加藤浩次と近藤春菜 宮迫博之・田村亮記者会見と吉本興業を語る

加藤浩次と近藤春菜 宮迫博之・田村亮記者会見と吉本興業を語る テレビ

加藤浩次さんと近藤春菜さんが日本テレビ『スッキリ』の中で宮迫博之さんと田村亮さんの記者会見、そして吉本興業側の対応について話していました。(番組内、加藤浩次さんと近藤春菜さんの発言の抜粋です)

(水卜麻美)今日のスッキリはこちらの話題を中心にお送りしていきます。

(加藤浩次)いやー、ちょっとびっくりしましたね。春菜、会見を見てどう思った?

(近藤春菜)いや、本当にびっくりした真実というか……まあ、お二人が話されていたことが次々と出てきて。本当に私も思うところがありますし。今日、スッキリでお時間をいただいてお話をしたいなと思います。

(加藤浩次)そうだね。ここでは僕と春菜が吉本興業所属ということなんで。僕は30年ぐらい。春菜は20年ぐらいか? 吉本興業という会社を見てきて、現状ということも含めて話をしたいと思います。

(近藤春菜)はい。

(水卜麻美)あらためて、反社会勢力主催の会合に出席して金銭を受け取っていた問題で宮迫博之さんと田村亮さんが一昨日、謝罪会見を開きました。その中で、吉本興業との間にあった溝についても2人の口から語られました。会見では長年、コンビとして活動をしてきた相方である蛍原さんや田村淳さんへの思いも語っていました。まずはその会見、お二人の主張と経緯の説明をVTRにまとめました。

(中略)

(加藤浩次)(会見のVTRを見終えて)宮迫さんは僕は先輩とはいえ、同い年で。先輩だからといってそこまで敬語を使わない存在。敬語を使わなくても別に宮迫さんもOKしてくれるような存在。さらに亮に関しては七丁目劇場という場所で僕らが20代前半ぐらいの時に一緒にやってきた人間ですよね。その人間がこういった姿……本来はお笑いをやらなきゃいけない人間たちがこうやって涙を流しながら謝罪会見をしている。これは僕は本当に悲しくて、辛かったです。

そしてそれとともに、会社に対しての怒り。僕はそれを覚えました。いろんな考えがあると思います。でも、僕はこんなところまで追い込んでしまったんだっていう……会社でやる会見を拒否され、自分たちでいろんな人に説明をして、こういった会見の場所を借りて、ここまでやってしまうという状況にまで彼らを会社が追い込んだんだということに僕は本当に憤りと怒りを感じています。で、まずは今日、スッキリではひとつひとつ整理しながら話をしていきたいと思います。

話がいろいろと錯綜するとみなさんも混乱をすると思いますので。整理をしながらやっていきたいと思います。まず今回、宮迫さんと亮が本当に「謝罪をしたい」という気持ち……ウソをついてしまったことに対する謝罪。それをまずはやりたかった。そこに関して、みなさん、いかがでしょう? 「謝罪」という意味では……まあまあ、春菜は吉本の人間だからあとでしゃべって。

(近藤春菜)はい。

(加藤浩次)杉山愛さんは謝罪という部分で宮迫さんと亮、その気持ちというのは伝わりましたか?

(杉山愛)いや、本当に見ていても苦しい記者会見でしたけども……。

(中略)

(加藤浩次)亮が発言した「家族という発言があった。そしたら僕は子供だと思う。子供が悪いことをした時に『謝ってこい』と背中を押すのが親だと思う。それなのになぜ、記者会見をして謝罪をするということを止められるんだ?っていうことにずっと憤りを感じて、そして弁護士をつけた」という。

その「家族」という発言、亮がなんでそれを言ったかというのは、吉本興業の大崎会長が13日、記者の質問を受けてこういったことを言っているからなんですね。「今後の改善点は?」「直接の営業でも会社への報告義務化を共同確認書で明記する」とか、いろいろなやり方をしていた。「問題が出てきた場合、速やかに公表するか?」という質問に対しても「今回も速やかに公表したつもり。写真週刊誌の記事を100%信じても本人へのヒアリングや、相手が本当に反社会勢力なのかを調べないといけない」などと答えていった。

