マキタスポーツ推薦図書『アイドルはどこから 日本文化の深層をえぐる』

マキタスポーツ推薦図書『アイドルはどこから 日本文化の深層をえぐる』 東京ポッド許可局

マキタスポーツさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の中でおすすめ本を紹介。篠田正浩さん、若山滋さんの『アイドルはどこから 日本文化の深層をえぐる』を紹介していました。

(サンキュータツオ)さて、TBSラジオでお聞きの方にはレナウンさんともう1社、提供クレジットがついたのをお聞きいただけましたでしょうか?

(プチ鹿島)いやー、すごい!

(マキタスポーツ)すごいね。

番組新スポンサー「honto」

(サンキュータツオ)「honto」というサイト。実際に本や電子書籍を買えるサイトなんですね。これ、スポンサー2社目ですよ。この番組につくの。で、なんでこんなことになったか?っていうと、実は推薦図書論を聞いてくださったということで。で、これでスポンサーについていただきまして。いや、すごいな。

(プチ鹿島)これ、なかなかないんじゃないですか。2社もついていただけるって。僕ら、いい子ですよね?

(サンキュータツオ)いい子だよ!

(マキタスポーツ)(笑)

(プチ鹿島)僕ら、いい子たちですよね。

(サンキュータツオ)2社もスポンサーついているもん。

(プチ鹿島)TBSラジオさんからは。

(マキタスポーツ)本当だよ。

(サンキュータツオ)で、今週から毎回1冊、おすすめの本を紹介していくことにしようと、みんなで相談してそう決めました。で、このコーナーの内容はですね、hontoの中の許可局特設ページに掲載されると。なので、おすすめした本が実際にそこで見られるよという。こういうやつだよと。みなさん、ぜひ見てみてください。さあ、今日はマキタ局員の推薦図書です。

(マキタスポーツ)はい。私がおすすめしたいのは『アイドルはどこから』という篠田正浩さん、若山滋さんの共著というような形で。

(サンキュータツオ)篠田正浩?

(マキタスポーツ)はい。現代書館から出している本なんですけども。篠田正浩さんっていうのは映画監督で、岩下志麻さんの旦那さんで。

(プチ鹿島)いつの本ですか?

(マキタスポーツ)これはね、発売自体は2年ぐらい前だったかな?

(サンキュータツオ)最近の本だね。

(マキタスポーツ)そんなにまだ時はたっていないやつですね。2014年ですね。僕は、「アイドル」というものは専門ではないですけども。そもそも、アイドルという存在がどういう日本人の心の部分に存在しているのか? ということは気にはなっていたので。で、書店でこれを見かけた時にジャケ買いみたいなもので。思わず買ってしまいました。で、この若山滋さんという方は篠田正浩さんと親戚に当たる方で、建築とかがご専門の方なんですね。

(サンキュータツオ)ふーん。

(マキタスポーツ)ただ、独特の観点でその建築とかをエッセイのような形とかでも書いている方で。文化人類学的な視点でもって、ヨーロッパの建築様式や日本の建築様式がこう違うみたいなことを語って、非常にその見立てがユニークで面白いんですね。まあ、ここの中であるんですけども、たとえば、「日本というのは屋根を作る文化である。一方、ヨーロッパとかは壁を作る文化」という。

(サンキュータツオ)たしかにそうだわ。

(マキタスポーツ)要するに、都市計画自体もヨーロッパっていうのは城壁を作ることによって家やパーソナルな空間もできあがってきているということがそのメンタリティーにどう作用してきているのか? あるいは、日本の社会や家族、家という制度は屋根にまとめられるような感じ。で、ヨーロッパと根本的に建築様式が全然違うっていうこと。それが日本人の心にどう影響していって、また日本人がなぜそういう心持ちだからそういう家とか家族とか制度を作り、またあるいは偶像崇拝というものがどのようなメンタリティーで行われてきているのか? ということをですね……。

(サンキュータツオ)それはさ、卑弥呼ってアイドルみたいな文脈みたいなの?

