石山蓮華とでか美ちゃん『東京カウボーイ』を語る

町山智浩『東京カウボーイ』を語る こねくと

石山蓮華さんとでか美ちゃんさんが2024年6月11日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『東京カウボーイ』について話していました。

(石山蓮華)先週は井浦新さん扮する日本のサラリーマンがアメリカでカウボーイになる『東京カウボーイ』をご紹介いただきました。でか美ちゃんも私、石山も試写で拝見させていただきました。

(町山智浩)どうでしたか?

(石山蓮華)画が本当にきれいで。そして、井浦新さんが演じるこの東京のサラリーマンは何十年か前だったら役所広司さんが演じてたのかな?っていうような。なんとなく、しがない日本のサラリーマン、会社員という感じがすごい良かったです! 本当に面白い映画でした。

井浦新がうだつのあがらないサラリーマンを演じる

(でか美ちゃん)私も井浦新さんは本当に素敵な俳優さんなんですけど。なぜ、こんなにもうだつの上がらない男性の役が似合うんだろう?っていう。で、そのあらすじをね、本当に簡単に説明すると……町山さんもおっしゃってましたけど。井浦新さん扮する日本のサラリーマンがひょんなことからアメリカのカウボーイにっていう。「ひょんすぎるでしょう!」って思ってたんですけど、その「ひょん」の描き方が結構、ちゃんと丁寧に描かれてるから、ものすごいハチャメチャな物語ではないというか。本当に必然性を持ってカウボーイになっていくっていうね。それもすごい良かったですね。

(町山智浩)脚本がね、奥さん役で出ている藤谷文子さんなんですよ。藤谷文子さんって昔、平成ガメラシリーズのヒロインだったんですけども。今はもう、本当に脚本とか、いろんなところで活躍されてるんですけど。あのリアリティはね、日本でずっと成人するまで育った人じゃないとね、書けないんですね。

(でか美ちゃん)町山さんのお友達というか、お仕事仲間でもありますし。もう本当に素晴らしかったですって伝えてほしいですね。ただ私が1個、ちょっとクスッと来ちゃったというか。井浦新さん、本当にうだつの上がらない日本人男性役が似合うな、さすがだなと思って見ている中で、温泉のシーン。あそこも超素敵だったんですけど。あの温泉のシーンで井浦新さんのちょっと引き締まった腕、肉体を見た時に「ああ、この人、めっちゃ俳優だ。すごいかっこいい男性なんだ」っていうことを急に思い出しちゃって。あのシーンは結構セクシーでね、よかったですね。

(町山智浩)あそこはね、温泉を本当に見つけて。ああいうところを。藤谷さんがね、「本当の露天風呂じゃないとダメだ」っていうことで。アメリカのお風呂って結構、コンクリートで作っちゃってるんで、全然感じがしなくて。あれは発見されたお風呂なんですね。本当に探して、やっと現場で発見して。で、撮影に行ってみたらね、なんか100人ぐらい、みんなお風呂で遊んでたらしくて。で、「これから映画の撮影なんで!」って言って、酔っ払ってるやつらをよけて撮影していたら……2人とも、本当に裸になってるんですよ。もうギャラリーが何十人も……100人近くいるところで。で、もう2人が裸になってみんな「うおーっ!」とかって言って、大変な状態で撮影されていたみたいですけども(笑)。ぶっつけで撮っているところも、すごいですね。あそこはワンテイクですね。

(石山蓮華)あれはすごい、いいシーンでしたね。

(でか美ちゃん)めちゃめちゃいいシーンだった!

ぶっつけ本番のワンテイクで撮った温泉シーン

(町山智浩)ものすごい美しいマジックアワーで。夢のような光景なんですけど。あれはワンチャンスをワンテイクで撮っているんですよ。

(石山蓮華)そう聞くともう1回、味わいたいくなっちゃいますよね。

(町山智浩)映画の奇跡だったと思いますね。はい。

(石山蓮華)ということで『東京カウボーイ』は現在、公開中です。

<書き起こしおわり>

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