ジェーン・スーさんがTBSラジオ『ジェーン・スー 相談は踊る』で、日本未公開の映画『Think Like a Man(邦題:魔法の恋愛書)』とその続編、Mary J. Bligeのサントラについて語っていました。
(Mary J. Blige 『A Night to Remember』をかける)
(ジェーン・スー)お送りしているのは、Mary J. Bligeで『A Night to Remember』。邦題は『忘れられない夜』。忘れちゃうね。これね、物忘れ激しいから。あれ、あれ、あれがあった夜。あの夜、あの夜。もう10年後には。忘れらんないねー、あの夜。あれあれ。あれがあったでしょ?あの人と会ったでしょ?あそこでね、っていう(笑)。ということになっていくわけですけど。この曲、実はですね、『Think Like a Man Too』っていう映画のサントラなんですけども。Mary J. Bligeがですね、昔、この番組でもかけんですけど、Shalamarの『A Night to Remember』をカヴァーしている曲でございます。
Mary J. Bligeは結構ダンクラカヴァーやりますね。先週かけたLuther Vandrossの『Never Too Much』とか、あとCheryl Lynnの『Got To Be Real』とか。あのへんもカヴァーしてるのかな。で、この映画なんですけど、なんとですね、私すごいびっくりしたのが、映画のサントラっていったらだいたいいろんな人の曲が入っているじゃないですか。なのにこのサントラ、14曲全部Mary J. Bligeが歌っている。つまり、Mary J. Bligeの新譜なんです。Mary J. Bligeのニューアルバムがサントラになっている。映画全部をプロモーションにする。CD売れなくなったから、みんな考えるようになったねー!これ、どこでどういう大人の話があったのかわからないですけど。まあ、作品の意向として全部一人のアーティストがサントラを作っている映画っていうのは世の中にあると思うんですけど。たぶんちょっとそれともまた違う、大人の匂いがするね。こう、サントラがニューアルバム。
で、この『Think Like a Man Too』っていうことですからね、もちろん『Think Like a Man』があるわけですよ。元々、1個あった映画の続編なんですけど。これがすごい、みなさんにご紹介したくて。これね、ブラックコメディーのラブコメ、絶対に日本で公開されないんで。本当につまらないんですけど。まず、元々の『Think Like a Man』っていう映画はどういう映画だったか?っていうと、交際相手との関係に疑問を持ち始めた女性たちが、男の選び方とか付き合い方について書かれた恋愛指南のベストセラー本。これを読んでそこに書かれていることを実践したことによって、男たちがどんどん都合が悪くなっていく。で、なんとか元の男女関係に戻そうとして奮闘するというドタバタコメディーなんですけども。まあ、日本で公開されないんですが。
そのですね、ストーリーの中で読まれている本の『Act Like a Lady, Think Like a Man』。『女のように振る舞って、男のように考えろ』という本。これがですね、アメリカで200万部を超えるベストセラーだったんですね。で、これが原作になった映画なんですけど。この本の通りを映画にしたんじゃなくて、この本がベストセラーになっている世の中で女の人と男の人がどうなっていくか?っていうような、ちょっと面白い形の映画化になっているんですが。このですね、本を書いたSteve Harveyさん。この人、俳優さんなんですけど。なんと、このスティーブ・ハーヴェイさんがこの本を書いたきっかけっていうのがですね、スティーブさんはラジオ番組をやっていて、そこでお悩み相談コーナーを持っている。そのお悩み相談コーナーをまとめたのが、この本。そしてその本をそのまま映画化するんじゃなくて、劇中でその女の人たちが本に夢中になる。
これ、ちょっとね、ビジネスモデルとして使えるんじゃないの?なんかさ、いるじゃん?相談番組やっている人ね。で、去年本出している人、いるじゃん?プロポーズされない本とかさ、出している人。これは・・・なんつーの?上層部が好きな『メディアミックス』?『マルチ・ほにゃらら』?はい、出てこない!はい、固有名詞出てこない!そういう感じでイケるんじゃないかな?と思って。ちょっと、楽しくないですか?みなさんからの相談を受けて、それが映画になったりとか。サントラになったり。ねえ。そういうのを夢見ながら、あの夜。あの夜。ね!忘れられないわね、あの夜!そんな感じで今日もやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
<書き起こしおわり>