町山智浩 リオ五輪と『栄光のランナー/1936ベルリン』を語る

町山智浩 リオ五輪と『栄光のランナー/1936ベルリン』を語る たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でリオデジャネイロオリンピックと映画『栄光のランナー/1936ベルリン』についてお話されていました。

栄光のランナー /1936ベルリン(字幕版)

(町山智浩)今日はね、オリンピックの話をしたいんですが。オリンピック、いま裏、なにやってるんですか? 日本では。テレビとかで。

(赤江珠緒)日本ではやっぱり、今朝、体操が金メダルをとりましたし。あとは水泳とかもね、がんばってますよ。

(町山智浩)ああー。アメリカはね、オリンピックって生放送がほとんど見れないんですよ。

(赤江珠緒)ああ、らしいですね。なんかハワイに行った竹山さんが言ってました。ほとんど放送が……みたいな。

(山里亮太)ないの?

(町山智浩)NBCテレビっていうところがほとんど放送権を独占してまして。そこが夜のゴールデンタイムだけに編集した試合を流すという状態なので。ほとんど見れないという。

(山里亮太)ええーっ?

(赤江珠緒)あんなに選手団を送るのにね。

(町山智浩)そう。すごいですよ。だからアメリカが出てなかったり、勝ってないやつは基本的に見れないですね。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)とんでもないことです。それでコマーシャルが異常に多いんですよ。もうすごい量でコマーシャルをブチ込んでくるんで。まあ、オリンピック委員会にすごいお金を払っているんでね。だからもう全然ね、視聴環境はめちゃくちゃ悪いですよ。アメリカって、オリンピックは。

(赤江珠緒)そうですか!

(町山智浩)はい。もうなにも見れないんですが、オリンピックの話をします。「見れない」と言いながら。今日はですね、今週末に日本で公開だと思います。『栄光のランナー』という映画を紹介します。『栄光のランナー』ってこれ、もう本当になんか味も素っ気もないタイトルでね(笑)。

(赤江珠緒)ねえ。王道ですね。これ。『栄光のランナー』。

(町山智浩)ねえ。いろんな似たような映画が100万本ぐらいありそうですけど。これ、副題が『1936ベルリン』っていうんですよ。これは1936年のベルリンオリンピックに出場して陸上競技4種目で4つの金メダルをとったアメリカの黒人選手ジェシー・オーエンスを主人公にしたドラマですね。で、これ、原題はすごく単純に『Race』っていうんですよ。

原題『Race』

(赤江珠緒)ああ、『Race』。はい。

(町山智浩)彼は100メートル走。短距離走の選手なんで。で、「Race」っていうのは英語ではもうひとつの意味があって。これ、「人種」っていう意味なんですね。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)それで二重に意味を引っかけての原題なんですけども。これ、どうしてか?っていうと、1936年のベルリンオリンピックは極端な人種差別を打ち出しているドイツのナチス政権が主催したオリンピックなんですよ。

(赤江珠緒)ああ、その時代か。

(町山智浩)はい。で、まあヒットラーはああいう人で、あまりスポーツとか興味のない人だったんですけども。彼の持っていたナチスの思想っていうのはドイツのゲルマン民族ですね。彼らは「アーリア人」とか言っていたけど、まあゲルマン民族の優秀性を世界に知らしめるためのプロパガンダとしてベルリンオリンピックを開催しようとするんですね。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)だから、いまは当たり前になっているギリシャのアテネで聖火を拾って、それをリレーして会場まで持ってくるっていうイベントがあるじゃないですか。あれってこの頃、始まったらしいんですよ。

(赤江珠緒)へー。

(町山智浩)それがその、「ギリシャ文明の正当な後継者はゲルマン民族である」っていう、実は全然違う民族なのに。それを無理やり捏造するためのイベントだったらしいんですよ。

(赤江珠緒)えっ、そんなところから始まっているの? へー!

