サイプレス上野 日本語ラップ解説 EAST END×YURI『DA.YO.NE』

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サイプレス上野さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、日本語ラップ初心者の外山惠理さんに推薦曲を紹介。EAST END×YURI『DA.YO.NE』について解説していました。

DA・YO・NE [7 inch Analog]

(サイプレス上野)さて、このランキングの締めくくりはこちらのコーナー!『日本語ラップKILLA☆2015 スペシャルウィークでも(仮)』。さあ、相変わらず『(仮)』がついておりますけども。このコーナー、毎週私、サイプレス上野が惠理ちゃんに日本語ラップの名作を聞かせ、日本語ラップを好きになってもらおうというチャレンジ企画です。

(外山惠理)わーい!

(サイプレス上野)今夜、外山さん。惠理ちゃんに紹介する日本語ラップは、EAST END×YURIで『DA.YO.NE』!

(外山惠理)ああー!

(サイプレス上野)あれですね。これがまあ、94年の8月に発売されて。

(外山惠理)94年?

(サイプレス上野)EAST ENDというヒップホップグループと、東京パフォーマンスドールの市井由理さんがYURIという名前で結成したユニットなんですけども。

(外山惠理)流行ったよね。

日本のヒップホップグループ史上初めての紅白出演

(サイプレス上野)流行りましたね。めちゃめちゃ流行りましたね。なんせこの人たちが日本のヒップホップグループ史上初めての紅白、出てますからね。

(外山惠理)ああ、そうなんですか?

(サイプレス上野)そうなんですよ。で、これがなんだろう?流行りだしたのが、これ、最初に『denim-ed soul』っていうEP。いわゆるミニアルバムに入っていたんですけども。そこからNORTH WAVEっていう北海道のラジオ局がかけたら、そこから火がついたんですよ。ジワジワジワジワ。

(外山惠理)へー!ラジオから?

(サイプレス上野)ラジオから。普通に、ぜんぜん宣伝とか金がかかってなくて、単純にかけていたら、『なんですか?これ』っていう感じになって。気づいたら、日本全国に広まっていって、大ヒットでございます。本当に。

(外山惠理)すごかったですよね!

(サイプレス上野)で、プロデュースがYOGGYさんというメンバーの方で。作詞がMCのGAKUさん。GAKU-MCさんと、あとライムスターのMummy-Dさんというこの2人でやっていることによって、その当時って、先ほども話しましたけども、さんぴん派、LB派、そしてFGっていうユニットがあるんですよ。FUNKY GRAMMAR UNITっていうユニットがあって。その中でもライムスターとかはさんぴんCAMPに出てるグループだったんです。ちょっとハードコア目というか。

(外山惠理)はあ。

(サイプレス上野)だから、ちょっと『DA.YO.NE』やっていたEAST ENDとかに関しては、スチャダラパー的な空気というか。またそれとも微妙に違うんですけど。本当、細かいところを言ったら。本当にポップなことをやってんなっていう風に。『だよね!とか言ってんじゃねえ!』とか、すごい言われてたりとかしてたんです。

(外山惠理)へー。

(サイプレス上野)他のハードコアのラッパーとかから。結構本当、目の敵にされるいちばん最初の人たちみたいな。

(外山惠理)ああ、そうなんだー。

(サイプレス上野)そうなんですよ。『なんなんだ、あの曲!?』みたいな。なったんですけど、やっぱりその当時といまの価値観が変わってきていて。みんな、また聞いたら『別にそんなに悪い曲じゃねえな』とか。そういう気持ちになったり。たぶん当時は、俺も14才とかだったんで。日本のヒップホップを自分たちも軍隊の一員として守りたい!みたいな気持ちとかがあったから。

(外山惠理)ふーん。

(サイプレス上野)学校で『DA.YO.NE』とか流行ってたりとか、聞いてるやつとかを抹殺したい!っていう気持ちで。『ふざけんな、この曲!』みたいな。『なんなんだよ!』とかで。『なに、この曲?なんだよ、市井由理はちょっとかわいいけど・・・そこは許す』みたいな感じで。その後も、すごい大ヒットを飛ばしまくるんですけど。

(外山惠理)ええ、ええ。

(サイプレス上野)最近俺、見なおしたんですよ。サ上と中江っていうんで、もう1人。中江友梨だから。そういうのもあって、見なおしてみて。やったらめちゃめちゃいいんですよ。楽曲として。すごい市井由理さんの、YURIちゃんの方が別の曲では、『いい感じ やな感じ』っていう方なんですけど。ラップが1人だけめちゃくちゃ長かったりして。



(外山惠理)うんうん。

(サイプレス上野)いちばん最初にラップして。だからすごい試行錯誤してるんだなっていうのが伝わってきて。まあ、この曲、すごい大ネタを使って、あとからちょっと問題にもなったりとか、いわくつきの曲でもあるんですけども。紅白に出た時には、バックダンサーでRIP SLYMEのSUさんがダンサーで出てたりとか。

(外山惠理)へー!

(サイプレス上野)そうなんですよ。あとは、ちょっと名前ね、こんな時間に言うのもあれなんですけども。いまDJで活躍しているSEX山口という男がダンサーで出てたりとかしてて。だからその紅白で、いま映像を見たら、『えっ?これ、SUさんじゃん。山口くんじゃん』みたいな感じになるようなところまで、一気に持っていった最初の曲で。

(外山惠理)へー!

(サイプレス上野)Mummy-Dさんがやっぱり作詞をしていることによって、仲間の名前とかがすごい出てくるんですよ。『佐々木って24だっけ?』『25』『ですよねー!』っていうラインがあるんですけど。その『佐々木』っていうのは、TBSラジオではめちゃめちゃお馴染みの宇多丸さんなんですよ。

(外山惠理)ええーっ!?

