町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でPerfumeの北米ツアーのサンフランシスコ公演を見に行った際の模様について話していました。
(町山智浩)昨日ね、サンフランシスコでPerfumeのコンサートがあったんで行ってきましたよ。
本日Perfumeは、San Francisco公演!
メンバーが会場入りする時には既に列ができており、車内は「うわ!すごーい!」の嵐でした!本日も皆さんに楽しんで頂けるパフォーマンスを一丸となって頑張ります!#prfm pic.twitter.com/KuPX3iTuLg— Perfume_Staff (@Perfume_Staff) 2016年8月28日
(赤江珠緒)ええ、ええ。
(町山智浩)すごい満員でしたよ。
(山里亮太)町山さんはPerfumeが好きなんですか?
(町山智浩)あのね、最近ね、きゃりーぱみゅぱみゅちゃんとかね、BABYMETALとかがサンフランシスコでライブをやっているんですけど。
(赤江珠緒)はい。
(町山智浩)一瞬気を抜くとチケットを取りそこねて見れていなくて。で、娘はきゃりぱみゅは行ったんですけど、BABYMETALは取れなかったのでPerfumeは気合を入れて取りましたよ。
(赤江珠緒)あっ、そうですか!
(山里亮太)町山さんは盛り上がったら、どういう感じで?
(赤江珠緒)そうそう。ああいう感じのノリとかも?
(町山智浩)いや、面白かったですよ。やっぱりね、僕が中学3年の頃ぐらいに流行ったね、『ジェニーはご機嫌ななめ』っていうテクノソングがあるんですよ。それをね、アメリカ人と盛り上がりながら聞くっていうのはすごい不思議な体験でしたね(笑)。
『ジェニーはご機嫌ななめ』
(赤江珠緒)へー!
(山里亮太)地元の人が多いんですか? ファンの方々っていうのは。
(町山智浩)もう、地元の人ばっかりでしたよ。ただね、中国人のお金持ちが何人か、ずーっとツアーを追っかけて回っているみたいでしたね。
(赤江珠緒)へー!
(山里亮太)中国人のお金持ちの人って、なんで日本のアイドルとかそういうのをすっごい応援するんですかね?
(町山智浩)まあ中国のエンターテイメントがまだあんまり洗練されていないんですよ。日本のアイドルだけじゃなくて、韓国のアイドルとかも追っかけをやっていますからね。中国はね。
(赤江珠緒)ああ、そうなんですね。
(町山智浩)まあ、国内でそれができるようになったら変わるでしょうけどね。まだ外にしかいないんですよ。
(赤江珠緒)ほー! 日本のアイドル文化とかそういうのが受け入れられているのね。
(町山智浩)うん。曲ごとに、『ポリリズム』とかをやると、もうすごいもう全員が歌っていてすごいですよね。
(赤江珠緒)ええっ!
(町山智浩)まあ、『カーズ2』とかでも曲が使われたりしているじゃないですか。だからまあ、結構普通に知られていて。だから僕がアメリカ来た当初は結構日本の歌手の人はサンフランシスコって結構コンサートやっているんですよ。日本から来た人は。ドリカムとかもやっていたしね。でも、なかなか浸透しなかったけど、きゃりーちゃんとPerfumeとBABYMETALはすっごいもう、なんていうか日本マニアじゃない人も結構聞くっていうレベルになっているんで。
(赤江珠緒)へー!
(山里亮太)BABYMETALとか本当にすごいって聞くもんな。
(赤江珠緒)ああ、そう?
(町山智浩)結構すごいですよね。だからYouTubeのおかげなんですよ。やっぱり。YouTubeに載せているでしょ? 彼ら、みんな。
(山里亮太)そうですね。オフィシャルでやってますもんね。
(町山智浩)そう。K-POPもそうですけど、YouTubeに全部みんな載せているんだけど。やっぱり日本の歌手の人たちはなんかこう、タダで聞かれるのが嫌だって載せない人も多いんですね。
(赤江珠緒)うんうん。
(町山智浩)でも外国では知られないですよね。それだと。
(赤江珠緒)そうかー。
(山里亮太)なるほどね。マーケットをデカくするんだったら。
(町山智浩)マーケットをデカくするんだったら、YouTubeに載せるべきなんですよね。まあでも、タダで聞かれるのは嫌だって、そのへんのバランスなんですよね。でも、コンサートビジネスの方が儲かるもんな。
(山里亮太)そうですよね。
(赤江珠緒)そうなのね(笑)。
(町山智浩)どっちか……中国とかだと1回のコンサートでスタジアムとかでやるともう5万人とか入るところを何十ヶ所も回ったりするんですよね。K-POPってね。
(山里亮太)はー!
(町山智浩)そうするともう、下手な大企業よりもデカい収入になるから。どっちがいいかな?って。なんの話をしているのか……まあ、どうでもいいですが。はい(笑)。
(赤江珠緒)うわー、そうですか!
(町山智浩)あ、関係ないけど、この間オリンピックを見ていたら閉会式で、うちの娘が見ながら「これ、MIKIKOさんがやっているんだよね」とか言ったんですよ。突然。振り付けを。
(赤江珠緒)あ、そうそう。きゃりーぱみゅぱみゅさんとかをね、手がけている方なんですよね。
(町山智浩)そう。でも、全然知らないからいきなり「MIKIKOさんがやっているんだよ」ってなんか「知り合いがやったのか?」とか思いましたけどね。
(赤江珠緒)うんうん(笑)。
(町山智浩)全然わからないよ!って思いましたけど。それはいいんですが(笑)。
(山里亮太)でもPerfumeとかの振り付けもやっている人ですよね。
(赤江珠緒)そうそうそう。
(町山智浩)そうなんですけど、いきなり「ミキコさん」って言われたら「誰なんだろう?」って思いましたけど(笑)。「近所の人かな?」って思いましたけど、全然違ったという(笑)。まあ、そういうことでね。だからね、やっぱりそのへん、中田(ヤスタカ)さんとかを使ったらよくて。みんな恐怖してたじゃないですか。「オリンピックがEXILEとAKBになったらどうしよう?」って。日本としてはって思っていたけど、そっち方向に振れなかったっていうことですよね(笑)。
(赤江珠緒)(笑)
(町山智浩)でもね、長渕剛とかやるかもしれないですね。はい。日本人、みんな好きなんで。それもまたそれで、”味”かと思いますが。はい(笑)。
(山里亮太)(笑)
(町山智浩)まあ、それはいいんですが……
<書き起こしおわり>