宇多丸が語る『華麗なるギャッツビー』バズ・ラーマン監督東京秘話

シェアする

宇多丸さんがTBSラジオ ウィークエンド・シャッフルでずっと引っ張っていた『華麗なるギャッツビー』のバズ・ラーマン監督が来日時した際の秘話を話していました。


(宇多丸)結局、あれ何週入ってたんですかね?『華麗なるギャッツビー』ね。ムービーウォッチメンのウォッチ候補。ムービーガチャの中に結構・・・4~5週くらい入ってた?1月以上入ってるよね?で、もし当たったらこの話しますってずーっと引っ張ってた話、ありますよね。バズ・ラーマン(監督)東京秘話。暴露話。結局今週、ついにもういい加減ないだろうということで『華麗なるギャッツビー』、ムービーガチャ候補から外してしまいましたので、ついに話します!バズ・ラーマン暴露話。ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル!

はい、こんばんは。東京赤坂TBSラジオ第6スタジオから生放送でお送りしております、ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル。パーソナリティーの宇多丸です。これ、こんだけ引っ張ってる割に、話し始めると30秒くらいで終わっちゃう話だっていうのが、ちょっと若干ね・・・自分でハードルあげておいてなんですけど。別にそんな話でもないというのがね、ちょっとポイントなんですけど。まあ『華麗なるギャッツビー』、もう外れちゃいました。残念ですね。でもね。あの、ウォッチングっていうか語り甲斐のある作品でしたからね。いろいろな切り口があるからね。バズ・ラーマン作品の作風であるとかね、ギャッツビーというね、原作もあるし、過去の映像化2つぐらいありますしね。それ、両方私そろえて完全にスタンバってたんですけどね。華麗なるギャッツビー、小説2つ、訳の違うやつ揃えてスタンバってたんですけどね。ダメだったということで。

まあ、バズ・ラーマン、何が起きたのか?ちょうど公開タイミングでバズ・ラーマンさんがプロモーションで来日されてたんですね。アジア一帯を回るということで、翌日すぐに上海に行くみたいなそんな行程だったらしいんですけど。その夜ですよね。バズ・ラーマンさん東京最後の夜とおもわれる夜に、同じ夜、あるアメリカ人が東京にいたんですよ。これ、あるアメリカ人っていうのは私とか向かいにおります構成作家の古川耕とかですね、細田守さん、アニメ監督の、みんなそのへん昔から知り合い。特に日本にHIPHOPシーンでは非常に有名な、変なガイジンことイアン・コンドリーという男がおりまして。

変なガイジンって言いましたけど、いまあのマサチューセッツ工科大学、M.I.T教授ですからね!もう助教授、准教授、そういうのじゃないです。教授ですから。むちゃむちゃ、アメリカの知識層のトップですよ。トップにいる男ですよ。イアン・コンドリーという男が来ておりまして。我々とね、ちょいちょい飲んだりなんかも来てる間して。イアン・コンドリー、日本のHIPHOP研究であるとか、特に有名なのは日本のアニメの研究とかで。また今、次の研究対象をいろいろね、探ったりしてるみたいですけど。で、日本に来てたと。アニメの本を書き上げてね、その日本版をまた出すかなって感じで来てたのかな?

そのヤツが来日してて何日目かに、渋谷にVISIONというね、ライムスターもこの間ライブやりましたけど、超巨大な、一番いまイケてる感じの、まあイケてましたよ。僕らがライブやった時、お客もいっぱい来てるけど、僕らがいるバックステージの芸能人率が半端なかったね!芸能人、こんなに来るんだ!っていうぐらい、もう・・・結構ビッグネームも含めて。昔のCAVEとかHARLEMのすごい時とか、その時を彷彿とされるようなね、かなりイケてる感じのクラブですよ。VISION。そこにイアンが行ったんだって。ちなみに、イアン・コンドリーという男、みなさん見た目をご存じないと思うんで一番分かりやすく言いますと、映画『ハングオーバー!』でステュっていう歯医者の人、いますよね。メガネかけたね。一作目で歯が抜けて、二作目で顔に刺青にされちゃうっていう。ステュみたいな感じだと思って下さい(笑)。

(宇多丸)昔から日本のHIPHOPシーンでクラブとか現場にやたらといる男なんだけど、いるのはステュですよ(笑)。ステュがいきなり日本のハードコアなHIPHOPの現場にいるみたいな、そんな感じの男だと思って下さい。要は見た目的に、若干ナメられがちな見た目なのかもしれないですね。ステュがね、2作目言われてたじゃないですか。『赤ちゃんや病人が食べる味のないお粥みたいな男だ』って言われた、そういうことを、要するに内実を知らない、外面しか見ないアホにそういうことを言われがちな男かもしれないよね。で、まあそのVISIONっていうクラブに行ったんだってさ。

したら、そこになんかちょっとセレブっぽい雰囲気の、誰だか分からなかったんだって。外人がいて。英語しゃべる人がいて。お酒なんかも飲んでるから、『ハイ!』なんつって、普通に話してたんだって。相手がバズ・ラーマンだってことを知らずに、イアン・コンドリーは普通に話してたらしいんですよ。で、途中で『これ、バズ・ラーマンだ』ってことに気づいたのかな?分かんないけど。したらその、理由はちょっと分かんないですけど、見た目がステュ的な、ナメられがちな雰囲気の男が、なおかつ俺のこと誰だか分かってねーみたいなことで、なおかつ向こう側はイアン・コンドリーがM.I.T教授だってことも分からないので、ただのこの冴えねえ田舎者のアメリカ人みてーのが、なんか俺のこと知らねーでこの野郎!って腹立ったのかなんか知りませんけど、バズ・ラーマンが急に『テメエ、殺すぞ!』って(笑)。

『殺すぞ!テメエ!』みたいな感じでイアン・コンドリーを急に恫喝しだした。なんか急に脅しだしてきたっつって、何だ、あれ?みたいな感じで。っていう・・・っていう話でした。はい。でね、バズ・ラーマンその後、上海とか行くんでいなくなって、事無きを得たらしいんですけど、イアン・コンドリーに『じゃあさ、その話、華麗なるギャッツビー当たったらさ、していい?イアンの名前隠すからさ』っつったら、『うん、隠さないでいいよ。名前出していいよ!』みたいなこと言ってたんでね、是非これバズ・ラーマンさんね、訳してあげて、聞かせてあげてください。『マサチューセッツ工科大学ボストンでいつでも待ってるぞ、この野郎!』とイアン・コンドリーが(笑)。『いつでも相手になってやる、この野郎!』って(笑)。言ってましたんでね、バズ・ラーマンさんね。以上、バズ・ラーマン東京秘話でございましたー!

<書き起こしおわり>