そして「吉本にとって芸人は?」という質問に対して「一緒に人生を共にする家族のような存在」という風に吉本の大崎会長は言っていた。そこの言葉を使ってというか、「そういう思いがあるんだったら記者会見をやらせてくれよ!ってずーっと言っていたのに記者会見を開かせてもらえなかった」という、あの亮の発言につながっているんですよね。だからそこは「えっ?」って。

代表権のある代表取締役会長の責任

大崎会長もそれを言っているのに……大崎会長は「会長」といえども、「代表取締役会長」ですから。代表権を持っている会長にも僕は責任があると思う。これは全体の問題だと思う。取締役以下、役員のみなさん、この部分が僕は変わらないといけないと思う。これ、春菜はどう思いますか?

(近藤春菜)はい。まず、宮迫さんと亮さんが会見をしたことによって、お二人がいちばん伝えたかった詐欺被害にあわれた方への謝罪がお二人の生の声で伝えられたことがよかったと思いますし。

(加藤浩次)そうだね。本当にそう思う。

(近藤春菜)それが少しでも……詐欺被害にあわれた方へ思いが少しでも伝わればいいなと思います。そして、「ファミリー」とかそういうお話ですけども。そもそもは「お金を受け取らなかった」という風にウソをついたことがいけないことで。それがこのことを大きくしてしまったんですけども。でも、宮迫さん、亮さん。そして「闇営業」と言われるものに関わった芸人さんたちはそこに早く気がついて「謝りたい」と思って、それをすぐに会社に言うわけですよね。「謝罪がしたいんだ」と。

でもそこで会社は「いまさらひっくり返せませんよ。静観しましょう」という風に提案してきたという。もう、ここから悪い方向にしか行っていないじゃないですか。で、亮さんもおっしゃっていたように「ファミリー」と言っているにもかかわらず、それを止める。普通だったら会社も含めて「遅くなりました。すみませんけども……」ということで正直な話をしたら、なんに憶測も呼ばなかったですし。またここまでことが大きくなることもなかったはずです。

でも、そこからお二人から話が出たのは、これは上層部の方みんなが言っていると思うんですけども。ファミリーという風に言いながらも、岡本社長のパワハラとも言えるような言動があって。私は……なんでそれをするのか、真意が全くわからなくて。会見をやることの何がいけなくてそういう言動をしたのか? 今日、社長が会見をするということのようですけど、そこははっきりと答えていただきたいですね。もういまの会社の状況ですと、吉本に憧れて入った若手芸人も社員も「吉本」というだけで肩身の狭い思いをいまはしていると思うんですよ。

(加藤浩次)そうだね。だっていま、この話って「会社対芸人」っていう話になっているけど、吉本の社員って1000人ぐらいいるわけですよ。吉本の社員がいて、さらにその社員の家族がいるわけです。親戚もいます、子供もいます。そこの部分の人らがどういう思いをしているのか? 「会社対芸人」みたいな簡単な構図が使われるけど、社員で周りに付随している人。お父さん、お母さん……「子供が吉本に行ってよかった。嬉しい!」って思っているお父さん、お母さんもいるかもしれない。でもいま、どういう思いでいるのか? そこというのは会社の上層部、取締役たちは考えているのかな?っていう風にやっぱり思うよね。

(近藤春菜)思います。それを共有して……上層部の人の思いとか、本当に下の社員とか若手芸人とかも全部を共有してこその「ファミリー」じゃないの?って。

(加藤浩次)そうだね。そう思う。

(近藤春菜)すごい思いましたし。会社は上層部の人たちのものではないんですよ。上層部の方たちだけのものではないんですよ。

(加藤浩次)そうだね。おっしゃる通り。

会社は誰ものものか?

