DJ YANATAKE Lil Uzi Vert『Eternal Atake』を語る

DJ YANATAKE Lil Uzi Vert『Eternal Atake』を語る INSIDE OUT

DJ YANATAKEさんが2020年3月9日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でリル・ウージー・ヴァートの話題のアルバム『Eternal Atake』を紹介していました。

(DJ YANATAKE)さあ、もうみんな、週末のリリースに関してはこの話だけじゃなかった? ちょっとね、いろんなものが食われちゃったなって。ミーガン・ジー・スタリオンはちょっと、なんでここまですごく盛り上げてきたのに。ちょっとレーベルとモメちゃってあんまりいい出し方にならなかったアルバムで。チャート的にもあんまり盛り上がってなかったし。ちょっと心配な感じ、もったいないなっていう感じですね。

それからザ・ウィークエンドも最近、映画みたいなショートフィルムみたいなのを公開するっていうのが流行っていますけども。でもそのへんも全部かき消してしまったような感じがあるのがリル・ウージー・ヴァートのアルバムです。『Eternal Atake』。こちら、予定よりも約1週間ほど早く……3月13日なんていう噂もあったんですが、3月6日にリリースされました。今日のオープニングはこのリル・ウージー・ヴァートの話をしていきたいんですけども。

2018年ぐらいからこのアルバムが出ますよっていうことは言われていました。その時からもう『Eternal Atake』っていうタイトルでした。これ、その当時からタイトルの意味も言われていたんですけども。「永遠の勝利」っていうか……なんだろう? 「俺はずっと勝ち続ける」みたいな意思表示でもあるんでしょうかね。まあ実際に今週の動きを見ると、それぐらいステージが上がってきたなっていう感じがするんですけども。

そんなリル・ウージー・ヴァートさん、今回はジャケットのデザインが3種類作られていて。「どのジャケットにする?」なんていうのを投票で決めていたりして。一番に選ばれたのがメインのジャケット。二番に選ばれたのがトラックリストとして公開されたりしていましたが。

ジャケットデザインの候補

その前からね、ちょっとその予告編みたいなジャケットみたいなのもあって。そこでモチーフになっていたのが「鍵穴」。これはね、とある90年代の宗教団体をモチーフにしたもので。そこから結局、集団自殺を図ってしまったような団体のロゴをモチーフにしていたので、それが問題になって。ちょっと裁判沙汰みたいな感じにもなったので。そのモロの宗教団体のロゴをサンプリングするのはやめたんですけども、その鍵穴だけは残っていまして。

こちらは実は2018年9月18日にリリースされました『New Patek』っていう曲。まあこの「Patek」っていうのはすごい高い時計、パテック・フィリップのことですけども。その曲のジャケットでもすでにこの鍵穴のマークをリル・ウージー・ヴァートは使っていたので。なんとなくみんなの意識の中にもあったような気もします。

Lil Uzi Vert『New Patek』

で、その2018年9月に『New Patek』を出したあたりからSNSで「『Eternal Atake』っていうアルバムが出るよ」っていう告知を始めていたんですけども……2019年になったら突然、引退宣言! ありましたね。「ラッパーの引退宣言ほど信用できないものはない」なんて話をいつもしますけども。これ、理由は当時所属していましたDJドラマとドン・キャノンさんっていう人がいて。彼らのレーベル、Generation Nowとリル・ウージー・ヴァートは契約をしていたんですけども。まあ、なんかそこといろいろと問題があって、なかなか『Eternal Atake』をリリースできないという感じになって、どんどん病んでいく感じがSNSなどでも見えていたという。

で、その時に自分で、すぐに削除されるんですけども『Free Uzi』という曲をフリーで出したりとか、なかなか病んでいる感じがあったんですけども。おそらく、ジェイ・Zを率いるロック・ネイションがそこに救いの手を差し伸べて。いろいろな問題を解決してロック・ネイションと再契約をしてリル・ウージー・ヴァートが息を吹き返すような感じになります。で、「引退する、引退する」って言っていたんですけども、そのタイミングを含めてリークされていた『Sanguine Paradise』っていう曲と『That’s A Rack』という曲が一応正規リリースされます。これが2019年4月、同時に出るんですけども。まあまあ、これが話題になりました。

出した時、話題になったんですけども……まあ、今回アルバムが出るような感じにはならなくて。盛り上がり的にもね。なのでアルバムリリースはされませんでした。で、そこから少し時間を置いて2019年12月に、いまバックでかかっている『Futsal Shuffle 2020』。これが結構バズりましたね。

Lil Uzi Vert『Futsal Shuffle 2020』

これ、トラックもすごい面白いですし話題になったんですけども、「いよいよアルバムが出るんじゃないか?」なんて話になっていって。それで今年、まず3月1日に『That Way』という問題作というか……バックストリート・ボーイズをサンプリングしたということで。俺も最初、Twitterとかで「どうなんだ?」っていう話をしていたんですけども。まあ、ちょっとその問題は置いておいて……。

まあちゃんと歌詞とかを読むと彼のエモい世界と相まって、割とハマっているような感じも最近はしてきたんですけども。まあ、でも賛否両論の曲だったことは間違いない。そんな曲が出されていよいよその2日後の3月3日にはショートフィルム『BabyPluto』がリリースされます。

Short film for Eternal Atake『BabyPluto』

まあ『BabyPluto』っていうのは曲名でもあるんですけども。まあオフィスでサラリーマンのように働いていたリル・ウージー・ヴァートの机のパソコンに突然エラーメッセージみたいなのがババババッと出てきて。なんかある座標が書いてあったんですね。「27.1127 S 109.3497 W」って書いてあって。なんかの座標かな?って。

で、それが自分のパソコンだけじゃなくてオフィスのコピー機からもいっぱいその座標が書かれた紙がブワーッと出てきて、リル・ウージー・ヴァートの周りを舞っていて。それでワープをしちゃうんですけども。一応この座標、検索をしてみたんですよ。そしたらグーグルマップが出てきて。イースター島が出てきます。あのモアイ像のあるイースター島。みんなも検索してみてください。

「27.1127 S 109.3497 W」

そうするとね、そこにお店があるんだけども。もうそこのお店にリル・ウージー・ヴァートの写真とかがいっぱい貼られていて。ちょっとおもしろいんでグーグルマップを見てほしいんですけども。まあ、こんなこともあってですね、リリースされた時にはもうアメリカでも出た瞬間にTwitterのトレンド1位。そしてSpotifyのベスト20になんと全曲ランクイン。で、1日で5000万回再生、ストリーミングされたりしたという、もう今かなり話題のアルバムということなんですが。

タイトルとURLをコピーしました