホのメニューに。

(荻上)ロイホイズムがそこに。

(菊地)はい。これ、みなさん、いまギスギスしてますから。世の中。見落としちゃいますけど、やはりこれは見ないとダメですよね。

(南部)そこに気づけるぐらい、やわらかい心でいてほしい。

(菊地)まあ、そうですね。って気づいてらっしゃる方がたくさんいらっしゃって、2位だと思ってますから。競技こそ違いますけども、2位になったってことは、受け止めたいですよね。

(荻上)でもね、間違いさがしじゃないぐらい、ユニークなところを探しながら歩いて生きていけるっていうのは、本当に豊かなことだなって思いますね。

(菊地)そうですね。

(荻上)そのサイゼリヤが1位ですけど、サイゼリヤはどうですか?菊地さんは。

(菊地)サイゼはね、私最近越しちゃったんですけど、歌舞伎町に10年近くいたんですけど。歌舞伎町近隣のサイゼは3時ぐらいからね、野戦病院みたいになるんで。地獄っていうか。

(荻上)ほうほうほう。それは、みんな酔っ払ってるヤツが寝てるってことですか?

(菊地)そうですね。場合によっては通路で寝てるんで。

(荻上・南部)(笑)

(荻上)それ、ダメじゃん!

(菊地)はい。あとね、これはまあ、ラジオではギリギリですけどね。いろんな勧誘ですとか、そういった1つの特殊なお金の回し方をされている集団の方とかがテーブルで。だいたい4時ぐらいからやってますね。

(荻上)ああ、マルチですね。

(菊地)そうですね。

(荻上)2人組で端っこに座らせて、真正面と隣で、出れねえし、真正面から目もそむけられないしっていう。

(菊地)挟殺の形ですよね。

(荻上)それは夕方の4時ぐらいですか?

(菊地)いや、朝の。

(荻上)朝の4時からマルチですか!?

(菊地)結構ね、サイゼは・・・だから、サイゼはかなり荒れてたんで、あんま行かなかったです。ロイヤルホストはよかったですね。

(荻上)新宿のたとえばルノアールとかね、行ったりするとよくいるんですよ。勧誘は。マルチのものとか、宗教のものとか。そのスジだろうというの。4時は、客層はどうなんですか?マルチの。

(菊地)いや、4時っていうのはだいたい風俗ハネて。終わってお疲れ様!って方が多いんですけど。ただ、それが基盤で、横になっちゃってる方とか。その合間合間にいるんですよ。すごいシャッキリした人たちが。で、いろんなミーティングとかしてますよ。

(荻上)それ、いつごろまでの話でした?10年前の話でしたっけ?

(菊地)いやいや、最近です。最近。

(荻上)最近、風営法変わりましたからね。まあ、店舗型の風俗の方がいる時間帯では、4時ってのはなくなってきましたね。

(菊地)まあ、いろんな道があるわけですけど(笑)。

(荻上)デリ系の人とかね。はい。

(菊地)まあ、サイゼあまり行きませんでした。

(荻上)ああ。ホストの兄ちゃんとか、いっぱいいそうですね。

(菊地)どこもホストの兄ちゃんなんて、いっぱいですね。あと、外国の方と。

(荻上)最近、そのホストの人に取材に行ったらね、やっぱり風営法が変わって風俗嬢の方が来なくなったから、客層を別のところにね、ターゲットしなきゃいけないよみたいな。

(菊地)そうですね。それはみなさん、苦しんでいるようですね。いろいろ検討されたり。

(荻上)夜の社会の形もどんどん変わりますからね。

(菊地)そうですね。はい。

(荻上)まあでも、サイゼリヤもたまには行ってるって感じですか?

(菊地)行ってますよ。もちろん。たまには。そうですね。

(荻上)安くてうまいですからね。

(菊地)うーんとね、あんまり味がわかんなくなってる頃に行ってるんで(笑)。

(荻上)(笑)。5次会なのか、6次会なのか。

(菊地)モグモグしてるだけですよね。サイゼ行く頃には。ただモグモグして、口の中になんかものが入ってモグモグしてるなっていうような状態で。サイゼの時はね。ロイホの段階では、うめーなとか思ってますけど(笑)。

(荻上)何軒ハシゴしてるんですか?

(菊地)そうですね。あんまり数えたことないですけど、5・6軒めにサイゼリヤに行くというような。

(荻上)なるほど。サイゼリヤ、ワインとかも安かったりしますからね。

(菊地)サイゼリヤはね、都市伝説があって。何万円か一気に見せると、ええとね、ロマネ(・コンティ)が出てくるとかね。いろんな噂があります。イタリアのいいのが出てくるっていう。

(荻上)ほう。裏メニューみたいな。

(菊地)裏メニューみたいなのが。まあでもサイゼのワイン、安いの飲んでますけどね。

(荻上)でもそのいろんな飯屋とかで、裏メニューというような話あったりしますけど。ファミレスで裏メニューって、あんまりないんじゃないですか?

(菊地)サイゼリヤ、実は安すぎるんで。実は裏に高いメニューがあるんだっていう都市伝説、最初の頃から根強いですよね。

(荻上)なぜそこに行く?っていうことでしょうね。わざわざサイゼリヤで高いもの、たのまなくていいのに。

(菊地)(笑)。根強いですよ。はい。

(荻上)最近ね、高級路線も流行ってますから。南部さんも行ってください。サイゼリヤ。

(南部)わかりました。はい。

(菊地)1位なのね。

(荻上)1位でした。まあ、第2回やったらまた変わるかもしれませんから。でも、これ第2位がロイホっていうのは絶対菊地さんの影響だと思います。

(菊地)そんなことないでしょ?(笑)

(荻上)アンケートのバイアス、半端ないじゃないですか。セッションのリスナーに向かってやってますから。僕、注意したわけですよ。くれぐれも、あなたのベストを選んでくださいということで。空気読んでロイホにしないでいいですよと言った結果、まあそれが上島竜兵効果というかね、前フリになってしまったのも否めないのかなと。

(菊地)まあ、実力もね、ありますから。

(荻上)そうですよね。まあ、ファミレスではないぞということは強調して。

(菊地)はい。ホスピタリティ・レストランですよ。はい。

(南部)にっこり笑って。

(荻上)ちゃんと流暢に言えるのがすごいですよね。何回聞いてもそうですから。

<書き起こしおわり>