アニメ『オッドタクシー』の様々な側面を掘り下げる企画『オッドタクシー寄席』。6月席では作品の劇伴を担当したPUNPEEさん、VaVaさんとヤノ役のMETEORさんが楽曲制作裏話や番組内に散りばめられたヒップホップ的小ネタ、そして作品内でも異質な存在感を放つキャラクター、ヤノについてアニメーション評論家の藤津亮太さんらと深堀り。そんな『オッドタクシー寄席 6月席』の興味深かったポイントをみやーんZZがご紹介します!(この記事はアニメ『オッドタクシー』の許可をいただいて作成しております)。
#オッドタクシー寄席 6月席
ご視聴誠にありがとうございました‼️
みなさんに深掘りなお話をたくさんしていただきました…✨アーカイブは6/26まで配信されておりますのでぜひ何回でもお楽しみください?? https://t.co/mZ46u4XdHY pic.twitter.com/ZB4rYXNtDZ— アニメ「オッドタクシー」OFFICIAL (@oddtaxi_) June 20, 2021
『オッドタクシー』劇伴制作
まず、最初のパートでは『オッドタクシー』の楽曲制作についてPUNPEEさん、VaVaさんを中心にトーク。PUNPEEさん、VaVaさん、OMSBさんのSUMMITチームが劇伴を担当するに至った経緯やアニメの独特な劇伴制作方法を実際の資料を見ながら解説していきます。必要な楽曲をリスト化した「オッドタクシー音楽メニュー」というエクセルファイルや、楽曲制作時に参照にしたという「Vコン(ビデオコンテ)」など、普段はなかなか見ることができない資料が見れて、これだけでも超興味深い!
また実際に制作して納品した楽曲を作品内で楽器ごとの音源をバラバラにしてその場面、場面に合わせて効果的に使用していくことが紹介されており、普段何気なく見ているアニメの音楽、音響効果の奥深さが感じられました。
そしてミステリーキッス『超常恋現象』について「高校生ぐらいの時に本気でアイドルを追いかけていた身なので。その時の心境を思い出しつつ、アイドルに対するムダな願望とか儚さを思い出しながら作った」と話すVaVaさん。シングルCD収録の『超常恋現象』ライブバージョンでは声優さんたちに対してMIX(アイドルに対するコール)指導をし、VaVaさんのことを知る声優さんから「VaVaさん、こんなことまでやるんですね」と突っ込まれたというエピソードでは思わず笑ってしまいました(笑)。
『オッドタクシー』ヒップホップ的小ネタ解説
続いてのパートでは『オッドタクシー』のヒップホップ的な小ネタ解説。作品の企画当初からSUMMITチームが参加し、音楽以外にも様々なアイデア出しをしていったため、まるでマーベル作品のように様々な小ネタがイースターエッグのように隠されています。そんな小ネタの数々を本編の映像を見ながらクイズ形式で紹介。
作品内に数多く登場する看板に書かれた文字の意味、モブキャラの何気ないセリフ、登場人物たちが見ているSNSのタイムライン、カメオ出演、アパートの物件名などなど、わかりやすいものから超マニアックなものまで元ネタも含めて解説されており、ついつい1話から『オッドタクシー』を見返したい気分になります(笑)。
たとえば、以前にこのサイトでも紹介した第3話のサウナのシーン。お客さん2人が何気なく話す「最初にフリースタイルしたの、K.I.Nだよ。たしか」「えっ、メローイエローの?」という会話。

このシーンについて、PUNPEEさんは「サウナのシーンの『モブキャラのセリフで何かいいものがないか?』と聞かれて。みんなでヒップホップのレジェンダリー的なネタを入れようと思って、いろいろと提案して。間違いや風のうわさではなく、宇多丸さんがちゃんとラジオで言っている『K.I.Nさんが最初にフリースタイルラップをした』というものを入れたら面白いかなと思った」と振り返ります。
「K.I.Nさん本人もメンションをくれて。『オッドタクシーおもしれぇし、俺の名前出てきて嬉しい』っていうツイートがあって。拾ってくれて嬉しかった」とも話していました。
オッドタクシーおもしれぇし、俺の名前出てきて嬉しい。 https://t.co/HP20MS6opC
— Mellow Yellow K.I.N (@ORIMO_K) April 22, 2021
そしてさらには、アニメ本編外にも隠されていた『オッドタクシー』小ネタについても言及。2020年9月にPUNPEEさんが行った配信ライブ『Sofa Kingdomcome』で実は小戸川がタクシーに乗って登場していた件を紹介していきます。(乗っているタクシーのナンバーまで小戸川もタクシーと同じ!)

