加藤浩次 片岡飛鳥と語り合った矢沢永吉の言葉を語る

加藤浩次 片岡飛鳥と語り合った矢沢永吉の言葉を語る オールナイトニッポン

極楽とんぼ・加藤浩次さんが2022年8月9日放送のニッポン放送『極楽とんぼのオールナイトニッポン』の中で久しぶりに片岡飛鳥さんと飲みに行った際のエピソードを紹介。『スッキリ』で放送された矢沢永吉さんの言葉について、語り合ったことを話していました。

(加藤浩次)今、めちゃイケメンバーの話にもなったけど俺、この間さ、ちょっと前だな。飛鳥さんと飲んだわ。

(山本圭壱)ええっ!? 総監督と?

(加藤浩次)総監督と。めちゃイケ終わってから、会ってないでしょう? 工務店も会ってないでしょう? 工務店が今、ニッポン放送にいるすごさ(笑)。おぎやはぎのJUNKやっている鈴木工務店がニッポン放送にいる変な感じっていう(笑)。まあ、工務店もね、めちゃイケをずっとやっていたからね。

(山本圭壱)だけどJUNKの時、『吠え魂』と同じ座り位置ですよ。

(加藤浩次)なんかちょっと変な感じなんだけども、飛鳥さんと飲んだよ。俺、たまたま今年のお正月に飛鳥さんに「ああ、ちょっとメールしてみよう」と思ったんだよ。で、「あけましておめでとうございます」って。それで「返ってくるかな?」って思って。そんなの、したことがないのよ。今までの人生でしたことがないんだけど。なんか、してみようと思って。「おめでとうございます。元気ですか?」みたいに入れてみたの。そしたら「ああ、おめでとう」みたいな。で、「飛鳥さん、ちょっと飲みに行きましょうよ」みたいな感じで入れたら、「いいよ!」っつって。で、それが1月に行く予定だったんだけど、緊急事態宣言とか出ていたから、行けなくて。それが伸びて伸びて、この間、7月末かな? に、なったのよ。

(山本圭壱)7末に? 2週間ぐらい前っていうこと? えっ、サシ?

(加藤浩次)いや、マネージャーの鈴木と3人で。元々、その予定だったから。1月の時もマネージャーの鈴木と3人で飲みましょうみたいな。それで3人で行ったんだけど。もう、久々に会ったわ。

(山本圭壱)えっ、あの人、どうなっているの?

(加藤浩次)フフフ(笑)。

(山本圭壱)どうなってんの? 最終回の時以来、見てないからな。あの、最後に写真を撮ったじゃん。あのへんから俺、見てないのよ。

(加藤浩次)だから全然変わってないのよ。全く変わってない。風貌も変わってない。体型も変わってないし、全然変わってない。

(山本圭壱)マジで? えっ、なにをしゃべんの?

(加藤浩次)でもなんか、いろいろしゃべったな。

(山本圭壱)だって今、もうフジテレビを辞めたでしょう? それで今、なにしてんの?

(加藤浩次)いや、そんな話は別にしなかったんだよ。

(山本圭壱)はあ? それ、一番重要じゃないの?

(加藤浩次)一番盛り上がった話が、『スッキリ』にね、7末ぐらいに矢沢フェスみたいのがあって。矢沢永吉さんの。で、矢沢永吉さんが歌を歌った後に……歌を歌う前も車で来て、楽屋に入らず、そのままステージに行って歌って。で、歌い終わったら全部ブワーッて戻っていって、そのまま車に乗り込んでいくんだけど。永ちゃんがね、その間に「ロッケンロール! ロッケンロール!」って言った後に、「夏は暑いけど、関係ねえよ! 行こうぜ!」みたいなことを言ったのよ。「加藤、あの発言、どう思う?」っつって。

(山本圭壱)はあ? それを「加藤、どう思う? 矢沢さんをどう思う?」って?

(加藤浩次)「『スッキリ』でやっていたよな?」って。

(山本圭壱)それが一番盛り上がったところ?

