サンキュータツオさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の中で様々な記事や文章に登場する定型文「ニューアルバムを引っさげて」や「首位に躍り出る」について話していました。
(サンキュータツオ)京都府宇治市の方。「ニューアルバムは頻繁に引っさげられている」。
(プチ鹿島)ニューアルバムな。
(マキタスポーツ)まあ名曲の数が多い時代なんだな、いまな。
(サンキュータツオ)あの……「引っさげて」っていう表現、もう俺本当にうんざりしている。
(マキタスポーツ)だからもう引っさげられてないんだよな。
(サンキュータツオ)引っさげられてないし、引っさげられたところで……っていう。
(マキタスポーツ)「引っさげて」ってやっぱりなんかかっこつけているんだよね。
(サンキュータツオ)「引っさげて」ってなんで使うんだろうね? あれ、原稿を書いているライターは何を考えているんだ?っていっつも思いますよ。
(マキタスポーツ)でもまあ、一文字いくらになるから……みたいな世界なんじゃないですか?
(サンキュータツオ)なんで引っさげるかな?
ペーストされすぎの定型文
(マキタスポーツ)本当にペーストしやすいでしょう? 「引っさげて」って。その人のパソコンはもう「ひ」ってなるときっと「引っさげて」って出てくるんでしょう。
(サンキュータツオ)あとね、「首位に”躍り出る”」。
(マキタスポーツ)ああ、「躍り出る」ね。
(サンキュータツオ)いや、「躍り出る」じゃなくていいじゃん……っていう。「首位に立つ」でいいじゃん。
(プチ鹿島)「躍り出る」っていうのも使いすぎて、躍り出ない感、あるよね。
(サンキュータツオ)躍っていない。
(プチ鹿島)定型文すぎてね。あるあるある。
(サンキュータツオ)もう「躍り出る」も「引っさげる」も大嫌い。個人的なことですけどね。
<書き起こしおわり>