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町山智浩 合法化決定後のカリフォルニア大麻ショップレポート

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町山智浩さんがBS朝日『町山智浩のアメリカの”いま”を知るTV』の中で、嗜好用大麻の合法化が決定されたカリフォルニア州について藤谷文子さんとトーク。実際に大麻ショップに訪れた際の模様を紹介していました。


(ナレーション)世界に衝撃を与えた今年の大統領選挙。実は同じ投票日に全米の9つの州ではマリファナの合法化を問う住民投票が行われ、カリフォルニア州など3州が新たに21才以上の娯楽目的の使用を賛成多数で承認しました。

(町山智浩)これなんですよ。(大麻合法化された州の地図を出す)。ここにカリフォルニアが入っているんですけど。いま、赤くなっているところね。

(藤谷文子)赤が合法?

(町山智浩)そう。で、黄色が検討中みたいな。

(藤谷文子)意外と多い!

(町山智浩)そうですね。で、もうここに行ったら……コロラドがいちばん最初に、2年前に解禁したんですけど。もう普通に売っていて。で、医療用とかだと買うのにライセンスが必要なんですけど。

(藤谷文子)あれ? カリフォルニアはずっと緑(医療用目的のみ使用可)でしたよね?

(町山智浩)そう。医療用だけOKだったんですけど、もう2018年からなんでも、誰でも買えると。何もなしで。

(藤谷文子)タバコじゃないですけど、18才以下はダメとかは、ありますか?

(町山智浩)21才から。だから、「娯楽用マリファナ」とは言わないで、「アダルト・ユース(大人使用)」。「大人用マリファナ」というそうです。

(藤谷文子)それには、なにか意図があるんですか? そうするメリットみたいなものはあるんですか?

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合法化するメリット

(町山智浩)いくつかあるんですけど。まずひとつは、メキシコね。メキシコからいままでマリファナってずっと入ってきたの。こっちにはものすごい畑があって、そこで(作ったものを)密輸されて入ってきていたんだけど。それが麻薬カルテルの資金源になるから、ものすごい額なの。『野蛮なやつら/SAVAGES』っていう映画でオリバー・ストーンが映画にしているけど。ものすごい規模だったんですよ。

(ナレーション)アカデミー賞監督 オリバー・ストーンによるクライム・サスペンス『野蛮なやつら/SAVAGES』。カリフォルニアで違法大麻ビジネスにより大金を稼ぐ若者がメキシコの麻薬カルテルに目をつけられ、血で血を洗う権利闘争に巻き込まれていく様子がスリリングに描かれています。一方、今年のアカデミー賞にノミネートされたドキュメント『カルテルランド』では2006年から5年間でおよそ12万人が死んだとも言われるメキシコ麻薬戦争の凄惨な現実が描かれています。メキシコ麻薬カルテルはその収入の20~30%をアメリカとのマリファナの取引で得ていると言われているのです。

(町山智浩)で、まずそれ(メキシコ麻薬カルテルからの密輸)をカットする。全部を国内で生産することで生産量をコントロールすると。

(藤谷文子)そうか。もう合法化しちゃうことで、それこそタックス(税金)も入るわけですしね。ちゃんと、正規に。

(町山智浩)そうそう。で、タックスはすごくかける。で、税収が増えると、特にコロラドが最初にマリファナを合法化したのは、ここ、税収がないんだ。

(藤谷文子)ああ、「じゃあ、どうする?」って考えた時に。

(町山智浩)コロラドってね、すごく飛んでいるとおかしいんだけど、こっち側(州の東半分)は全部、牛を育てているんですよ。

(藤谷文子)ああ、そうなんですか。

(町山智浩)だから、マリファナが必要だったの。ここは。で、こっちの方(カリフォルニア州)が許すことになったのは、別に税収は十分にあるけども。まあでも、学校とか足りないからね。

(藤谷文子)うんうん。

(町山智浩)いままで、アメリカ全体で警察官が人を逮捕する場合の圧倒的1位の理由がマリファナの所持だったんですよ。で、それはあまりにも莫大な警察費用だし、司法費用だし。彼らを刑務所に入れても、税金でご飯を食べさせることになるし。

(藤谷文子)マイナスしかないぐらいの感じですよね。彼ら自身も前科持ちになっちゃう。

(町山智浩)そうそう。だったらマリファナの所持ぐらいだったらもう犯罪としないという事態にいまはなっています。

(藤谷文子)はい。

(町山智浩)それでですね、まあカリフォルニアは医療用マリファナがいまも売られているんですよ。で、それは医師の発行した免許を持っていけば買えるんですけども。日本の人は、実際にそれがどういう風に売られているか見たことがないと思うので。僕、行ってきましたから。さっき。

(藤谷文子)ああ、すごい!