(近藤春菜)本当にお笑いとかエンターテイメント、よりよいものを届けたいっていう。それがひとつになっていないと……だからそこに思いを馳せてほしいというか。「お笑い、エンターテイメントをよりよいものを届けるんだ」っていう会社になっていってほしいですし。本当に個人的なお話をさせていただきますと、もう宮迫さんも亮さんも私が本当にデビューして2年目ぐらいから……本当にお世話になっていまして。

番組に呼んでいただいたりとか、本当にいろんなチャンスをいただいたし……まあ、私の「○○じゃねえよ!」っていうチャンスもすごい、生まれたのもそうだし。こう、言わせていただいたチャンスもいっぱいあって。でも、それは会社に対してもそうで。私は吉本興業に所属して(箕輪)はるかと出会って。吉本にいなかったら私、ここまでお仕事をさせていただいていると思っていないんですね。

劇場もいっぱいあって、チャンスもいっぱいいただけて。吉本の番組もあったり、吉本の先輩方がいらっしゃるからいろんなチャンスもいただけて……だから私はここまでお仕事をさせていただいているんですけども。でも、だからこそ、よりよくなってほしいですし、楽しくお笑いをしたいんですよ。

(加藤浩次)うん、そうだな。

(近藤春菜)で、お二人ともそうですし、現在謹慎中の芸人さんも反省をしたらすぐにでも私、一緒にまた楽しいお笑いをやりたいし。だからまあ、私は芸人になって15年ぐらいで、ペーペーの私が言うのもなんですけども……。

(加藤浩次)全然いい。関係ない。それこそ関係ないよ、うん。

(近藤春菜)いま、これが会社も芸能界も変わるチャンスだと思うんですよ。このチャンスを掴んで、ものにして。もう本当に正直に前に進んでいってお客様にまず……まず、何がしたいってお客様に楽しんでもらうということをしたいので。正直に前に進んでいってほしいです。

(加藤浩次)そうだね。わかる。春菜の気持ち、わかる。本当にそう。うん。僕自身もそうだね。怒りを感じたというのは「なんだよ、それ?」って……ちょっと流れをもう一度、見てほしいんだけども。水卜さん、ちょっと説明をしてもらえますか?

(水卜麻美)こちらに時系列で並んでいますが。まずは先月7日に週刊誌に反社会勢力とのパーティーに参加したというところが掲載されたのが始まりでした。ただ、この日に宮迫さんはTwitterに「ギャラはもらっていない」ということと、「反社会勢力だとは知らなかった」ということを投稿しています。他にも9日にはこちらです。加藤さんのラジオに出られた亮さんが「ノーギャラです」ということもおっしゃっていました。ただ、そこから24日にこちらですけども……。

(加藤浩次)これ、僕ね、昨日ちょっと宮迫さんにも亮にも連絡をしたんですよ。電話をして話しました。ここの部分もやっぱり、うーん……「ノーギャラです」ってラジオで言ったというのは8日の僕、深夜1時20分からラジオをやっているんですけども。12時半ぐらいまで会社で話をしていて。「お金のこと、話させてください!」って亮が言っていて。宮迫さんも一緒に……言ったら福島もHGもみんな「話させてください」って。

「これを言わなアカン」ってここの時点で思っていたらしいんですよ。で、ここで思っていて、それでも「静観しましょう」って会社に言われて。「いや、ちょっと待ってください。お金のこと、話させてください!」って言って。でも、そこでみんな「静観や」って言われたから「まあ、そうか……」って納得してしまって、そのままラジオに来たんですって。それで僕は亮と2人で「亮、本当にこれ、ノーギャラなんだな? お金、もらっていないんだな?」って僕は言いました。そしたら亮は「はい、もらっていないです」「よし、わかった」って。そのままラジオに入った。

そのままラジオに入って、その時は僕もそこまでの大事だとは思っていなかったから「お前、どうなんだよ?」っていう軽い感じで。「お金、もらってないです」「じゃあ、お金もらってないんだったらな……でもお前、悪いことしたんだから。お前の軽はずみな行動でこういうことになったんだからな!」「すいません!」みたいな感じで終わっていて。亮はそこで言ったことをずーっと……これ、まだ6月のことですからね。6月からこれ、1ヶ月以上ですよ。1ヶ月以上、良心の呵責というか、辛い思いを抱えていたということはみなさんにわかっていただきたい。で、この後ですよね。

(水卜麻美)その後、謹慎の発表などもありましたけども、先月の24日。ここでも「自分たちの口で金額、事実を伝えたい。記者会見をやらせてください」ということをまた会社にお願いしに行ったということがあったんですが、ここで社長から「お前ら、テープを回していないか? (記者会見を)やってもいいが、全員連帯責任でクビにする」という発言があったというのが昨日の記者会見で……。