(町山智浩)そんなところから始まっている。ちなみにギリシャとかローマにおいては、ゲルマン民族は奴隷でしたけども(笑)。それをねじ曲げているんですけどね。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)で、要するにユダヤ人とか黒人とか、まあはっきり言うとアジア人もですね、ナチスの思想の中では劣等民族とされていて。ところが、そこで黒人のジェシー・オーエンスが活躍するという話なんですよ。

(赤江珠緒)ふーん。うん。

(町山智浩)で、これはヒットラーはこのオリンピックを利用して大プロパガンダをやろうとしたんですね。ひとつは白人の優秀性を広めるということと、もうひとつはナチスドイツの力っていうものを、そのオリンピックを派手なイベントにして。それをその頃、テレビがなかったので映画を撮影して、ドキュメンタリーにして全世界に公開するということを考えたんですね。

(赤江珠緒)ああー、そうかそうか。

(町山智浩)これを考えたのはナチスの宣伝大臣のゲッベルスっていう男なんですけども。で、オリンピックってその後、ドキュメンタリー映画にするのが流行った時期があるんですけど。それの元祖もこのベルリンオリンピックなんですよ。ところがですね、アメリカはそれを最初から察してですね、それをボイコットしようとしたんですね。

(山里亮太)ああ、オリンピック自体を。

(町山智浩)はい。っていうのは当時、ナチスドイツはもうすでにユダヤ人迫害とか、身体障害者とかジプシーの人たちの迫害を始めていたんで。まだ虐殺はしていなかったらしいんですけども。1933年ぐらいからですね。それに対して、世界中の各国が、「そんなオリンピックに対して協力していいのか? 彼らのナショナリズムに政治利用されるだけじゃないか?」と。で、特にアメリカは、「これはボイコットした方がいいんじゃないのか?」っていうことで、モメていたんですね。オリンピック委員会の方が。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)それでまあ、この映画はそのオリンピックに参加するかどうか?っていう話と、もうひとつがこのジェシー・オーエンスという陸上選手の話。2つが並行します。で、このジェシー・オーエンスは黒人で、非常に優れた選手だったんですけど。この当時、実はナチスどころじゃない差別がアメリカにもあったわけですよ。

(赤江珠緒)そうですね。黒人に対しては。

アメリカ国内での差別

(町山智浩)人種隔離という形で。だから、トイレとかも別で、選挙権はないし。バスに乗っても黒人席っていうのがあって。で、このジェシー・オーエンスは陸上選手として大学に入るんですけども、そこでもシャワールームが白人と一緒に使えないとか。

(赤江珠緒)ああー、そうか。

(町山智浩)それで試合に出るんですけど、その頃はまだ陸上競技でも黒人と白人の混合で競技をするっていうのはあんまり一般的じゃなかったらしいんですね。

(赤江珠緒)ああ、リレーとかそういうのもですか?

(町山智浩)リレーとか。で、選手として白人に混じってスタートラインに立つと、白人のおばさんとかが「黒人! 引っこめ!」みたいな感じでヤジを飛ばしてくるわけですよ。

(赤江珠緒)うーん……

(町山智浩)で、その差別と、それにまたひとつ。貧乏でですね、差別と貧困の中で、このジェシー・オーエンスがオリンピックを目指して練習をしていくんですけども。この映画がいま、こうやってアメリカで……これ、今年の映画なんですけども。公開されているっていうのはすごく偶然ですけども意味のある感じ担っていますね。

(赤江珠緒)と、言いますと?

