谷村新司 ビニ本コレクション5千冊の収集と処分を語る

谷村新司 ビニ本コレクション5千冊の収集と処分を語る たまむすび

谷村新司さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。最盛期には5千冊もあったビニ本のコレクションの収集方法と、処分した際のエピソードを話していました。

(玉袋筋太郎)それでちょっとまた気になるのがあるんですけど。いいですか?これ、行っちゃって。

(谷村新司)どの筋ですか?

(玉袋筋太郎)7の筋なんですけど。ピーク時、5千冊。脅威のコレクター・・・

(小林悠)ビニ本コレクターでいらっしゃると。

(谷村新司)これ、あの説明しなくちゃいけないんですけどね。単にコレクターということに一般ではなっているんですけど。僕はあの、買い手側じゃなくて、ショップ側にいたんですよ。

(玉袋筋太郎)売り手側にいたっていう。それ、すごいですね。

(谷村新司)立場的に。

(玉袋筋太郎)立場的に。

(小林悠)それは好きすぎて集まっちゃって売ったとかじゃなくてですか?

(谷村新司)じゃなくてですね。あの、東京に出てきた時に、関西の方はまだそういう文化があんまりなかったんですね。ビニ本。ところが、知り合った音楽仲間が、『新宿にそういうお店がある。行ってみる?』って誘ってくれて。もう好奇心いっぱいですから。『行きたい!』って言って行ったら、新宿の三丁目の地下に入っていった店なんですけど。

(玉袋筋太郎)はいはい。

(谷村新司)壁に全部ビニ本、飾ってあったんです。

(玉袋筋太郎)おおっ!

(小林悠)あの、ビニール本ってすいません。エッチな本ってことですよね?

(谷村新司)エッチな本で、立ち読みできない。蓋してある。

(小林悠)ビニールでグルグルにして。

(谷村新司)で、それに囲まれている部屋があって。

(玉袋筋太郎)たまらんですなー!

(谷村新司)もう、天国のように思えて。大興奮して。うわーっ!ってもう、えっらいテンションが上がっていたら、その店長が、『こんなに喜んでくれる人、あまりいないんで・・・』っていうんで、その店長と仲良くなっちゃって。それで、そのビニ本関係なく、店長に時々会いに寄っていたら、店長が『ご飯を食べる時間がないから、ちょっと店番たのめる?』って言うんで、『ああ、いいよ。僕、レジのところに座ってるから』って言って。上の焼き鳥屋で店長がご飯を食べている間、僕、レジ座っていて。お客さんの対応をしていて。

(玉袋筋太郎)おおー。

(谷村新司)そうすると、売れ筋とかってだいたいわかってくるんですよ。

(玉袋筋太郎)当時の。はい。

(谷村新司)そうすると、出版社別に、ここの出版社がいまの時代、いちばんビンゴしてるって、だいたいわかるんです。それで、仕入れの相談を受けるようになり・・・

(玉袋・小林)(爆笑)

(小林悠)もう、プロじゃないですか!

(谷村新司)だからもう、こっち側の世界だったんです。だから、その時ちょっとうれしかったのは、ハサミ。専用のハサミをそこに置いておいてくれたの。

(小林悠)あ、谷村さん専用の。

(谷村新司)切って開けてチェックしていいって。それはなんて言うんでしょう?勲章?僕にとっては勲章でしたね。

(小林悠)ビニ本界での(笑)。

谷村新司の勲章・専用ハサミ

(玉袋筋太郎)ハサミ入れるって大変なもんですよ!それは、普通はね。

(谷村新司)そうですよ。

(玉袋筋太郎)断髪式に出るよりすごい!

(谷村新司)すごい。

(玉袋筋太郎)光栄なことですよ。

(谷村新司)マイ・ハサミを持っているのは僕1人だった時代です。

(玉袋筋太郎)ですねー!