(ナレーション)すでに1996年から全米に先がけて医療目的でのマリファナの売買、使用が合法化されているカリフォルニア州。実際にどのように売られているのか? そして今回の娯楽目的での合法化は市場にどのような影響を与えるのか? 2004年から州の許可を受けて営業しているマリファナショップを町山が取材しました。

マリファナショップ直撃レポート

(取材VTRスタート)

(町山智浩)こんな感じで、外から入って。マリファナを盗んだりできないようになっているんですね。で、ここでセキュリティーの人が鍵を開けてくれます。2重のドアになっています。で、この(ドアの)中にお店があります。入ってみましょう。

(ナレーション)厳重なセキュリティーを抜けると、店内はちょっとした雑貨店のような雰囲気。しかし、よく見るとそこに陳列されているのは大麻関連のものばかり。

(日本では大麻取締法により大麻の所持や譲渡、栽培、輸入などの行為は禁止されている)

(ショップ店長)(合法化したら)21才以上でマリファナが購入できます。最大で1オンスの花。濃縮物なら8グラムまで。これは8分の1オンスなので、この(パッケージの)8つ分まで購入できます。この量までなら州内で持ち運べます。

(町山智浩)65ドルって、この8分の1オンスの価格ですか?

(ショップ店長)そうです。この州の法律が変わることで、他の地域へも広まるでしょう。各地で緩和される可能性もあります。

(VTRおわり)

(町山智浩)いろんな商品がいま、あるんですよ。マリファナ入りのキャンディーとか。だから、葉っぱを吸うっていうこと自体が……タバコ、嫌いじゃん。みんな、いま。

(藤谷文子)うんうん。アメリカは特に。

(町山智浩)吸わないでしょ?

(藤谷文子)日本に久しぶりに帰るとびっくりしますよね。レストランとかで煙があるのが。

(町山智浩)せっかく美味しいものを食べているのに、ねえ。日本人。

(藤谷文子)もう煙を感じないことにこっちで慣れちゃっているから。だから、久しぶりだと驚きますね。2、3日かかります(笑)。

(町山智浩)ねえ。だからマリファナも結局マリファナタバコで吸うっていうことにはみんな抵抗があるんですよ。

(藤谷文子)へー! じゃあみんな、匂いのしないもので?

(町山智浩)いまね、エキスを取り出してエキスを吸うっていう感じになっているんですよ。見せてもらったんだけど、マリファナを煎じているんですって。煎じて、エキスを抽出して……

(藤谷文子)漢方薬みたい(笑)。

(町山智浩)そうそう(笑)。それを固めたものを結晶として売るっていう。だから、葉っぱなんかじゃなくてこんななんですよ。

(藤谷文子)錠剤みたいな?

(町山智浩)錠剤みたいになっている。

(藤谷文子)それをお水で飲むんですか?

(町山智浩)飲んだり、熱で温めてそれを吸ったりするんですけど。いわゆる煙のあの匂いっていうのはもうないのね。まあ、好きな人はいまだに煙をモクモクやるんだけど。

(藤谷文子)まあ、そういうのが好きな人もいますよね。たぶん、その匂い自体が。

(町山智浩)そう。でもいまはジュースとか、チョコレートとか、そういうとりやすい形で……

(藤谷文子)あっ! ニュースで見ました。だからそういうのが増えたから、間違って子供が食べちゃって……救急搬送されることが増えたって。

(町山智浩)そうでしょう。本当にね、子供のお菓子とそっくりのパッケージなのよ。

(藤谷文子)怖っ!

(中略)

(ナレーション)娯楽用マリファナの合法化が承認されたロサンゼルス。その老舗の医療用マリファナショップへ。その実態を取材していると……

(取材VTRが流れる)

(ショップ店長)話はここまで。裏に行きましょう。


(町山智浩)OK。

(ナレーション)店長に導かれるまま、店の奥へ。暗がりから扉を開けると……

(町山智浩)おおっ! ワーオ!

(ナレーション)部屋の奥にはなにやら草のようなものが。これはもしかして? そこには、所狭しと生い茂る大麻草。生き生きとそそり立つ大麻草がたくさん。そして、ここで長年大麻を栽培してきたというエキスパートを紹介されました。

(菊地功)私はここ(カリフォルニア州ロサンゼルス)で合法的に大麻を栽培しています。私はサンセイ(日系三世)です。

日系三世のマリファナ栽培のエキスパート


(ナレーション)大麻を栽培している菊地功さん。なんと、日系三世だそうです。

(町山智浩)ここにはどのぐらいありますか?

(菊地功)同じ種類の大麻の株が48個。全部、この店専用です。

(町山智浩)どのぐらいで成長しますか?

(菊地功)最初から最後まで、だいたい100日です。

(町山智浩)ウーピー・ゴールドバーグは?

(菊地功)ここに来ますね。彼女は自分の(大麻)商品を販売しています。自分のブランドのバスソルトを売っています。

(町山智浩)彼女が?

