サイプレス上野さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、日本語ラップ初心者の外山惠理さんに推薦曲を紹介。脱線3『Das The Mic』について解説していました。
das the mic – 脱線3: http://t.co/Yi1aknvdzR pic.twitter.com/7Lw5ZqLH3W
— わざケタ (@masatsugoodman) 2015, 1月 19
(サイプレス上野)さて、このランキングの締めくくりは恒例のこちらのコーナー。『日本語ラップKILLA☆2016(世界に一つだけの仮)』。
(外山惠理)イェイ!
(サイプレス上野)イェイ!このコーナーは私、サイプレス上野が惠理ちゃんに日本語ラップの名作を聞かせ、日本語ラップを好きになってもらうというチャレンジ企画です。惠理ちゃんはいま、Eri The MCとして音楽デビューを目指しております。
(外山惠理)いえいえ、そんなことはないですよ(笑)。めっそうもない。
(サイプレス上野)これは既定路線ですので。目指しております。そんな、将来有望な惠理ちゃんに今夜紹介する日本語ラップはこちらでございます。脱線3で『Das The Mic』という曲になります。大阪府出身のヒップホップユニットで、1989年に結成。そして1995年1月21日発売のEP『サタデーアップタウン』に収録されているんですけども。
(外山惠理)ふーん。
(サイプレス上野)あの、まあいままでいってきました『さんぴんCAMP』とスチャダラパー率いるLBの中のリトルバード(LB)の関西出身で。本当、なんて言うんですかね?二大巨塔みたいな。スチャダラパーと。西のスチャダラパーみたいな感じで。で、まあ吉本興業に所属だったんですよ。このデビューする時とかって。なんで、元々お笑いとかもすごい好きな人たちで。やっていたんですけど。
(外山惠理)へー!面白そう。
(サイプレス上野)面白い人たちなんですよ。3人とも。いま、メンバーはラップをされている方もDJをやられている方もいるし。M.C.BOOさんっていう方は構成作家とかもやったりとかしていて。いろんなことをやって。元々そういうお笑いとかテレビとかも好きな人だしで。
(外山惠理)そうなんですか。
(サイプレス上野)ラップのスタイルとしては関西の芸人さんの名前とかいろんなものを織り交ぜたりとかしてるから。本当にだから、ちょっとお笑いラップっていう風に言われるパターンにハマってはいたんですよ。ちょうど当てはまるところではあったんですけども。もう、いかんせん作っている音とかもやっぱりかっこいいし。ラップがみんな上手くて。『それだけじゃないぞ、こいつらは』っていう空気がすごい伝わっていて。けど、本人たちは何も考えずにやっていたと思うんですよ。何か。
(外山惠理)ふんふんふん。
(サイプレス上野)もう、自分たちの好きなことだけやろう!みたいな。で、この破天荒さがスチャダラパーとも似ているのと同時に、それがビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)っていう海外のすごい・・・1人亡くなってしまったんですけども、めちゃくちゃ有名なグループがいるんですけど。が、すっげー日本で仲良くしていたみたいな。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)アメリカにあんまりそんなにみんな行かない時代だったのに、呼んだりとかしてて。で、声とか録音とかするような。要するに、日本の中だとちょっとお笑いに見られちゃって・・・っていうか本人たちは吉本なんで。ぜんぜんそれは構わないっていうタイプなんですけど。アメリカ人であるビースティ・ボーイズ。しかも俺たちの認識ではめちゃめちゃイケてる人たちが、もうそのフィーリングだけで『イケてる!』みたいな。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)『何よ、こいつら?』みたいな感じで。
(外山惠理)楽しいんだね。一緒にいるだけで。
(サイプレス上野)楽しいんですよ。たぶん一緒にいて楽しい人たちみたいな。で、プロデュースとか、仲間になったりとかして。アルバムの中には声とかも入っているんですよ。ビースティ・ボーイズの声とかも。だから結局こっちでやっていた人たちが羨むことを先にやっちゃっているっていう。『何でお前、ビースティ・ボーイズの声とか使ってんの?』みたいな。けど、『お前ら、お笑いのくせに』とか言われていたんですけど、もう作っているもの自体がめちゃくちゃイケてて。その後にスチャダラパーとかと東京に出てきて、一緒の活動とかで大人気になったグループですね。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)まあ、その後の活動がまたイレギュラーなことをする人たちなんで。大好きで、『脱線3!』とか、そういう風に女の子とかもキャーキャー言っていていたんですけど。もう手のひらを返すようなことをいきなりやり出したりするんですよ。
(外山惠理)へー。
(サイプレス上野)もうすっげーわかりづらいことをいきなりやって。セカンドアルバムがファーストと全く違ったりとかして。けど、超かっこいいっていう。
(外山惠理)へー。すごいですね。
(サイプレス上野)そうなんですよ。だから、面白いだけじゃなくて、やっぱりみんな地肩というか。ちゃんと力を持っている人たちっていう。
(外山惠理)きっと、1人が構成作家さんっておっしゃってましたけど、いろいろ考えるのが好きなんだろうね。
(サイプレス上野)そうなんですよ。メンバー、ロボ宙さん、M.C.BOOさん、KING 3LDKさんですけど。KING 3LDKさんにもプロデュースしてもらったり、何回も仕事をさせてもらっているんですけど。考えることがとにかく上手い人たちっていう。『これを工やったら、こうなるから、これでエエんちゃう?』みたいな感じで言われて。『はい!その通りでございます!』みたいな。
(外山惠理)へー!勉強になりそう。
(サイプレス上野)そうなんですよ。で、『HEY!HEY!HEY!』にも出てますんでね。浜ちゃんに思いっきり突っ込まれたりしてた映像がいま、残っていますんで。ぜひ見ていただければと思います。なのでさっそく、聞いてもらいたいと思います。脱線3で『Das The Mic』。
脱線3『Das The Mic』
(サイプレス上野)さあ、脱線3で『Das The Mic』でございますね。惠理ちゃん、どうでした?
