えのきどいちろうさんが2021年6月5日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中で大坂なおみさんの全仏オープン棄権についてトーク。大坂さんをスポンサーが全面的に支持した件や、ジョン・マッケンローさんがかつてのライバル、ビヨン・ボルグの例を出しながら今回の一件について話したことなどを紹介していました。
(土屋伸之)あとは気になるところだとなんでしょうね?
(えのきどいちろう)大坂なおみさんの話なんですけども。大坂なおみさん、会見を拒否するということで全仏オープンと揉めて。その後に割と自主的に大会を棄権するという風に表明したというのは最初、ショックだったんですけども。その後に、たとえば大坂なおみさんのスポンサーの「彼女を支持する」という表明のラッシュがすごかったですよね。
(出水麻衣)はい。
ゲームチェンジャー・大坂なおみ
(えのきどいちろう)割とSNSを見ると「大坂なおみ選手がそんなことをしたら、スポンサーが怒るよ」っていう感じのことを言っている人がいたんだけども。そうはならなくて。つまり、大坂選手がどれだけオピニオンリーダーというか……ゲームチェンジャーですよね。これまでのことを変える力がある大きなアイコンであるかっていうことが……日本だと、特に彼女が日本語でしゃべると子供がしゃべっているみたいな感じでたどたどしいように聞こえたりするから、ちょっと弱々しいような印象というか、イメージがあるんだけども。彼女はそうじゃないんだよね。本当にアメリカだとか世界のマーケットで彼女が果たしている意味合いというものがすごいんだなっていう風に思いましたね。
(土屋伸之)なるほど。
"Our thoughts are with Naomi. We support her and recognize her courage in sharing her own mental health experience."
Nike has come out in support of tennis star Naomi Osaka following her decision to withdraw from the French Open. https://t.co/48uDLn4XxK
— CNN (@CNN) June 1, 2021
As a Mastercard Ambassador, Naomi Osaka's decision reminds us all how important it is to prioritize personal health and well-being. We support her and admire her courage to address important issues, both on and off the court.
— Mastercard News (@MastercardNews) June 1, 2021
(えのきどいちろう)あと、ジョン・マッケンローが出てきてコメントをしていて。僕、久々にマッケンローを見たんですけども。すごい老けていらっしゃって。あの悪童もやっぱりこういうナイスミドル風になるんだなって思ったんだけども。マッケンローが言っていて、「すごい沁みるな」って思ったのは、ボルグのことを言ったのね。
(土屋伸之)ボルグ?
(えのきどいちろう)ビヨン・ボルグ。スウェーデンの。マッケンローのライバルだったボルグ。彼は、やめちゃったからね。ボルグ、あんな天才的な……ボルグ対マッケンローって映画にもなったぐらいで。
(えのきどいちろう)すごい当時の男子テニスのひとつの頂点を極めた名勝負。火花を散らした2人なんだけども、ボルグはやめちゃったんだよね。
(塙宣之)やめちゃったっていうのは、インタビューが嫌で?
(えのきどいちろう)つまり、そのメディアとの軋轢の中で擦り切れてやめてしまったという。
(塙宣之)だから、昔からあったわけですね。
(えのきどいちろう)そうですね。特に女子の選手は割と性的な質問みたいなものもいっぱい受けたりとか。そういうことは言われていたことなんですけども。でも「ボルグがやめた」ということについてマッケンローが言った時には本当に感動した。つまり、そういうテニス史の中で捉えて言ってくれる人がいるんだなっていう。
テニス史の中で捉えて言及するジョン・マッケンロー
Naomi Osaka could end up quitting tennis early just like 1970s icon Bjorn Borg, John McEnroe fears https://t.co/zmkz6SA6vq
— Sports Insider (@SportsInsider) June 3, 2021
(塙宣之)なるほどね。ちょっと次元は違うけども。M-1の決勝に行った瞬間に毎日、インタビューをされて。毎日「どうですか?」っていう風に言われて。それでみんな嫌になっちゃうのよ。だけどM-1もドル箱だからさ。スポンサーさんがいっぱいいて。何度も囲み取材があって。でも、それが嬉しいっていう芸人ももちろんいるんだけども。「漫才だけやらせてくれよ」ってみんな思っていたりする時期もあるからね。まあ、ちょっと次元は違いますけどね。
<書き起こしおわり>