サイプレス上野さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、いままで全国で回ったライブの中から思い出深かったものを5つチョイス。紹介していました。
(国山ハセン)それではさっそく、サイプレス上野さんご提供のこちらのランキングからスタートです。『サイプレス上野が全国で回ったライブの思い出トップ5』。
第五位:名古屋でKREVAを挑発
第四位:香川県高松市で素麺歓迎からの・・・
第三位:台湾で感動、上海でズッコケなライブ
第二位:北海道雄武町でアフターパーティー
第一位:熊本でのワンマンライブ
(中略)
(国山ハセン)ということで先ほど発表しましたサイプレス上野さんのランキングに参りましょうか?
(サイプレス上野)はい。まずは五位。名古屋でKREVAを挑発。
(国山ハセン)どういうことですか?
五位:名古屋でKREVAを挑発
(サイプレス上野)これはまだ本当、若かりし頃。22とかかな?CDとかも何も出していなくて。けど、まあ『横浜におもしろい奴らがいるぞ』って、俺たちサイプレス上野とロベルト吉野と、ステルスっていう同じ横浜のクルーがいるんだけど。一緒に名古屋に呼ばれて。
(国山ハセン)はい。
(サイプレス上野)で、大阪とかからも、若手。いわゆる有名じゃない奴らが集まったイベントがあって。結構そこで、お互いの状況が似ているから仲良くなって。で、最後、フリースタイル。もうね。
(国山ハセン)ほー。仲良くなってフリースタイルするんですか?
(サイプレス上野)そう。上にあがって、『みんなでちょっと回そうぜ!』みたいな。だから、『目の前にいるのは国山ハセン お前に持たせねえマイクは貸せ♪』みたいな感じで。
(国山ハセン)かっけー!かっけー!
(サイプレス上野)そういうね、ノリで。みんなで回してたら、その時にキック・ザ・カン・クルーが名古屋でライブをやっていたぞって話を聞いて。で、このクラブに来るらしいっていう。アフターっていうか、遊びに。したら、本当にKREVAさんを見つけて。そこで執拗なまでに俺たちが『YO!KREVA、上がって来いよ!』『お前、フリースタイルできんのかよ?』とかってずっと。もうみんな、仲良くなっちゃっているから、一気にやってやろうぜ!みたいな感じで。
(国山ハセン)なるほど。若手は若手で、ちょっとこう、一致団結して。
(サイプレス上野)結束力がすごいから。
(国山ハセン)KREVAさんを挑発して。
(サイプレス上野)挑発して。『お前、メジャーになったらもうやんねーのか?』ぐらいの言い方してて。で、客席からKREVAさんがズトーッて上がってきて。パッとマイクを取って。『YO!お前ら、若造!』みたいな感じでずっと始まって。
(国山ハセン)はい。
(サイプレス上野)で、俺らちょっと上手いから。ポカーンとしちゃって。『俺がいま日本でいちばん稼いでいるラッパー!』ってマイクをバーン!叩きつけて帰っちゃって。みんな、ポカーンとしちゃって(笑)。
13年前、KICK THE CAN CREWのライブのアフターで名古屋のクラブに遊びに来てたKREVAが若手ラッパーに『お前メジャーになったらもうフリースタイルやんねーのか?』と煽られてオープンマイクでぶちかました映像貼っておきます pic.twitter.com/nrPka5qI4e
— (P®od.Yuto.©om™) (@yuto_com_tm) 2016年5月17日
(国山ハセン)(笑)
(サイプレス上野)みんな、楽屋行って、『KREVA、超かっけー!』とかって(笑)。完璧にやられたっていうね。
(国山ハセン)えっ、やっぱり上手いな!って思うんですか?
(サイプレス上野)やっぱり、もともと上手い人だから、俺たちもちょっと図に乗っていた部分もあって。上手すぎて。本当みんな、終わった後、その後のフリースタイルがちょっとお葬式。お通夜みたいになって。
(国山ハセン)(笑)
(サイプレス上野)『なにやっても、たぶんダセー、俺たち・・・』みたいな。
(国山ハセン)へー!いや、私もKREVAさん、大好きなんですけど。それこそそのアーティストとして、聞いているわけじゃないですか。『ああ、いい曲だな』っていう、普通の感覚で聞いているんで。なかなかそのラッパー同士でのステータス、どの立ち位置にいるとか、上下関係っていうのはなかなかわからないところではあったんですけど。やっぱり、上手だし。
(サイプレス上野)上手ですよ。昔からいい人たちだし。憧れでもあったから、それを越えるというか。ただ挑発しただけなんだけど。若気の至りで。やっぱり上手いな、すごいなと。
(国山ハセン)挑発っていうのはよくあることなんですか?その、相手を?