「テープを回してないか」「連帯責任でクビ」発言

(加藤浩次)いや、これは僕はもう本当に怒りしか感じないです。なんでこんな言葉が出てくるんだろう? 五郎さん、いかがですか? この言葉。

(橋本五郎)ひとつは要するに本当に子供(芸人)のことを思っているのか?っていうのがありますよね。それから会社としてできるだけダメージを少なくするため、「生贄」と言っちゃ悪いけども。「この人たちが悪い」ということにして会社を守るということが背後にあるのか?っていう。

(加藤浩次)これ、ひとつ要因として、いま五郎さんがおっしゃったようにいちばん最初に「覚えていない」「ノーギャラで行こう」っていう風に会社も一緒に納得をしている。会社も「『ノーギャラだ』というウソに加担をしているということがバレたくない」という意識が働いたのかな?っていうのは僕はちょっと思いますけども。

(橋本五郎)最初の反社会勢力との関係については、これは本当にわかったのか? それを防止できるのか? これはいろいろと意見が分かれるわけですよ。でも問題はそのことよりもはるかにこっちのウソをついたということになっている。その時に本来ならば、いちばんその事態を早く収拾するためにも動かなくてはいけないはずの会社が、ほとんどその機能を果たしていない。ということは、なにか誰かに忖度をしているのか。あるいは、「いやいや、そういうことはずっと伏せておこう」という会社自体の保身なのか。

(加藤浩次)まあ今日の会見でそれをどうなるのか?っていうことですよね。

(橋本五郎)そうですね。そこを鋭く聞いてほしいですね。

(加藤浩次)そうですね。「連帯責任でクビにするから」っていう風に周りの人間を部屋から出してから言うわけですからね。周りの人間に「お前ら以外、全員出ろ」って言ってからのこの発言。「テープ、回してないか?」って……これが家族に言う言葉ですか?

(近藤春菜)……違うと思います。

(加藤浩次)これはね、俺、びっくりして。本当に。こんなことがいま、この令和になった時代であるのか?ってびっくりしたんですけども。さらに……。

(水卜麻美)はい。7月に入ってからも宮迫さんの発言もありましたね。

(加藤浩次)7日また「記者会見をやらせてほしい」って言っています。

(水卜麻美)でも「引退なんて言わないでほしい」と。「引退会見でもいいので謝罪をさせてほしい」というのに「引退はさせない。会見は行わせるが、期間などは会社で決める」ということもありました。そして13日には受領した金額が公表され、そして18日。これは先週の木曜日ですが、吉本興業側から宮迫さんと田村亮さんの弁護士のもとに「引退会見をするか、もしくは契約解除、どちらかを選んでください」という書面が突然送られてきたという話がありました。

(加藤浩次)ここね。春菜、「謝罪をさせてくれ、謝罪をさせてくれ」ってずっと2人が言っていた。最終的に選んだのは「引退会見をするか、会見は無しで契約解除をするか」。ここの選択を迫るっていう、俺はこの気持ちを考えると心が痛くて……本当にね、本っ当に怒りがこみ上げてくるの。春菜、どう?

究極の二択

(近藤春菜)わかります。お二人は本当にただ謝罪会見がしたかっただけ。謝りたかっただけなのに、なぜ……しかも書面で、こんな究極の二択を迫られなくてはいけないのか? 本当に意味がわからないですし、私も怒りしかないですし。こんなことをされたら、「こんな会社にはいられない」って思うのは当然だと思います。

(加藤浩次)本当にそう。俺もそう思う。なんでこの二択しかないの? 正直に言うっていうタイミングはいっぱいあったし、ここでもできた。会社も「じゃあ一緒に正直に言おう。岡本社長も一緒に会見に参加するから、みんなで言おう」って言えたと思う! なんでこれ……で、ここで。まあこの前に2人は弁護士を立てているんですけども。このあたりかな? 7日とか8日あたりに2人は「もう話にならない」と思って弁護士を立てているんですけども。