(サイプレス上野)だからそういう風に、もともとヒットを狙って作ったわけじゃないから、友達の名前とかがふんだんに入っている、すごいヒップホップとして正しい曲なんですよね。最後にシャウトアウトっていうんですけど。友達の名前をガンガン入れたりとか。好き勝手やっているのが売れちゃっただけ、みたいな感じの曲なんで。

(外山惠理)ふーん!そうだったんだ。

(サイプレス上野)で、そっから、いろんな。関西圏だったら『SO.YA.NA』かな?



(外山惠理)ねえ。なんか、そこから同じ曲なんだけど、方言でっていうのが。

(サイプレス上野)そうなんですよ。方言で作っていくっていう。それも、いま思うとすごい楽しい企画なんですけど。ビートジャックっていま、ヒップホップであるんですよ。同じビートで後からみんな乗せていって、『俺の方がかっこいい』っていうのがあるんで。それもやったのが早いんですけど。やっぱりそれでなんか、地方の方言でキャッチーになっているのがすげームカつく!っていう。俺たちとしたら。

(外山惠理)そうか。その当時は。

(サイプレス上野)その当時に、ラップもしたことねえ芸能人が、なにやってんだよ!?みたいな。俺たちなんか、駐車場に溜まってひたすらブツブツ念仏を唱えているようなタイプだったんで。『畜生!』みたいな感じで。『ふざけんじゃねーよ、このシーンを変えやがって!』みたいな感じで(笑)。何も変えられなそうなやつじゃないのに、なんか(笑)。

(外山惠理)へー!

(サイプレス上野)それぐらい怒っていたんですけども、やっぱりそれぐらい影響力があるんで。いまだにかかっても本当に、俺たちぐらいの世代だったら『ああ、懐かしいな』って思う曲だと思いますんで。いまかけても色あせないと思いますんで。かけさせていただきます。じゃあ、行きましょう。EAST END×YURIで『DA.YO.NE』。

EAST END×YURI『DA.YO.NE』



(サイプレス上野)はい!惠理ちゃん、いかがでしょうか?

(外山惠理)懐かしい!

(サイプレス上野)懐かしいですか?

(外山惠理)いろいろ出てきたね。ベルとか。

(サイプレス上野)ベルも出たりとか。携帯持ってやがって!とか、そういう恨み節とかがあって。

(外山惠理)ねえ。そういう時代だったんだ。

(サイプレス上野)わかりました?さっき、24と25のくだり。あの声、聞こえたでしょ?佐々木さんの。『25だよ』って、あのぶっきらぼうな感じの宇多丸さんのあの声が(笑)。

(外山惠理)宇多丸さん、ご本人なんですね?

(サイプレス上野)ご本人です。で、いま後ろでもいろんな人、出てきますけども。

(外山惠理)ああ、そうなんだ。全部。楽しいね。

(サイプレス上野)そうなんですよ。クルー出して。結構その考えとしては、モロヒップホップな曲で。あと、すごい上手くできているじゃないですか。会話として。

(外山惠理)しかも、『だよね』の言い方が全部違うじゃない?そこがやっぱりすごいね。

(サイプレス上野)すごいっすよね。ちゃんとそこまで。1個のことじゃなくて、ニュアンスでちゃんと変えるっていう。すごいんすよね。ただ何が、俺たちヒップホップ的な人間には受け入れられなかったのかな?って。毎回、何度聞いても思うんですけど、GAKUさんのラップなんじゃないか?っていう。この・・・悪い言い方じゃなくて。GAKUさんがもっとちゃんとやってくれよ!っていう期待値もあったんで。

(外山惠理)ふーん。

(サイプレス上野)たぶんそれはあって。YURIさんのラップがすごいタイトなんすよ。1ヴァース目とか。その後にバシッ!っと来るのかな?と思ったのが、ちゃんと合わせたラップをしていたから。そこでなんかちょっと俺たちはモヤモヤしてたんだろうなっていう。いまはもう解決してますよ。それは(笑)。

(外山惠理)(笑)

(サイプレス上野)当然(笑)。なんで、いろんな思いが詰まった。憎愛ですね。日本語ラップのこととか。『国産』とか、そういう言葉も出たりして。それもたぶん国産ヒップホップに対してのこととかを言っているっていう感じだと思うんです。『日本人がラップしてるなんて』ってよく言われていたんで。で、この94年っていうのはスチャダラパーの『今夜はブギーバック』も大ヒットした、狂った1年でした。

(外山惠理)へー!

(サイプレス上野)さあ、よかったでしょうかね?

(外山惠理)よかったですね。懐かしくて。とっても。

(サイプレス上野)ありがとうございます。懐かしい感じの。

(外山惠理)じっくり、歌詞も見て聞いたのは初めてでしたけど。

(サイプレス上野)ずーっと言ってましたもんね。『ああー、懐かしい。ここまで聞いたの、初めて』って(笑)。

(外山惠理)楽しかったよ。

(サイプレス上野)楽しいですよね?いま聞いても、本当わかりやすいんで。すごい、素晴らしい曲だと思います。これで日本語ラップが気になった人は、俺も出演しているテレビ番組『フリースタイルダンジョン』をチェックしてみてください。夜1時26分からテレビ朝日で放送しています。You Tubeにも乗っかります!さあ、以上『サイプレス上野の日本語ラップKILLA☆2015 スペシャルウィークでも(仮)』でした!

<書き起こしおわり>
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