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宇多丸 おすすめのヒトラー・ナチスドイツ映画を語る

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ライムスター宇多丸さんがMX TV 5時に夢中!サタデーの『たまうたゼミナール 逆説の現代史』コーナーでアドルフ・ヒトラーとナチスドイツ関連のおすすめ映画を紹介していました。

宇多丸 おすすめのヒトラー・ナチスドイツ映画を語る

(玉袋筋太郎)さあ、そんな4月20日、宇多ちゃんから行こうよ!

(宇多丸)(パネルを見る)『誕生日を迎えた主な人物』って書いてありますけどね、これ大事な、大事なっていうか歴史的にこれでしょ!まずは誕生日っていう巨大なところが抜けてるんです。これ。4月20日、この人の誕生日です。ヒトラーの誕生日!

(玉袋筋太郎)出た!

(宇多丸)出ちゃいました。

(町亜聖)歴史上、大事ですね。

(宇多丸)まあこれね、近代史上で一番デカいね・・・良くも悪くも、良くもじゃないね。

(玉袋筋太郎)悪くも悪くも!

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人種差別・排外主義の最低最悪の例

(宇多丸)悪くも悪くもですね。はい、アドルフ・ヒトラーね、どんな人か、改めて紹介するまでもないでしょう。ナチスドイツを率いて、まあいわゆるユダヤ人のね、ホロコーストといわれますけど、ひどいことをやりました。人種差別・排外主義の最低最悪の例ですから。是非、日本のみなさんもこういう歴史からちゃんと学ばなければいけない!ということで、今回、ヒトラーおよびナチスというのは非常に映画に出てくる集団でございますので、出てくる作品をいろいろ紹介していきたいんですが。まずは定番ということで、こちらですかね。『ヒトラー~最後の12日間~』というね。

『ヒトラー~最後の12日間~』


(玉袋筋太郎)これは、そうだね。

(宇多丸)これ、要するにヒトラーがですね、1945年、最終的には自殺するわけですけど、それに至るまでの12日間。これ、物語の始まりが奇しくも4月20日ですから。

(玉袋筋太郎)そうなんだよ。すごいよね!

(宇多丸)ブルーノ・ガンツがね、ドイツを代表する名優がですね、堂々とヒトラーを・・・やるの、嫌だったと思うんですけど、やりましたと。ただこれね、戦況が悪くなってヒトラー自身もおかしくなってきたって、最終的には地下壕に閉じこもって自殺っていう。あんだけヒドいことをしてた、あんだけホロコースト、極悪非道のヒドいことをした奴が結局『自殺』。これがなんかいろんなね、ヒトラーが出てくる、ヒトラーが悪者で出てくる、ナチスが悪者で出てくる映画の、結局でもヒトラーは自殺っていう、この歯切れの悪さにつながってくるわけです。その辺りに対して映画的回答を食らわしたのがこちらでございます。はい、タランティーノのですね、『イングロリアス・バスターズ』ですね。

(玉袋筋太郎)これだ!

『イングロリアス・バスターズ』


(宇多丸)えー、タランティーノ。これ、映像でますかね。何が偉いって、タランティーノ的なね、非常にコメディータッチですよ。コメディータッチのね、奴が出てきてひたすらナチスがやっつけられるような話ですけどね。まず何が偉いって、まずナチって敵として、ちょっと何て言うか制服とかちょっと格好良かったり、戦車、メカとかも格好良いし、メッサーシュミット格好良いしとか。そういう『ナチって格好良いから魅力的な悪役』っていうところ、あるじゃないですか。でも、それに対して映画側がね、『あー、ナチ・・・お前ら格好良いって自分たちのこと思ってんだろ?格好良いかもしんねーよ。でも、格好良くねーよ!』ってね。『そんなにナチが格好良いと思ってんだったら、こうしてやるよ!』っていうところまでオチをつけてるのと。あと、先ほど言った歴史的にはヒトラー、自殺で終わってますよね。それに対して、『その手があったか!』っていうね、映画ならではの回答を示してくれてますからね。はい、これ世界的に、全世界のユダヤ系の人々が溜飲を下げた一作でございます、『イングロリアス・バスターズ』。そして、こちらビデオ現物ご紹介できないんですが、私が今日、一番おすすめしたいのがこちらの作品。

(玉袋筋太郎)実はこっち。

(宇多丸)4月20日、ヒトラーの誕生日に相応しい作品と言えばこちらでしょう。『ブラジルから来た少年』というね。1978年の作品ですけどね。

『ブラジルから来た少年』


(玉袋筋太郎)誰だろう?猪木じゃないわけね、『ブラジルから来た少年』って。

(宇多丸)猪木もたしかにブラジルから来ています!

(玉袋筋太郎)ブラジルから来てますけどね。これはでもね!

(宇多丸)これね、奇しくも『猿の惑星』と同じウィリアム・J・シャトナーという人が監督。名優グレゴリー・ペックが、要はナチスでアウシュビッツで主任医師で悪辣な人体実験とかを繰り返してきたことで知られるヨゼフ・メンゲルという男がおりまして。これ、実在の人物です。これを演じてる。そのメンゲルが南米に逃亡していた。これも本当なんです。ブラジルあたりに逃亡していた。これ、本当なんですね。で、どういう話かと言いますと、ヒトラーの遺体の血液と皮膚の一部をそいつが取っていて、クローン人間を世界中で・・・要するにヒトラーのクローンの少年があちこちにいるわけです。それで、ナチの帝国の復興を企んでいるわけですよ。それを阻止するのがナチハンターであるローレンス・オリヴィエ演じる、ナチハンターの・・・これ、でも老人ですよ。老人対老人なんですけど、それが追っていくという話で。このヒトラーのクローンを演じる少年が、こうね、普通の少年のはずなのに、で、一人なのに同じ人が演じてるわけですよ。これ、なんかちょっとね、DNAを受け継いでいるから邪悪になるって考えは倫理的にどうかと思うけど、でもちょっと邪悪なわけですよ。

(町亜聖)少年なのに?

(宇多丸)ヒトラーの邪悪さをちょっと受け継いでいて。これが無茶苦茶怖いですしね。あの、地味な作品なんですけどね、今見ると豪華なキャストが。ブルーノ・ガンツもこっちも出てますしね。後に『ポリス・アカデミー』でブレイクするスティーブン・グッデンバーグなんかもね。地味目なSF作品なんですけど、『ブラジルから来た少年』、これ4月20日、ヒトラーの誕生日に観て心を引き締めるにはいいんじゃないでしょうか。これを観て、人種差別・排外主義、これは良くないなという思いを新たにしていただければと思います。

(一同)素晴らしい!

<書き起こしおわり>

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