(サイプレス上野)やっぱ、昔はよくやっていたね。ライブに来てくれたゲストとかに対しても。失礼極まりないよね(笑)。
(国山ハセン)でも、それは失礼に見えるけど、どこかでつながってるからこそ。リスペクトを含めての?
(サイプレス上野)リスペクトももちろんあって。やったりとかはしてましたけどね。で、そんなKREVAさんと、先週のトップ5で話していた、イベントとかに呼んでもらったりとかしてるんで。人生、どうなるかわかんないですよ。
(国山ハセン)たしかに、そうですね。その時はね、まさかそうなるとは思ってないわけですもんね。
(サイプレス上野)向こうも、クレさんもこれ全部覚えてるっていう。『いやー、生意気だったよ、お前は』っていう感じで。
(国山ハセン)ああー、でもなんか、だからこそ印象深くて。
(サイプレス上野)そうだね。それはちょっと、ありがたい。いい話っていう(笑)。
(国山ハセン)ああー、さすがだ。すごい。じゃあ続いて第四位。これ、香川県高松市で素麺歓迎からの・・・?
第四位:香川県高松市で素麺歓迎からの・・・
(サイプレス上野)これは高松市にDJで行った時に、オーガナイザーっていうイベントをやっている子たちが、これ帰りなんだけど。飛行機に乗る時間って決っているのに、『高松は小豆島の素麺が有名だから、絶対に食べてほしい』って。で、お店に連れて行かれて。で、まあ結構、普通に前菜というか、順番で来て。『ああ、美味しいね』って言っていて。
(国山ハセン)はい。
(サイプレス上野)で、素麺がぜんぜん出てこない。ぜんぜん出てこなくて。『これ、時間大丈夫か?』っつったら、『いや、大丈夫ですよ』みたいに言われて。で、絶対に大丈夫じゃない時間になっていて。ちょっとオーガナイザーの子とかも焦り出しちゃってて。『ちょっと、素麺、まだ?』みたいな。いちばん早く出てきそうな素麺がぜんぜん出てこなくて。
(国山ハセン)たしかに(笑)。素麺、そんなに時間かからないかな?っていう感じですもんね。
(サイプレス上野)で、来たら、もう速攻で食って。味わうっていうよりはもう、ズーッ!っと行って。『じゃあ、行こう!』って言って行ったら、もう車に乗っている間に飛行機が飛ぶ時間になっちゃって(笑)。
(国山ハセン)へー!あ、じゃあもう、まさかの出てこないっていう・・・
(サイプレス上野)すごい手厚い歓迎を受けて嬉しいんだけど、それで乗り遅れちゃって。どうしよう?って言って、またチケット代をさ、『出しますよ』っていう風に言った時、ちょっとかわいそうだなっていう。なんか。『なんでそこまで素麺に固執したのかな?』って。ちょっと(笑)。ありがたいんだけどね。
(国山ハセン)たしかに。全国を回ったライブの思い出ということですから。そこはかなり、いまでも?
(サイプレス上野)いまでも覚えてるよね。素麺の味は覚えてない。
(国山ハセン)素麺の味は覚えてないと(笑)。
(サイプレス上野)残念ながら。
(国山ハセン)これが四位に入りました。続いて第三位です。台湾で感動、そして上海でズッコケなライブ?
台湾で感動、上海でズッコケなライブ
(サイプレス上野)そうですね。台湾は俺、3回ぐらいライブに行っていて。で、まあ最初とか言葉の壁とかあるのかな?と思ったんだけど、1回目からすごい優しくて。みんな、台湾の人たちって。で、俺たちもちょっと片言の英語と、台湾語を覚えたりして。で、3回目に行った時に、もういままででいちばん大きい会場で、2千人入っていて。
(国山ハセン)へー!