(外山惠理)最初のさ、始まり方がさ、私が前にラップ・・・ハウスと何が違う?っていう話をいちばん最初にした時に、『あ、その人たちを知っている』っていう2人組の人、いたじゃない?
(サイプレス上野)ラッパーとハウス?
(外山惠理)外国の。1人、亡くなっちゃったの。チャーン、チャンチャンチャーン♪で始まるさ、わかる?
(サイプレス上野)ハウス・オブ・ペイン(House Of Pain)?
(外山惠理)うん!の、最初の始まりにちょっと似てない?
(サイプレス上野)すごい!『Jump Around』。
(外山惠理)そう!似てない?
(サイプレス上野)似てる。まあ、そういう感じですね。パーティーチューンっていう感じで。
(外山惠理)似てるよね?
(サイプレス上野)そうなんですよ。で、この人たち、言っていることがいままで聞かせてきたものとぜんぜん違うじゃないですか。その時の大阪のそういう・・・
(外山惠理)違う。でもなんか、大阪のことをいっぱい言っていて面白い。
(サイプレス上野)いっぱい言っていて。単純に好きだったフレーズとかを入れまくっていて。そうなんですよ。ハウス・オブ・ペインとかもビースティ・ボーイズとかと何が似てるのかな?って言ったら、『ワチャーッ!』とかそういう掛け声みたいのが近いんですよ。向こうでやっているパーティーチューンみたいなのと。
(外山惠理)たぶん、英語だからすごいかっこよく聞こえるかもしれないけど。たぶん、こういう感じのことを言ってるんだろうね。
(サイプレス上野)あ、そうそうそう!正解!素晴らしい。だからその当時の日本語ラップを聞いていた人たちって海外をトレースしたりするんですけど。みんな、『いいこと言ってる』って勘違いしてたんですよ。英語がわかんない人も多かったから。すげー真面目なことを言ってる人もいるけど、バカなこと言ってるやつらの方が大半なんですよ。本当に。
(外山惠理)ふんふん。
(サイプレス上野)そういう時代だったんで。それをたぶん日本語でやっていたみたいな。けど、音はめちゃくちゃかっこいいんですよ。その当時でもめちゃくちゃかっこいい。いま聞いてもかっこよくて。たまに聞き直すんですけど。『この先輩たち、何やってたんだろうな?』とかいまだに思うんですよ。なんかすっごい挑発的だったんじゃないか?って。逆にもう。やっぱりお笑い出身だから、何も気にしていないみたいな。けど、ヒップホップのことをすんごい詳しくて。めちゃめちゃ好きなんで。たぶん自信は超あったんだなっていうのが伝わってきました。なんか。
(外山惠理)ふーん!
(サイプレス上野)いや、正解です。本当に。たぶん、自分たちの身内の中の言葉だけでラップするっていう。だからそういうことで、仲間に向けてしか歌ってないんですよね。だから、バッファロー吾郎さんとかが同期っす。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)だから、アルバムの方とかに入ったりしてますんで。フル稼働でやっているんで。そういう人たちがいたということを忘れずに。まあ、いまだに現役でもやられてますんで。はい。こんな感じでお送りしたのは脱線3で『Das The Mic』でした。これで日本語ラップが気になった人は、私も出演しているテレビ番組『フリースタイルダンジョン』をチェックしてください。テレビ朝日で今夜1時26分からです。明日にはYou Tubeでも配信されます!以上、サイプレス上野の日本語ラップKILLA☆2016(世界に一つだけの仮)』でした。
<書き起こしおわり>
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