安住紳一郎『THE TIME,』リニューアルの愚痴を語る

安住紳一郎『THE TIME,』リニューアルの愚痴を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2023年10月8日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で自身が担当する朝の情報番組『THE TIME,』のリニューアル(ブラッシュアップ)についてトーク。まだいろいろと慣れないことに対する愚痴を話していました。

(安住紳一郎)あとは、自分の話で恐縮ですけども。私、土曜日の夜10時から生放送『ニュースキャスター』というテレビ番組を担当してるんですが。昨日はアジア大会があったんで、放送がなかったんですよね。

(中澤有美子)そうでしたね。

(安住紳一郎)なので今朝はすごく体が楽ですね。

(中澤有美子)そうですか。

(安住紳一郎)私、基本的にこの番組っていうのは、なんですか? 土曜日の夜、働いて。また日曜日の朝、出張ってきて。なんとなく自分の中に溜まってる愚痴とか、不満とか、疲れ。そういういわば不安定な私の精神状態を皆さんにお楽しみいただくっていうのが、この番組のメインテーマじゃないですか。

(中澤有美子)そうね(笑)。

(安住紳一郎)そういうところ、ありますよね。

(中澤有美子)そうですね。ええ。

(安住紳一郎)なので今日はちょっと、なんだろう? 昨日の夜ね、放送がなかったんで。さほど疲れていないので……あまり期待はできません。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

今日はあまり期待ができない

(安住紳一郎)いや、人間っていうのはね、本当に難しいもんですね。うん。やっぱり、不快であるとかね、許さないとか、そういう気持ちがやっぱり強くガソリンになりますよね。うん。

(中澤有美子)そうですか(笑)。安住さん、そういうタイプね(笑)。

(安住紳一郎)そうですよね。まあ、それぞれの放送局やね、アナウンサーやキャスターによってタイプが違いますけれども。私はそういうね、「一生許さない!」みたいな。そういうスタイルでお楽しみいただくっていうことになってますよね。

(中澤有美子)でも、それに触れたくて集っている。

(安住紳一郎)そうですよね。もうこういうパーソナリティも少なくなってきたんですかね? 基本、ハッピーな人がやっぱり増えちゃって。もうどっちかというと、またこれも古い世代の方の人になっちゃって。太田光さんとか、神田伯山さんとか。

(中澤有美子)ああ、そうか。そうね。

(安住紳一郎)そうね。もうちょっと若い人はね、基本的にハッピーだもんね。「ONE-J!」なんつって。

(中澤有美子)それはいいじゃない?(笑)。

(安住紳一郎)いいよね! ごめんごめん。間違えちゃった。間違えちゃったよ。ごめんなさい(笑)。いいよね。うん。やだな、聞いていたら(笑)。それから10月に入りまして。私はTBSテレビの朝の番組『THE TIME,』を担当しているんですけれども。10月からリニューアル……あ、「リニューアル」って言っちゃいけないんだ。「ブラッシュアップ」っていうね。

(中澤有美子)ああ、違うのね?(笑)。

リニューアルではなく、ブラッシュアップ

(安住紳一郎)違うの。「リニューアルじゃない。ブラッシュアップです」って言われたから。そう。「リニューアルだと『悪かった』みたいな言い方になるから、ダメだ。ブラッシュアップっていう風に全員、統一してくれ」って言われて。

(中澤有美子)ああ、そうなんですね(笑)。

(安住紳一郎)そういうことですね。あ、全部しゃべっちゃったけど。私ね(笑)。スタジオの中のカメラの撮り方とか、カメラ割りとか言ったりするんですが。そういうものが細かく決められるようになりまして。なかなか……50の手習いみたいな感じになっちゃって。やっぱり私が一番歳を食ってるから、なかなかすぐに覚えられなくて。若い皆さんに迷惑かけたりなんかして。

(中澤有美子)そうですか。

(安住紳一郎)「安住さん、違います」「えっ、違うの?」なんて言って。「こっちだと思った」「違いますよ。こっちですよ」「ここに立ってください」みたいな。で、結構覚えなきゃいけないことなんかもあったりしたりするもんだから。なんかもう、ちょっと中学校の英語暗唱大会に急に呼び出された時以来みたいな緊張があって。そんな感じですね。だから若い皆さんとかはやっぱり、すごく物覚えが早いから。なんか、野田秀樹さんの舞台のアンサンブル? 若手劇団員のなんか群舞っていうの? 幕が開いた時はこの階段の途中で座っていて。そして暗転したら、舞台の袖、下手の方に素早く駆け抜ける。風のように。主人公がしゃべり始めると主人公の周りでざわざわする。主人公が悲しんでるとその心情を表すかのように、周りでバタバタと苦しむお芝居をする、みたいな感じのイメージです。私(笑)。なんかいろんなところに移動しなくちゃいけなくて。

