松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でTamia『It’s Yours』とTeyana Taylor『3Way』を紹介していました。
(松尾潔)では、早速お届けしたいと思います。今年最も活躍した女性R&Bシンガーの1人タミアのアルバム『Passion Like Fire』の充実ぶりというのはこの番組で何度かお話ししてますけれども。今日はその『Passion Like Fire』の中からまたもう1曲、ご紹介させてください。この曲、現在アメリカのアーバンラジオ局を中心に大変愛されております。本当にタミアの40代になってからの快進撃っていうのは気持ちがいいですね。本当に良い歌です。聞いてください。タミアで『It’s Yours』。
Tamia『It’s Yours』
Teyana Taylor『3Way』
2曲続けて大変成熟した、それでいて芳醇な香りを発している……まずはタミアで『It’s Yours』。これは『Passion Like Fire』の中に収録されております。そしてもう1曲、この人も気がつけば今年は番組で何度もその名前を皆さんにお伝えしましたね。ティアナ・テイラーですね。ティアナ・テイラー……まあ「ティアーナ」とかっていう言い方がいちばん発音としては正しいんですかね? ティアナ・テイラー『3 Way』。これはカニエ・ウェストがプロデュースしたことで語られることが多い『K.T.S.E.』というミニアルバムの中に入っております。
『K.T.S.E』っていうのはこれ、以前に番組でタイトルの意味合いをご紹介せずに素通りしてしまったんですが、「Keep That Same Energy」の略だそうですね。「Keep That Same Energy」っていうのはカニエの口癖みたいですね。まあ、それはともかく、このアルバムの中で僕は何と言っても『Never Would Have Made It』っていうマーヴィン・サップのゴスペル曲を踏まえた曲が大好きで。これはもう今年屈指の女性R&Bナンバーなんだっていう話を2度ほど……記憶しているだけでもそれは言ってるかと思うんですけども。
今日、ご紹介した『3Way』という曲は、いちばんメロウな曲ですね。アルバムの中ではね。まあ、それもそのはず、英語の歌詞がお分かりの方はもうちょっと赤面してしまうぐらいの内容で。そもそもタイトルの『3Way』っていうのは、あれですよ。「ベッドの上に3人いる」っていう状態ですね。それ以上は申しません。お察しくださいっていう感じなんですけどね。まあ、この曲、歌詞の方もさることながら、プロデュースを手がけておりますのは、カニエ・ウェストが全面プロデュースと言いましたけども、この曲に関してはダーク・チャイルドことロドニー・ジャーキンスが関与しています。
ロドニー・ジャーキンス、こういうの作ったら上手いなー! ねえ。10代の頃から世に出てきて、もう早20年ぐらい経ってるのか。なんですけどね、まあ「官能的」というフレーズ、もう一度言いますけども。よくできたベッドタイム・ミュージックかと思います。そして曲の最後になって、また出てきましたね。タイ・ダラー・サインがね。タイ・ダラー・サインもこの曲の共作者の1人として名前を連ねております。なんかいま、いい匂いがするところにタイ・ダラー・サインがいるなっていう、その印象をまた強くしいたしました。ティアナ・テイラーで『3Way』をお聞きいただきました。
<書き起こしおわり>