ジェーン・スー 赤い口紅が似合わない問題を語る

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ジェーン・スーさんがTBSラジオ『相談は踊る』の中で赤い口紅についてトーク。似合わないけど赤い口紅をつけたい!という女性の心理や、それを男性に置きかえたら何か?という話をしていました。

(ジェーン・スー)私、ジェーン・スーからの相談です。いくつになっても、赤い口紅がまったく似合いません。どうしたらいいんでしょうか?

(中略)

(ジェーン・スー)さあ、そんな感じで今日も番組を始めていく中での相談がございますよ。私。いくつになっても赤い口紅が似合わないんですけど、どうしたらいいんでしょうか?ということで。これね、本当はもうこの話で1時間ぐらい番組ができると思うんですけど。まあ、男性の方がぜんぜん興味ないと思うんで、手短に話させていただきますが。

四十路の苦手克服 赤い口紅

ジェーン・スー、四十路の苦手克服シリーズのうちのひとつでございます。赤い口紅。これね、『似合わないんですよね』って言った時に男性の『はあ?なにそれ?』っていう反応と、聞いている女性陣の『ああー、わかる!』っていうため息が両方私の耳にざわざわざわっと聞こえてくる気分なんですけども。毎年毎年化粧品会社が仕掛けてきます。『今年こそ、あなたの口に似合う赤い口紅』。これ、私たち、高校生ぐらいからずーっとやられておりまして。赤い色がほんのり付くリップクリームなんてのもございました。

しかし、基本的には黄味がかった日本人の肌には、赤は似合いません。でも、化粧品会社は毎年毎年ですね、飽きもせずに、『いや、ちょっと、去年までの赤い口紅は忘れてくれ。今年のウチのは違うから!これ、日本人の黄色い肌にも合う色なんで。ちょっとローズがかって・・・』とか、いろいろ言うんですよ。でね、赤い口紅。やっぱりちょっと憧れるわけです。なんか、お化粧っていったら、いちばん最初に子どもが思うのって口紅、赤いのじゃないですか。マスカラとかよりも。

なんとなく、その初期衝動といいますか、原始的な体験といいますか、赤い口紅が似合うようになりたいなと思うんですけども。まあ、堂々巡りになりますが、日本人の肌にはなかなか似合わない。で、ですね、私たちアラフォー女、そしてアラフィフぐらいまででしょうかね?やはり、どうしてもディープインパクトが幼少期・・・いや、幼少期とは言えないね。思春期にございまして。それが、今井美樹の『TIP ON DUO(チップオンデュオ)』。チップオン事変でございます。

これ、どういうことか?と申しますと、今井美樹がある日突然資生堂のコマーシャルに出てまいりました。そしてそれまでは、赤い口紅というのはスルッとこう、スーツを着こなしたりドレスを着こなしたり。いわゆる、いつものオケージョンではない状態で女っぷりを上げるためのアイテムとして赤い口紅を使っていたんですよ。それが、白いシャツにちょっとボサボサっとしたスパイラルパーマの今井美樹が、花束だかフランスパンだか忘れたけれど、そんなカジュアルなものを抱えて、パッと画面に出てきて。『彼女とチップオンデュオ!』みたいなことを言い出してですね。『赤い口紅をカジュアルに着こなせよ』みたいなことを言い出したわけですよ。


まあ、似合っていたわけです。この赤い口紅が。唇真っ赤で、口、おっきいんですけど。で、まあ資生堂に行きますわな。カウンターに。チップオンデュオ的なものを買いますわな。つけますわな。人を喰ったみたいだよ。なんだ、こりゃ!?っていう。なんじゃ、こりゃ?肉食獣みたいになっちゃうわけですよ。顔が。でね、やっぱり齢をとってくると、どんどん顔の透明感。皮膚の透明感がなくなってきますから、なんとなくくすむ。あとね、唇がやっぱりボーン!とね、大きい人の方が似合うんです。で、唇って、男性にとってやっぱりセクシーポイントといいますか、セックスアピールにもなるじゃないですか。で、女性もやっぱり若干それは意識しているところ、あると思うんですよ。