(加藤浩次)うん。「行くしかないでしょう!」っつったのよ。「夏は暑いけど、関係ねえよ! 行くしかないでしょう! ロッケンロール!」って。

(山本圭壱)それは矢沢永吉さんのファンは「うおーっ! ロッケンロール!」ってなるね。

(加藤浩次)いや、違うのよ。歩きながらだから。もうステージ上じゃないから。歩いて、そのまま楽屋に入らず、車に乗り込んでいく。その『スッキリ』の密着カメラに向かって、「ロッケンロール! ロッケンロール! 夏は暑いけど、関係ねえよ! 行くしかないでしょう!」って。

(山本圭壱)すごいね、矢沢さんはやっぱり。ザ・矢沢。

「夏は暑いけど、関係ねえよ! 行くしかねえだろうよ!」

(加藤浩次)で、これを「加藤、どう思った?」って。

(山本圭壱)それを「加藤、どう思った?」って飛鳥さんに問われたわけね?

(加藤浩次)そう(笑)。

(山本圭壱)あなた、なんて答えたの?

(加藤浩次)「いや、面白いっすよね」って(笑)。「すごいっすよね」って。「いや、あれは俺、すごいと思うんだ」って。飛鳥さん。

(山本圭壱)ああ、飛鳥さんもそれをすげえと思った。

(加藤浩次)「だって『夏は暑いけど、関係ねえよ。行くしかねえだろ』ってこれさ、矢沢が言うからすげえかっこいいんだよ。でも、何を言ってるか、わかんないよね? もう、どこに行くのかもわからないし。『関係ねえよ』まではわかるけど。『行くしかねえだろ』って……どこへ?』って。

ライブはもう終わってるんだよ? ライブに行く時に「夏は暑いけど、関係ねえよ。これから行くしかないでしょう!」ってバーン!って歌を歌い出したりするんだったら、それは「うおーっ!」って思うんだけど。もう下がってるんだよ。帰る時で。車に乗り込む時。その時、最後に最後に「夏は暑いけど、関係ないよ。行くしかねえだろ! ちょっと言葉、汚くてごめんね」っつって、そのまま車に乗るのよ(笑)。

(山本圭壱)だから、打ち上げ会場に行くってことだよね?

(加藤浩次)フハハハハハハハハッ! 打ち上げ?(笑)。

(山本圭壱)「打ち上げに行くしかねえだろ! ロッケンロール!」って。打ち上げ会場に行くっていう意味じゃないの?

(加藤浩次)いや、それが飛鳥さん、感動したんだって。でも、さすがだなと思ったよ。話していて。「面白いな、この人」と思って。「やっぱり、だからそれは矢沢でしか成立しないんだよな。矢沢永吉さんという人。矢沢永吉しか言えない言葉っていうことがすごい大事なんじゃないか? どう思う、加藤?」「たしかにそうですよね。僕が言っても……『夏は暑いけど、関係ねえよ。行くしかないでしょう!』って『スッキリ』で言ったら、『どうしたの、こいつ?』ってなりますよね」って。

(山本圭壱)それは違いますよ(笑)。

(加藤浩次)違うでしょう? あなたが言っても違うでしょう?

(山本圭壱)ボケみたいな感じになるね。

(加藤浩次)で、しかもよくわからないボケじゃない? で、「矢沢永吉さんしか言えないそういう言葉っていうのを、トップの人はみんな持ってるんだ。その人しか成立しない言葉を持ってるんだ。お前もそういうのを持ってかないとダメだ」って言われて。もうお酒も結構飲んでたんだけど。

(山本圭壱)「お前もそれをやれ」って言われるの? 監督に?

(加藤浩次)監督に。

(山本圭壱)それはお前、グラスが止まったんじゃないの? 「お前もやらなきゃいけない」って……。

(加藤浩次)いや、違うよ。「言葉を持て」っていうことだよ? そういうことよ? だから、「山本圭壱でしか通用しない言葉を持って」みたいな。これはもう、重い言葉だなと思ったのよ。すごいよ。

(山本圭壱)誰もできない一言を。

(加藤浩次)やっぱりさ、タモリさんとかさ、たけしさんとかもみんな、持ってるんだよね。さんまさんもそうだけども。

(山本圭壱)うんうん。「節」ね。

(加藤浩次)そう。その、その人でしか成立しないっていう……「さすがにすげえところを見ていて、すげえアドバイスをしてくれるな」って。これ、マジの話。

(山本圭壱)いや、わかるわ。でもなんか飛鳥さんがそれを問うてきたっていう。

その人にしか成立しない言葉

(加藤浩次)それは、だから俺の言葉として何なのかはまだ、見つかっていないんだけど。でもこの行く先、今後ね。自分の言葉をちゃんと持ってるっていうことは俺、すげえ大事だなと思ったんだよね。山本もそうだよ。1人でやったりするんだから。

(山本圭壱)でもあなたはちょっとあるんじゃないの?