(サイプレス上野)で、向こうのすごい人気のあるラッパーも一緒だったんだけど。そん時に出た時に、ここでね、使わせてもらっている『よっしゃっしゃっす!』を英語、言った後に、『覚えてくれ。返せよ!』っつって。『よっしゃっしゃっす!』『よっしゃっしゃっす!』って。コール・アンド・レスポンスが成り立った時に、後ろにいた日本人の友達とかも、もう『撮りながら泣いていた』とか言って。
(国山ハセン)へー!
(サイプレス上野)『お前、ここまで行ったか!』みたいな。それがすごい嬉しくて。
(国山ハセン)感動的ですね。なんか、海外でそういうのが実現すると、よりなんかこう、来るものがありますね。
(サイプレス上野)いや、もう『ここまで自分でも行けたか、3回目で・・・』みたいにちょっと思って。まあ、その後オファー来てないから、もしかしたらイケてなかったのかもしれないけど(笑)。
(国山ハセン)それが台湾での感動っていうことですよね?
(サイプレス上野)で、上海でもライブをやらさせてもらって。これはもう、会場に入ったら、なぜかバンドがライブをやっていて。
(国山ハセン)えっ?
(サイプレス上野)やるべき場所の会場で。『バンド、なんでやってんの?』『入れちゃった・・・』みたいな。『いや、入れちゃったって、ダメでしょ?』みたいな。『もうすぐ終わるから』みたいな話になっていて。『あ、じゃあ見てます』みたいな感じでみんなで待っていて。で、一応バンドは終わって、みんなゾロゾロ、そのバンドのお客さんが出て行った中で、『じゃあもうリハをやってくれ』『ああ、じゃあいまからか』みたいにやったら、もうターンテーブルとかも壊れていて。
(国山ハセン)ええーっ?
(サイプレス上野)『こんなんじゃできないよ』みたいな話になって、時間がどんどんなくなっていって。そのイベント、何時までやるのかな?みたいな。バンドもいたし、俺はオールナイトでやると思っていたら、『11時には終わらせたい』みたいな。でも、それ9時ぐらいで。もう。会場入ったのが。
(国山ハセン)ああー。はい。
(サイプレス上野)2時間しかなくて。で、10時ぐらいになって、『じゃあいまから、やろう』みたいな。じゃあやってみたら、周りがどんどんライブを始めて。で、『もう時間がないから、2曲ぐらいでたのむ』みたいな。『えっ、なんで?何しに日本から来たの?』みたいな。
(国山ハセン)いや、本当ですね(笑)。
(サイプレス上野)『なんで?なんで?』『アフターパーティーあるから』みたいな。『まだこの後、やんの?』みたいな。
(国山ハセン)えっ?もういきなりのハプニングですか?
(サイプレス上野)いきなりだよ。もう。30分って言われていたのに、ぜんぜん削られて。2曲。
(国山ハセン)やったんですか?
(サイプレス上野)2曲はやって。
(国山ハセン)で、終わって?
(サイプレス上野)終わって。なんかその後に別の会場に連れて行かれたりとかして。『なんなんだ、これ?』みたいな。
(国山ハセン)本当にまさに台湾で感動、上海でズッコケなライブですね。そんなこと、あるんですね。
(サイプレス上野)この帰りに・・・悪気はないから。それで、『メシを食おうぜ』ってラーメンを食べに行って。俺、次の日に帰るんだけど、もうその後ずっとね、飛行機で泣きそうになりながら帰ったよ。腹を下しまくって。辛すぎて。もう。
(国山ハセン)(笑)。またそこでも?
(サイプレス上野)そこでもズッコケで、本当。『うへえ・・・』ってなって。
(国山ハセン)でも、海外でのライブってどうなんですか?結構さっきは台湾での感動がありましたけど。言葉の壁っていうのは簡単に乗り越えられたりするものですか?
(サイプレス上野)案外行けたなっていう。
(国山ハセン)もちろん日本語ラップですよね?
(サイプレス上野)日本語で。英語、ぜんぜんしゃべれないから。だから、ヴァイブス英語。感覚だけのヴァイブス英語と・・・
(国山ハセン)ヘイYO!
(サイプレス上野)ヘイYO!ワッサーッ!?
(国山ハセン)ワッサーッ!イエーッ!