(町山智浩)やっぱり、ドナルド・トランプですよ。この映画の中で、ベルリンオリンピックに参加するかどうかを協議するオリンピック委員会を行うホテルがですね、ニューヨークのコモドアホテルというホテルなんですね。これね、トランプが買い取って、その後、ハイアットホテルというのに改装して再オープンして、最初の成功したホテル何ですよね。

(赤江珠緒)はー。うん。

(町山智浩)だからね、すごくトランプと結びついてくるんですけども。で、ドナルド・トランプは「イスラム教徒をアメリカに絶対入国させるな!」ということを打ち出して人気を得ていたりするんですけども。今回、アメリカのオリンピックチームはイスラム教徒の女性(イブティハージ・ムハンマド)がフェンシングの選手として出ていましたね。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)あの、ヒジャブという髪の毛を隠すベールをつけた……

(赤江珠緒)ああ、スカーフみたいな。

(町山智浩)はい。まあちょっと勝てなかったですけども。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)だからアメリカで「USA! USA!」って言うんですね。日本で「ニッポン! チャチャチャ!」みたいな感じで、観客がオリンピックでもそうだし、トランプの集会でもやるんですよ。「USA! USA!」って。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)で、彼らは非常にアメリカの中では愛国心の強い人たちですけども……「イスラム教徒を追い出せ!」って言っていたんですよね。

(赤江珠緒)でも、自分たちの代表が……

(町山智浩)そう。だからどういう気持ちで彼らを見ていたんだろう?って思うんですよ。どういう気持ちで、「イスラム教徒を追い出せ」って言っている人たちが、どうやってオリンピックを見ていたんだろう?って思うんですけども。

(赤江珠緒)本当ですね。

(町山智浩)そういうことはね、この『Race』っていう原題の映画にね、非常にいま公開されるのに意味があるなと思うんですけど。あと、いまアメリカで明日かな? 女子体操の選手が、いまいちばん注目されているのはシモーネ・バイルズっていう女の子ですね。天才的な。あと、もうひとりプエルトリカンの女の子もいて。で、いま体操ってずっと黒人選手とはヒスパニックの人っていうのは全然出ていなかったんですけども。

(山里亮太)ああ、たしかにイメージない。

(町山智浩)で、今回からものすごく人種混合的になっているんですよ。

(赤江珠緒)そうか。シモーネさんも黒人のアメリカの体操選手。

(町山智浩)そうです。すごくこの子は貧乏で。で、お父さんは誰だかわからないし、お母さんは麻薬中毒で。おじいちゃんとおばあちゃんに育てられた、すごく苦労している子ですけどね。まあ、本当に天才的なんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)ただね、やっぱりヨーロッパ選手権とかに出た時は、やっぱりヨーロッパは白人ばっかりなんで。その白人の負けた方の選手がですね、「私も顔を黒く塗ってりゃ、点をもっともらえたかもね」ってツイートしたんですね。

(赤江珠緒)うわっ……

(町山智浩)これはひどいんですけど。まあ、謝っていましたけども。あとでね。だから、いまだにこういうことは続いてますよね。でね、この『栄光のランナー』っていう映画に話を戻すとですね、じゃあ試合に出るか?っていう話でジェシー・オーエンスもすごく悩むんですよ。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)ヒットラーは要するに、「白人が素晴らしくて黒人や有色人種はダメだ」っていうのをプロパガンダするためにオリンピックをやるんだけど、「それになんで俺が出るの?」っていう話になってくるわけですよ。

(赤江珠緒)まあ、そうですね。

(町山智浩)ねえ。で、アメリカにある黒人地位向上委員会という黒人の団体がありまして、そこが「出るな」って言ってくるんですよ。「これはヒットラーのオリンピックの政治利用に加担することになるんだから、出ちゃダメだよ」と。

(赤江珠緒)出ないことが抗議になると。

なぜ走るのか?

(町山智浩)そうそうそう。「そんなのに協力しちゃダメだよ」って言われるんですよ。で、すっごく悩むんですよ。彼は。で、でも彼はなぜ走るか?っていうことを自分で真剣に考えていくんですね。その時、彼はすごくいい言葉を言って。「なぜ、俺は走るのか? 走っている間だけなんだ。自由になれるのは」と。

(赤江珠緒)わー……

(町山智浩)「走っている間は差別もなにもないんだ」と。「だから、走ろう!」っていうことにだんだん彼は近づいていくんですよ。でもここで、もうひとつ問題があって。もし彼が黒人として試合に出て、ドイツの抱えているゲルマン民族の選手に負けたらどうなるか?っていうことなんですよ。

(赤江珠緒)ああー、そうか。その証明に加担するみたいなことになりますもんね。

(町山智浩)そうなんですよ。ヒットラーの言っている白人優生主義の証明をしてることになっちゃうんですよ。彼が。だから、出るからには絶対に負けられないんですよ。どんなことがあっても負けられないんですよ。だから、すっごい状況なんですよ、これ。

(赤江珠緒)ねえ。オリンピックにそんなことまで背負って出なきゃいけないって、どういうことなのよ?

