星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で細野晴臣さんのベスト盤『HOSONO HARUOMI compiled by HOSHINO GEN』の選曲をした話をしていました。
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— 星野源 official (@gen_senden) 2019年7月16日
(星野源)そして、今日発表されました。星野源が選曲を担当しました細野晴臣さんのベストアルバム『HOSONO HARUOMI compiled by HOSHINO GEN』が発売されることが決定しました! そうなんです。僕がいつもお世話になっております細野晴臣のベストアルバムを選曲をしてくださいというお話が結構前……そのお話をいただいたの、もう結構前ですよ。1年以上前だと思いますけども。それで、いろいろと進みまして。で、選曲をさせていただきました。で、僕と同時に小山田圭吾さんも選曲をして。その2枚が出ます。そして、1月ぐらいずれて、僕が先に出てから小山田さんが選曲をした方のベストがその1月ぐらい後にでます。
そのメールも届いたんで、読みたいと思います。大阪府の33歳の方。「『HOSONO HARUOMI compiled by HOSHINO GEN』の発売決定、おめでとうございます。私は源さんの影響で細野さんの音楽に興味を持ちました。しかし、どの時期の細野さんから聞き始めていいのかわからず、まごまごしていたところにこのアルバムの発売決定を知り、これだと思いすぐにCDの予約をしました。源さんの好きな細野さんの曲たちを知れるのも嬉しいです。小山田圭吾さん選曲版も発売されるということで、こちらも聞き比べてみたいと思います。源さんの細野さんへの愛が詰まったアルバムを手に取れる日を楽しみにしています」という。ありがとうございます。
で、埼玉県の方。「細野さんのベストアルバム『HOSONO HARUOMI compiled by HOSHINO GEN』、リリース決定のお知らせありがとうございます。私は源さんの影響で細野さんのファーストアルバム『HOSONO HOUSE』を聞き、その空気感と心地よい歌声と楽器の感じが好きになり、『HOSONO HOUSE』を何回も聞くようになりました。源さんおすすめの細野さんの曲をもっと聞いてみたいなと思っていたので、源さんセレクトの細野さんのベストアルバムが発売されると聞き、とても嬉しかったです。CDとLP……」。
そうなんだよね。アナログ盤も発売されるんだよ。これは嬉しいですね!「……とのことですが、細野さんの曲をアナログで聞きたいのでLPで買おうと思います。いまから楽しみ!」。そうなんですよ。いやー、いわゆるいまではアナログではなかなか買えないような曲もLP化するので。今回、ちょっと相当いいんじゃないでしょうか?
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それでですね、私は38曲、セレクトしました。僕が2枚組で38曲を選んで。そして小山田圭吾さんも選びました。で、僕はいちばん最初にオファーのお話をもらった時に「星野さんと小山田さんに選んでいただきたくて。先に星野さんに出して、次に小山田さんのを出したいと思っています」というお話で。「何枚組でもいいし、何曲でもいいです」って言われて。「えっ? それ、ちょっとすごい大変そう!」って思って。
「何枚組でもいいし、何曲でもいいです」
で、「でも小山田さんも出されますよね? 曲がかぶるのもあれなんで、話し合ったりした方がいいですかね?」って言ったら、「全くかぶりは気にしないでください」「ああ、そんなのがあるんですね! じゃあ、お互いに知らないでやるということですね?」「そうです」「わかりました。じゃあ、それで選びますね」っていうことで。それで、選曲をする時にいろいろと思ったんです。テーマを設けるっていうのもありだと思うし、どういう人に聞いてもらいたいとか、いろいろと考えたんですけどもあまりにも自由な環境だったんでどうしようかと思って。「うん、好きな曲にしよう!」って思って(笑)。
で、これはちょっとすいません。ありがたいというか、自慢になってしまうんですけども。細野さんが自分の名義、そして細野さんが参加したユニット名義、それらの音源を全部もらったんですよ。もう、全部。100%のやつをもらったんですよ。これがもう嬉しくてしょうがなくてですね(笑)。で、結局の結論としては「ベストは、それ! コンプリートベストを出して!」っていうのが……「全部いいですよね」っていうのが結論にはなったんですけども。