この18日、「2時間後に戻ってきてくれ。Q&Aの練習をするから」って告げて……「Q&Aの練習をする」ということは「お前らには好きなことは言わせないからな。俺らの言うことだけを答えろよ。会社のいいようにだけ答えろよ」っていう風に2人は提案をされているわけですよ。そこで2人は「もう、たまらん! ここに行くのはやめよう」って亮と宮迫さん2人で行かないで。「自分たちで記者会見をしよう」って2日で急遽、あの会見をやったという風な経緯だと僕は思うし。その話を2人からも聞いた。いやー、おぞましい。こんな会社、あるのか?って。

僕はね、ちょっとね、あの-……岡本さんをよく知っていますけども。そういうことをする人です。若い人らにそういうことをしているところも見たことがある。そして、会社の社員に対しての恫喝みたいな……「オイ、お前ら!」みたいなことを言う人だっていうことは僕も知っています。その流れで、「でも、こんな時には助けてくれる人だろう。言葉は汚いけど、そういう風に言ってはいても助けてくれる人だろう」っていう風に俺は思っていたけど……「そうじゃないんだ。そのままなんだ」って。俺はね、ちょっと……春菜、どう?

(近藤春菜)ショック……いや、本当にショックです。その、会社的にはもともとが会社を通さずに行った営業先に反社がいたっていうところで、どこかまだ「関係ない」って思っている節があるんじゃないかな?って。だから、「その関係ないことをフォローしてやるんだから俺たちの言うことを聞けよ」っていう風にどこか思っているところがあるんじゃないかな?って。でも、所属している人間からしたら、もうそういうことを言っている場合じゃないというか。

「謝りたい」という気持ちなので……亮さんもおっしゃっていましたけど、「ただ手伝ってほしい」という。。そして、ビートたけしさんも番組でおっしゃっていましたけども。「芸人は猿回しの猿だ。猿がなにかをしたら謝るのはその飼主、会社なんだ」って。私もそうだと思っていて。だから、その部分の相違がもしかしてあるのでは?って思うことがショックですし。で、その会社の上の人間がそうやってパワハラをするような人であるということがまず、とてもショックです。

吉本興業内部の状況

(加藤浩次)ちょっと春菜は言いづらいかもしれないけど、これね、若手芸人とか僕ら以下……僕もまだペーペーです。みんな怖がっている。いまの吉本の会社の状況、大崎さん、岡本さん。この2人をみんな怖がっている。こんな中で楽しいお笑い、できるのかな? いまの体制で。なにか文句を言ったら……文句じゃない。意見を言ったら、怒られるんじゃないか? 潰されるんじゃないか? 現場のマネージャーもそうです。吉本興業っていうのは本当に現場のマネージャー、優秀な人間が多くて。辞めていった人間もいます。そこに納得がいかなくて辞めていった人間も僕は知っている。

でもずーっと続いてきた。みんなが怖がっている状況が。大崎さんと岡本さんを怖がっている状況がずっと続いてきた。俺、これからもそれが続くと思ったら……僕は、この会社にいられない。僕は、辞めます。この体制が、いまの社長、そして会長の体制が続くんだったら僕は吉本興業を辞める! なぜなら、ここまでずっとみんな我慢してがんばってきて、こんなに浮かばれないことがこの会社では起こっているんだよ! で、実際にそれは取締役で決まっている。大崎さんは「なにも知らない」って言うかもしれないけど、絶対に知っている! これは僕の意見として言いたい。俺は、辞める! この取締役が変わらないんだったら。僕はそこを本当に思う。

この怒りをどこにぶつけていいのかわからないし、いままでやってきたこともある。言ったら昨日、松本さんがワイドナショーでおっしゃっていた。「大崎さんが辞めるんだったら僕も辞める」って松本さんがおっしゃっていた。大先輩に対して僕が口を聞くのは本当におこがましい話かもしれないですけども……松本さんにとってはずっと一緒にやってきて、大崎さんというのは同志だと思う。その松本さんの気持ちもすごい僕はわかる。松本さんの気持ちはわかる。でも、松本さん。これ、本当に僕は後輩ながら言わせていただきますけども……あの、会社のトップなんですよ。みんな、辛い思いをしていて、会社のトップが責任を取れない会社って……機能をしているのかな? 松本さんの優しさ……たぶん、松本さんの優しさから、いままで世話になってきて、一緒にこうやって東京でがんばってきた。

