長瀬智也と木村コウ ナックルヘッドハーレーを語る

長瀬智也と木村コウ ナックルヘッドハーレーを語る TOKYO M.A.A.D SPIN

長瀬智也さんと木村コウさんが2024年7月5日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』の中で大好きなバイク、ハーレー・ダビッドソンについてトーク。2人が乗っているクラシックハーレー「ナックルヘッド」について話していました。

(長瀬智也)で、そんな田口くんにコウさんとラジオをやるっていうから。なんか、とにかく話のネタにでもなればと思ってね、アンケートを取ったんですよ。

(木村コウ)アンケート? ちょっと面白いね(笑)。

(長瀬智也)いや、なんかほら、そうでもないと話さないこととかあるじゃないですか。だからなんかね、むしろ俺も聞いてみたかったの。そうじゃないと、田口くんと俺のことも話さないし。俺とコウさんの関係とかも……なんかきっと、彼から見る角度のものもあると思うと思って。若干、恥ずかしさもあるんですけど、まあまあちょっとアンケートをね。ちょっと僕的には自分たち事でおこがましくはあるんですけど。僕らの共通の友達にね、こういう質問をしたんですね。

「KO KIMURA&長瀬智也。本人たちとの出会いのエピソードとか関係性、今まで本人には聞いたことないけど聞いてみたかったこととか悩み相談でもいい。素朴な疑問でもいいよ」っていうことで。意外に一番近くにいる人って、そういうのが聞けないまま終わったりするんですよ。あとはバイクのこととか……俺たちはね、バイクですごく繋がってる部分があるから。そういうことも含めて、バイクのことで聞きたいことだとか。あとは僕もコウさんも音楽っていうところをやってるところもあるんで、そういう疑問もあればお願いしますということで田口くんに2、3送ったところ、返ってきたんですよ。

それがね、「1、智也とコウさんはナックルヘッドのイメージがありますが、魅力は何ですか?」っていう。もう教科書通りの……本当にね、優しい男なんですよ(笑)。

(木村コウ)らしいですね(笑)。

(長瀬智也)ナックルヘッド。

(木村コウ)僕は滝沢伸ちゃんのところに、ハーレーの昔のやつを買おうと思って。伸ちゃんはその時はパンヘッドを持っていたのかな?

(長瀬智也)あの白いやつですか?

(木村コウ)すごい前ですね。で、それで行って、伸ちゃんと話をして。で、「スプリンガーフォークで……」みたいなので「パンか? ナックルか?」みたいな感じになって。で、「どっちにしようかね?」みたいな話をして。「WLAもあるよ」みたいな。そういう話をしてから探していたら、ナックルヘッドを偶然見つけたので。それがメリーランドにあるやつなんだけども。

(長瀬智也)それはナックルヘッドを目指して?

(木村コウ)ナックルヘッドで探していたら……。

(長瀬智也)ああ、「古いの」っていうカテゴリーで探していたら、ナックルヘッドが出てきたと。

(木村コウ)そう。で、WTAPSのテツくんもちょうどその時、ハーレーに乗っていたから。それはフラットヘッドの方。ULも見つけてきてくれて。「これ、コウくん、どう? ULもいいよ」みたいな。

(長瀬智也)テツさんが?

(木村コウ)うん。けど、「もうちょっと違うかな? どうしようかな?」と思っていたら、ちょうどメリーランドの方でボブ・ウルフさんっていう人がいるんですけど。「その人は売りに出してるやつがあるよ。それ、輸入できるよ」みたいな話になったから。「それはいい!」みたいなので。その、ちょうどいいのがナックルヘッドで。

(長瀬智也)えっ、それが今のナックルですか?

(木村コウ)そうそう。

(長瀬智也)嘘! すごい! えっ、ちなみにおいくらでした?

(木村コウ)ええとその時は……250ぐらいだな?

(長瀬智也)バカ野郎! バカ野郎だよ、これ! とんでもないよ。今だったらゼロが1個、足りない。今だったら2500でしょう?