(山里亮太)民族とか人種とか……

(町山智浩)負けたらナチのプロパガンダに協力することになるから。大変なプレッシャーの中で彼は戦うんですけど。だからこれはすごい話なんですよね。で、あとやっぱりナショナリズム……オリンピックって一種の、ヒットラーがやろうとしたことって戦争の代わりじゃないですか。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)国同士が競争して、どっちが勝ったとか言って。国の威信をかけて……とか。で、いまもそういうところがあって。よく選手団に対してそういうことを言ったりする人、いますよね。「日本のために勝ってくれ」とかね。

(赤江珠緒)ああー。まあね。

(町山智浩)すごい嫌なところがあるじゃないですか。要するに、国旗と国歌とね。ところがでも、選手自体はそこで行った時に戦争と違うのは、じゃあ一緒に戦う人を憎むのか?っていうと、そうじゃないですよね。殺すわけじゃないじゃないですか。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)ねえ。だからすごく変なのは、このジェシー・オーエンスが言っている有名な言葉で、「オリンピックの本当のメダルっていうのはあの金属製のやつじゃないんだ」って言ってるんですよ。

(赤江珠緒)違う? うん。

(町山智浩)「それは実際にそこで試合した時に競技を通じて培った友情こそが本当のメダルなんだ」っていう言葉を言ってるんですね。彼は。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)っていうのはね、これね、そこでドイツの誇る陸上選手と彼は戦うんですよ。それはヨーロッパの方のチャンピオンのルッツ・ロングというナチお抱えの選手と戦うんですけども。彼は。

(山里亮太)向こうも負けられないですよね。

(町山智浩)そうなんですけど、やっぱりそこで本当に戦う者同士の間には何が起こるか?っていうと、それは尊敬なんですよね。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)でもそれはヒットラーは許せないわけですよ! その優秀なゲルマン民族が黒人に負けるとかね、黒人と仲良くするとか、抱き合うとかですね、手をつなぐとかね。ヒットラーの最も憎むことがね、起こるかもしれないわけですよ。そこで。っていう話なんですけども

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)これね、なんかね、やっぱりヒットラーの優生主義っていうのがこの映画の中でも何個か描かれていて、ちょっとゾッとするところがあって。選手村があるんですね。で、選手村でゲルマン系の人たちって結構いますよね? だからスウェーデンとか北欧の人もそうだし、イングランドの人もそうですね。そういう選手の選手村に、ドイツ少女団っていうのがですね、入ってくるんですよ。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)彼らのところに、夜。ドイツが誇る美少女軍団なんですけど。

(山里亮太)うん。まさか?

(町山智浩)で……子種をもらいにくるんですよ。

(赤江・山里)ええーっ!?

(町山智浩)「優秀なゲルマン民族の遺伝子を取りに行け」って言われて、彼女たちは派遣されたんですよ。要するに、スポーツ選手ですごく体が立派だからということで。で、こういう恐ろしいことをやっていたんですね。ナチは。

(赤江珠緒)はー……

(町山智浩)だからナチの優生主義っていうのはこの映画の中でも出てくるんですけど。まあ、知能に障害がある人とか、精神に障害がある人とか、身体に障害がある人たちを殺していたんですよね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、ヒットラーが命令しなくても、勝手に医者とかが殺していた状態だったらしいんですよ。当時のドイツは。そうなんですよ。でも、日本でもあったじゃないですか! そうことが。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)ねえ。だからまさか、ヒットラーなんて昔のことだと思っていたのに、いま蘇ってくるっていうのはね、本当に恐ろしいんですけども。そういうものを吹き飛ばす戦いを見せてくれるのがこのジェシー・オーエンスなんですね。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)っていうのはヒットラーはこれで映画を撮って、ナチと白人の優秀さを世界中に広めようとしていたわけですね。プロパガンダとして。だから全部ブチ壊したわけですよ。ジェシー・オーエンスが。

