マキタスポーツ 高中正義『サンダーストーム』を語る

マキタスポーツ 高中正義『サンダーストーム』を語る 東京ポッド許可局

マキタスポーツさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の選曲コーナーの中で、高中正義さんの『Thunder Storm(サンダーストーム)』を紹介。プロレスラー天龍源一郎さんの入場曲としても知られるこの曲について話していました。

(サンキュータツオ)ここで1曲。今週はマキタ局員の選曲です。

(マキタスポーツ)はい。以前、なんと申しましょうかね、僕はフュージョンというジャンルが好きで。で、憧れて、あるギターを購入した。そして、憧れていたバンドは何かというと、カシオペアという。で、『ASAYAKE』という曲をここでかけさせていただきまして。で、すごくバカテク集団でいたわけですけども。まあ、バカテク集団すぎると、BGMに使われるようになり……

(サンキュータツオ)シルク・ドゥ・ソレイユソング。

(マキタスポーツ)そうです。なにも心が動かされない環境音楽になるという現象についての不思議をちょっと話させていただきました。

マキタスポーツ カシオペア『ASAYAKE』を語る
マキタスポーツさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の曲紹介コーナーでカシオペアの『ASAYAKE』を紹介。カシオペアのすごさと、すごすぎるが故に起きてしまう現象について話していました。 (サンキュータツオ)ここで1曲。今週はマキタ局員の選...

(プチ鹿島)はい。

(マキタスポーツ)でね、時を同じくして、憧れていたギタリストで高中正義さんという方がいましてですね。この方は、もうサディスティック・ミカ・バンドとか日本のロックバンドの黎明期に携わっていたスーパーギタリストですよ。言ってみれば。その高中正義さんもやがて1人になり、自分のソロ名義でいろんな曲とかを出していったんですが、僕はね、同時にプロレスが好きだったので。子供の頃。特に僕が生まれ育った地域は新日本プロレスが見れなかったんですよ。で、全日本プロレス中継しか見れなかった。その中で、高中さんの曲が使われていたんですよ。

(サンキュータツオ)ふーん!

(マキタスポーツ)で、その曲をちょっと聞いていただきたいと思います。『Thunder Storm(サンダーストーム)』です。

高中正義『サンダーストーム』

(マキタスポーツ)いやー、懐かしいですね。どうですか、PK(プチ鹿島)さん?

(プチ鹿島)これ、去年ね、天龍さんが11月に引退をされた時に、パッと照明が暗くなって、オープニング。(照明が)ついたらリングに高中さんが……

(マキタスポーツ)高中さんがね、生演奏したんですよね。

(プチ鹿島)それだけで、もうみんなうっとりで、「今日、来てよかった」っていう。

(マキタスポーツ)で、PKさんは高中側ではなくて、天龍側からこの曲を聞いていたと思うんですよ。

(サンキュータツオ)これはだから天龍の入場曲と。

(マキタスポーツ)そうです。天龍源一郎さんの入場曲なんです。

(プチ鹿島)そういうの、ちょいちょいあります。僕ら側の人はね。

(マキタスポーツ)で、僕はね、この曲に関してはあの高中が……当時ですよ、後に天龍さんっていうのはレジェンド化するんですけど、僕の子供の頃に見ていた天龍っていうのはジャンボ鶴田の陰にいる人だったんですよ。

(プチ鹿島)第三の……第三でもなかったか? 1と2が強すぎたね。

(マキタスポーツ)地味だったんですよ。で、そんな地味な人に俺の高中の曲が当てられてるぐらいの感じだったの。

(サンキュータツオ)なるほど、なるほど。

(プチ鹿島)そうでしょうね。

(マキタスポーツ)で、なんかね、すごく解せないものを感じながら見ていたんですけど。ただね、やっぱりなんて言うか、表現者というかプロレスラーってすぎなって思うんですけど。後々、天龍さんっていうのはただのジャンボ鶴田の陰にいる人ではなくなって、ちゃんと、『サンダーストーム』なんて高中正義の曲だってことをみんな知らなくなり、天龍さんの曲になっていったんですよ。

(サンキュータツオ)すごいね!

(マキタスポーツ)で、そのぐらいの天龍さん、大仕事をプロレスの中ではした人なわけですね。僕らの中で文脈が変わっていったという現象があった曲ということで紹介でした。

<書き起こしおわり>

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