(サイプレス上野)簡単すぎでしょ、それ(笑)。プチャヘンザッ!みたいな。まあけど、これは超通用する。
(国山ハセン)ああ、みんな盛り上がる。
(サイプレス上野)『YO!ゲチャヘンザッ!』とか言うと、みんなそういうこところはわかってくれるから。けど、上海は英語もわからない人、多かったから。かなり苦労した。
(国山ハセン)ああー。
(サイプレス上野)笑顔だけ。動きと笑顔だけ。
(国山ハセン)ヒップホップで、ラップだけど笑顔だけみたいな(笑)。無音で見てたらよくわからないですよね。
(サイプレス上野)もう本当に、変な舞踏をやってるみたいな。
(国山ハセン)へー、面白いな。そうなんだ。でも、海外でもね、ライブをされるということで。
(サイプレス上野)そうね。最近はちょっと、あんまりなかったけど。また行けたらいいなと。
(国山ハセン)感動とズッコケなエピソードでした。そして続いて第二位。北海道雄武町でアフターパーティー。
北海道雄武町でアフターパーティー
(サイプレス上野)ここが北海道のオホーツク海の方で。雄武町、すごい上の方っていうの?地図で言ったら。そっちのところにライブで呼ばれて。やった場所が、もう公民館。普通の。熊の剥製とかが置いてあるようなところで。
(国山ハセン)はいはい(笑)。
(サイプレス上野)そこでライブをやって。で、夕方だったんで子供たちもいたりとか。まあ、その町の人たちが来てくれて。ライブ自体はすっごい楽しくて。やっぱりそういう普段会わないお客さん。客層の人たちの前で。俺たちも初めて行く土地で、『ヤバい、うれしいな』みたいな感じで終わってから、『じゃあちょっと、打ち上げをやりましょう』ってなって。行ったら、『じゃあここで』って、まずスナック。地元のスナック。打ち上げをやる場所が、もう。飲み屋とかなの?って思ったら、もうスナックで。
(国山ハセン)スナック。
(サイプレス上野)で、開けて、メシが並んでいたら、もうその土地の漁師の友達とかがいるから。が、持ってきてくれた蟹とか。すげー持ってきてくれて。
(国山ハセン)スナックで?
(サイプレス上野)スナックで。で、イクラとかも『自分の母ちゃんが漬けたやつっす』みたいな。最高のもてなし。まあ、いろんなところでいろんなものを食べさせてもらっているけど、『なんかホスピタリティーが半端じゃない!』って思って。
(国山ハセン)(笑)
(サイプレス上野)で、スナックでやっぱり酒を飲んでいて。『いやー、これ本当最高っすよ、今日は』みたいな。『こっからじゃあ、アフターパーティーやるんで行きますか?』っていう風に言われて。『行こう行こう、アフターパーティー!』『けど、アフターパーティーっつったけど、クラブとかないよな?』って言って。
(国山ハセン)たしかに。スナックですもんね。
(サイプレス上野)スナックからちょっと出て。スナック。三軒くらい行ったスナックが会場って(笑)。またアフターパーティー(笑)。
(国山ハセン)またスナック?
(サイプレス上野)『またスナック?』みたいな。
(国山ハセン)スナックのハシゴ?
(サイプレス上野)スナックのハシゴで行って。したら、一応奥にターンテーブルのセットがあって。DJとかがそのステージみたいなところでやっていて。けど、中で普通のスナックの従業員の方。おねえちゃんがいて。酒とか作っているから。なんか協働してるんだよね。一緒に、スナック営業と、アフターパーティーが同時に行われているみたいな(笑)。
(国山ハセン)アフターパーティー一色ではないわけですね?
(サイプレス上野)一色ではない。もしかしたら一色だったのかもしれないけど、作っているおねえちゃんたちが完全にスナックの格好をしてやっているから。『なんなんだ、これ?』って錯覚を受けて。
(国山ハセン)スナックはスナックで成り立っているけど、アフターパーティーとして成り立っている?