(赤江珠緒)ねえ。この人1人の自らの足でね。

(山里亮太)でも、大丈夫だったのかな? そんなヒットラーの計画を……

(町山智浩)あのね、途中からもうどうしても勝てないものだからって、ナチっていうかゲッベルスがものすごい妨害を入れてくるんですよ。でも、それとも戦っていくんですよ。

(山里亮太)うわー……でも勝って、4つの金メダル。

(町山智浩)これはね、もう本当に後半、どんどん熱くなっていく素晴らしい映画で。あとね、撮影もなかなかすごくてね。CGを使かっているんですけども。ジェシー・オーエンスがベルリンの大会の会場に行って。ナチが威信をかけて作った巨大な会場で。上からヒンデンブルク飛行船が来て、その会場の中で彼がスタート地点に立って100メートル走を走り始めるまで、すごい長回しの1カットで撮っているところとかね、すごいですね。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)だからすごい立派な映画になっているんですけども。まあね、いまこれ主題歌が流れていますけども。この映画はね、すごく悲しいのはね、全てが終わった後にそのジェシー・オーエンスと、彼と友情をつないだドイツのルッツ・ロングに起こったことが字幕で解説されるんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)それがもう本当にひどい話なんですよ。

(赤江・山里)ええーっ?

(町山智浩)このもう2人の英雄がいかにひどいことになったか?っていうね。やっぱりね、これだけナチを、どんな爆弾よりもかっこよく、ひとつの血も流さないでナチの野望を打ち砕いた彼のその後の人生っていうのは、非常に悲しいもんなんですよね。だからナチが滅んだ後も、アメリカは黒人差別を続けましたからね。

(赤江珠緒)そうか。そうですよね。

(町山智浩)はい。で、彼らの名誉がちゃんと評価されたのは、もう本当にお年を召されてからなんですよ。そのへんは、逆に映画を見た後にいろいろ調べると、いろいろこの2人の友情が最終的にどうなったか? とかわかってくるんで。映画の外側の部分なんで。まあ見てから、調べていただけるといいかと思いますけども。

(赤江珠緒)これは、見たいな! 日本公開は8月11日。山の日。今週木曜日からもう公開されるといことで。

(町山智浩)だからね、すごく面白いのはオリンピックっていうのはナショナリズムの祭典になっていて、国歌がいまも利用しているじゃないですか。いろんな国が。中国とかね。でもその一方で、その現場では、そこで戦う人たちの間には国もなにもないんですよ。民族も人種も。

(赤江珠緒)戦った者同士だからわかるみたいなのも、あるんでしょうね。

(町山智浩)そうなんですよ。だからすごく矛盾したものなんだなっていうのが、面白いなと思いますね。はい。そういう感じで、ぜひ今週末公開なんでご覧になってください。『栄光のランナー』でした。

(赤江珠緒)町山さん、23日がスペシャルウィークなんですが、23日はどんな映画をご紹介いただけるんでしょうか?

(町山智浩)23日はいろいろ賛否両論で大モメにモメている『スーサイド・スクワッド』という映画を紹介します。

(山里亮太)あっ! 面白そうだなって思っているんですが、モメてるんですか?

(町山智浩)なんかいろいろ大変なことになっています。でも、アメリカで大ヒットしています。大大大ヒットで、記録破りの大ヒットしてますね。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の記録を抜きましたけども。という映画なんで、紹介します。

(赤江珠緒)わかりました。町山さん、ありがとうございました!

(町山智浩)どうもでした!

<書き起こしおわり>

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