言ったら吉本興業が東京でここまで大きくなれたのはダウンタウンさんのおかげです。まあ、さんまさんもいたりします。でも、そういったがんばりがあって一緒にやってきたという気持ちもわかります。松本さん、本心は本当に優しいです。山本が問題を起こした時もいろいろと尽力をしてくれた。そういう松本さんに僕が意見をするのは本当に辛くて、しんどいんですけど……松本さんのマネージャーではなくて、会社のトップで、社員の家族もいる。

そして芸人の、若手芸人の家族。そして、生活がそこにはあるんですよ。そしたら、いま吉本興業は取締役以下経営側、絶対に変わらなきゃダメ! 僕はその状況が会社で行われないなら、退社します。それは僕は心に……昨日、ずーっと考えていて、そう思いました。本当に先輩の松本さんに意見するような形になってしまって申し訳ないんですけども。僕はそういう思いです。

(近藤春菜)あの……すいません。

(加藤浩次)うん。

(近藤春菜)……まあ、土曜日の会見から、あの、吉本という会社のことで私の、加藤さんだったり直接の先輩方が……も、そうなんですけど。こんな……こんな究極の話をメディアでさせているんだっていうことを……会社の方は、感じてください。こんなことを……メディアでさせているということを下の者は聞きたくないし……そういうことを心に留めて……今後どうするのかを考えてください。

(加藤浩次)うん。

(近藤春菜)そして、視聴者の方とか、このことでお時間をいただき……すいません。ありがとうございます。

(加藤浩次)いや、本当にそうですね。私的な部分になってしまったところはあります。僕もちょっと感情的になってしまった。でもやっぱり変わる時期というか。そこは必要なような気がするんです。僕は。僕の意見として。うん。ちょっと……CMがずっとなかったので。一旦CMに行きましょうか。

(中略)

(加藤浩次)まあ2時から、(吉本興業・岡本社長の記者会見が)行われるということで。僕も明らかにしてほしいことがたくさんあるんです。まず最初に宮迫さんがパーティーに参加した経緯。亮もそうですし、他の芸人たちが参加した経緯。宮迫さんはこう話していますね。

(水卜麻美)そうですね。会見の内容をご覧ください。

(中略)

(加藤浩次)(会見の映像を見た後で)ここの部分なんですけども。入江が主催をしているイベント。これ、言ったら制作会社みたいなのが入っているんですけども。そこのイベントには吉本の社員も参加をしている。吉本の社員が参加をしているそのイベントの協賛になっているのがこの反社会勢力だったということなんです。その時は違う会社名だとみんなが思っていた。入江もそうだし、当然亮も宮迫さんもそう思っていた。

じゃあ、その協賛になっているお金。それはイベント会社を通してだけども吉本に入っている部分がある。それは反社会勢力が払ったお金というものが吉本に入ったという部分はあるんじゃないか?って僕はこの話を聞いた時に思ったんですよね。「スポンサーで安心です」って言っているっていうことは、結局そのスポンサーのお金が吉本に入っているんじゃない? えっ、これはおかしくない? 

これ、いちばん最初に言わなくちゃいけないことじゃない? 吉本が主催をしていないとはいえ、そのイベントに吉本の社員は参加をしていたと僕は聞いているので。ちょっとこのへんも岡本社長に聞いてみたいところ。どういうお金の流れになっているのかということですね。さらに、亮くんが昨日、言っていましたよね。「在京・在阪5社が吉本興業の株主になっている」という、その発言も見てもらえますか? こちらですね。

(水卜麻美)こちらに出ています。吉本主導の会見のインターネットでの中継を求めた件。「インターネットで全部見られるようにしてほしい」という風に伝えると、「そんなことはこっちで決める」という風に言われたという。その際に「在京・在阪のテレビ5社は吉本の株主だから大丈夫」という風に言われたということを亮さんは会見で言っていて。「そうなると、僕たちが言うこと、本当の気持ちが伝わるのか不安になった」ということです。

「在京・在阪のテレビ5社が株主だから大丈夫」

(加藤浩次)ちょっとこれ、言っていることがよくわからないんだけども。これに関して、在京・在阪5社というのは「株主」ですからね。株主の方が権限がありますからね。株主がその会社の株を買って……公開はしていないとはいえ、その株を買って、それでその会社は運営されている部分があって。それ、立場おかしくない? 吉本にしてみたら「株主さん」ですよね。「株主さんだから大丈夫」じゃないんですよ。

株主さんは会社の運営を監視する立場にあるわけだから。監視する立場の人間のことを「大丈夫」って……これは僕は意味がわからない。この意味として「株主だからどうにでも言うことを聞いてくれる」っていう風に思っているのか、「株主だからなにがあっても大丈夫だ」と思っているのか……ちょっと五郎さん。これは意味がわかりませんよね?

