町山智浩が語る あまちゃんグッズ漁り・小池徹平・ミズタク

町山智浩が語る あまちゃんグッズ漁り・小池徹平・ミズタク 荻上チキSession22

来日中の町山智浩さんがTBSラジオ『荻上チキ Session22』に出演。NHKのスタジオパークであまちゃんグッズを買いまくった話など、熱いあまちゃんトークをしていました。

(荻上チキ)(新刊『トラウマ恋愛映画入門』について)これ、目次のタイトルが面白そう。どの章もね。『ヒッチコックはなぜ金髪美女を殺すのか?』とかですね。『トリュフォーも恋愛のアマチュアだった』。トリュフォーもっていうのがいいですね。

(町山智浩)そうですね。トリュフォーは映画の中で、『すべての男は恋愛に対してアマチュアである』って言ってるんですよ。中で、非常に包容力があって女の人をあたたかく包み込むような、年を取っている夫が出てくるんですね。それにすごく期待してるんです。女優は。したらやっぱりわかってなくて、途中で嫉妬しだすんですよ。ガガーッ!ってやって、『俺も女心なんてわからねーよ!』って。『男はいくつになっても恋愛のアマチュアだ!』って言うんですよ。

(荻上)うんうん。

(町山)そう、名言なんですよ。だからそれ僕、タイトルに持って来たんですけど。いま思うと、ヒットにあやかって『男は恋愛のあまちゃんだ』にしておけばよかったと思ってるんですよ。

(荻上・南部)ああー!

(町山)なにを言ってるか、自分でもよくわかりませんね(笑)。

(荻上)最近、あまちゃんにどハマりしてる・・・

(町山)どハマりして。今日はNHKに行ってですね、あまちゃんグッズを1万円ぐらい買ってきて。

(南部広美)ええー!?

(荻上)(笑)

(町山)1万円ぐらい買ってきました。はい。

(荻上)輸入しにきたんですか?

(町山)そうなんですよ。あまちゃんの・・・

(南部)そんなにレパートリー、あるんですか?

(町山)あるんですよ。まあ、手ぬぐいとかタオルとか、そんなもの・・・あ、太巻のですね、お菓子があるんですよ。太巻ロール。

(南部)ええー!?

(町山)そう。太巻ロール。そんなものをいっぱい買って来ましてですね。

(荻上)それはいいですね。

(町山)そうなんですよ。

(荻上)TBSでもね、いつも売り場で『倍返し饅頭』がね・・・

(町山)あ、倍返し饅頭!

(荻上)売っていまして、いつも売り切れなんですよ。

(町山)あ、売り切れなんですか。

(荻上)いつも売り切れで。大人気で。それも間に合えば、買うといいかもしれないですね。

(町山)うん、買っておきますよ。半沢(直樹)はね、アメリカでの放送がもうすぐ始まります。

(荻上)あ、本当ですか?

(町山)もう楽しみなんですけど。

(荻上)大ヒットですからね。同時期にこんだけ見られるドラマが重なるっていうのも、しばらくなかったんじゃないですかね?

(町山)いい傾向だと思いますよ。本当に。

(荻上)物語がね、競争しあうとね、やっぱりクオリティがね。

(町山)僕の子供の頃はそういう時代だったですね。すごい良いドラマが次々とあってね。本当にもう、学校に行くと翌日はそのドラマの話で全員が盛り上がるというね。不良もオタクもみんなそれで仲良しっていう時代がありました。

(荻上)まあ評論もね、それで加速したりしてますからね。ドラマ評論もね。楽しみです。

(町山)あ、そうですか?

(荻上)楽しみですよ。実際に本も出されてるでしょうし。でも、あまちゃんレビューの、これからいっぱい出てくるんじゃないですかね?

(町山)ああー。でも僕、全然評論してるつもり、ないんですけど。

(荻上)でもそのたとえば、クドカン映画、クドカンドラマということで、そのクドカンが何を描いてきたのか?とか。あるいは朝ドラという枠では何を放送してきたのか?とか。あるいは今のドラマの中で、あまちゃんはどうなのか?とかね。

(町山)僕、そんなこと考えないで、『ヒロシに誰か女をあてがえ!』とかね。

(荻上)(爆笑)

(町山)『小池徹平がこんな酷い目にあっていいのか?』とかね。そんなことばっかり考えてますけどね。

(荻上)だからこそ、あの映画はね、僕は感情移入できる気がしますね。

(町山)『小池徹平は喜屋武ちゃんがいいんじゃないか?』とか、そんなことばっかり考えてますけどね。

(荻上)最初に徹平が成就してたら、僕は見なくなってます。

(町山)あー、そうなんですか?途中で酷いですよ。『アニキは顔はいいんだけどね・・・』とか言われて。もう、酷いなー!っていうね。なぜここまで小池徹平を?って思いますね。

(荻上)でもやっぱりその後ね、(種市)先輩が出てきて、その後ミズタクが出てきてっていうのがあって。最初成就しないからね・・・

(町山)そうなんです。ミズタクもいいキャラなんですよね。

(荻上)そうですね。

(町山)あの人はたぶんね、ミュージシャンとしてはすごい良かったと思うんですよ。だけど、売れそこなったんですね。あのへんのね、ああいう人、いっぱいレコード業界とかね、芸能界いっぱいいるんですよ。

(荻上)でしょうね。

(町山)で、マネージャーとかやっていたり、レコーディングプロデューサーとかやってる人で、話聞いてると伝説のバンドのギタリストだったりするんですよ。

(荻上)はいはい。

(町山)ポリドールの青木さんが・・・とかね。具体的に名前出してますけど(笑)。

(荻上)昔はね・・・っていう。

(町山)『◯◯っていうバンドが僕、好きだったんです』『あ、そのバンドの俺、ベースだったから・・・』『ええー!?』みたいな(笑)。

(荻上)そのパターンがいちばんかっこいいですよね。

(町山)そう、かっこいいんですよ。『ソラニン』っていうのに出てくるんですけど、本当ああいう話、いっぱいあるんで。それをね、意外と彷彿とさせるようなミズタクのキャラクターで。

(荻上)やっぱり、爪は隠すべきだな(笑)。

<書き起こしおわり>

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