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都築響一が語る 鞆の津ミュージアム ヤンキー人類学展の意義

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都築響一さんがDOMMUNEで櫛野展正さんを迎え、鞆の津ミュージアムで開催される『ヤンキー人類学』展を特集。特集の最後にキュレーターの櫛野展正さんとこの展覧会の意義について語っていました。


(都築響一)こんなに、これさ、いままでずいぶんこの2時間で見せてきましたけど。これが全部出るわけですよ。展覧会に。全部出て、比較的小さなミュージアムに全部出て。もう最初の頃の、忘れていると思いますけど(笑)。

(櫛野展正)(笑)

(都築響一)こんなさ、ブチアゲ単車も出れば、こんなデコトラも出ると。それをさ、まあすごい展覧会だと思うけど、僕はさ、やっぱり鞆の津ミュージアムみたいなところだからもちろんできるんだけど、本当はそういうところにやらせちゃいけないっていうとあれだけど。本当はさ、東京都現代美術館とかやれよ!っていう話なわけよね。だってさ、思うけどたとえば暴走単車が僕はすごい好きで。本も作ったぐらいですけど。暴走族の単車の展覧会なんかないわけじゃん。いままで。

(櫛野展正)そうですね。

(都築響一)だけど、アメリカではニューヨークのグッケンハイム(美術館)とかでイージーライダーの改造ハーレーの展覧会とかやってるわけよね。非常にアメリカ的なアイコンじゃない?でも、日本的なアイコンはこれなわけよ。都現美の無駄な中庭みたいなところにこれ、20台ぐらい並べたらめちゃくちゃかっこいいと思うわけよね。

(櫛野展正)素晴らしいですね。

(都築響一)なにもさ、外国で見れる作品をさ、日本に見に来る外人、いないわけじゃない。それよりか、日本でしか見れないものを見せるのが筋だと思うし。これこそが日本が作ってきたもので。アート業界からは1回もアートとして認められてないものばっかりだよね。

(櫛野展正)そうですよね。

(都築響一)で、詩の業界からは詩として認められてないけど、いちばん有名な詩人(相田みつを)。それから誰でも知っているけど、立体作品として認められてないデコトラとかさ。単車とかっていうさ。で、プロレスよりも、柔道よりも何よりも人を集めるのに、ぜったいにオンエアーされない地下格闘技っていうのはさ。だから、みんなはこれはすごい隙間狙いの展覧会と思うと思うけど。違うんだよね。こっちの方がマジョリティなんだよね。本当はね。

(櫛野展正)そうなんです。メジャーなんです。

(都築響一)だけど、僕たちが普通に見せられているものの方がマジョリティを気取っているがマイナーなんだよね。本当は。だからいま、僕なんかHIPHOPの取材をしててすごく思うんだけど。いま、日本の地方で起こっている現実とかさ、いろんな出来事。それを支えているメンタリティーっていうのはさ、やっぱりこのヤンキー的なスピリットを無視してはぜったいにわかんないよね。で、それをさ、ヤンキーじゃなかった人が語るのはすごい難しいことでもあるけど。こうやってヤンキー的なものを見直す動きっていうのはさ、まあこれから出てくると思いますけど。やっぱり、出てこないとおかしいよね。

(櫛野展正)うんうん。そうですね。

(都築響一)じゃないと、理解できないもんね。だからこう、トップの、ハイエンドの現実の後ろには、ものすごくこういうものがいっぱいあるっていうことをね、今回の展覧会で少しでも見てくれたらと思うんですよね。で、ちなみに、もうお終いにしますけど、このヤンキー展は4月26日から7月21日まで3ヶ月にわたって行われると。なんとか無事に終わってほしいものですが(笑)。

(櫛野展正)(笑)

(都築響一)また、秋もすごいんでしょ?

(櫛野展正)そうです。秋は『花咲く爺さん』という老人の展覧会をしますので。

(都築響一)(笑)。それ、誰が出るんですか?

(櫛野展正)ダダカンさんとですね、蛭子能収さんと、あとドクター中松さんとか。

(都築響一)素晴らしいですね!ドクター中松が美術の文脈で語られる。はじめてになりますね。

(櫛野展正)あとは地元の、こう狂った爺さん系がいっぱいいるんで。

(都築響一)素晴らしいですね。そうですね。広島はアウトサイダー爺さん、いますからね。これね、本当ヤンキーやって、狂った爺さんやるって、これアウトサイダー・アートの美術館って言っていいのか?って思いますが。でもそれが本当のアウトサイダーかもしれないよね。爺さんの方も是非。だから今年は最低2回は福山に行ってもらわないと困るということですね。

(櫛野展正)そうですね。

<書き起こしおわり>

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