菊地成孔と狭間美帆 最近のUSヒット曲のトレンドと問題点を語る

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ニューヨークを拠点に活動する、コンポーザー、アレンジャー、ピアニストの挾間美帆さんがTBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』にゲスト出演。菊地成孔さんと最近のUSのヒット曲のトレンドと、その問題点について話していました。

(菊地成孔)でも狭間さんって、この間それこそ一緒に和食屋で……あの時、美味しかったですよね。

(狭間美帆)美味しかったです。

(菊地成孔)私の事務所の近所の荒木町に行ったんですけど。その時、ちょっと話に出たんですけど、狭間美帆さんって普段、なにを聞いているんだろう? きっとギル・エヴァンスとかマリア・シュナイダーとかデューク・エリントンとか、そんなのばっかり聞いているに違いないと思っている人は……まあ、少なくともジャズ村が100人の村だったらって、なんかそんなの、ありましたね。そういう本(笑)。100人の村だったら70人ぐらいはそう思っていると思うんですよ。

(狭間美帆)はい。

(菊地成孔)ですけど、狭間さんはなんと、アリアナ・グランデなどに代表されるUSオーバーグラウンドのヒットチャートの上の方の人も結構チェックされている方と。

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USオーバーグラウンドのヒットをチェック

(狭間美帆)なんか急に思い始めたんです。私は作曲をしているし、曲を作る職業をしているのに、いま現在この世の中でいったい何が流行っていて、何が売れているのか、何も知らないなと思って。せめて、聞くぐらいはしてみようと思ったんですね。

(菊地成孔)はいはい。

(狭間美帆)でも、そうするとミュージックビデオをまとめてくれているサイトみたいなのがあって。

(菊地成孔)いくらでもありますよね(笑)。

(狭間美帆)そうなんです。それを、ビルボードのチャートみたいなので20個まとめて、ちょっとずつ見せてくれるみたいな。そういうのを見るようにしたっていう話なんです。でも、そこにはかならずジャスティン・ビーバーもいるし、アリアナちゃんもいるし。

(菊地成孔)いますね。アリアナ・グランデはもう完全に今シーズンから1ランク上のエロに行きましたよね。

(狭間美帆)そうなんです!っていう話を一通り盛り上がりましたね(笑)。

(菊地成孔)一通り盛り上がったし、僕は狭間美帆さんとまさか懐石料理屋でこういう話をすると思いもしなかったんですけども。狭間さんが「最近のポップスとかヒップホップってサビでいかに何もしないかですよね」っていう話を振られて、「その通り!」っていう話になって(笑)。

(狭間美帆)これはでも、問題だと思うんですけどもね。ビートだけで踊らせられればなんでもいいという音楽がいま蔓延したから、そこで手を抜くんですよ。

(菊地成孔)そうですね。

(狭間美帆)でも、それは歌としては大変間違っていると思っていて。だから、だいたいいまAメロだけの曲っていうのが最近発売されて私はひっくり返ったんです。

(菊地成孔)ああ、はいはいはい。

(狭間美帆)「Aメロで、あっ、またAメロだ。あっ、間奏だ。あっ、Aメロだ! あっ、Aメロだ?」って終わるんですよ。

(菊地成孔)まあ、狭間さんの曲は「Aメロだ、Bメロだ、Cメロだ、Dメロだ、Eメロだ……」ってなりますからね(笑)。あの、逆にすごいですけどね。ええ。「多いな!」っていう(笑)。

(狭間美帆)(笑)。多かったっけ?

(菊地成孔)「あ、多いな。狭間さん」って思っていつも聞いているんですけど。だからやっぱり、狭間さんから聞いたらAメロしかない曲とかもう、ミニマルすぎますよね。

(狭間美帆)ぶっ飛びましたね。こんな時代になったんだと思って。

(菊地成孔)なりましたよ。

(狭間美帆)それでビートとハーモニーが変われば1曲もうかるんですね。

(菊地成孔)もうかりますよ。だって、大変な額が動くから。

(狭間美帆)ああー、困りましたねー……

(菊地成孔)(笑)。まあ、そうですよね。

(狭間美帆)っていうか、やることがなくなりますよ。

(菊地成孔)作曲家が不遇であること、CD売りが不遇であること。ニューヨークにCD屋さんが一軒もないっていうね。一軒もないんでしょ?

(狭間美帆)本当です。ついになくなって、フォーエバー21という洋服屋になりました。

(菊地成孔)もう、CD屋としての不遇。作曲家としての不遇。そもそもジャズという不遇っていう感じでですね(笑)。

(狭間美帆)私はいったい何をやっているんだ? と。すいません。

(菊地成孔)三重苦の割に、まあチョコレートを食べ過ぎてプチッと出ているわけですからね。楽しい女の子でもあるわけじゃないですか。

(狭間美帆)はい。楽しく生きています(笑)。

<書き起こしおわり>

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