ジェーン・スー 赤い口紅が似合わない問題を語る

で、そこにやっぱり赤い口紅がポンとカジュアルに乗っていたりするとすごく素敵だなと思うんですが、そもそも赤い口紅ってすごい唇の形を選ぶんです。私、唇が薄い。上唇がほとんどない。下唇がギリギリあるぐらいでございます。そして輪郭も、ちょっと齢取ってくるとぼやけてくる。で、輪郭からボーン!と前に飛び出ているような人っていうのは赤い口紅をしても似合うんだけども、そうじゃない人はやっぱりちょっとね、本当にね、動物を食べた直後みたいになっちゃうんです。何度も言うけど。

一方、今井美樹の後もいろいろ似合う人がいます。最近だと、そうですね。テイラー・スウィフトさん。私たちは絶対絶対絶対、ヨリを戻したりなんかしない!っていうあの女の子もですね、赤い口紅をボーン!としていてかわいいいですね。


あと、やっぱり日本人の方だと、渡辺直美さん。お笑い芸人の。かなり大きな体でセクシーな感じですけども。すごい似合うんですよ。


あんなに似合う人、やっぱりなかなかいないなっていうぐらい。で、若い最近の女の子たちも、2、3年前からですかね。あの韓国のアーティスト、ミュージシャンなんかのメイクを真似るようになってきて。韓国人系メイクっていうのも流行っているんですよね。で、それもやっぱり赤い口紅をポーンと塗るんですけど。あのね、チップオンデュオを親に持つとは思えないぐらいみんな似合っているんですよ。チップオンデュオ失敗世代をね、親に持っているとは思えないぐらいみんな似合っていて。あれ、いいなと思うわけです。

で、またこう私もね、フラフラフラーっと若い子にね、間違えられたいわけでももちろんないですけどね。若く見られたいっていうわけではないんですけども、まあ物は試しみたいな感じで買ってみるんですが・・・まあね、シャネル、レブロン。発色がいいからね。あともう、こうなったらリップクリームでいいな!って言って、ニベア。あとなんかもう、最終的にローソンだかファミリーマートだかにあるちょっとした化粧コーナーってあるじゃないですか。あそこに売っているようなグロス。家にいっぱいありますね。どれをつけても、今日もちょっと赤い口紅っぽくしているんですけども、どうにもならない。

でね、男性のみなさん、なんの話かわからなくて、そろそろ飽きてきたでしょ?これ、女の人がうんうんうん!ってうなずいて首がもげそうになっている一方で、旦那さんいま隣で聞いていて、『なんの話をしてるんだ?』と。これね、男性に当てはめたら何か?っていうのを聞いてきたんですけど。いちばん近いなというのは、ハット。いわゆるつばの付いている帽子でございます。あれって、かぶんない人にとっては、すごい難しいんですって。私たち、そんなこと考えたこともなかったんですけども。

男性、ハットってあれ、普通にかぶればいいじゃんって思うんですけど。やっぱりつばのある帽子ってかぶってみては、『ちょっとおかしいな?』って外したり、『頭の大きさとこれ、あっているのかな?あってないのかな?』みたいなことで不安になったり。黒をかぶってみたり、青をかぶってみたり、横に線が入っているのをかぶってみたり。このジーンズ地のデニムで・・・って言って、結局かぶれないんですって。だから結構トライしてハットを買ってはみたものの、実際にかぶっていない人っていうのが結構いて。

あ、そういうことか!と思ったんですけど、まあこの番組の構成作家の1人であります古川耕がですね、もうハット野郎なんですよ。あいつ、今井美樹だった!っていうのに気がついて、もうびっくりして。あの男が初めて向こう側に見えたっていう。向こう岸の人間に見えたんですけど。


ハット・・・だからふわっとかぶっている人にとってはなんでもないんで。抵抗なく見えるんです。で、そのことを、『じゃあみんなもかぶればいいじゃん』って言ったら、他の男性スタッフが『あー、ないないない!ハットなんてもう、ないないない!』。あ、わかる。その感じ。赤い口紅。男のハットは女の赤い口紅でございますよ。ねえ。人から見たらそんなに気にならないかもしれないけど、なんとなく、気になっちゃいますよね。

<書き起こしおわり>

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