(木村コウ)今だったらもう本当、41年だったら1000万を超えてきますね。

メリーランドから250万で輸入したナックルヘッド

1941 FL / KO KIMURA | バージンハーレー
HBJの連載企画、「BACK TO BASICS」を担当しているKO KIMURA氏の1941年式FLナックルヘッドボッバー。日常のメンテナンスのみならず、外装の模様替え、さらにプロ顔負けのセッティング術を持つ、氏ならではのモディファイが施...

(長瀬智也)第二次世界大戦前。1年前ですから。そうか。コウさんのは41年ですからね。

(木村コウ)長瀬くんのは42年?

(長瀬智也)僕のは42年。そう。

(木村コウ)で、長瀬くんのは伸ちゃんのを?

(長瀬智也)そう。滝沢さんのを奪い取ったんですよ。だから俺はコウさんの番組も奪い取って、滝沢さんのバイクも奪い取った。俺はそんな男です(笑)。

(木村コウ)アハハハハハハハハッ! けど、あれは伸ちゃんのサムズでカスタムしてるのを見たの?

(長瀬智也)そうなんです。だから最初は僕、オサムさんと先に会っているんですよ。その時に……。

(木村コウ)それは仙台のサムズっていうところのオサムさんですね。

(長瀬智也)そうなんです。で、仲間と一緒に僕が買ったショベルがサムズのバイクだったんですけども。その足で僕、サムズに行って。「このバイクのオーナーになります長瀬と申します」って挨拶しに行って。そしたらオサムさんが「長瀬くんさー、ネイバーフッドの滝沢さんって知ってる?」って言ってくださって。僕はその頃、ちょうど20半ばぐらいだったんだけど。昔、BoonのTシャツコーナーとかで裏原のTシャツを着るっていうので。僕の担当したTシャツがネイバーフッドだったりしたんですよ。

(木村コウ)おおー。

(長瀬智也)だから僕自身も思い入れがあって。なんか、もちろんWTAPSも好きだったし、よくネイバーに行ったりとか。そういうのもあったんで。ほんで、その時にそのサムズに滝沢さんのバイクがジャッキアップされていて。それで僕はその時は新しい自分のバイクを買ったばかりだったからあれだったんだけど。でも僕はもう中学生の頃からナックルヘッドに憧れていたから。そんで、その滝沢さんのがナックルヘッドで。で、その後にオサムさんが滝沢さんに連絡したらしいんですよ。で、「長瀬くんっていう人が来てさー」って。それで滝沢さんが「ああ、そんな子がいるんだね」っていうので。

その頃、ちょうどNEIGHBORHOOD MAGかなんかに僕を呼んでくれたんですよ。対談で。それで、そこではじめましてで。そういうのでずっと、そこからお世話になってるっていう感じで。そこから僕はもう「バイク、譲ってください」って。今、考えたら、僕だったらそんな寛大な気持ちになれないですよ。自分のバイク、まだ乗りたいし。でも、僕にそれを譲ってくれた時の滝沢さんは今の僕よりも年下だったんでね。そう考えると、すごい決断をしてくれたなって今になって、めちゃくちゃ感謝っていうかね。で、それを乗っていく中でね、キャブがなかなか決まらなくてっていうところでコウさんと出会ってっていう。

ネイバーフッド滝沢伸介から譲ってもらったナックルヘッド

(木村コウ)そうそう。伸ちゃんがね、「僕のバイクを長瀬くんに譲ったんだけど、ちょっとなんか苦労してるみたいだから、見てあげて」みたいな。で、もうその頃は僕、ただのオタクなので。ずっと。

