都築響一が語る YOSAKOIソーランのヤンキー性

都築響一・櫛野展正が語る アゲ嬢盛りヘアーとデコ電のヤンキー性 dommune

都築響一さんがDOMMUNEで櫛野展正さんを迎え、鞆の津ミュージアムで開催される『ヤンキー人類学』展を特集。日本全国で人気の高い祭、YOSAKOIソーランのヤンキー性について語っていました。

(都築響一)どういうネタが(ヤンキー人類学展に)入ってるんですか?それ。

(櫛野展正)まあ、あとでご紹介しますけど。たとえばあの、YOSAKOIソーランですね。

(都築響一)誰が見てもヤンキーですよね。

(櫛野展正)そうですね。ヤンキーだと思うんですが、まあことごとく(出展を)断られ。やっとこう、5件目にして、『いいよ』というのをいただきまして。

(都築響一)営業みたいですね。まあ、だけどさ、YOSAKOIソーランっていうのはいちばん日本で新しくできたお祭りじゃない。人工的に。それも北海道の道大かなんかの学生があれだよね。よさこいを見て、北海道にもあんなお祭りがあったら・・・って勝手に考えだしたやつですよね。それがいま、日本最大のお祭りになってますからね。けど、祭業界ではまるで認められてない。

(櫛野展正)まあ、無視されてますよね。

(都築響一)ですよね。まあ、伝統的な。だけどそういうところもヤンキー性があると。よくテレビなんかでもね、元不良がみんなでがんばって、YOSAKOIのチームを作るみたいな、ちょっといい話系のがありますよね。じゃあまあ、YOSAKOIソーランもあると。

(櫛野展正)はい。

(中略)

(都築響一)あと、これですね。ヤンキーと言えば忘れてはならないのがこの・・・

(櫛野展正)YOSAKOIソーラン。

(都築響一)YOSAKOIソーランですよね。YOSAKOIソーラン、先ほど、断られたって言ってましたけど、これほどヤンキースピリットにあふれているものはないですね。たぶんね。これ、すごいですよね。だいたい、こう結構さ、昔はヤンチャしてましたみたいなヤツがよく連に入ってるじゃないですか。これさ、僕もYOSAKOIソーランについては取材したことがあるんだけど、人気チームっていうのはすごいよね。

(櫛野展正)そうなんですよ。

(都築響一)人気チームっていうのは、いまYOSAKOIソーランっていうお祭りはもともと北海道で始まってますけど。YOSAKOIソーラン祭、なんらかの形でYOSAKOIソーランやるっていうのは全国に50いくつあるのね。お祭りだけで。だからさ、そういうところにゲストでチームとして呼ばれるわけよね。だからさ、ほとんどもうリオのカーニバルの有名チームだよね。

(櫛野展正)(笑)。そうですね。

(都築響一)だからさ、すごい忙しいし。それからお金もかかるんですよね。これ、毎年さ、衣装を新調するわけよ。テーマを作って。だから本当、カーニバルと一緒で。今年はこういうテーマだっていうんで、ちゃんと専門のデザインとか制作会社があってね。それで、いろんなサイズの人がいるわけじゃないですか。男、女、子どもみたいなのを全部作り分けて。毎年毎年。それで練習もすごいしてっていうさ。とんでもないあれなのに、伝統がないっていうだけであれだよね。祭業界から・・・祭業界っていうとあれだけど、異端視されてますよね。これは、だってさ、NHKとかの風物詩とかに出てこないもんね。YOSAKOIソーランってね。

(櫛野展正)ないっすね。

(都築響一)だけどさ、これほどいま、日本を盛り上げている祭ってないもんね。だからさ、すごいよね。で、これは断られた挙句にあれでしょ?1個。

(櫛野展正)そうなんですよ。北海道の『夢想漣えさし』というですね、団体でですね。一応、YOSAKOIソーラン大賞というのを2連覇したこともあるという、結構有名チームなんですよ。

(都築響一)実力派ですね。

(櫛野展正)参加していただけるということになりました。

(都築響一)それは、なにを?

(櫛野展正)これは衣装とか、映像とか写真なんですけど。まあ、着てたものが来るとかですね。そういうことですね。

(都築響一)ほうほうほう。ちなみにですね、動画があります。ここに。この動画はですね、YouTubeに結構のってるんですけども。1個持ってきたので。YOSAKOIソーランを知らないっていう人はいないと思いますけど、ちょっと見てもらいましょうね。

(都築響一)だって、すでにレディースみたいだよね。

(櫛野展正)そうですね。

(動画を見終わる)

(都築響一)素晴らしいですね。

(櫛野展正)素晴らしいですよね。

(都築響一)最近、このへんからDOMMUNEを見だした人は唖然としてると思いますけど(笑)。いま、ちなみに9時からですね、今日プレイするオーストラリアの方から来たDJの人もこれを見て唖然としてましたよ(笑)。本当にこれはお洒落な・・・

(宇川直宏)いま、オーストラリアから到着して、説明するのに大変。

(都築響一)でしょう?これ、本当にちゃんとしたステーションなのか?っていうのをいま、疑問に思っていると思いますけど。でもさ、これが日本の現実っていうかさ。ここで最高に盛り上がるさ、これは現代的なお祭りだよね。本当にね。

(櫛野展正)そうですよね。いまのこのヤンキーたちはですね、家族主義っていうか。いわゆる地域を非常に大事にするんですよ。で、こういうまあYOSAKOIとか、あとで紹介する地下格闘技とか。いわゆる中間集団組織にどうしても属したがるというか。そこで一定の通過儀礼みたいなのを受けて社会に出て行くから。割とヤンキー性の高い人たちが成功モデルが多いというかですね。

(都築響一)なるほどね。でもさ、家族。たとえばこう、自分は家族を大切にしようとかさ、あと地元をすごく大切にするっていうのは、それはさ、パーフェクトにHIPHOPとつながるね。やっぱさ、レペゼンっていう観念とさ、ファミリーとかさ。それから自分の友達たちっていうのと、すごくあれだよね。HIPHOP的なものもあるというか。逆に言うと日本のHIPHOPとヤンキーっていうのはすごい親和性が高いですよね。

(櫛野展正)そうですよね。

(都築響一)だから、まあどっちかわからないような音楽もあるわけだし。HIPHOPの、ラップの詞の中に、リリックの中にすごいヤンキーっぽいスピリットってあるよね。本当に。だから一方ではHIPHOPのグループもやりながら、一方ではこのYOSAKOIソーランにも熱を上げるっていうのがさ、日本ではぜんぜんおかしくないよね。たぶんね。東京でだけ見られてないと思いますけども。日本の9割を占める地方ではそれが普通だよね。たぶんね。なのでみなさんもYOSAKOIソーランですね、是非生で見れる機会があったらね、見てほしいですね。はい。

<書き起こしおわり>

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