爆笑問題のお二人がTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』の中で、所属事務所主催の『タイタンライブ20周年記念ライブ』にビートたけしさんが立川梅春としてサプライズ出演した際の話をしていました。
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(田中裕二)タイタンライブ、この間ね、20週年がありまして。本当にたくさんの方ね、劇場。それからシネマの方にも。全国の映画館の方にも来ていただきまして、本当にありがとうございました。無事に終わりまして。
(太田光)まさか、立川梅春が出るとは。
(田中裕二)ねえ。立川梅春って言って、誰か?
(太田光)ビッグサプライズ。
(田中裕二)ビートたけしさん。来ていただいて。ちょうど愛ちゃんも、外山さんも。
(江藤愛)金曜日。もう、感動しました。
(太田光)感動したね。27分。熱演でしたね。人情噺。
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(田中裕二)そう。落語ってね、ああいうこう、人情噺。ホロッとするようなのも結構あるんですけども。たけしさんがね、まさかああいう噺を。
ビートたけしへの出演オファー
(太田光)たけしさん、あんなきっちり本当にやったのは初めてだと思うんですけど。もうね、随分前たのんだんですよ。たけしさんに『出てくれませんか?』っつったら、『おう、いいよ!』っつって。割と簡単に引き受けてくれたんですけど。ほいでね、しばらくたって。本当に前日ちょい前ぐらいに『あのさ、トリはちょっと勘弁してくんねーかな?』って言い出して(笑)。
(江藤愛)おお・・・
(田中裕二)そりゃ、たけしさんだから当然トリを用意するわけですよね。
(江藤愛)いや、それはそうでしょう。
(太田光)『トリはちょっと、あれでよ。あの、五番目ぐらいになんねえか?』っつーんだよ(笑)。ねえ。『五番目ってたけしさん・・・俺らの前だったら、まだ俺らがトリで、なんとか頑張りますけども。五番目に出られて、他の若手、出れないですよ』っつって。で、前日もそんな話をマネージャー越しにしてたら、相当多分だからね、練習してくれたんだと思う。その前の日に。
(田中裕二)いや、そうでしょうね。
(太田光)それで、来てね。当日も、誰よりも早く会場入りして。ほいで、楽屋で『ちょっと相談しましょう』っつって。で、『なんとかトリで・・・』っつったら、『まあ・・・わかりました。やらせていただきます』って。もうさ、『この人、すごいな』って俺はもうね、本当に感動した。
(田中裕二)ねえ。
(太田光)それで聞いたら、もうずーっと楽屋のトイレにこもって、本番までずーっと練習してたって。
(田中裕二)みたいですね。
(太田光)うん。いや、もう素晴らしかったね。
(田中裕二)ねえ。あれ、だから本当に、まあライブとね、シネマで見ていただいた方は貴重な。僕らも含めて、本当に貴重な体験だと思う。
(太田光)その打ち合わせの時に『15分ぐらいだと思うんだよ』って言ってたんだけど。まあ結局、フタを開けてみたら、やってみたら27分。大熱演なんですよ。ところが、シネマライブっつーのは映画館でも上映してるんで。映画館の終わりの時間っていうのは決まってるのね。
(江藤愛)そうですよね。
(田中裕二)そうなんですよ。そこはテレビの生放送と同じなんです。
(太田光)それでもう、こっちが、ねえ。前からずーっと計算して。前の組から計算して。で、なんとか。もしね、押してたら俺ら、ネタをちょっと削って・・・とか、いろいろやってたんだけど。バタバタしてたんだけど。で、俺らもコント、27分やっちゃったもんで。
(江藤愛)あれもね、もう・・・
(田中裕二)(笑)
(太田光)それで、これ、入るか入らないかギリギリで。で、本当にぴったりね。映画館では。エンディングトークは入らなかったんだけど。オチまで行って、お辞儀して、拍手まで入って、スッと終わったって言うから。
