玉袋筋太郎 ピエール瀧 50を前に考える 住宅ローンとお墓

玉袋筋太郎 ピエール瀧 50を前に考える 住宅ローンとお墓 たまむすび

TBSラジオ 赤江珠緒たまむすび木曜日に玉袋筋太郎さんがゲスト出演。同い年のピエール瀧さんと、50歳を前にして考えるというテーマで住宅ローンやお墓のお話されていました。

(赤江珠緒)そんな玉さんですが、『50を前に考える』・・・同い年、瀧さんと。

(ピエール瀧)今年、2013年は俺と玉ちゃん同い年だから、46になる年になるでしょ。

(玉袋筋太郎)もう四捨五入したら50の方が近いんだ。

(ピエール瀧)50・・・なってね。

住宅ローンの計画

(玉袋筋太郎)どうする?瀧はさ、住宅ローンとか。俺ね、失敗したのがね、40歳で35年ローン組んじゃったのよ。

(赤江珠緒)40歳!じゃあ、(完済するのは)75ですね。

(玉袋筋太郎)75まで働かなきゃいけない。で、ほら、ローンって前倒しで返せるじゃない。この男(瀧)、結構前倒ししたらしいのよ。

(赤江珠緒)あら!そのへんちゃんと計画的に。

(玉袋筋太郎)こういうね、ふざけたようなことやってますが、ちゃんと前倒しで50までにはローンが終わると。俺に喫煙所でポロリとね、吐いたよ。

(赤江珠緒)大分違いますね。

(ピエール瀧)やっぱね、子供が生まれたりするとそうなって来るんだよね、本当に。

(玉袋筋太郎)俺、一切前倒ししてないよ。

(ピエール瀧)してないの?

(玉袋筋太郎)だってさ、生命保険で行ってこいだろ?

(ピエール瀧)はいはい(笑)。それね!生命保険で行ってこいパターン。

(玉袋筋太郎)キリギリス的な思考。

(ピエール瀧)だから、もう払った気になってるんでしょ(笑)。

(玉袋筋太郎)もういいんだって。そう。

(赤江珠緒)玉さんってね、計画的に、長期的に考えてってあんまりされないタイプなんですか?

(玉袋筋太郎)しないね。

(赤江珠緒)あの、玉さんの伝説みたいなやつで、ビートたけしさんのお弟子さんになられた時に、ビートたけしさんが「このお金で、お前家から通うんじゃダメだから、家借りろ」って言って、20万円ぐらいお金・・・

ビートたけしさんからもらった契約金20万円

(玉袋筋太郎)20万!契約金もらったんだよ、高校生の時に。そうそう。

(赤江珠緒)それを玉さんはすぐ使った・・・

(玉袋筋太郎)そうなんですよね。『泡と消えた』という。吉原の方の。

(ピエール瀧)ああ、なるほど(笑)。お風呂だけ借りちゃおうと。

(玉袋筋太郎)そうそう。

(赤江珠緒)キリギリスじゃないですか!

(玉袋筋太郎)そう。キリギリスで行ったほうがいいと思うね、俺は。でもね、キリギリスも50近くなってくると、ちょっと頭良くなって来て、ちょっとインフラ整備したキリギリス?保険の見直しとかね。

(ピエール瀧)若干のセーフティーネットありの。

(玉袋筋太郎)セーフティーネットあり!キリギリスのフリしてるんだけど。赤江さんのところはどうなんです?ローンとか。

(赤江珠緒)ウチはね、まだ買ってないんですよ。だから何もローンは無いですね。特に。

(玉袋筋太郎)何も無いんだね。

(ピエール瀧)えっ、人生設計とかあるの?

(赤江珠緒)無い・・・

(玉袋筋太郎)あなた・・・メスのキリギリスだ!

(ピエール瀧)『赤江』っていう苗字の人はみんな、人生設計が無いんだ!

(玉袋筋太郎)無いよ!言ってみればウチのじいちゃんだってそうだよ。俺のじいちゃんだって、昔、株の場立ちやってたんだよ。それで株の場立ちやって、昭和39年ぐらいかな?インサイダー取引で大儲けしたんだよ。

(赤江・瀧)(爆笑)

(玉袋筋太郎)その金で新宿に土地買ってビル建てたんだ。赤江ビルって。

(ピエール瀧)なるほど。はいはいはい。

野球賭博で買った? 赤江ビル

(玉袋筋太郎)でね、話聞いたら俺がちっちゃいころは、俺のじいちゃんは「このビルはな、野球賭博で買ったんだ。昭和39年のマルハ大洋に俺は一点買いして、お金儲けてこのビル建てたぞ、祐一。」って言ってたんだけど、後から聞いたらインサイダー取引だったと。しかもそれがね、マルハの株だったわけよ。

(ピエール瀧)マルハはマルハ(笑)。

(玉袋筋太郎)マルハ!マルハはマルハだったの。『あ、そうか。大洋と一緒だな』って思って。そういうおじいちゃんだもん。

(赤江珠緒)そうですか。ウチの赤江のおじいちゃんもそうですよ。もうね、器用貧乏だったんで、一週間ごとに職業変えていったっていう。ある時は回転焼き屋さん。ある時はガラス職人。ある時はマネキン屋さん。で、借りている賃貸の家の一階部分を掘っちゃって、お酒つくるって言って。

(ピエール瀧)どぶろく作っちゃって。

(玉袋筋太郎)密造酒だよ!