(菊地功)はい。

(VTRおわり)

(町山智浩)すごく、いまこういう話をするといかがわしい感じがするじゃないですか。日本の人にとっては。ウーピー・ゴールドバーグっていうコメディアンで女優さんは大麻クリームの会社を始めているんですよ。

(藤谷文子)でも、大麻のそういうクリームとかは前からいいものだっていう噂は聞きますけどね。

(町山智浩)そうなんです。大麻って、いろんなものがきれいに見えたりする薬効成分と……

(藤谷文子)えっ、クリームって塗ってハイになるってことですか?

(町山智浩)ならないの。

(藤谷文子)ですよね(笑)。びっくりした。

(町山智浩)大麻にはね、薬効成分が2種類あって。それは全く互いに関係ない物質なんですよ。化学物質として。で、ひとつの方は音がきれいに聞こえたり、ものが立体に見えるような効果があるんだけど、もうひとつはそういう効果が全くなくて。痛みとか不安とかを和らげる、ダウンさせるものがあって。それを分離できるんですよ。

(藤谷文子)へー、すごい。

(町山智浩)で、分離して、体の痛みを和らげるものだけをクリームに練り込んでいるのをウーピー・ゴールドバーグは大麻クリームとして売っているんです。痛み止め……っていうか、歳をとってくると関節炎になってくるのね。わからないと思うけど。俺とか、なってくるんですけども(笑)。

(藤谷文子)はい。

(町山智浩)関節炎になった時に、いままでってオピオイド(麻薬性鎮痛薬 阿片類緑物質)っていう飲み薬を渡されていたんですよ。で、それってオピウム(アヘン)が入っているの。ヘロインが入っているの。

(藤谷文子)そうなんですか。

(町山智浩)でも、それがいちばん効くって言われていたの。痛風とか関節炎に歳をとるとなるから。アメリカだと、普通にみんなそれを使っているから……

(藤谷文子)処方されるわけですね。

(町山智浩)処方されるから、オピオイド式の鎮痛剤をやめるためにっていう別の理由で、それはそっちで動いているんです。

(藤谷文子)なるほど。

(ナレーション)なんと、ウーピー・ゴールドバーグはこのショップと共同で大麻を使った様々な商品を開発、販売しているんです。このタイミングで海外VIPたちも続々と大麻ビジネスに進出してきています。日本では、考えられないですね。

(取材VTRが流れる)

(町山智浩)カリフォルニア州の大麻合法化について、どうですか?

(菊地功)いずれはこう(合法化に)なると思っていました。合法化もいろいろあって、これもひとつの選択肢でしょう。望んでいたわけじゃにけど、なるべくしてなったんです。

(ナレーション)カリフォルニアでも合法化される大麻。いよいよその生産も本格化し、今後用途の多様性など、ビジネスとしての新たな広がりも大きく期待されています。

(ショップ店長)観光の全体的な要素も考慮すると、(合法化は)市や州にとってかなりの収入になるでしょうね。

(VTRおわり)

(町山智浩)大麻栽培の神と呼ばれている人にあったら、日本人でした。

(藤谷文子)ええーっ?(笑)。

(町山智浩)菊地功さんっていう。

(藤谷文子)もう、バリバリ日本の名前(笑)。

(町山智浩)それがね、漁師さんとか本当に農家のいいおじいさんみたいな人なんですよ。でも、1968年から48年間、大麻だけを育て続けている男なの(笑)。


(藤谷文子)すごいですね。信じているんですね。なにかを。

(町山智浩)そう。それで、まずどうしてやるようになったのか?って聞いたら、ベトナム戦争の時に戦争に行くか一流大学に行くかっていう選択だったらしいんです。で、勉強ができたから一流大学、UCLAに入って。で、UCLAに入ったら、「誰か、マリファナないか?」みたいな話になるらしいんですよ。その時に彼はそれで暮らしていこうと思ったみたい。

(藤谷文子)きっかけがそれだったんだ(笑)。

(町山智浩)それだけで。で、いまカリフォルニアで大麻の栽培をやっている人は、みんなその人の教えを受けているの。

(藤谷文子)そうかー!

(町山智浩)日本人だったの。カリフォルニアの大麻は日本人によって育てられていたの(笑)。

(藤谷文子)(笑)

(町山智浩)だから彼は、いま「大麻界のミヤギさん」って言われてるんです。

(藤谷文子)ああ、ミスター・ミヤギ(笑)。

(町山智浩)そう! パット・モリタ(笑)。『カラテ・キッド』じゃなくて大麻キッドね(笑)。すごいですよ。本当の大麻栽培のスーパーエキスパートなんですよ。菊地さん。


(藤谷文子)菊地さん。いやー、やっぱりアメリカっていろんな意味で本当に面白いところですね(笑)。

(町山智浩)面白いですね。だから、嫌だなとも思うんだけども、こんな変なことも次々と起こるところ、ないですからね!

<書き起こしおわり>

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