渡辺志保 XXL Freshman Class 2023の顔ぶれを語る

渡辺志保 XXL Freshman Class 2023の顔ぶれを語る MUSIC GARAGE:ROOM 101

渡辺志保さんが2023年6月30日放送のbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でXXL Magazineが発表したFreshman Class 2023の顔ぶれについて話していました。

(渡辺志保)先日なんですけれども、6月に入ってXXLの人気企画フレッシュマンの全貌が明らかになりました。ということを今日、ぜひここのコーナーで話したいなという風に思います。なんぞや?っていう感じだと思うんですけれども。アメリカの老舗ヒップホップメディア・XXLが2007年からスタートしました看板企画がありまして。それが元々は10フレッシュマンということで。「10」っていうのがついてたんだけど、最近はこの「10」はつかないっぽいですね。

その年を代表する新人ラッパー10人を選出して、雑誌の表紙にバーンと載せるという。で、それでみんなが「ワーッ!」って盛り上がるっていう企画がありまして。それが毎年、続いているわけなんですけれども。2007年からスタートして、2008年はお休みして、そこからずっと続いておりまして。2023年版のこのフレッシュマン、新人の注目のアーティストたちというのがつい先日、明らかになりました。

で、ここ数年のフレッシュマンのパターンなんですけれども。編集部の方であらかた決めるんですけど。最後の1人は、読者投票ということで。何名か、全米から若手のアーティストがラインナップされて、そこから読者のみんながWebで投票して。それで最後の1人を決めるっていうスタイルなんですよね。で、今回は80人の候補者がいて、そこから「10th Spot(10番目のスポット)」という風に言うんですけれども。、その10th Spotを勝ち取った新人アーティストがいるということで。

ちょっと、名前をつらつらつらと、誰が今年選ばれたのかということをまずお伝えしたいと思います。Finesse2tymes、Lola Brooke、Rob49、 Fridayy、GloRilla、2Rare、SleazyWorld Go、Central Cee、Real Boston Richey、Luh Tyler、TiaCorine、そしてDC The Donという計12名でした。おめでとうございます! そして、最後に名前があったDC・ザ・ドンというアーティストが10th Spot、読者投票で1位を勝ち取った注目のアーティストということです。

(渡辺志保)今回、その12名が選ばれたわけなんですけれども。個人的に私としても「ああ、なるほど。納得。だよね!」というアーティストもいれば、「いや、名前は聞いたことあるけど、どんな曲歌ってたんだっけ?」みたいなアーティストもおりまして。いよいよ私もついていけなくなってしまったなという。ちょっと自分のアンテナの鈍さを実感するラインナップにもなったんですけれども。

いろいろ、XXL以外にもですね、今年のフレッシュマンが明らかになりましたよというのを報じているメディアたくさんあって。いろんなメディアを見ていると、やっぱり注目されているのはですね、グロリラとセントラル・シーの2名なのかなという風に思います。この2名に関しては、注目されているいるというか、もう既にみんな知っているよねという感じで。「この2名も含まれました」という形で……わかりやすく言うと、この2名の名前が見出しになって、今年のフレッシュマンが明らかになりましたというニュースになっているパターンが多かったです。

見出しになるのはGloRillaとCentral Cee

(渡辺志保)グロリラに関しては、この番組でも何度も彼女の曲をかけていると思うんですけれども。昨年、『F.N.F. (Let’s Go)』という曲が大ヒットして一躍、全米規模、全世界規模のトップスターに躍り出たフィメールMCです。メンフィス出身の女性ラッパー。

そしてセントラル・シーなんですけれども。彼はウエストロンドン拠点のラッパーなんですよね。アメリカではなく、イギリスのラッパーということで。UKのラッパーがこのフレッシュマン企画に選ばれたのは、2018年に選ばれたステフロン・ドン以来、2人目ということになります。今日、ちょうどオープニングにステフロン・ドンの曲もかけましたので、ここでちょっと個人的には、私としては繋がったっていう感じがするんですけれども。

セントラル・シーも去年『Doja』という曲が大ヒットして。このミュージックビデオをアメリカのメディアプラットフォームであるリリカル・レモネードというところが作っていて。さっき、YouTubeで調べたらもう1億1000万回再生という結構、マジですごい大大大ヒット曲になっておりまして。まあ、ここに入ってももちろん遜色ない感じですよね。で、ちなみに今年はフィメールラッパーが3名選出されていて。ローラ・ブルック、グロリラ、そしててティア・コリーンの3名なんですけれども。元々、アイス・スパイスも選ばれてたらしいんですよね。

アイス・スパイスも『Munch (Feelin’ U)』という曲が昨年大ヒットして。今や、本当にもうなんていうか、テイラー・スウィフトのツアーに呼ばれちゃうぐらいの大スターになってるわけなんですけど。そのアイス・スパイスもこのフレッシュマンの中に選ばれていたんですが……なんかさすがって感じがするんですけれども。フェスのブッキングと客演の仕事が忙しすぎて、このXXLのフレッシュマンの表紙の撮影のスケジュールと合わなかったため、残念ながら辞退しますという、そういうことになっていたそうです。

(渡辺志保)そういうこともあるんだなっていう感じですね。で、これのフレッシュマンの全貌が明らかになったのが6月中下旬、ついこの間ということなので。来月にかけて、このXXLの紙面上、そしてウェブサイト上でこの選ばれた12名のインタビューであるとか、フリースタイル動画であるとか。あとは毎年、話題になりますけどもサイファーの動画なんかが順次、アップされるということです。