(中澤有美子)へー! 早く慣れるといいですね。

(安住紳一郎)で、時間が来るとパン!って暗転するみたいな感じみたいになっちゃうから、そこまでにしゃべり切らないと……みたいなです。

(中澤有美子)そうなんだ(笑)。

(安住紳一郎)「はっ! 間に合った!」とか「ああ、間に合わない……」とか。いろいろ。

(中澤有美子)ああ、そうですか。

(安住紳一郎)それをね、朝の5時20分からやってるから(笑)。

(中澤有美子)すごい脳トレですね(笑)。

(安住紳一郎)なかなか、体に負荷がかかってるわ。移動途中に脇腹、つったりするからね。俺(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 心配だわー(笑)。

(安住紳一郎)「もう間に合わない!」なんつって。ねえ。本当にね。

(中澤有美子)そういう目で見てみます。

生放送中に脇腹がつる

(安住紳一郎)いえいえ。情報番組がね、「ちゃんと情報を伝えろ」なんて言われている中で、私なんか脇腹をつって。「何やってるんだろう?」なんていうね、自己嫌悪ですよ。あ、基本、また愚痴に戻ってまいりましたね。いい調子になってきた!

(中澤有美子)本当だ! あら?(笑)。

(安住紳一郎)いい調子になってきた! ありがとうございます。ご心配おかけしました。ありがとうございます。いつもの調子が、出てまいりましたっ!

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 大丈夫、大丈夫!

(安住紳一郎)うん! いや、慣れっていうのは恐ろしいね。すっかり……昨日、働いてないのにちゃんと愚痴が出るようになりました。本当に。ありがとうございました。相すいません、本当に(笑)。お世話になっております(笑)。

(中略)

(安住紳一郎)それから、あとは私が野田秀樹さんと舞台の「アンサンブル」っていう話をしましたよね? 舞台上で主人公の心情なんかを表現するために群舞する20人ぐらいの劇団員の皆さん方がいるんだって話をしたんですけども。東京都大田区の方からいただきました。「先ほど番組で野田秀樹さん、アンサンブルという言葉が出てきて驚き、勇んでメールいたしました。僕は野田秀樹さんのお芝居にアンサンブルとして出演させていただいているものです」。

(中澤有美子)へー!

野田秀樹・アンサンブルの実態

(安住紳一郎)「『あっちへこっちへ、暗転後にはここに』という風におっしゃる通り、その動きをやっております。作品、シーンによっては『ここは右足から歩き出す』。歩数、歩幅など、緻密に計算されていたり、逆にそれがないにもかかわらず、毎公演寸分たがわぬ表現を行うようなこともあります。安住氏のされるそれは僕らの表現よりももっと緻密であるかとは思いますが、それを生放送で瞬時にされている安住氏の機敏な動きから、少しでもいろいろと吸収させていただき、今後の表現に生かしていきたいと考えております。ちなみにアンサンブルは、若手ではないメンバーがほとんどです」。そうなの?(笑)。「これからも楽しい放送を」ということで。ありがとうございます。嬉しいです。

(中澤有美子)貴重なお便り、ありがとうございます。

(安住紳一郎)ありがとうございます。そうなんですよ。舞台上で主人公の気持ちを表現するためになにか、周りで、何人かで踊ったりとかしたりするっていうようなシーンがありますよね? アンサンブルって言ったりするそうですけどね。ちゃんとオーディションがあるみたいです。

(中澤有美子)ですよね。パンフレットなど、結構じっくり見ています。

(安住紳一郎)ねえ。すごく舞台が華やかっていうかね、賑やかになりますよね。ごめんなさい。勝手になんか「若手」っていうイメージがあったんで。「はいっ!」っていう感じの……わかる?

(中澤有美子)ハツラツとしたね。

(安住紳一郎)ハツラツとした感じで舞台を盛り上げてる印象があったんで、なんか全員が若手なのかなと思ったら「若手ではありません」って書いてありましたね。ごめんなさい。すいません。私から学ぶところなんてあるわけもなく。本当にすいません。なんか、もしかしたらお怒りなのかなと思っちゃったりするぐらいの持ち上げ方……怖い! ありがとうございます(笑)。

<書き起こしおわり>

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