(田中裕二)そこで終わったらしい。
(太田光)『すごいな、この人は』って思ったね。うん。
(田中裕二)よかったよね。あれね。
(太田光)俺はもう袖でかぶりつきで見てましたけどね。やっぱりね、あの人の江戸弁というかね。あれはね、ちょっとね、落語の技術云々、もちろん。失礼ですけど。もちろん立川流芸能部から落語はやっているけども。『あ、こんなに細かいところまで・・・』って。もっと俺、雑な落語をやられると思ったら、『あ、やるんだ』と思って。しかもやっぱり落語ってね、技術っていうよりも人間が出るんですよね。あの、『バカヤロウ、この野郎!』っていうあのたけしさんのあの迫力は、小声で言ってるんだけど、怖い、凄みがあるじゃないですか。
(田中裕二)はい。うんうん。
(太田光)あれがね、やっぱりすごかったね。その落語っていうものの凄みと、まさにばっちり合っていて。たけしさん、これから北野流を作るんじゃないかな?って。
(田中裕二)北野流ね。いやー、本当に。
(太田光)俺はもう袖で見ていて、『ああ、これを談志師匠に見せたかったな!』って思いながら。
(田中裕二)そうなんだよね。
(太田光)で、実はあの日、当日会場には桑田佳祐夫妻が見にいらしていて。だから俺は、目の前、袖の向こうにたけしさんがいて。客席には桑田さんがいる。なんて俺にとって幸せな状況なんだろう!って、ずーっと鳥肌が立ちっぱなしでしたね。
(田中裕二)ねえ。そうなんですよ。
(江藤愛)すごい空間だったんですね。
(田中裕二)ということでね、全国のみなさん、ありがとうございました。
期待の新人O2T1
(太田光)ちなみに、『O2T1』っていうね。
(江藤愛)期待の新人。
(太田光)我々、太田と田中で、2と1っつーのはタマの数。
(田中裕二)タマの数ね。
(江藤愛)が、2個と1個(笑)。
(太田光)そうそう。太田が2個で田中が1個。『O2T1』。
(田中裕二)俺も全く知らなかったですよ。こんな名前がつけられていることもね。
(江藤愛)ああ、そうだったんですね?
(田中裕二)全く俺は知らずに。コントやるのを知ったのなんて、本当10日前ですから。
(江藤愛)ええっ!?嘘!?
(田中裕二)本当ですよ。本当に知らなかった。10日前ですよね。『これ、やるから』って。
(太田光)俺も自信なかったから、台本ができたら『やるよ』ってこいつに言おうと思っていたから。で、台本ができたから、それで。
(田中裕二)で、見たらさ、ちょっと待てよ!と思って。
(江藤愛)すごかったですよ。
(田中裕二)いや、すげー紙も何枚も。何ページも。
(太田光)俺もあれ、15分見当で書いていて。
(江藤愛)それが20・・・
(太田光)27分。
(田中裕二)いやー、もうね、超大作になっていて。っていうかこれ、芝居じゃん!っていう。それぐらいだったでしょ?ひとつのなんかね、物語で。いやー、まあやりがいはありましたけど。本当に大変でしたよ。ずーっとだから練習っていうか、本読みからね、やって。当然我々、漫才も同時に。
(江藤愛)そうですね。しかも2日間、2本あって。
(田中裕二)それもやっていたんで。
(太田光)もう、死ぬかと思ったな。
(田中裕二)そう。で、その間にまた『ENGEIグランドスラム』が。昨日やっていたネタ番組が入ってきたりして。
(太田光)俺も体、不調になっちゃった。
(田中裕二)そう。で、俺がちょっとインフルエンザになりかけみたいになって。調べたら大丈夫だったんだけど。
(太田光)こいつのせいでさ。
(田中裕二)で、一緒に病院に行って、こいつが病院から帰ったら、なんか下痢とか吐き気が止まらなくなって。調子が悪くなってな。もう本当に、危うかったですよ。なんとか・・・(笑)。
(江藤愛)なんとか乗り越えて。お疲れ様でした。
(田中裕二)乗り切りましたけどね。はい(笑)。
<書き起こしおわり>