渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でポロ・Gの新作アルバム『GOAT』から『33』を紹介していました。
(渡辺志保)というわけでここでもう1曲、私の方から曲紹介したいと思うんですけれども。こちらもちょっと前にリリースされましたアルバム『THE GOAT』by ポロ・Gということで。シカゴの新星というか、去年大ブレイクしたポロ・Gが新しいアルバム『THE GOAT』をリリースしました。「GOAT」って元々は「ヤギ」っていう単語ではあるんですけど、「Greatest Of All Time」の略で。「史上最強」みたいな意味なんですよね。なんでポロ・Gも本当ね、まだまだ若手のラッパーだけども昨年のヒットを経て、やっぱり自分のことを「GOAT」と名乗るだけあるなとか思って。
このアルバムも大胆に2パックの『Changes』をサンプリングっていうか、まんま引用したような感じの曲をBJ・ザ・シカゴキッドと一緒にやっていたりとか。
Polo G『Wishing For A Hero feat. BJ The Chicago Kid』
まあ、いろいろと聞きどころが多いアルバムだなという風に思いました。で、今日ここからかけたいのは『33』という曲がありまして。これはスコッティ・ピッペン選手の背番号なんですよ。ピッペン選手というと、かつてシカゴ・ブルズで活躍した選手で。それで私は今、ちょっとずつちょっとずつなんですけどもNetflixで『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』っていうドキュメンタリー番組を見ているんですよ。
で、これヒップホップ好きの方であれば見ている方も非常に多いと思うんですけども。あのマイケル・ジョーダンについてフォーカスをした、1997年ぐらいの非常に貴重な当時の映像なんかを織りまぜたドキュメンタリーシリーズで。サウンドトラックもですね、Spotifyとかで発表されてるんだけど、彼自身が思い入れのあるヒップホップチューンとかをキュレートしているサウンドトラックもSpotifyで発表されているんだけど。そんな感じで折々に印象的な曲がかかるんですね。
そこで私、全然やっぱりスポーツとかバスケとか、最低限の知識しか今までなかったんですね。選手の名前とか技の名前とかは全てラップのリリックから知る。逆に言うとラップのリリックに出てくるぐらいのトピックしか知らなかったんですけど、改めてだから『ラストダンス』を見ると「ああ、当時マイケル・ジョーダンとピッペンってこういう関係性だったんだ」とか。この間もね、ミーガン・ジー・スタリオンのリリックだったかに「ピッペンみたいにマイケル・ジョーダンにパスをする」みたいなリリックがあったんですけども。前までだったら「へー」って思っていたけど、この『ラストダンス』を見て以降はですね、その後ろにある背景なんかもなんとなくか分かるような感じがしてまして。
そこに来て、シカゴ出身のポロ・Gのアルバムにこの『33』っていう曲が入っていたので。「おおう、これはピッペンの!」っていう風に思った次第ですね。ちなみにポロ・Gなんですけども、彼はお母さんが自分のマネージャーをやってるんだよね。で、私は3月に息子を出産したわけなんですが。出産直前に見つけたポロ・Gのお母さんのポッドキャストっていうのがあって。「I Birth Legends」っていうタイトルのポッドキャストなんだけど。ジム・ジョーンズとかYGとかK・キャンプとか、いろんなラッパーのお母さんを呼んで「どんな風に子育てしたか?」っていうのを延々と語るポッドキャストがあって。
それを今、サブスクライブして聞いてるですね。なのでちょっと私もですね、もしかしたらいつしか息子がラッパーになるかもしれないというようなことを想像して、いつもこのポロ・Gのお母さんのポッドキャストを聞いております。まあ、そういうプチお知らせでございました。というわけでここでお届けしましょう。ポロ・Gで『33』。
Polo G『33』
<書き起こしおわり>