長瀬智也 ハードオフ八王子店へのギターアンプ大量放出を語る

長瀬智也 ハードオフ八王子店へのギターアンプ大量放出を語る TOKYO M.A.A.D SPIN

長瀬智也さんが2024年7月5日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』の中で自身のギターアンプを大量にハードオフ八王子店に放出した件について話していました。

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(木村コウ)最近はどうしてるんですか?

(長瀬智也)いやいや、最近は……なんですか? レースとか。

(木村コウ)これは言っていいのかな? Yahooニュースに……。

(長瀬智也)なんか出てました?

(木村コウ)出てました(笑)。

(長瀬智也)なんだろう? アンプを大量放出?(笑)。

(木村コウ)フハハハハハハハハッ! これ、言っていいのかな?

(長瀬智也)いやいや、全然いいでしょう? なにがいけないのよ?っていう話で。あれは、なんて言うんですか? 僕がずっとお世話になってたイケベ楽器さんっていう楽器屋さんがあってね。で、もう本当にね、僕が17ぐらいからだから、30年。30年ぐらい前からずっとお世話になっている楽器店で。ギターとはまた違うカテゴリーでね、パワーレックって言ってね、いわゆるレコーディング機器専門のイケベ楽器があって。

(木村コウ)ああ、桜丘だっけ?

(長瀬智也)そうそう! 昔、ダイコクがあった、薬局があった横の4階にあるんですよ。

(木村コウ)パワーDJっていうのもあるよね。

(長瀬智也)DJもある。そうそう。DJのフロアと、鍵盤のフロアと、レコーディング機器……だからマイクとか。ちょうどそこでね、名前を言っていいのかな? サワダくんっていう、本当に僕と同年代ぐらいの。彼もね、メタルのバンドのボーカルをやってた方なんですけど。すごいナイスガイで。それで僕も一時期、すごくマイクにいろいろと、なんだろうな? 自分に合うマイクを探している時によく、そのサワダさんのところに行って10本ぐらい、いわゆる防音された試奏室にマイクを持っていって。で、ことあるごとにキャノンを差し替えて。大声で「ウワーッ!」とかやっていたりした時にいろいろお世話になっていて。

その方がいろいろあって、八王子のハードオフに行くってことになって。その頃、八王子のハードオフっていうのは一方で若いミュージシャンの方たちからはすごく穴場とされていたんです。代物がたまに出てくるっていうので。たとえば、シンセでも何でもそうだと思うんですけど。初期ロットはほら、たとえば基盤が違って。基板がハンドワイヤーとかで。ある程度ね、生産性が出てからじゃないと量産しないじゃないですか。だからだいたい、初期ロットっていうのはアンプとか機材って、いいんですよね。

そんで僕が大量放出した中に、結構お宝があったみたいなんですよ(笑)。でも僕はやっぱり職業的にいろんな種類の音を出さなきゃいけなかったから。当時、いろんなアンプを使って、いろいろ表現をしてたわけですよね。その音色を作るのにね。だけどほら、自分がいざ自分の音を追求した時に、もう自分の好きな音だけでいいわけじゃないですか。まあ、仕事でやってたけど。

(木村コウ)だんだん、欲しいものは決まってくるもんね。

(長瀬智也)そう。シンセだって全部、使ってたらきりがないじゃないですか。

(木村コウ)そうそう。だから「このへんだけでいいや」みたいになってくるよね。

自分の好きな音だけでよくなってくる

(長瀬智也)そうそう。僕もそれと同じで、まあまあ、それがやっぱりほら、何だろうな? 若い人たちに届いてほしいと思うし。いいものを使ったりとか。もちろん、それに憧れてる人もたくさんいるだろうしっていうのもあったし。それでただ放出しただけで。で、彼らも別にその写真をね、名前の入ったケースの写真を撮ったからっつって、悪気があったわけじゃないと思うから。

だから別に誰も悪くないし。ちゃんと好きなところに行き届いたんだから、いいじゃないっていう話で。だから僕も、YouTubeとかでよく見てたんですよ。ハードオフの八王子店。たとえばfunk ojisanっていうYouTuberの方がいて。もう機材オタクなんですよ。「あの年代のエフェクターが!」とか。で、「弾いてみた」とかやるんですけど。素晴らしくて。だから僕も「いつか行ってみたいな」なんて思っていたんですよ。

いつか行ってみたいと思っていたハードオフ八王子店

(木村コウ)ああ、そういう風に、店も決めてたみたいな?