(長瀬智也)いやいや、そんなことないですよ。

(木村コウ)ずっとバイクにいろいろやってたので、まあまあ詳しくなっていたので。なので、ちょっとお手伝いができて。

(長瀬智也)それでM-74Bを……。

(木村コウ)あの駒沢公園の……。

(長瀬智也)そう! 橋の下でね。そうですよ。もう手をオイルまみれにしてくれて。

(木村コウ)道路に寝転びながら、下から覗きながらみたいなのとかね(笑)。

(長瀬智也)でもなんか、そうやって自分も知っていくっていうのは、なんともいえない……。

(木村コウ)そういうのって、本当に子供の頃、面白いことを和気あいあいと一緒にやってるみたいな。そういうのが面白かったんだよね。

(長瀬智也)そう。だから今、コウさんが言っていたけど。「僕、オタクだけど」って言ったけど。僕はそれが、なんだろうな? 普通であってほしいというか。

(木村コウ)みんな、好きなことに打ち込んでる感じ。よく言えば(笑)。

(長瀬智也)そう。なんでも表現は僕、チョイスだと思うから。チョイスのためには全部を理解してなきゃいけないっていうことじゃないですか。だからそれを僕はね、あんまりオタクとは思わないんですよね。たとえば声ひとつ録るにしても、やっぱり10本あったら10本の音があるわけで。

(木村コウ)マイクロフォンがね、何本もあって。

(長瀬智也)そうそう。だからね、そんな事を言ってたら「ああ、長瀬くん、オタクだ」なんて言われちゃうんですよ。

(木村コウ)けど、違うもんね。

(長瀬智也)そう。料理で金を取ってる人たちが調味料に対してオタクじゃなかったら、食べてる人間はどう思うよ?って思うんですよね。だから、あの人たちもまぐれで美味しいものを作らないでしょう? だからやっぱり、それだけその食材や調味料の知識があるからこそ、そのバランスでミックスされるわけじゃないですか。ちょっと塩がきつめとか、ニンニクがきつめとか。だからなんか、そういう風に考えると、そう。「オタク」ってその表現は使い方によっては非常にネガティブだし。使い方によっては非常にポジティブだなって思うんですよね。

(木村コウ)結局、だってみんなそのへんね、ネイバーフッドの滝沢伸ちゃんも洋服が好きすぎてああなっているわけだし。あの人ももう、その洋服屋を始める前からいっぱい、エドロスのラットフィンクのが入っていたりとか。いろいろ、いっぱい絵も書いていたし。

(長瀬智也)だから滝沢さんが今、ヨウジヤマモトさんと一緒にやられたりすることが、僕にとってはすごくきれいに見えるんですよ。やっぱり本当に2人とも、洋服を愛した人で。歳は違えど。なんかすごく素敵に見えちゃって。なんかグッと来ますね。

(木村コウ)だんだんだんだん……昔はもう全然、世界が違うところにいても、好きなことをやってるうちにオーバーラップするみたいな。10年、20年後に仲良くなるとか、いい話だと思いますね。

(長瀬智也)ねえ。いつまででも見てられます。あの2人で写ってる写真とか。なんか、ねえ。だから僕の中では滝沢さんとコウさんも同じで。あの滝沢さんが「コウくん」っていう感じがもう超……年上の先輩で申し訳ないですけど。超かわいい。で、「コウさん」「伸ちゃん」って。もう素敵すぎる!

素敵すぎる木村コウと滝沢伸介の関係性

(木村コウ)なんか、特に伸ちゃんはそうですね。ネイバーとかをもちろん始める前、あの人がまだバンタンデザイン研究所っていう専門学校にいた頃に知り合って。東京で一番初めにDJのレギュラーを持ったのは滝沢伸介と2人でやったの。

(長瀬智也)へー! そうだったんだ! えっ、番組っすか?

(木村コウ)いや、ナイトクラブで。スケボーのナイトクラブカフェドフリッツっちえうのが昔初台にあって。

(長瀬智也)なんてところですか?

(木村コウ)カフェドフリッツっていう。で、ダンスフロアじゃなくて、そこにランプがあって。

(長瀬智也)うわっ、おしゃれ!