(加藤浩次)あるかね?

(山本圭壱)あるでしょう? 「当たり前じゃねからな」も。「当たり前じゃねからな、この状況」って……あなたね、岡村さんも。

(加藤浩次)お前、よく言われたのにそれ、言えるな? お前、言われた人だぞ?

(山本圭壱)俺は言われた側だから。

(加藤浩次)言われた人からそれ、いじられるってあるのかね? 俺、それを原口がやったりすんのはいいのよ。原口くんとかがやるのはいいんだけど、言った本人がいじってくるかね?

(山本圭壱)いや、まあまあ。俺は言われた側だから。でも、それもなんかあなたのギャグみたいな……。

(加藤浩次)お前は絶対に言っちゃいかんぜ? ギャグって。

(山本圭壱)「加藤さん、あのギャグ、言ってくださいよ」って(笑)。

(加藤浩次)違う。お前は絶対に言っちゃダメよ?

(山本圭壱)わかってるから! なんだよ、その言い方? あれもお前、ギャグだろう? ステッカーを作れよ。

(加藤浩次)いや、お前は絶対に言っちゃダメだから。わかってんの?

(山本圭壱)わかってる。だから。ステッカーを作れよ。

(加藤浩次)でも、まあ話を戻すけど。俺、すげえいい話をしてくれるなと思って。「飛鳥さん、ありがとうございます。おっしゃる通りですね。自分の中で、なんとなく言ってちゃダメですね」って。永ちゃんはもう永ちゃんの中から永ちゃんになっているから。もう自分が「永ちゃんだ!」ってなっているから。そこで出てくる「夏は暑いけど、関係ねえよ。行くしかねだろう!」って。この文脈も全くない、でもみんなが納得する。「すげえ! かっこいい、永ちゃん!」ってなる。

分析したら何なのかがわからないんだけど、でも永ちゃん語録として残るっていう。これはね、すごいことだと思うわ。で、「それをやんなきゃいけない」っていうことでさ。それで酒が進んでさ。でも、いろんな話をしたよ。世間話をいろいろして。だから「今後、何をするんですか?」とかは全然、話しなくて。

(山本圭壱)そういう話はせずに?

(加藤浩次)うん。最初、しようと思ってたんだけど、そんな話にどんどんなっていって。テレビとかいろいろ見てて。「加藤、最近どうなの? 子供たちは」とかって言われて。いろいろしゃべったりとかして。それで俺、すっげえ楽しくなっちゃって。久々に会って、テンション上がって。

(山本圭壱)なんで呼んでくんねえんだよ?

(加藤浩次)で、ガンガン飲んでいたんだよ。それで最後、俺は寝ちゃって。俺、そこから記憶ないんだよ。やっちゃったんだよ。

(山本圭壱)飛鳥さんもいるのに?

(加藤浩次)うん。で、横にいた鈴木に聞いたら、1分ぐらい、鈴木と飛鳥さんがしゃべったんだって。1分ぐらいしゃべってる間に、前のグラスとかをグッとどけて、俺が寝だしたんだって。飛鳥さんがいるのに。

(山本圭壱)ザッとゆっくり広げて、さっと寝たってことね。伏せたってことね。

(加藤浩次)そう。で、伏せて寝てんで。もう起こしても全然起きなかったらしいんだよ。

(山本圭壱)すごいスイッチの切り方だな。

(加藤浩次)で、1時間ぐらい寝ていたって行っていたよな。1時間ぐらい、寝ていたんだよ。

(山本圭壱)はー。やったな。

(加藤浩次)やったのよ。で、1時間ぐらい寝て。飛鳥さんが……俺、覚えてないんだよ。聞いた話よ? で、飛鳥さんが「加藤。もう、行くぞ! 起きろ!」っつってガッと揺すったんだって。そしたらブワーッと顔を上げて、眉間にシワを寄せて飛鳥さんのことを見て、「お前、誰だよ?」っつったんだって(笑)。

(山本圭壱)お前!(笑)。

(加藤浩次)「お前、誰だよ?」っていったんだって(笑)。俺、覚えてないのよ?

(山本圭壱)お前、じゃあ永ちゃん超えてるんじゃねえか?(笑)。散々言っておいて「お前、誰だよ?」って(笑)。

(加藤浩次)いや、あれはね、後から聞いて冷や汗が出たぜ。びっくりした!

(山本圭壱)それはびっくりだね。

(加藤浩次)本当に、焦ったぜ(笑)。

<書き起こしおわり>

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