なので、やっぱり「LPも出したい」みたいな話もあったので。「LPってやっぱり限界としてはCD2枚組ぐらいかな? だから50分とか70分とか、そういうのをCDで2枚組、LPで4枚組とか6枚組とか、そういう感じかな? それならばCD2枚ぐらいに収めた方がいいな。75分ぐらいのCDを1枚ずつとした方がいいな」っていう風に思ったので、その感じで選び。そして、結局やっぱりなにかテーマを設けたりするのも、あまりにも自由だったので。「では、私の大好きなやつ!」っていう(笑)。まあ、みんな好きなんだけどもその中でも特によく聞いているよっていうのだけを選びました。
そしてそれぞれ、だいたいの年代のものがだいたい入っているというものにしたいなと。僕がよく聞いているものがまんべんなく……まあ、ちょっともちろん抜けている時期はしょうがなくあるんですけども。そういうものにはなりました。そして小山田さんは違うんですけども、僕は基本的には時系列順。リリースした順。そして、いわゆるアルバムとかに入っていない曲もあるんですけど。コンピレーションだけに入っていたりとか、そういうのもちょっと入れていますけども。そういうのも一応時系列順。
あとはライブ演奏とかも1曲だけあるんですけども。それは「このアルバムとこのアルバムの間にライブがあったので、そこに入れよう」とかっていう風にしています。で、一応基本的には細野さんが作詞・作曲をして演奏をされているもの、歌っているものが中心ではあるんですけども。細野さんが作曲だけしている曲とか、作詞だけをしている曲というのもあります。でも、細野さんが基本的には全部、歌とか演奏とかも参加しているものにはなっています。
選曲のポイント「かっこつけないこと」
それで、とにかく今回、気をつけなきゃと思ったのは「かっこつけないこと」。ベスト盤の選曲をする時、こういう個人名が出る時に僕が「すごく大事だな、それは守りたいな」って思うのは「このマニアックな曲を選んだ方が玄人と思われるかもしれない、こっちの曲を選んでおいた方がコアなファンの人が納得するかもしれない」みたいな考えってクソだと思うんで。「いや、そうじゃないでしょう?」っていう。なんていうか、僕は音楽に浅いも深いもないと思っているので。でも、そしてこういう風に自分の名前を掲げて選曲をさせてもらうっていうんだったら、自分が影響を受けてそして本当に大好きな曲というのを選ぶべきだなと思うんで。
そういう意味で、かっこつけないことにすごい気をつけました。なので本当に好きな曲だけを……何度も言いますけども、全部好きです(笑)。結局、全部好きなんですけども。だから入れたい曲は山ほどあったし、本当にたくさんの曲を作られているんで。本当に最後まで悩んで。「でも、これを入れるとCDには収まらないから。うーん……」みたいな。「F.O.E、入れたかった……」とか「HAT、入れたかった……」とかも超あるんですけども。「ALTERNATIVE 3、入れたかった……」とか本当にあるんですけど。その入れられなかったのはまあ、発売時期にこの番組で流していこうかなとはちょっと思いますけども。まあ、そういうのがあって。
なのでベスト盤、僕が選曲する時にはそれを気をつけました。なので、かっこつけないように……(笑)。それはね、本当に大事だと思うんで。いやー、でもそれで驚いたのが小山田さんと1曲もかぶっていないっていうことですね。これはでも、小山田さんが僕の曲を見て選んだのか、偶然そうなったのか、僕はわからないんですけども。ねえ。もし見て違う曲にしようと思ってくださったんだったら非常に申し訳ないんですけども。だったら話し合いたかったですねって思うんですけども。でも、偶然なっていたとしたら、最高ですねっていう。そんな感じですね。
なので、小山田さんの選曲の方もすごい最高で。小山田さんの選曲の中に僕が作詞をさせていただいた『ただいま』っていう曲が入っているのもすごい嬉しかったりとか。本当に楽しみですね。なのでぜひみなさん、チェックしてみてください。そして気になった方は購入したり、LPほしいよっていう方はLPでも買ってみてください。僕はとりあえず、まずは『GOKIGEN IKAGA 1・2・3』のコンピ盤と『Omukae de gonsu』はかならず入れたかったんですよね(笑)。あとは入れたい曲、大好きな曲がほぼ入れられました。
Sketch Show『Gokigen Ikaga 1.2.3』
『Omukae de gonsu』
あとはもういま、CDでいわゆる新品では買えませんみたいなのもあるはあるので。あと「こっちのバージョン」とか……「こっちのミックスバージョン」とか。一応細かく指定をさせていただいたので、ぜひそこらへんも楽しんでいただけたらと思います。じゃあ、この中で1曲、聞きましょう。この曲はぜひいまの人にも聞いてほしいな。かっこいいぞ!っていう。この曲、やっぱり改めて選曲の時に聞いて「これはかっけーな!」って思ってこの中に入れさせていただきました。なのでぜひ聞いてください。かっこいいよ、これ。細野晴臣さんで『三国志メイン・テーマ』。
細野晴臣『三国志メイン・テーマ』
<書き起こしおわり>