菊地成孔さんがTBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』の中で2015年7月から10月までの、自身のバラエティーに富んだ対談やトークイベントについて振り返っていました。
(菊地成孔)はい。菊地成孔の粋な夜電波シーズン10でございます。ジャズミュージシャン、そしてですね、この番組で本を褒めた甲斐があったか、MC漢さんからお誘いの声がありました菊地成孔がTBSラジオをキーステーションに全国にお送りしています。雑誌で対談するんですね。雑誌名までは言いません。
私もがむしゃらに、ガンガン仕事をするタイプなんで。ふと立ち止まって手帳なんかを見るとですね、7月からこの3ヶ月の間にですね、まず、映画『バードマン』が素晴らしいっていう話を・・・まあ、その前に映画『セッション』がひどすぎるっていう話をして、映画評論家の町山さんにビーフを仕掛けられて。えらい目にあったんですけど(笑)。まあ、えらい目にあったのは向こうだと思いますけどね(笑)。まあ、それはともかく。
映画音楽がドラムソロだけの『バードマン』
んでもって、『あんなもん、見なくていい。いや、むしろ見てほしい。でもそのかわり、「バードマン」っていう映画が、映画音楽がドラムソロだけでできているから絶対に見てね』っていう話をしてたら、そのドラムソロを叩いていたアントニオ・サンチェスさんね。パット・メセニー・グループのドラムですよ。と、対談したのが7月ですね。ほいでもってその後、番組に本の宣伝で松尾潔さんが来ましたよね。で、松尾潔さんと対談しました。
それから数週間後、やっぱり本の宣伝で、番組じゃないんですけど、最後の文学者と言われている中原昌也さんと対談したんですよね。要するに、それなりに盛り上がっているんですけど。全部。アントニオ・サンチェス、そして松尾潔、中原昌也と、全部と盛り上がれる人物っていうのがいるのか?キョロキョロっと見回したら、俺だったっていう感じなんですね(笑)。
その後、日本にはいろんなフェティッシュっていうか、発達してますよね。フェティシズムがね。その中に、アンダーウォーター。水中フェチっていう、水の中に、男の子から見たら女の子が潜っている。女の人が見たら男の子が潜っているっていうのがフェティッシュだっていうものがあるんですね。で、私はなんて言うか、その趣味のOBみたいなところがあるんで。で、その日本の水中フェチのトップで古賀さんっていうアーティストの方がいるんですよ。もうほとんどモダンアートなんですけど。で、古賀さんのイベントに出て。
ほいで、韓流最高会議があって、韓東賢さんとヴィヴィアンさんと盛り上がって。その前後かな?話は前後しますけど、東京ジャズがあって、この番組で『もういくら払ってもいい。こいつが雇えるなら』と冗談で言っちゃったリチャード・スペイヴン。ドラムの。と、一緒にやることになって。リチャードとめちゃくちゃ盛り上がって。
リチャード・スペイヴンと盛り上がってたと思っていたら、やっぱりこの番組で紹介して、本当に優れているんだっていう話をした、『SO』っていうアルバムね。『Pelas aguas』っていう曲をプレイしましたけど。ミナス派のアントニオ・ロウレイロっていう人がいるんですよ。このアントニオ・ロウレイトという人と一昨日だ。事務所の近所の料亭でメシ食いまして。『ラティーナ』っていう雑誌にその対談が載るんですけど。
で、さらにこの後なにが待っているか?っていうと、あのね、みなさんご存知だと思うんですけど。精神分析学を教養の中枢にバラエティーとかによく出る名越康文さんとも対談するんで。これは公開の対談になるのかな?情報も近々に・・・もう出てるかもしれませんが。MC漢から名越さんまでっていうね。
なんですが、それでもまだ今日はね、ゲップが出るほど・・・ゲップが出るっつっちゃ失礼ですけどね。今日はピーター・バラカンさん。ヒカシュー巻上公一さん。サエキけんぞうさん。マイルスの研究家でもある小川隆夫先生。私の師匠である山下洋輔。その他もろもろ、一同に会しまして。これはどうしてか?というと、今年の七夕様の翌日に亡くなった相倉久人先生を送る会っていうのがあって。今日、その帰りなんですね・・・
<書き起こしおわり>