町山智浩が語る アメリカへ輸出された日本製アニメ・特撮作品

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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ たまむすびで、アメリカへ輸出され、現地ファンの心を掴んだ日本製アニメや特撮作品の話をしていました。

(赤江珠緒)そんな町山さんなんですけども・・・

(町山智浩)また本が出ます。はい。文庫なんですけどね。前に出ていた単行本が文庫になったんですけども。ちくま文庫からですね、『オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史』という文庫がでます。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)これはですね、パトリック・マシアスっていうアメリカ人の書いた原稿を僕が編集して翻訳したものなんですけども。これはですね、アメリカでたとえばセーラームーンとか宇宙戦艦ヤマトとかガンダムとかね、ウルトラマンがどのように放送されて、どのようにファンを掴んでいったかっていうことは、ほとんど日本では知られてないんですね。

(赤江・山里)はい。

(町山智浩)だからそれを全部書いた初めての資料の本なんですよ。

(赤江珠緒)へー。ちょっとこの表紙のイラストがね・・・ちょっとやさぐれたラムちゃんみたいな感じですけども。

オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史 (ちくま文庫)

(町山智浩)やさぐれたラムちゃん(笑)。やさぐれラムですね(笑)。はい。高橋留美子さんの許可、とってないですけどね。

うる星やつら〔新装版〕(1) (少年サンデーコミックス)

(山里亮太)いや、でも違いますから。っぽいな、ぐらいですから。

(町山智浩)たとえば宇宙戦艦ヤマトとか、アメリカでもすごく大ヒットしたんですけども、あれって全員日本人じゃないですか。戦艦に乗っている人たちは。古代進とか沖田艦長とか。あれはマズいっていうんで、全部アメリカ人の名前に直したんですよ。昔放送した時。アメリカで。



(赤江珠緒)はー。

(町山智浩)そうすると、お寿司を食べるシーンがあって。お寿司を食べると日本人ってことになっちゃうじゃないですか。だからお寿司を食べながら、『なんて美味いチョコレートケーキだろう』とか言うんですよ。

(山里亮太)えっ!?

(赤江珠緒)(笑)強引な。

(町山智浩)すごく無理のあるね。握り寿司だからね。そういうね、いろんなことがアメリカで最初に放送された時は。ガッチャマンとかもですね、名前が日本人の名前なので全部変えられちゃったりとかしてて。ニューヨークとかパリとか、ガッチャマンって世界中の実在の都市をまわるんですね。それを全部ね、宇宙のいろんな星ってことにしたりとかですね。



(山里亮太)ええっ!?

(町山智浩)あと、戦闘シーンで結構マシンガン撃ったりしてるんですよ。それ、アメリカのテレビの子供の時間帯では、実際に銃撃ったり人を傷つけたりするシーンをいまでも放送できないんですけど。だから全部そういうところもカットしたりしてたんですね。昔のガッチャマンって。アメリカで放送された時。

(赤江珠緒)アメリカってむしろ、そういう放送が出来ないんですね。持つことは出来るのに。

(町山智浩)放送出来ないんですよ。時間帯にすごく厳しくレーティングあるんで。ただね、ガッチャマンは大ヒットしたんです。アメリカで。なぜかって言うと、アメリカのアニメ史上、子供の時間ではじめて出てきた女性の下着が見えるからなんです。

(山里亮太)下着?

(町山智浩)あの、白鳥のジュンがキックする時、ミニスカートからパンツ見えるんですよ。これ、アメリカのテレビ史上の子供番組ではじめて見えた女性の下着なんですよ。

(赤江珠緒)(笑)そうなんですか。

(山里亮太)それで!?

(町山智浩)そうなんですよ。子供の下着じゃないですからね。あの、17・8の女の子のパンチラなんで、これで大ヒットしてるんですよ。ガッチャマンって。

(赤江・山里)ええー!?

(町山智浩)そういうことが書いてある本で、どういう本だ!?って思いますけど(笑)。

(山里亮太)いや、面白い!

(赤江珠緒)すごいですよ。第一章『吹き荒れるオタク旋風』でね、アメリカの方がいろんなコスプレしてるのが、なんかむしろハマっているというね。

(町山智浩)悪い病気に感染したみたいですけども。

(山里亮太)だからこれ、向こうに行く間にいろいろねじ曲げられた、こう具体的にねじ曲げられてこういう話になったよっていうのがいっぱい載ってるわけですか?

(町山智浩)そうそう。そうなんですよ。ウルトラセブンとかがアメリカで放送された時は、吹き替えで全部コメディーにされちゃったんですよ。

(赤江珠緒)ええっ!?あれをコメディーに?

(町山智浩)冷凍怪獣を操る宇宙人の名前が『ハーゲンダッツ星人』だったりするんです。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)そういうことを勝手にやったりとかしてるんで。そういうことは日本では知られてないんで、それを紹介した本なんですけども。アメリカでずっとオタク文化に染まって育ったバカタレで、パトリック・マシアスっていう男がいまして。その彼が体験的に書いている本です。

(赤江珠緒)そうですか。

(町山智浩)新原稿も入ってますんで。文庫化にあたって。はい。

(赤江珠緒)輸出先でどうなっているのか?ということを是非ね、確認いただきたいと思います。

<書き起こしおわり>

オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史 (ちくま文庫)
オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史 (ちくま文庫)

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