(サイプレス上野)やっているんだけど、そこはスナック。完全なスナック。
(国山ハセン)すごいですね。それは。アフターパーティーという言葉なのか、二次会なのか、三次会なのか。
(サイプレス上野)よくわからないっていうね。いや、すげーいい思い出だな!っていう。
(国山ハセン)いや、そうですね。でも、ならではっていうかね。北海道雄武町だからこその。
(サイプレス上野)札幌から本当、4時間5時間ぐらい車、かかるのかな?たぶん。途中、鹿とかも出てきたりして。もう全てがワクワクしてて。で、帰り。もう本当に・・・
(国山ハセン)あ、いま写真を見ましたけど。すごいですね。地図で見る限り、本当に。
(サイプレス上野)本当に上の方っていうかね。なんで、帰りの車でもちょっとまあ腹痛が来て。長いから。で、なんかちょっと商店に入って。道のど真ん中にちょっと一軒ある商店に行った時に、その時俺、髪の毛緑色だから。『トイレ貸してください』って言ったら拒否られるっていう(笑)。
(国山ハセン)(笑)
(サイプレス上野)『嫌です』って言われて、拒否られる(笑)。
(国山ハセン)ちょっと髪の毛が・・・
(サイプレス上野)髪の毛がちょっと。たぶんそういう通りにね、来た。『しょうもないやつ、来たな』みたいな感じで。『嫌です』って言われて。どうしようかな?と思って。まあ、自然に返しておきましたけど(笑)。
(国山ハセン)北海道だから(笑)。雄武町のエピソード。アフターパーティー、面白いなー。そして、第一位になったのは、熊本でのワンマンライブ。
熊本でのワンマンライブ
(サイプレス上野)ワンマンライブ。これは『TIC TAC』っていう4枚目のアルバムを出した後に、俺たち自身としては初のワンマンツアーを組んで。名古屋、大阪、福岡、熊本、東京でやって。で、東京の入る時に、客席の後ろから入ろうっていう。
(国山ハセン)はい。
(サイプレス上野)曲を流して。したら、どういう感じになるか?
(国山ハセン)みんな驚くんじゃないか?ということで。
(サイプレス上野)じゃあ、これ、もう熊本でまずは予行演習としてやってやろう!っていって。まあ、曲、かかりました。吉野と『じゃあ、行こうぜ!』っつって。ガチャッ!って開けたら、誰もいねーの。
(国山ハセン)えええーっ?(笑)。
(サイプレス上野)誰もいねえ。
(国山ハセン)ええっ?そんなコント劇みたいなこと、あります?
(サイプレス上野)ガチャッて開けて。『えっ、どうした?』と思って、ちょっとパッと見たら、前の方にまばらなお客さんがいて。で、ちょっと吉野と足ガクガクになりながら。『ウッ!』っつって。で、その最後にいるお客さん。俺たちからしてみたらいちばん最初のお客さんに、肩ポンってやって。『なんだよ?』みたいな感じで後ろを見られたら、『うわーーーーっ!』とかって。『なんでここにいんの?』みたいな感じになって。
(国山ハセン)一応サプライズは成功?
(サイプレス上野)サプライズは成功して。サプライズしたけど、俺たちの方がサプライズ過ぎて。もう、人をかきわけている映像のはずだったのに、すぐたどり着いて。
(国山ハセン)(笑)。じゃあ、入ってなかったってことですか?
(サイプレス上野)ぜんぜん入ってませんでした。もう、泣けるぐらい。で、それのおかげなのか、同じ曲のリリック3回飛ばして。『こんなことないのに・・・もう1回、たのむ!』っつって。ありましたね。
(国山ハセン)えっ、東京ではどうだったんですか?
(サイプレス上野)東京では、もう入った瞬間に人に当たるぐらいまで入ってくれたから。すげーうれしかったのと同時に、時間の配分を間違えて曲が終わりそうになるみたいな。その、ギリギリみたいな。
(国山ハセン)あ、でも盛り上がったんですね?
(サイプレス上野)そこはもう、もう盛り上がってくれたけど。まあ結構パンパンだったんで。あの、みんなが殴ってくるみたいなノリとか、そういうのが出てきちゃって。結構大変だった。『うわーっ!』とかって。『どけ、オラァ!』とか言いながら、もう(笑)。熊本の時はもう、スーッと入って(笑)。
(国山ハセン)東京に行ったら、『オラァ!』って。
(サイプレス上野)もう、やんなきゃよかったみたいな感じで(笑)。
(国山ハセン)いいなー。ちょっとライブも私、行きたいので。
(サイプレス上野)ああ、ぜひ。ぜひ来てもらいたいですね。熊本あたりに(笑)。
(国山ハセン)熊本でのライブの時に(笑)。ありがとうございます。
(サイプレス上野)はい。
(国山ハセン)というわけで、サイプレス上野さんご提供。『全国で回ったライブの思い出トップ5』でした。
<書き起こしおわり>