(橋本五郎)わかりませんね。まあ、いろんなことは考えられるんだけども。「いやいや、芸人を送り込んでいるのはこちらだ。芸人を取り下げることだってできるんだよ」っていう。そういう意味では「株主の関係ではテレビ局が株主なのかもしれないけども、しかし芸人をテレビ番組に送るということにおいては俺たちの方が力を持っているんだよ」って言いたいのか?っていうね。事実は全く違うとしてもですよ。そういう気持ちが込められているのか? そのへんはわかりませんね。

(加藤浩次)ちょっとこれは本当にわからない。じゃあ、株主だったら在京・在阪の5社、いま吉本の株主になっているのが臨時の株主総会を開いて、いろんなことについてもう1回決めるということだって僕はできると思う。その部分がどういう動きになるのか。ここの発言に関しても亮が言っていて。これを岡本社長が言ったのか、弁護士が言ったのか。僕もちょっとわかりませんけども。このへんもしっかりと記者会見で説明していただけないと僕は納得しないなと思いますね。うーん、すいません。僕もちょっと感情的な部分になったところもあるんですけども。春菜、もう一度聞きます。今日、2時から岡本社長が会見しますけども。それになにを求めますか?

(近藤春菜)そうですね。いま出てきたこともそうですし、なぜその「会見をやりたい」って言った時に止めたのか? その理由もはっきりさせていただきたいですし。土曜日の記者会見を見て、みなさんが疑問に思ったこともいっぱいあると思うんですね。吉本の人間じゃなくても。そういったことを正直に真摯に答えていただいて。そして、今後会社はそれに対してどうするのか? 会社はどうなっていくのかもこの会見の場ではっきりとお話をしていただきたいと思います。

吉本興業は「教育」に携わる会社

(加藤浩次)そうだね。うん。あの、いま吉本はね、「教育」に力を入れたりしているんですよ。ビジネスとして民間ファンドなどを利用してそういう新しい会社を作ったりしている。あの、教育にこれから携わる会社がこんなことでいいのか?

これから、まあ吉本興業という名前のブランド力もある。そこを子供たち……お笑いで。笑いでなんとかしてほしいって。現場に行ったら芸人たちはがんばりますよ。でも、その経営の母体。言ったら経営者たちがそれをどう思うんだろう? なんとか逃げ切って、それでいままでと変わらない状態を作っていくのか? 僕はやっぱりこのいまの経営陣……代表取締役会長、社長、さらに周りに付随する経営陣、全部刷新をすることが僕はいちばんいいと思う。

そこが変わって、内部から上がってもいいと思う。内部から上がってくる人間、そして外部の人間、新しい形で吉本興業がスタートするというのであれば、僕はいくらでも力を貸します。これ、いままでの旧態依然とした人間が残っていると、何も変わりません! その部分で新しくなったら僕はなんでも力を貸しますし、そこに松本さんが本当にお世話になった大崎さんという方。それは本当に素晴らしい方だと想うけども、いまは取締役会長というお立場ですから。そこは松本さん、「辞める」とか言わないでもらいたい。そうして新しい会社を松本さん中心に作っていただきたいなって僕は考えています。うん。

ここからどうなるのか、僕はその時点で会社が変わらないんだったらこの会社にはいられません。もうこういうことをやってしまって、今後こういうことになっている。いままでずーっと見てきました。怖がっている若手、社員。若手の人間。いろいろと言われたこともある。「会社に言われたからできないんです」って言っている人間もいた。そこでがんばってきている中で、ここは変わる時だと思う。そこがないと、もう亮さんと宮迫さんのあの勇気とあの会見が僕は浮かばれないと思う。今日の2時から会社の会見がありますので、注視したいと思います。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました