高橋芳朗『ジェーン・スー生活は踊る』洋楽選曲を語る

伊集院光とジェーン・スー 初めての朝ラジオクロストーク ジェーン・スー 生活は踊る

高橋芳朗さんがTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』で自身のコーナー『高橋芳朗 ミュージックプレゼント』をスタート。意気込みや、番組内の洋楽選曲のコンセプトについて話していました。

(高橋芳朗)高橋芳朗の、ミュージックプレゼント!

(ジェーン・スー)時刻は11時22分をすぎました。この時間、月曜日から木曜日は『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』をお送りしていますが、金曜日は今週から、『高橋芳朗のミュージックプレゼント』という新コーナーが始まります。呼んでみましょう。音楽ジャーナリストの高橋芳朗さーん!

(高橋芳朗)スーちゃん(笑)。

(ジェーン・スー)「ようよう!」で。

(高橋芳朗)ようようよう! スーちゃん!(笑)。

(ジェーン・スー)(笑)

(堀井美香)なんか、高橋さんが言うと「YO! YO!」みたいになりますね(笑)。

(高橋芳朗)こういうことをやるとね、余計にどんどんどんどん誤解を招くっていうね。雪だるま式に誤解を招いていく。

(堀井美香)あれ? 今日は下駄は履いてないんですか?

(高橋芳朗)下駄、買ったんですけどね。

(堀井美香)買ったんだ(笑)。

(ジェーン・スー)スタジオに、今日は高橋芳朗さんをお迎えしています。そして、聞いてくださいよ。このマムちゃんと言えばこの曲(毒蝮三太夫のミュージックプレゼントのテーマ曲)っていうこれを、ヨシくんで使っていいのか?っていう逡巡がね、私たちもありました。

(高橋芳朗)ちなみにこれはトリニダード・トバゴのミュージシャン、エドムンド・ロス(Edmundo Ros)の『WHIPPED CREAM』という曲になります。

Edmundo Ros『WHIPPED CREAM』

(ジェーン・スー)あ、それもはじめて知った。

(堀井美香)そうなんですか! はじめて知りました。

(ジェーン・スー)もう1回、言おう。ちゃんと聞きたい人もいっぱいいると思うんで。

(高橋芳朗)トリニダード・トバゴのミュージック、エドムンド・ロスの『WHIPPED CREAM』という曲になります。

(ジェーン・スー)なるほど!

(堀井美香)オリジナルだと思ってました。

(高橋芳朗)そうじゃないです。ラウンジの有名な曲です。

(ジェーン・スー)で、これをね、「ちょっと使ってもいいですか?」という風にマムシさんサイドにスタッフが打診したところ、「どうぞどうぞ!」と。なんて懐が広いんだ!っていう。

(高橋芳朗)恐縮しております。

(堀井美香)被せた感じ、どうでしたか? 「高橋芳朗の……」って。

(高橋芳朗)なんかちょっとふてくされ気味にやっているので。後で録り直したいと思います。

(ジェーン・スー)もう少しね、朗らかに行きたいと思います。さあ、今回このコーナー、金曜日はヨシくん、何をしてくれるのでしょうか?

(高橋芳朗)じゃあちょっと趣旨説明というか。誤解を解きたいと思います。まず、月曜日から木曜日の『毒蝮三太夫ミュージックプレゼント』は、マムシさんが中継先の現場に出かけて行って、お客さんからリクエスト曲をもらうというコーナーになっているのはみなさん、ご存知の通りだと思います。

(ジェーン・スー)そうですね。

(高橋芳朗)で、金曜日の私の『高橋芳朗のミュージックプレゼント』は私、音楽ジャーナリストを生業としておりますので。みなさんに「へー!」と思っていただけるような、感心していただけるような音楽知識をプレゼンする企画。まあ、そういう広い意味でのミュージックをプレゼントする。まあ、音楽コラムみたいな感じで考えていただければ。

(ジェーン・スー)なるほど。じゃあ、リスナーさんみんなにプレゼントするっていうことですね。

(高橋芳朗)そうですね。なので、僕が下駄を履いて商店街に出向いて、「ジジイ、ババア」とかやるわけではございません。

(ジェーン・スー)それはヨシくん、まだできないからね。もうちょっと……

(高橋芳朗)できませんし、恐れ多いですからね。

(ジェーン・スー)たぶんね、すごい現場がシーン……となるっていう。「ジ、ジジイ……バ、ババア……」って。

(高橋芳朗)「誰だ、こいつ?」って。

(ジェーン・スー)そう。なっちゃうんで。

(堀井美香)それではですね、本題に入る前に、まだ「高橋芳朗とは誰か? よく知らない」という方のために。私もちょっとよく存じ上げないんですけども(笑)。お顔はね、何回か拝見しているんですが、どんな人か、まずプロフィールをご紹介しておきましょう。

(高橋芳朗)よろしくお願いいたします。

(堀井美香)1969年生まれの現在46才の方です。東京都港区の出身ということですけども。

(高橋芳朗)4月6日で47になりました。

(ジェーン・スー)あ、おめでとうございます。

(堀井美香)おめでとうございます。タワーレコード発行のフリーペーパー『バウンズ』や『ブラスト』の編集を経まして……

(ジェーン・スー)『バウンス(bounce)』だよ。

(堀井美香)えっ? バウンス(?)や、ブラスト(?)の編集を経まして……(笑)。

(ジェーン・スー)そう。それが正しい。それですよ。

(堀井美香)バウンズ? バウンス? まあ、ちょっとわからないものにはどっちでもいいかな?っていう感じなんですが(笑)。現在は音楽ジャーナリストとして活躍しております。マイケル・ジャクチョンやレディ・ガガなど……(笑)。

(ジェーン・スー)ちょっと待ってください。この番組、いまね、「音楽の選曲がすごくいい」っていう評価を受けはじめているんですから。

(高橋芳朗)これから、そういう話になってきますよ。

(ジェーン・スー)マイケル・ジャクチョウって誰ですか? どこの僧侶ですか?

