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松尾潔 1980年アメリカR&Bチャートを振り返る

松尾潔 1980年アメリカR&Bチャートを振り返る 松尾潔のメロウな夜
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松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中で1980年のR&Bチャートを振り返り。この年にヒットした曲を聞きながら、解説をしていきました。

(松尾潔)続いては、こちらのコーナーです。いまでも聞きたいナンバーワン。2010年3月31日に始まった『松尾潔のメロウな夜』。この番組は、メロウをキーワードにして、僕の大好きなR&Bを中心に大人のための音楽をお届けしています。ですが、リスナーのみなさんの中には『そもそもR&Bって何だろう?』という方も少なくないようです。そこでこのコーナーでは、アメリカのR&Bチャートのナンバーワンヒットを年度別にピックアップ。歴史的名曲の数々を聞きながら、僕がわかりやすくご説明します。

第24回目となる今回は、ジャジャーン!1980年のR&Bナンバーワンヒットをご紹介しましょう。『ジャジャーン!』なんて呑気なことを言っているばあいじゃないですよね。1980年。このあたり、もう激動の1年でございますよ。1980年にナンバーワンを記録した曲は全部で14曲もございますね。まあ『14曲も』って言いましたけど、これはそうか。特別多くもないのか。14曲。むしろ、落ち着いているぐらいですかね?この間、ご紹介した89年なんていうのは30何曲あったんですよね。

松尾潔 1989年アメリカR&Bチャートを振り返る
松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中で1989年のR&Bチャートを振り返り。この年にヒットした曲を聞きながら、解説をしていきました。

この頃っていうのはもう計算方法が変わっているんで、致し方ないところもあるんですけども。80年。僕は思わず『14曲もありますよ』って言うぐらいの印象があるのは、やっぱり1位をとった曲の数に比べて、なんて言うのかな?彩りは豊かな気がするんですよね。ちなみにこの前の年。79年というのはプリンス(Prince)が初めてのナンバーワンヒット『I Wanna Be Your Lover』を出したのが12月でした。

それから1月ぐらいたって、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)が『Rock With You』で1位を獲得したということはこれ、みなさんちょっと記憶していただいてもいいんじゃないでしょうかね?ちなみに79年にいちばんヒットした曲はシック(Chic)の『Good Times』でしたから。

まだ、ディスコというムーブメントが衰えてない頃だったんですけどね。1980年はマイケル・ジャクソンの『Rock With You』。この曲で始まりました。ではまず2曲、ご紹介しましょう。その『Rock With You』。これは1月5日にチャートのトップに立ちまして、6週間、ナンバーワンを独走いたしました。もちろんプロデュースはクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)でございます。

そして、もう1曲。これはね、ずいぶんと毛色が違うんですね。トム・ブラウン(Tom Browne)というトランペッターの作品が1位に輝きました。『Funkin’ For Jamaica』。まあ、トランペッターの曲といっても、この曲、ボーカルがフィーチャーされておりまして。歌ものとして評価を受けたんですが、それでも曲の冒頭はしばらくチャットと言われるようなおしゃべりが入っておりまして。なかなか歌メロが始まりません。でも聞き飽きないというね、こういう曲が1位になるだけの、まだそういう伸びやかさというのがあったんですね。

1980年。これは10月4日から25日まで。10月丸々4週間、ナンバーワンを独走いたしました。『Love Approach』というアルバムからの1曲でござました。では、2曲続けてご紹介しましょう。マイケル・ジャクソン『Rock With You』。そしてトム・ブラウン『Funkin’ For Jamaica』。

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Michael Jackson『Rock With You』

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Tom Browne『Funkin’ for Jamaica』

マイケル・ジャクソン『Rock With You』に続きまして、トム・ブラウン『Funkin’ For Jamaica』でした。マイケル・ジャクソンの『Rock With You』に関しては、もうね、野暮な説明はいらないかもしれませんけども。一応、念の為に申し上げますけれども。『Off The Wall』というアルバムに収録されておりました。『Off The Wall』『Thriller』『Bad』。これは俗にクインシー・ジョーンズ三部作と呼ばれますけども。