また同じく、2020年11月にPUNPEEさんが行った配信ライブ『Seasons Greetings’20』でMETEORさんが登場した際、出てきたお店の名前が「大衆食堂やの」だった件など、まだアニメの制作発表がされる前なのにこっそりと『オッドタクシー』要素を埋め込んでいたことなどを話します。樺沢太一TwitterアカウントがPUNPEEさんの配信ライブを見たというツイートをしていたり、METEORさんがいたお店のツイートをしていたり、いろいろ入り組んでいて面白い!
ん?なんか乗ってた? #LIVEWIRE_PUNPEE
— 樺沢太一 (@kbsw_t) September 13, 2020
この間いったこの店メシ美味かったな〜。なんか聞き覚えのある声がして若干落ち着かなかったけど。 pic.twitter.com/SWY1Ttx1Jw
— 樺沢太一 (@kbsw_t) November 7, 2020
METEOR、ヤノを語る
続いてのパートではMETEORさんが演じるキャラクター、ヤノについて。全編ラップでセリフを話すヤノを担当するに至った経緯や実際のセリフ作りとアフレコの模様などを紹介していきます。「脚本の此元和津也さんが書いたヤノのセリフはビートにハメるという前提では作られていないため、自分が書いた歌詞をラップするのとはまた違う難しさがあった」と話すMETEORさん。視聴者に受け入れられるのか不安だったようですが、蓋を開けて見るとヤノは大人気になり「よかった」と安心をしたようです。
「ヤノは仕事が本当に真面目で。私欲のために動くのではなく、ボスに上納金を収めるために動いている。会社を儲けさせるために働く普通のサラリーマンと一緒で滅私奉公的な精神。だから僕よりも全然真面目だと思うし、その生い立ちさえなければ、どんな仕事をしてもそれなりに成功をしていたんじゃないかな。タバコも吸わないし、酒も飲まないし」というMETEORさんの的確なヤノ評にもさすがでした。
そしてMETEORさん作の「オッドタクシー怪談」という怪談の披露(独特すぎて最高!)を経て、話題はPUNPEEさんとMETEORさんによるヤノのキャラクターソング『My Name Is…』へと移ります。フルバージョンを初解禁し、その制作裏話などについてトーク。
「Dr.Dreっぽいビート。D12感もある。ヤノにはああいう西海岸っぽい、ギャングっぽいものが映えるかなと思ってビートを作った」と話すPUNPEEさん。METEORさんは「最初はフルバージョンの後半部分が最初に来ていた。でもPUNPEEくんの判断でその時の後半部分を最初にした方がよいということになり、それがショートバージョンになった」と話し、PUNPEEさんも「『どうも、俺ヤーノ♪』っていうところがすごい印象的だったので。これを1番にしようということになった」と話します。
この部分についてMETEORさんは「BUDDHA BRANDの『FUNKY METHODIST』のNIPPSさんの『エイ、YO! これはどうも♪』っていうのから、最初は『どうも』で行こうと思った」と話しており、あの最高にキャッチーな入りの部分の謎が解けました。
そしてさらに7月上旬、ヤノにまつわる5曲を集めたEP『2019』の配信も発表されるなど、METEOR&ヤノファンは大歓喜の展開もあり、あっという間に約1時間半の配信が終了したのでした。
こんな感じで内容が超盛りだくさんだった『オッドタクシー6月席』は現在アーカイブが配信中。配信チケット 2,500円(税込)で2021年6月27日(日)までアーカイブが視聴可能です。ご視聴は以下のリンクからどうぞ!
『オッドタクシー』公式サイト

