安住紳一郎さんが2022年2月20日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で数週間前に話した「萩原・荻原」判別問題に対する、リスナーからの反響を紹介していました。
（安住紳一郎）これも2週間前ですね。2月6日。「ラジオでは決して読まれないと思うのですが、ご報告したいことがありメールしました」。結構ね、放送後にこういう、放送されることを望んでいるのではなくて、いただくメールがあるんですよね。でも、たまにこういう機会を設けて紹介するので油断なりませんよ？ 「先日の萩原・荻原問題についてです」。ああ、2週間前、やりましたね。萩原・荻原（はぎわら・おぎわら）問題。瞬間的にね、見て区別が付かないんで、萩原と荻原。「は」と「お」の真ん中ぐらいの「ぅぎわらです」って言ってごまかすっていうね。「（ふ）ぅぎわら」っていう。
「萩原・荻原問題についてですが、私は36歳の公務員女性ですが、私も萩原・荻原が違う漢字だとは知りませんでした」。そう！ そういう人がいたの。パッと見て区別がつかないというだけじゃなくて、元々違うっていうことを知らなかったっていう人が結構いたんですよね。
（中澤有美子）結構いらっしゃいましたね。
「萩」と「荻」が違う漢字だと知らなかった
（安住紳一郎）で、この方も36歳の公務員の方なんですけども。「私も萩原・荻原が違う漢字だとは知りませんでした。いわゆる『宮崎』の『崎』を『さき』と読むのか『ざき』と読むのかレベルの違いだと思っていました。思い返すと山口県萩市には何度も旅行で行きました。松蔭神社に行き、幕末のことを思ったり、中原中也記念館で「汚れつちまつた悲しみ」とはなんぞやと思っていました。また、小さな頃は荻原規子さんという方の書いた小説が好きで、その本を入れる専用の袋を母に手作りしてもらい、毎日小脇に抱え小学校に登校していたほど好きでした。
こんなに私の生活では『萩』と『荻』の違いを認識するタイミングにあふれていたのに……私の職場の隣の席には萩原さんという方が座っています。電話があったことを伝えるメモ書きなどには、いつも『荻原さん』と書いていました。なんてことをしてしまっていたのでしょう。反省です。明日、隣の席の萩原さんにはこれまでの無礼を詫びようと思います。しかし彼はなぜ、いつも漢字を書き間違える私に指摘してくれなかったのでしょうか？ では皆様、どうぞお元気でお過ごしください」。ねえ。意外にこういうね、山口の萩には何度も行ったし、荻原規子さんっていう小説家が好きで、その本を愛読していたって人に限ってですよ、『萩』と『荻』が違うって知らなかったというね。
（中澤有美子）ねえ。お隣りの席の方も大人だったから、いちいち言わなかったんですね。
（安住紳一郎）「この人は『萩』のことを『荻』って書いてるんだな」と思ったんでしょうね。いやー、意外にね、そう。こういうね、36歳の公務員女性。この文章を見ても、まさか萩と荻の区別がついてないなんて思わないもんね。「まさか」と思うもんね。
（中澤有美子）本当に。素敵な方でね。
（安住紳一郎）危ない！ 危ないですよ。だから詐欺とかも「なんでこんな詐欺に引っかかるかな？」なんて思う場合が多いですけども。あれ、意外に非常に社会的な立場があったり、分別がいかにもついてそうな学校の校長先生とか、警察署長とか、企業の重役とかが騙されてたりするらしいですからね。気をつけてください。
（中澤有美子）そうですね。
（安住紳一郎）本当ですよね。私の尊敬するアナウンサーの先輩の三雲孝江さんっていらっしゃいますでしょう？ ワイドショーなんかでもね、厳しく世論をビシビシと斬ってらっしゃいますけどね。あの三雲さんでさえ、危なく詐欺に遭いそうになってましたから。ええ。
（中澤有美子）ああ、そうですか。
（安住紳一郎）うん。だからやっぱりそういうね、「えっ？」っていう。一番ね、詐欺なんかにかからなそうな人なのに……。
（中澤有美子）そうですか。おそばでご覧になっていても？
（安住紳一郎）ええっ？って思いましたけどね、やっぱりそういうことあるんだなと思いますね。かく言う私も騙されそうになってますからね。気をつけてくださいね。
（中澤有美子）フフフ、その話、好きですよ（笑）。
ワンクリック詐欺に遭いかけた話
（安住紳一郎）ただね、何回もするとまたほら、いろいろスポニチアネックスとか文字起こししたりするから……「ありがたいな」と思いつつだけども。あれはこちらから指定できないものかしら？
（中澤有美子）アハハハハハハハハッ！ 文字起こしをするところですか？（笑）。
（安住紳一郎）「これはやめてください」「これはいいです」みたいな。ねえ（笑）。
＜書き起こしおわり＞