まあ、アルバムのファーストエフォートですね。『Off The Wall』。その中の『Rock With You』でした。このアルバムからは、その前の年に『Don’t Stop ‘Til You Get Enough』という曲がすでにナンバーワンを獲得しておりましたけども。

『Rock With You』こそがこの『Off The Wall』の白眉だという評価はもういま、定着しているんじゃないでしょうかね?まあこのクインシー・ジョーンズなんですが、実は79年のR&Bチャートの年末の3週間、1位を獲得したルーファス・アンド・チャカ・カーン(Rufus & Chaka Khan)の『Do You Love What You Feel』もクインシー・ジョーンズによるプロデュース楽曲でしたので、実は自らのプロデュース楽曲で1位リレー。

合計9週間、クインシーの曲がチャートの頂点にいたという。気持ちよかったでしょうねー!クインシーね、普通にしてるだけでドヤ顔に見えるおじさまでございます。私も何度かお会いしてますけども。もうクインシーはこの頃はね、『大統領より忙しい男』なんていう風に言われてましたけども。まあ、実際にそうだったのかもしれませんね。

そして、トム・ブラウン『Funkin’ for Jamaica』。これはね、トランペッター、トム・ブラウンが放ったヒットということで記憶にも記録にも残る、そんなヒットになりました。1980年。ナンバーワンを飾ったヒットは全部で14曲。14曲ぐらいだったら全部いえますね。ご紹介しましょう。久々です。『Rock With You』、マイケル・ジャクソン。『Second Time Around』、シャラマー(Shalamar)。

『Special Lady』、レイ、グッドマン&ブラウン(Ray, Goodman & Brown)。

『And The Beat Goes On』、ザ・ウィスパーズ(The Whispers)。

『Stomp!』、ザ・ブラザーズ・ジョンソン(The Brothers Johnson)。

『Don’t Say Goodnight』、ジ・アイズレー・ブラザーズ(The Isley Brothers)。

『Let’s Get Serious』、ジャーメイン・ジャクソン(Jermaine Jackson)。

『Take Your Time』、S.O.Sバンド(The S.O.S. Band)。

『One in a Million You』、ラリー・グラハム(Larry Graham)。

『Upside Down』、ダイアナ・ロス(Diana Ross)。

『Give Me The Night』、ジョージ・ベンソン(George Benson)。

『Funkin’ For Jamaica』、トム・ブラウン。そして『Master Blaster』、スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)。

『Celebration』、クール・アンド・ザ・ギャング(Kool & The Gang)と続きます。

クール・アンド・ザ・ギャングの『Celebration』っていうのは81年に入っても頭の1ヶ月ぐらいはヒットしてましたね。ですが、80年全体を通して、まあ集計の仕方がどうしても年末年始のところで切っちゃいますので。年の暮れにヒットしたクール・アンド・ザ・ギャングなんてのは損しちゃうんだけれども。スティービー・ワンダーの『Master Blaster』っていうのがこの年、7週間ナンバーワンで最大のヒットということになっております。

まあ、ただスティービー・ワンダーのヒット曲というのはあまりに多すぎて、なかなかそのいちばん好きな曲っていう時に『Master Blaster』を挙げる人はあまり聞いたことがないですね。時代の背景っていうのはありまして。ここでスティービー・ワンダーがレゲエのリズムを導入したっていうのはすごく大きかったと思います。まあ、論より証拠っていうか、この時代。これ以降ですね。特に80年代半ばすぎぐらいまでは、メジャーアーティストのアルバム。R&Bアーティストのアルバムを買いますと1曲だけ、もしくは2曲ぐらいレゲエが入っているっていうのが大変多かった。

そんな印象があるんですが。それはやっぱり、スティービー・ワンダーの『Master Blaster』の影響下にあったと言っても過言ではないでしょう。で、いまとなってはレゲエ以上にこの頃、ヒップホップの黎明期ですから。79年にシュガーヒル・ギャング(The Sugar Hill Gang)が初のメジャーヒットであります『Rapper’s Delight』っていうのをリリースして。まあジワジワジワッと、ヒップホップっていうのはR&Bシーンの中で存在感を増していくんですが。

80年はまだまだ、そこまではなかったですね。81年になりますと、レイクサイド(Lakeside)の『Fantastic Voyage』とかっていう、ラップをちょっと取り入れた曲なんかも出てくるんですけども。

