宇多丸さんがMX TV『5時に夢中!サタデー』たまうたゼミナールのコーナーで推薦図書を紹介。BUBBLE-Bさんの『全国飲食チェーン本店巡礼 ルーツをめぐる旅』について熱く語っていました。
(町亞聖)さて、ここからは玉袋講師、宇多丸講師が注目した歴史解釈のポイントを紹介していただきます。まずは宇多丸講師からです。お願いします。
(宇多丸)はい。7月20日、1971年の今日、7月20日にですね、マクドナルドの日本第1号店が開いた日なんですね。
(一同)へー!
(宇多丸)ということにちなみまして、本日はこんな話をしてみたいと思います。『本店巡礼』。
(玉袋筋太郎)本店巡礼?
(宇多丸)これ、何のことかな?と思われると思いますけど、要はですね、全国的なフードチェーンありますよね。食べ物屋チェーンの本店を回るというね、粋なことをやっている男がおりまして。こんな本が出てるんですね。もうすぐ出る。7月26日に出るんですけど。『全国飲食チェーン本店巡礼~ルーツを巡る旅~』。BUBBLE-Bさんという人がね、出している本なんです。
『全国飲食チェーン本店巡礼~ルーツを巡る旅~』
BUBBLE-Bさん、こんな方。元々は普通にDJとかね、テクノ・ミュージックを作っているような方ですね。
(玉袋筋太郎)へー。
(宇多丸)で、プロとして音楽をいろいろ作ったりしてるんですが、後ほどご紹介しますけど天下一品、天一の1号店に行って、ちょっと1号店・本店っていうのは何か違うんじゃないか?と、取りつかれていくというね。ちなみにこの本は、48店舗ですよ。48個のチェーン店、これを全部自腹で回ってるんですけどね。でね、問題はいわゆるチェーン店じゃないですか。だから、味はどこでも同じでしょ?っていう風に思われるんじゃないですか?でも、違うんだと。本店に行くと、そこにそのチェーンのソウルがこもってると。つまり、どんなに巨大なチェーンでも、最初の一歩があるわけじゃないですか。実はすごい、普通の町の食堂からはじまったりすることもあるわけですよ。そのストーリーは決してファストフードであっても、ファストじゃない。こういうのがあるわけですね。
(玉袋筋太郎)いろいろあるもんな。お店な。
(宇多丸)ということで、じゃあさっそくなんですけど、いろいろご紹介していきましょう。1971年の7月20日、マクドナルド1号店が開いたということで、ちょっとマクドナルドのページをご覧ください。マックは元々、銀座三越のところにオープンしたんですよね。そのオープンした時の裏話なんかも書いてありますけど。
(玉袋筋太郎)あのパラソルが懐かしいね。昭和だね。
(宇多丸)そうそうそう。これ、でも本当にすごく覚えてます。子供の頃に行ってましたからね。その後、銀座晴海通り店に移転して、2007年にその店も閉店して今はないんですけど、マクドナルド日本発祥の地みたいなプレートはあるというね。これ、マクドナルド。今、銀座に行けば確かめられるんじゃないでしょうか。そして、先ほどちらっと出しましたけど、天下一品。天一。天一はですね、BUBBLE-Bさん、天下一品の本店に行かれてですね、味がちょっと本店、違うんじゃないか?と。こういうところで、ピンときた。天一、これ京都ですね。
(玉袋筋太郎)京都だよね、天一はね。
(宇多丸)京都北白川にあるというね。創業者の木村勉さんの肖像とか、資金3万7千円、屋台からスタートしたというね、歴史のこととかがいっぱい書いてあるというのがありまして。要するに、全国の天下一品ファンが行くわけですよ。
(玉袋筋太郎)聖地!
(宇多丸)聖地として。で、やっぱりちょっとね、BUBBLE-Bさん曰く、ちょっとスープが違うぞと。ちょっとまろやかな感じがするぞ、みたいなね。これ、是非たしかめてみたくなりますよね。みたいなのがあったりしますよ。さらにちょっと変わり種でいきますと、サイゼリヤ。サイゼリヤはね、千葉の本八幡にあるんです。開業は1975年なんですけど、これご覧ください。要するに、果物屋の上にある。2階にある。ちょっと小さな古い店舗ですよね。今はここはお店は営業していないんですけど、この創業者の方のですね、お友達でお金を出しあって開店当時の1号店の様子を完全に残して。サイゼリヤ記念館として残してる。これ、結構珍しいパターンになっているということですね。
(町亞聖)へー!
(宇多丸)今やサイゼリヤね。イタリアンをすごく手軽に食べられるという。そういう果物屋の超小さい店舗からはじまっているというね。こういうところがいいじゃないですか。
(玉袋筋太郎)この近所のサウナのレインボーってところが、すごいいいところなんだよ。男性専用サウナ。先週泊まったけど。
(宇多丸)他にもね、たとえば、富士そば。立ち食いの富士そばね、みなさん、行かれますよね。富士そば1号店、渋谷の実は109の向かいに、あの狭いところありますよね。吉野家とかの並びのところ。あ、いちばん大事なところを忘れてましたね。吉野家、行きましょう。吉野家、ご覧ください。
(玉袋筋太郎)吉野家の第1店舗。
(宇多丸)吉野家はね、築地のね、市場の中にあるの。場内。
(玉袋筋太郎)みんな、急いでるから。
(宇多丸)で、急いでパッとかっ食らう。食べ物のプロたちが通う店で。で、今でも残っている。この吉野家、市場の中にあるから、このお店は1時まで。昼の1時で閉まっちゃう。で、このお店でしかたのめないような、ネギだくだくとか、そういうのがある。あと、松屋。松屋は江古田なんですね。江古田で、今の店舗は普通に松屋があるんですけど、最初は中華料理屋としてはじまったとかですね。いろんなことがエピソードが入っている。この本、むちゃくちゃ面白いんで。
(玉袋筋太郎)あそこの1店舗とかどうなんだろうね?薬のヒグチとかね。目標1327店!パオーン!
(宇多丸)そういうチェーン全体に興味が出ますからね。ということで、大和書房というところからですね、7月28日に発売になるBUBBLE-Bさんの著作でございます。本店巡礼。本体1300円。税別となっておりますので、是非みなさん、チェックしてみてください!
<書き起こしおわり>