(谷村新司)それで、警察の手入れが入るとかっていう情報とかも事前に入ってきたりとか。あの世界ってなかなか人情があって。いい世界なんですよ。

(玉袋筋太郎)人間のね、つながりですよね。

(谷村新司)出版社も、昔、学生運動をやっていた連中が、実は多かったの。それで、体制に対する反抗で、そっち側に行った連中が結構いて。それでその、警察の取り締まりとのバトルをマジでやろう!っていうんで。それで、当時、いまはフリーになってるけど、ヘアーが見えたらダメだって。

(玉袋筋太郎)ええ。

(谷村新司)すると彼らは、『じゃあ、剃ればいいじゃん』っていう戦い方をするんですよ。だからそれが結構僕はショップ側にいて、出版社側をこう、応援したい気分になっていたんで。だからラジオの深夜放送で、『ここの出版社から出る、このシリーズの次のやつはすごいいいぞ!』っていう情報を・・・(笑)。

(小林悠)ラジオで!いいの?(笑)。

(玉袋筋太郎)ラジオでね。

(谷村新司)そうそう。ラジオで情報をみんなにあげると、男子はやっぱりみんな、怒涛のごとく動いてくれましたね。

(小林悠)売上に貢献したわけですね。

(谷村新司)それで、そこで売上で意外と伸びなかったやつとかをこう、『持って帰ってくれ』って言われて。で、それが気がつくと、家の部屋にどんどんたまってきて、5千冊くらいに。

(小林悠)なるほど!

(玉袋筋太郎)すごいですねー!

(谷村新司)で、処理に困るじゃないですか。それで、いま、真田広之くんとか、志穂美悦子さんとか。千葉さんのところのJACっていう。

(玉袋筋太郎)JAC。はい。ジャパン・アクション・クラブ。

(谷村新司)はい。あそこの創成期の頃に、合宿するんですよ。JACって。それで、男ばっかしで。それで、ここだな!と思って。

(玉袋・小林)(笑)

(谷村新司)200冊くらい、ボーン!って送ってやるんですよ。すると、広之くんから『なによりうれしいです!』みたいな連絡がきたりとか。

(小林悠)真田さんのイメージが(笑)。

(玉袋筋太郎)真田さんがね。

(谷村新司)いま、そんなことたぶん彼、全く言わないと思うけど。

(玉袋筋太郎)ねえ、ええ。

ビニ本をJACに寄贈(ティッシュは自前)

(谷村新司)だから伊原(剛志)くんとかも読んだと思うんですけど。あの、『ティッシュ自前!』ってこう、手紙をつけて。

(玉袋筋太郎)(笑)

(谷村新司)ボーン!と送ると、結構みんな大喜びしてくれて(笑)。

(玉袋筋太郎)JACですよー!たまらんねー!影の軍団に送っていたわけですよ。

(谷村新司)そうなの。

(小林悠)いまがあるのは、谷村さんのおかげであると。

(玉袋筋太郎)当時ね、谷村さんが気に入ったモデルの子がいて、ファンクラブ作っていたっていって。

(谷村新司)あっ、その情報、入ってます?すごいな。

(玉袋筋太郎)はい。それで、彼女がのぞき部屋のファイブドアーズっていうところで働いていて。

(谷村新司)あ、知ってる?ファイブドアーズ。

(玉袋筋太郎)僕、新宿なんで。はい。ファイブドアーズ、知ってる。行ったことあるんですよ。

(小林悠)有名なお店ですか?

(玉袋筋太郎)有名なお店。で、当時、ファイブドアーズ・・・

(谷村新司)お互いに語れるぐらいの。

(玉袋筋太郎)語れるぐらいのファイブドアーズ。ええ。

(谷村新司)ビルが全部、それ系のビル。

(小林悠)あ、オランダにありそうな感じの?