80年の時はまだスティービー・ワンダーのレゲエとかが目立ってましたね。ロックシーンで言うとね、エリック・クラプトン(Eric Clapton)の『I Shot The Sheriff』なんてのもレゲエを導入した曲なんて言われますけども。まあ、スティービーが果たした役割っていうのはロックシーンにおけるエリック・クラプトンにかなり近かったのかな?という気がいたします。全くの私見です。

新旧モータウン勢が大変多いことに気づきますね。1年間のうち、僕、ちょっといま計算してみたらトータルで23週間は新旧モータウン勢ですね。マイケルでしょ、アイズレー。昔、モータウンにいましたからね。あと、マイケルのお兄ちゃんのジャーメイン。そしてダイアナ・ロス、スティービーと、もうこのあたり。まあ、マイケルとかアイズレーはすでにモータウンを離れていましたけども。合計するとなんと23週間もナンバーワン。

で、それ以外ですと、もうレーベルというよりも個人的な力。マンパワーになりますね。さっきもちょっとお話しましたクインシーのプロデュースもの。前年からのルーファス&チャカもそうですし、このマイケル・ジャクソンですとか、ブラザーズ・ジョンソン。そしてジョージ・ベンソンの『Give Me The Night』。このあたりまでプロデュース作品であるということに着目したいと思います。

若者向けの曲と言って差し支えなかったマイケル・ジャクソン。まあ、彼本人が若者でしたからね。そういったところから、本当にベッドタイムのお供と言われましたジョージ・ベンソンの『Give Me The Night』。このあたりまでクインシーが手がけていたという。もう本当に超人的な活躍ぶりを見せた、そんな1年でございました。1980年のお話。

では、このコーナー最後を締めくくりますのは、こんな時代にあってあくまでも頑なにボーカル・グループの様式美を追求していたザ・モーメンツ改めレイ、グッドマン&ブラウンの曲を聞いていただきましょう。80年にあってもレトロな1曲だったんですが。いまとなってみると、レトロを通り越してタイムレスな輝きさえ感じさせてくれます。1980年2月23日付け、ナンバーワンに輝きました。レイ、グッドマン&ブラウンで『Special Lady』。

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Ray,Goodman & Brown『Special Lady』

1980年のナンバーワンヒットをご紹介してまいりました。レイ、グッドマン&ブラウンで『Special Lady』でこのコーナーの締めくくりとさせていただきました。この曲に僕、ハマッたのは数年後なんですよね。もう高校生ぐらいになった時にレイ、グッドマン&ブラウン。その後に出した新譜との出会いがあって。まあ『Special Lady』とかに遡って行ったんですけども。いやー、いいイントロ。その後にこう、ファルセットね。ハリー・レイ(Harry Ray)っていう人ですけども。もう、いま亡くなりましたけども。

ハリー・レイのソロになるところとか、たまんないですよね。で、細かい話ですけど、冒頭の歌詞のところでね、『君はスペシャル・レディー。そしてエキサイティング・ガールだ』って言ってるんですけど。『あ、1人の女性のことをレディーと言ったり、ガールと言ったり。使い分けていいんだな』っていう変な勉強になりましたね。なかなかそれを実践で使う場はないんですが(笑)。気を付けなきゃいけないなと思うんですけども。

レディーと言ってみたり、ガールと言ってみたりね。もう本当、女の人に思いを寄せる場合っていうのは、いろんな言葉を尽くすんですね。男の人っていうのはね。で、1980年。僕はまだ小学生だったんですけどもね。覚えておりますのはね、小学生を卒業して中学生になる年だったんですけど。中学1年のね、暮れですね。1980年の暮れ、輸入盤ショップに行きますとね、ずいぶんと『安くなりました』って書いてたんですね。

で、マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』の輸入盤のカセットがね、LPで買うよりも千円ぐらい安く売ってましたね。もうそういう売り方がだんだん増えてきた頃だったと思うんです。で、その横に、YMOの世界リリースしたアルバムも『お求めやすくなりました』って出てましたけど。散々迷って、マイケル・ジャクソンじゃなくてYMOのカセットを買った記憶がありますね。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/32657

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