(マキタスポーツ)あるいはですね、これ、だからどこまで……俺、歴史的なこととかはあんまりわからないし、文化人類学的なこともわからないし。この2人が当初は篠田正浩さんと若山滋さんが親戚関係じゃないですか。だから、叔父とか叔母とか自分のルーツの話を結構イチャイチャとしゃべっている時間が長くあるんです。それはそれで面白いんですけど。それから、すごくユニークな視点で、たとえば日本が古代から近世に至るまでどういう経路で社会を営んできたのか、そこでどういうアイコンが存在して……みたいなことを語っているんですけど、僕には真偽のほどがわからないので。割とトンデモ本みたいなことを繰り広げているのかもしれないですけども。

(サンキュータツオ)うんうん。

(マキタスポーツ)ただ、要所要所すごく面白い見立てがあるんですよ。あんまり引用しすぎてもなんなんだけどね。たとえば、日本人っていうのは宗教とかにしても仏像とかに関しても偶像崇拝をしてくる。神殿があったとしても、ヨーロッパは神殿に実際に中に入って祈りを捧げるという感覚と、日本は偶像をすぐに立てるんだけど、そこには入れなかったりする。それを遠巻きに見て拝んだりするとかっていうことで言うと……。

(サンキュータツオ)ああ、なるほど! 崇めるっていう文化から、アイドルみたいなものが出てきているんじゃないかという?

(マキタスポーツ)そういうことで言うと、日本は仏教の国というよりもむしろ仏像教の国ということ。で、またそういうことをヒントにして、偶像というものにどういう風に接してきているのか?っていう関わり方とかが対談形式によって、いろんなアプローチで語られている本なんですよ。帯にありますけど、「AKBから天照大神、聖徳太子、将門、義経、信長、出雲阿国」だと。

(サンキュータツオ)男女問わずね。

(マキタスポーツ)日本文化はアイドルによって形成されてきたという、非常にユニークな本であります。さも難しいようなことが書かれてそうなんですけど、対談形式で非常に面白く読める本なので。

(サンキュータツオ)固すぎない?

(マキタスポーツ)意外とスッスッと。固すぎずに読める本なのでぜひともこれをおすすめですという。

(サンキュータツオ)なるほど。篠田正浩さんと若山滋さんの『アイドルはどこから 日本文化の深層をえぐる』。まあ、小泉純一郎首相もね、一時期はアイドル的な人気を誇りましたけども。どうですかね?

(プチ鹿島)(小泉純一郎のモノマネで)……そうだね。まあとにかく、改革。

(サンキュータツオ)「とにかく改革」(笑)。

(プチ鹿島)(小泉純一郎のモノマネで)中身はなくともね、改革すればいい。

(マキタスポーツ)偶像化されていたよね。

(プチ鹿島)(小泉純一郎のモノマネで)痛みに耐えて。

(サンキュータツオ)「痛みに耐えてよくがんばった」(笑)。

(プチ鹿島)(小泉純一郎のモノマネで)引退しちゃったけどね。貴乃花ね。

(サンキュータツオ)本当だ。最新の小泉さん(笑)。今回紹介した『アイドルはどこから 日本文化の深層をえぐる』はhontoでも販売しております。hontoで購入するとhontoポイントが通常の10倍になります。基本ポイントは書籍代の1%ですが、それが10倍になる。

(マキタスポーツ)へー! すげーな!

(プチ鹿島)だから僕ね、本当ね、スポンサーになっていただいてありがたいんですけど。逆にですよ、ずっと恩返しできると思います。局員ってやっぱり僕らが本の話をすると、すぐ買ってくれたりするじゃないですか。

(サンキュータツオ)俺らのプレゼン次第ですね。

(プチ鹿島)いい番組につきましたね~。

(サンキュータツオ)また、許可局をお聞きのみなさまにプレゼントもあります。3150ポイントがすでに入っているhontoカードが毎週5名にプレゼント。

(プチ鹿島)ええーっ! 俺、応募するよ。

(マキタスポーツ)本当だよ(笑)。

(サンキュータツオ)たしかに。hontoカードはhonto.jp のサイトはもちろん、丸善ジュンク堂書店などでも使えるという。

(プチ鹿島)うわー、ありがたいですねー。

(サンキュータツオ)詳しくは「honto東京ポッド許可局」で検索してください。許可局特設サイトの中に本日紹介した本の情報はもちろん、hontoカードのプレゼント応募フォームもあります。

<書き起こしおわり>

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