加藤茶さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。伝説のビートルズ日本武道館公演の前座をドリフターズが務めた際の話をしていました。
(玉袋筋太郎)いや、もうね、プロフィールで出てきましたけど、ビートルズの前座はドリフターズなんですよね?
(加藤茶)そうなのよ。前座、やったんだけどね。
(玉袋筋太郎)やったんですよね。
(加藤茶)やったんだか、やってないんだかわかんないぐらい、短かったのよ。
(玉袋筋太郎)短かった。ええ。
(加藤茶)そう。最初は『20分ぐらいで舞台やってくれ』って言われたんだけど、日がたつにつれて、なんか10分にしてくれとか、5分にならねーか?とか。最終的には『40秒でやってくれ』って。
(玉袋筋太郎)40秒(笑)。前座(笑)。
(加藤茶)40秒で何ができんだよ!っていう(笑)。
(小林悠)40秒で何をされたんですか?
(加藤茶)ええとね、あん時、『Long Tall Sally』っていうね。『のっぽのサリー』。あれを仲本が歌って。で、俺たちが後ろで音を強く叩いて。そこをひっくり返ったっていう。
ドリフターズ『のっぽのサリー』
(玉袋筋太郎)あー。そいでもう、終わって『逃げろ!』っつったんですよね。あれ。
(加藤茶)そう。長さんがね。
(玉袋筋太郎)(笑)
(加藤茶)何を考えたんだか知らねえけど。
(玉袋筋太郎)『逃げろ!』っつったんですよね(笑)。
(加藤茶)そう。なんかそんな雰囲気だったのよ。
(玉袋筋太郎)まあ、当時はね。日本武道館で外国人のアーティストがコンサートをやるってこと自体が初めてだったですからね。
(加藤茶)そう。そんで、その筋の人たちに『ビートルズはけしからん!』っていうね。それで『ヤバい!』ってことになって。
(玉袋筋太郎)そこに出てんですからね。
(加藤茶)そう。そいで俺たち、ビートルズにも会えなかったんだから。
(玉袋筋太郎)会えなかったんですか?
(加藤茶)会えなかったのよ。
(小林悠)せっかく前座やってますのにね。
(加藤茶)そう。
(玉袋筋太郎)あん時、司会ロイ・ジェームスさんですかね?違いましたっけ?
(加藤茶)そう。ロイ・ジェームス。
(玉袋筋太郎)ロイ・ジェームスさん。そうなんですよ。うん。そういう時代です。ドリフとビートルズが同じステージに立ったんですよ!
(加藤茶)そいでロイ・ジェームスさんが『それではお送りしましょう。ザ・ドリフターズ!』って言おうとしたら、お客さんが『ギャーッ!』と沸いちゃったのよ。
(玉袋筋太郎)(笑)。ビートルズ。『ザ・』って。
(加藤茶)そう。ビートルズが出て来ると思って。で、『ドリフターズ!』って俺たちが出てったら、客が笑うようになっちゃったんだよ。
(玉袋筋太郎)(笑)。で、『逃げろ!』。そんで『逃げろ!』だ。
(加藤茶)『逃げろ!』になっちゃって。
(玉袋筋太郎)最高最高(笑)。
(小林悠)じゃあ、まったく姿を見てないんですね。ビートルズの。
(加藤茶)見てないんだよね。で、じゃあ来るのを見ようっていうんで、見に行ったら護送車で送られてきたんだよ。
(玉袋筋太郎)護送車で。ビートルズが(笑)。そうらしいですね。
(加藤茶)そう。そいで護送車から出る時に、機動隊の人たちがでっかい盾を持って。周りを囲んで。俺たちに見してくれないの。
(玉袋筋太郎)へー!
(加藤茶)だから、ビートルズの靴を見たけれども。
(玉袋筋太郎)靴は見た(笑)。
(加藤茶)靴しか見ていない。足しか。誰の足だかわかんねーんだよ。
(玉袋筋太郎)(笑)。とにかく4人は、4足はあったと。靴は。
(加藤茶)そう。
(小林悠)4人分は確認していると。
(玉袋筋太郎)いいねいいねー!
(加藤茶)だからあんまりいい思い出じゃないんだよな。
(玉袋筋太郎)(笑)。
<書き起こしおわり>
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