(堀井美香)瀬戸内寂聴(笑)。レディ・ガガなど、名だたる海外アーティストのCDの解説文やインタビューを手掛ける、実はすごい方ということでございます。TBSラジオでもお馴染みですね。『高橋芳朗HAPPY SAD』『星影JUKEBOX』『ザ・トップ5』などにご出演されていました。そして、昨日は『荒川強啓デイ・キャッチ!』になぜか待機児童の特集でも出演されているという方でございます(笑)。

(高橋芳朗)なぜ笑っているんですか? 「なぜか」っておかしくないですか? 普通に子供がいるんですから。

(ジェーン・スー)これは、どういうきっかけで?

(高橋芳朗)はい。あの、プロデューサーがね、僕が子供を保育園に入園させるのを苦労した話を知っていたので。声をかけていただいて。

(ジェーン・スー)じゃあその経験を。なるほど。

(堀井美香)そしてですね、なんと言っても本当に評判のいいこの番組『生活は踊る』の選曲なんですが。こちらの音楽の監修を全曜日、していただいているということですね。

(ジェーン・スー)ねえ。どういうコンセプトで今回、やってらっしゃるんですか?

洋楽選曲のコンセプト

(高橋芳朗)まず最初に、「洋楽しばりで選曲してほしい」っていうオファーをいただきまして。それでまあ、スタッフのみなさんと、この番組のテーマですね。「生活」がキーワードじゃないですか。だから生活に相応しい曲はどんな曲だろう?っていうのを実際に僕は具体例を持っていって、どの曲がいいのかな?っていうのを話し合ったんですね。で、話し合った結果としてどういうことを念頭に置いて選曲しているか?っていうと、ちょっと抽象的なんですけども。ぬくもりのある曲といいますか。

(ジェーン・スー)うん。

(高橋芳朗)機械音とか電子音が入っているというよりかは、ピアノだったりギターだったりの生楽器の魅力が生かされている曲っていう感じですかね。

(ジェーン・スー)今回、番組の内容が比較的明確になる前からヨシくん――私は高橋さんと20年近いお付き合いなので「ヨシくん」って呼ばせていただいているんですけど――ヨシくんとは、なんやかんや渋谷でね、スタッフとともに打ち合わせをして。「どんな曲がいいのか? 曜日によって分ける? どうする?」なんて言いながらやっていましたけども。まあ、本当に全曜日、ぬくもりのある曲を選んでいただきまして。

(高橋芳朗)うん。

(ジェーン・スー)曜日ごとにコンセプトって、いまのところ変えてるんですか?

(高橋芳朗)変えてます。ぼんやりとですけどね。

(ジェーン・スー)ぼんやりと。

(高橋芳朗)あと、そうですね。すごい気をつけていることとしては、この番組でかける曲が町の景色だったり、人の生活のリズムに影響を与える可能性が大いにあるだろうっていうことをすごい意識して取り組んでいます。

(ジェーン・スー)車に乗りながら、運転しながらの時にものすごいアゲアゲソングをかけちゃって、事故っちゃったりしたら大変ですからね。

(高橋芳朗)うんうん。いや、だから本当にね、重要な任務としてやっておりますよ。あとね、年配のリスナーの方も非常に多いじゃないですか。そういう中でどういう洋楽がかけられるだろうか?っていうのも当然、すごい考えたんですね。で、前の番組の『ゆうゆうワイド』の『グッドグッド・ミュージック』のコーナーがありましたよね。

(ジェーン・スー)そうですね。はい。

(高橋芳朗)あのコーナーのCDボックスが出ているんですよ。コンピレーションCDというか。100曲くらい入っている。その収録曲を眺めながらぼんやり考えたんですけど。50年代、60年代、70年代に青春を送っていたような方の方が、実は洋楽が身近なんですよね。

(ジェーン・スー)ああー。たしかにそうかも。

(高橋芳朗)そうそうそう。で、いまの若い方の方が、もしかしたらちょっと洋楽に距離を感じているかもしれない。

(ジェーン・スー)たしかに、そうかもしれない。じゃあ、たくさん知ってらっしゃるんでしょうね。

(高橋芳朗)そうだと思います。そもそも、昔の歌謡曲はすごい洋楽と密接な関係にあったから。いまのJ-POPはちょっと乖離しちゃっているじゃないですか。

(ジェーン・スー)そうですね。だからそういうところで、いろいろと考えながら。邦楽は番組のスタッフが選んでいるんですけども。洋楽はですね、ヨシくんが全て選んでくれております。さあ、というわけで、『高橋芳朗のミュージックプレゼント』。高橋さん選曲の今日の1曲、この後、お送りします。

(高橋芳朗)はい。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/37189

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