(谷村新司)そう。

(玉袋筋太郎)で、のぞき部屋っつって。

(谷村新司)それね、のぞき部屋では実はなくて。あの、オークションの会があって。これ、レアな話。

(玉袋筋太郎)レア!ちょっと、お願いします。

(谷村新司)そのモデルさんがシルエット、影になって。出てきて服を脱いでって、最後の下着を取った時に、下着だけこうやって見せるんですよ。で、それをオークションで。

(玉袋筋太郎)即売会ですね。ええ。

(谷村新司)100円!とか。学生ですから。みんな。お金持ってないんで。100円!とか150円!とかって言ってて。そこに、僕がいいな!と思っているポルノ女優の人が出てたんですよ。それで彼女が出した下着に、400円!とかって言ってるんで、『バカヤロー!お前、彼女に400円はないだろ!?』って。僕、2500円!とか・・・

(玉袋・小林)(笑)

(谷村新司)で、一発で落としたの。

(玉袋筋太郎)(爆笑)

(小林悠)競り合うこともなく。

(谷村新司)それで、今度はその人と個室で写真撮影ができるっていうのがあって。そこの受付でこう、迷彩服みたいなのを着たみたいな、危なそうな奴が立っていて、チェックするんですよ。で、『じゃあこの部屋に入ってください』っていって、『撮ったポラロイドは僕が確認して、OKのものだけお渡ししますから』って言ってた奴がいて。

(玉袋筋太郎)うん。

(谷村新司)『こいつ、なんか偉そうにしてるな』と思って。実はその彼女の部屋に入って、それで、僕はドキドキしてるんですよ。

(玉袋筋太郎)そりゃそうですよね。

(谷村新司)で、向こうはわかんない。僕がドキドキしてるのは。だから結構、『いや、もう服を着たままでいいですよ!』みたいな。もったいないな!って言いながら、『でも、それじゃあつまらないから・・・』って彼女が脱いでくれて。で、裸で僕は彼女を膝の上に乗せて、記念写真を撮ったりして。僕はもう、心臓バックンバックンなって。それでその写真を見せて、受付の奴が、『あ、これちょっとヘアーが写ってるんで、アウトです』って。

(玉袋筋太郎)おおっ!

(谷村新司)コノヤロー!って思っていたら、それがデーモン小暮だったの。

(玉袋筋太郎)(爆笑)

(小林悠)ええっ!?えーっ!?デーモン小暮閣下!?アルバイトしてたんですか?そこで。

若き日のデーモン小暮閣下との出会い

(谷村新司)後に聖飢魔IIでデビューした時に、僕のラジオに来た時に、『はじめまして』って僕が言ったら、『いや、はじめましてじゃないんだ!』って言うんで。『はあ!?』って話ししたら、『ファイブドアーズ、覚えているか?』みたいな話になって。『あの時の受付の・・・』って言った瞬間に、『丸坊主の迷彩服?』って言ったら、『あれは、私だ!』って(笑)。

(玉袋・小林)(笑)

(玉袋筋太郎)『仮の姿だ!』って(笑)。

(谷村新司)だからなんか、妙に深いつながりが・・・

(玉袋筋太郎)いいですねー!そのモデルさんが、後にビデオの方に行って・・・っていう。

(谷村新司)大ブレイクしたんですよ。田口ゆかりさん。

(玉袋筋太郎)田口ゆかりさんですよね。田口ゆかりさんですよ!

(小林悠)私も名前知ってる。有名な方。

(玉袋筋太郎)あ、知ってるの?田口ゆかりさん。そうですよ。

(谷村新司)それで、ええと田口さんは、裏情報なんですけど、男性にあまり恵まれなくて。ダメな男を割と好きになるタイプで。それでその旦那がマズい方に行っちゃって、彼女も引きづられて・・・っていうんで、ちょっと大変なことになって。今度復帰してきた九州のストリップ劇場に出る時に、僕、名前を伏せてお花を贈ったんですよ。

(玉袋筋太郎)美談だなー!いい話ですねー!

(谷村新司)もうでも、青春をくれたのは彼女だったんで。僕の中では特別な人だったんだな。

(小林悠)忘れられないんですね。

(玉袋筋太郎)その田口ゆかりさんにお花を贈ったと。で、田口さんはビデオの中で花を生けられてたっていうね。

(谷村新司)そうですね。

<書き起こしおわり>

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