(木村コウ)そこで一応、踊ったりもできるけど。基本はみんなスケボーの人が……日本の第一次スケボーブームで。

(長瀬智也)なるほど。じゃあ、YOPPIさんとか?

(木村コウ)そう。YOPPIとか。YOPPIとWTAPSのテツくんはまだ身長150センチぐらいで。それで「てっちゃん、かわいいねー」「ヨッピー、かわいいねー」って言っていたら、もう速攻で身長、抜かれてしまって(笑)。で、僕はそのあたりで、特にテツくんとかはいつも遊びに来てくれるようになって。だけど、あの人はまだ高校生とかだから、ナイトクラブで僕がDJをやっていると入れないんですよ。

(長瀬智也)ああ、そうか。IDがないと。

(木村コウ)そう。で、もう年齢のバレちゃっていて、入れないから。それで僕、朝の5時までDJしていて。DJが終わって出ていくと、表で待ってくれているみたいな(笑)。

(長瀬智也)すごい未成年だな(笑)。

(木村コウ)で、ちゃんとナイトクラブには入らなかったみたいな。そういうので面白い話があって。そういうのでみんな……だから洋服も好きで、DJも好きで、みたいな。っていう感じで始まったんですね。

(長瀬智也)いや、なんか本当にそれが素敵だなって見えるんですよ。

(木村コウ)けど、そういう仲間って重要ですよ。長瀬くんと田口くんとか、今日も来ていただいているサトルくんとか。ああいう人たちはみんな、一緒に始めてる感じがするじゃないですか。ああいうのって、重要じゃないですか。

(長瀬智也)でも僕、本当に残酷だなと思うのは当人がそれに気付けないっていう。だから、残酷っすよね。なんかね。なんでもそう。恋愛でもそうじゃないですか。側面からはめっちゃきれいに見えるの。だけど当人からは「もう勘弁してくれ」みたいな感じになってるっていう。不思議っすね。まあ、わかんない方がいいんだろうな。きっと。

(木村コウ)でも、昔から好きなことで繋がっていって。それでずっと友達になれるのは、いいですね。

(長瀬智也)本当ですよね。だから、そういう感じで言うと本当に僕なんか、やっぱりバイクがあったから滝沢さんもコウさんもそうだし。バイクがあったから音楽みたいなところもあるじゃないですか。

(木村コウ)全部がライフスタイル。洋服もそうだし、バイクもそうだし。そういうのが全部、やってきた音楽に出てくるね。

全部がライフスタイル

(長瀬智也)たとえばハーレーなんてね、みんなで「三拍子」なんてよく言うけども。なんか、別にそれを狙って作ったわけでもないだろうに、なんかあの感じとか。それをたぶん、人が表現したんでしょうね。なんか、アイアンホースみたいな。ハーレーの別名みたいな。
(木村コウ)鉄の馬みたいな。「タカタッ、タカタッ」みたいな、馬が走ってる感じみたいなのを。

(長瀬智也)ねえ。だからそういう、すごくかっこよすぎるストーリーではあるけど。でもなんか、アメリカの人からしてみたらそれが当たり前みたいな。あんまり、ほら。日本で「鉄の馬」なんて言わないじゃないですか。

(木村コウ)「なにをかっこつけているの?」みたいなね(笑)。

(長瀬智也)そうそう。昔からね、海外のアーティストの方の歌詞とかを見てもそうだけど。なんか、「俺は◯◯なのさ」みたいな。日本語にするとダサいみたいな(笑)。

(木村コウ)けど、ちゃんと英語で普通に読むと、なかなか自然にはまってくるみたいな。

(長瀬智也)そうそう。絶対にね、CDでも何でも、日本語のタイトルがつくじゃないですか。そうすると、すごくかっこつけた言葉に聞こえるっていう、あれは不思議っすよね。そういう……だからコウさんとしゃべってると、いつもこういう哲学の話になっていって。

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<書き起こしおわり>

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