(長瀬智也)そう。だから機材のやり場に困ったら、そこに持っていけばいいと思っていたから。それでずっと、もう本当に2tトラック1台分ぐらいの物量があったから。

(木村コウ)すごい!(笑)。

(長瀬智也)だから僕的にもだいぶ整理ができたんですけども。だけど、恐ろしいことにもう1台分ぐらいあるんですよ。恐ろしいでしょう?(笑)。

(木村コウ)アハハハハハハハハッ! けど、しょうがないね(笑)。

(長瀬智也)しょうがない。でも機材だって、ずっと倉庫に眠ったらかわいそうっすよ。特に生楽器なんて木材じゃないですか。だってね、たとえば鍵盤だってあんまり海水とか、塩気があるようなところとか、湿気もよくないだろうし。

(木村コウ)実際にギターとかなんてね、まあスピーカーのコーン紙もそうだけど。湿度やらなんやかんやでヘタってきたりするから。

(長瀬智也)そうですよね。だからどんどん……車やバイクと同じようにオーバーホールしてまた使えるじゃないですか。だからそういうのもどんどん、そこも旅をしていってほしい。いろんな人に出会って、いろんなプレーヤーと出会ってとかね。コウさんもそういうの、あるんですか?

機材も旅をしていろんな人に出会ってほしい

(木村コウ)僕はレコードとか……昔、レコードをいっぱい買ってた時、常時2万枚ぐらいあって(笑)。

(長瀬智也)2万枚!(笑)。それ、家に置いておくんですね?

(木村コウ)そう。で、「これ、地震が起きたら終わりだな」とか。あとは入口のところ。マンションでドアを開けて、お風呂、トイレとかがあるんですけど。その反対側の壁は通路、全部レコードの棚を作ってたんですよ。それでもレコード、やっぱりはみ出ちゃうから。その棚にまたレコードを立てかけてって、そういう感じでもうどんどんレコードが増えちゃっていた時。トミイエくんがうちに泊まっていて。遊びに来て。で、あの人が出かけていったから僕、「風呂でも入るか」っつって入っていたら、その僕が風呂に入った瞬間にそのレコードの棚が倒れてきて。で、風呂から裸に出れなくなって(笑)。で、風呂から出れなくなって「ああ、どうしよう?」って思って。風呂だから携帯も持ってないし。で、「とりあえずお湯を入れて、風呂に入ろう」って思って(笑)。

(長瀬智也)なんかレコードって、聞くものとしての楽しみもあれば、どこかTシャツみたいにジャケットを取っておくみたいな。そういう文化もあるじゃないですか。

(木村コウ)ジャケットってやっぱり、そのへんが一番嬉しくて。それで新しい画家とか写真家を知ったりとか。また、そのメンバーのファッションの感じとかも。

(長瀬智也)そこで知るみたいなね。だからなんか、そういうものがなくなっていく寂しさもあって。

(木村コウ)そうね。もうやっぱりCDのサイズでもあるけど、アルバムのでかいサイズのやつが……絵と同じですね。

(長瀬智也)だから楽曲がね、盤からデータになって。ストリーミングされていく時代の流れになってね。サブスクとかが当たり前になってきたわけじゃないですか。

(木村コウ)もうプロモーションビデオとかもあんまり、わかんなくなっちゃったもんね。

(長瀬智也)そう。だからなんか今、考えるとその音楽の時代がひとつ、変わって。

(木村コウ)そうだね。すごい今、変わっているね。

(長瀬智也)で、みんな気づいてないようだけど、実はすごく変わってることってあるじゃないですか。だってその昔、直径30センチぐらいの盤のテープ。マルチトラックみたいなね、あんなのをぐるぐる回してラジオを録って。そのテープをハサミでチョキンみたいなことをしていた時代がですよ、もう今やコントロールルームでみんな、ディスプレイに向かってやっていて。で、アウトボードなんて全然ない。もうだって、パソコンの中でコンプをかけるもんね。なんかスッキリしちゃって。

(木村コウ)「なんかスッキリしちゃって」(笑)。爽やかな(笑)。

(長瀬智也)爽やかな感じになっているけども。でも、昔はそういうごちゃごちゃしたスタジオに行く憧れみたいなのも……。

(木村コウ)うんうん。機械っぽいのが。だから、僕たちはレコーディングアーティストだけど。でも、卓は触らないじゃないですか。なのに、レコーディング風景の時に意味もなく卓の前に座って(笑)。だけど本当は実際は、レコーディングの時はその卓は使わないんだよな、みたいなね(笑)。

(長瀬智也)ねえ。不思議なね(笑)。

<書き起こしおわり>

長瀬智也と木村コウ ナックルヘッドハーレーを語る
長瀬智也さんと木村コウさんが2024年7月5日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』の中で大好きなバイク、ハーレー・ダビッドソンについてトーク。2人が乗っているクラシックハーレー「ナックルヘッド」について話していました。
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