ちなみにサイファー、そしてフリースタイル動画に関してはピエール・ボーンが監修する、プロデュースを務めるということで。ピエール・ボーン、何気にこの『ROOM 101』に出てくれたことがありますからね。スタジオに来てくださって、収録してくださったことがありますから。「うわっ!」っていう。これもちょっと自分的にマジで熱いなという展開になりました。

注目の10th Spot

(渡辺志保)で、XXLのフレッシュマンに関しては今年の4月にも、この番組のまさにこのコーナーで私が長々と、ダラダラと語っておりまして。その時にちょうどこの10th Spot、10人目を決める読者投票がありますよというお話をしたんですよ。その時に私が推しメンといいますか、「このラッパーを推したい」という風にかけた2曲、2アーティスト分の曲がありまして。それがBigXthaPlug『Texas』。そしてグロリラ feat. カーディ・Bの『Tomorrow 2』という曲で。

で、グロリラはもう、あれだけヒットを飛ばしてるし、めちゃめちゃ存在感がもうマシマシな状態なので。グロリラは間違いなく入るよねという感じで紹介したんですけれども。実際、今回フタを開けたらちゃんと選ばれてました。で、BigXthaPlugに関しては私が個人的に大好きだから、ぜひこのフレッシュマンに入ってほしいと思って曲をかけたわけなんですけれども。

残念ながらHe didn’t make it… リストの中には入らなかったですね。ちょっと地味な部分があるのかなという風にも思うんですけれども。残念ながらBigXthaPlugはフレッシュマンには選ばれませんでした。もうしょうがないね受け止めるしかないです。はい。

(渡辺志保)で、かつその読者投票で10th Spotを勝ち取ったのがDC・ザ・ドンというラッパーなわけですけれども。彼もやっぱりすごいメロディアスなフロウというか、メロディックなスタイルが特徴的で。かつ、ロック&ポップス系のサウンドとヒップホップのビートを融合させるような、そうしたサウンドやフロウで人気を集めている若手ラッパーなんだけど。でもなんか、ここの10th Spot、リアルな読者投票で誰が選ばれるのか?っていうのが一番たぶん、リアルなフレッシュマンなんだろうなという風に思いました。

(渡辺志保)ちなみに昨年、この10th Spotに選ばれたラッパーはBabyTronというアーティストなんですけれども。彼もねずっと、そのリリカル・レモネードがプッシュしている若手のアーティストということで。本当に今、アメリカでヒップホップを聞いていて。しかもXXLをチェックしてるような若いリスナーっていうのはもう、ここを見て普段曲を聞いてるんだなとか、ちょっとそういうことを想像しましてですね。

さっきも言いましたけれども。ちょっとやっぱり自分のアンテナが鈍ってるなっていうのは日々、感じてますので。あまり無理して「もう追いつけません。ゼェゼェ、ハァハァ……」みたいな感じになると本末転倒なんですが。ちょっとアンテナもう1回、ちょっと磨き直すというか、角度を変えるというか。ちゃんと伸ばしてですね、聞いて行かないとダメだな。トレンドをキャッチしていかねばならないなみたいなことを感じながら、今年のフレッシュマン企画を非常に楽しませていただきました。

というわけでここで2曲、続けてお聞きいただきましょう。今年のXXLのフレッシュマン企画に選ばれました。まずはセントラル・シーの『Doja』。先ほども触れましたけれども。もう再生回数1億回を超える大ヒット曲。そしてティア・コリーンの『Freaky T』。この曲も実はラトが参加したリミックスがあるんですよね。そのリミックスを以前、5月だったかな? この番組でもかけたことがあって。それもそのティア・コリーンの……同じようなことをしゃべったと思うんですけど。彼女もなんか私のイメージでは「女性版リル・ウージー・ヴァートみたいな感じで。

彼女のアートワークであるとかソーシャルメディアとか見ても、めちゃめちゃ、ピカチュウとか、星のカービィとかがたくさん出てくるんですよね。だから、そういう日本のアニメとかゲームのカルチャーがめっちゃ大好きなんだろうなと思ってて。ちょっと私の中では不思議ちゃんキャラみたいな感じだったんですよ。で、『I Can’t Wait』というアルバムが昨年、出ているんですけれども。結構ね、多様性に富んだ音楽というか、ちょっとバラバラな感じもあるというか。本当にいろんなタイプのビートでラップしていて。

ただこれからかける、そして前回もかけた『Freaky T』という曲に関してはですね、結構古き良きサウスのバイブスを感じるんですよね。ちょっとどろっとした感じの。なので『Freaky T』はすは非常に私も個人的なフェイバリットで何度も聞いてたんだけど。なんでそのティア・コリーンがこの座を勝ち取ったのは本当に「よっしゃ!」っていう感じがしました。というか、意外でもありましたね。

で、ティア・コリーンも不思議ちゃんと思ってたから、あんまり私も情報を細かく拾ってなかったんですけれども。今回改めて彼女に関するインタビューを拝見したところ、最初にラッパーとしてブレークした、そのローカルヒットみたいな曲があるんですけど。その時、ちょうどカレッジ、大学にも通っていて。普通にバイトもしていて。かつ、妊娠中だったそうなんですね。それから、いろんなねピンチや苦難を乗り越えて今があるっていう感じで。ちょっとますます興味が湧いてきました。ティア・コリーン。というわけで2曲続けてお聞きください。セントラル・シーの『Doja』。そしてティア・コリーンの『Freaky T』。

Central Cee『Doja』

TiaCorine – Freaky T

<書き起こしおわり>

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