古舘伊知郎さんが2023年7月16日放送のTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』の中で上沼恵美子さんと28年ぶりにYouTubeで対談したことについて話していました。
（太田光）あれ？ そういえば宿敵・上沼さんと共演したんですか？
（山本恵里伽）YouTubeで……。
（古舘伊知郎）宿敵っていうか、28年ぶりに僕、大阪に出向いて。呼んでもらいまして。あの人のYouTubeと僕のYouTubeでコラボっていう形で、28年ぶりに……1回も会ってないのに。
（太田光）あの時はだって、紅白ですもんね？
（古舘伊知郎）紅白を一緒に2回、やりました。司会を。それ以来、会ってないんですよ。やっぱりね、ちょっと上沼さん、ずっと俺のこと嫌ってて。
（太田光）そうでしょう？
（古舘伊知郎）そうなんですよ。嫌っているんですよ。それはね、若い時は「なんで嫌うんだ？ 俺は俺で大変だったんだ」とか、いろいろとなんか自分の自我が強かったんですけども。60を超えてから「ああ、上沼さんがアウェイ感覚を持って大阪からいらしたんだ」って。で、東京のホームの中で俺も東京側に、意識はしてないんだけど、ついてる感じで。なんか『東西舌戦』っていうテーマにしてやられちゃって。NHKのせいにするわけじゃないけど、「東西舌戦なんだから戦わなきゃ！」って。歌い手さんが紅組、白組とやる時、今時と違ってついたてがあって。一切司会者も交流しないみたいな。
（太田光）ああ、そんなでしたか？
東西舌戦・紅白歌合戦
（古舘伊知郎）ええ。数日前から。面接から始まって、ドライ、ランスルーみたいなのが始まるんで。その時はついたてで、司会者同士も交流しないで。紅組の歌い手さんと白組の歌い手さんが別々に入ってくるみたいな。
（太田光）ああ、予防接種みたいな感じで？
（古舘伊知郎）予防接種。自衛隊のワクチン集団接種みたいな。で、そういうようなことでやっていて、ちょっと僕も至らなくて。キピキピしちゃって、上沼さんがすごくそれを「なんなんだ？」って思ってるっていうのが伝わってきて。いつか謝りたいと思っていたら、呼んでくれたんですよ。で、28年ぶりに会って胸のつかえが取れて。本当に自分勝手に、自分の胸のつかえが取れたというだけじゃ申し訳ないんだけど。ちょっと後半は楽しくしゃべらせてもらって。
（太田光）ああ、そうでした。
（古舘伊知郎）なんかものすごく嬉しかった。
（太田光）へー！ 当時は古舘さんも若いから、やっぱりちょっと「負けてたまるか」みたいな。
（古舘伊知郎）そうなんですよ。上沼さんはしゃべりがすごいから。あの人はめちゃくちゃ短い尺でも、20秒でも面白いことをバババババッて言えるじゃないですか。そしたら僕が歌い手さんのイントロの生付けから何から、時間読みから、中心に俺がやんなきゃいけないんだ。俺は見切れて映るタイムキーパーだと思って一生懸命、やっていたわけですよ。だから役どころが違うんだから、なんて思ってたけど。やっぱり上沼さんにしてみたら、すごくアウェイ感覚があったんで。
（太田光）そりゃそうでしょうね。
（古舘伊知郎）なんかね、だいたいほら、無自覚な振る舞いって、いけないと思うんですよ。たとえば小学校から大学まで一貫教育のある学校があったとして、小学校からの持ち上がりの人が大学に行った時に、全然小学校からの旧友とつるんでるつもりはなくても、キャンパスを歩いてても大学から浪人で入った人がちょっと疎外感を感じるみたいな。
（山本恵里伽）ありますね。
（古舘伊知郎）たぶん上沼さんもそういう……。
（太田光）俺もそうでした。
（古舘伊知郎）ああ、そうですか？
（太田光）はい、そうです。
（古舘伊知郎）日芸で知り合った時に？
（田中裕二）日芸で知り合った時はそうじゃないですよ。僕は一浪していて、こいつは現役ですから。
（古舘伊知郎）ああ、そうか。全然違うじゃないですか。僕はあなたがサンジャポで言うこと、全部本当だと思っていますよ？
（田中裕二）そんなことはないです（笑）。
（太田光）上沼さんはでも、紅組の司会ですよね？
（古舘伊知郎）そうです。
（太田光）でも、顔は白じゃないですか。そのへんはどうですか？
（古舘伊知郎）その当時は赤だったです。
（太田光）ああ、そう？（笑）。
（古舘伊知郎）今の方が逆に白かった。今、腫れ物に触れるように言っています。上沼さん。
（太田光）フハハハハハハハハッ！
（田中裕二）そんなこと、言わないでくださいよ。
（古舘伊知郎）はい。今はね、ちょっと白くてね。
（太田光）じゃあ、持ち上がったんですね。
（古舘伊知郎）盛り上がりました。28年ぶりに会って、白塗りを見た瞬間、デーモン閣下かと思いました。
（田中裕二）白塗りじゃないんです！
（山本恵里伽）お化粧ですから。
（古舘伊知郎）さっき、気を使っちゃったから今、盛り返してます。
（山本恵里伽）お化粧ですよ。美しい方です（笑）。
上沼恵美子×古舘伊知郎 28年ぶりの対談
＜書き起こしおわり＞