(赤江珠緒)で、どんどんどんどん財産食いつぶしていって、もう最後は50ぐらいになったら、「もう、わしは働きたくない」って言って、もう息子にもたれかかったっていうおじいちゃんでございました。

(ピエール瀧)働きたくないんじゃなくて、『俺、働くの向いてねーわ』っていう。

(玉袋筋太郎)一週間で変えちゃうんだもんね。

(赤江珠緒)あれ、赤江家なんか・・・

(玉袋筋太郎)で、その(おじいちゃんの)土地はどうなったかって言うと、おじいちゃんが死んだ時、遺産相続で相続税が払えなくて。新宿の一等地なんだよ、本当に。

(ピエール瀧)売っぱらっちゃったの?

(玉袋筋太郎)売っぱらっちゃった。で、ないのよ。あぶく銭。悪銭身につかずというか。それの血ひいてるからね。ひどいもんだよ。おじいちゃん死んだ時、大変だもん。みんなエンエン泣いてんだけどさ、納骨の時さ、(お墓)開けたらさ、見たこともない骨壷が入ってるの。

(赤江珠緒)えっ!?

(ピエール瀧)(笑)

お墓に見覚えのない骨壷

(玉袋筋太郎)そう、レーコの。愛人が先死んじゃって、その骨壷が入ってた。

(赤江珠緒)入ってた!?

(ピエール瀧)これ誰のだ!?って。

(玉袋筋太郎)それ見た娘とか、もう大変だよ。さっきまで泣いていたのに、「不潔!」って。

(赤江・瀧)(爆笑)

(玉袋筋太郎)その墓に俺が入るんだからね!

(ピエール瀧)っていうやつだね。

(赤江珠緒)玉さん、やっぱり味あるわ!

(ピエール瀧)ファンキー一家だね。

(玉袋筋太郎)エリートでしょ?

(ピエール瀧)エリートだね!そりゃあ、そうなるわ。

(玉袋筋太郎)そのね、息子。だから俺の親父だよね。親父も一緒に継いで株の場立ちやって。親父のほうはね、ちょっと繊細なハートの持ち主で。株で大損させちゃって、ちょっと滅入っちゃって、辞めちゃったんだよね。場立ちを。で、雀荘を開くと。麻雀屋ですよ。新宿で。麻雀富士。で、麻雀屋がインベーダーゲームの登場で(経営が)傾いちゃって。で、結局ホモスナックを経営するという。

(赤江珠緒)あっ、そういう流れ!

(玉袋筋太郎)人生波乱だよー。

(ピエール瀧)玉ちゃん知らない間に、両親でホモスナックやってたんだよ。

(玉袋筋太郎)そうなんだよ。

(赤江珠緒)えっ、息子さんの玉さんが・・・

(玉袋筋太郎)知らないよ。中学2年の時だもん。麻雀屋やめてスナックやるって言って、行ったらさ、もうそういう人しかいないんだから。麻雀屋のころは、遊びに来いって言ってたんだよ。親父が。「小遣いもやるしよ、ジュースも飲めるし友達連れてこい」って言って。スナックになった瞬間に、「お前友達連れてくるな。危ないから」って。危ないから。食われちゃうから。

(ピエール瀧)『危ない』の意味が深かったんだ!

(玉袋筋太郎)そうなんだよ。

(ピエール瀧)サービス良すぎだもんね。そんなのね。

(赤江珠緒)思春期なだけにね、お父さんも言いづらかったってのもね。

(玉袋筋太郎)そうよ。10年口きかないんだから。10年以上口きかなかった。親父と。結婚にも反対されてね。なんだろうね。35ぐらいまで・・・30歳か。30歳まで。

(赤江珠緒)なんで結婚に反対されたんですか?

(玉袋筋太郎)分かんない。

(ピエール瀧)玉ちゃんとお父さんがまったく話しをしないまま、芸人になっちゃったってこと?

(玉袋筋太郎)そうだね。

(ピエール瀧)自分の息子、気づいたら芸人になっちゃったってたの?

(玉袋筋太郎)芸人になるって話はしたけどね、何にも言わなかったね。

(赤江珠緒)へー。で、そこから和解というか・・・

(玉袋筋太郎)和解がね、これが面白い話で。ちょうどお彼岸だけどね、仏頂面して二人で飲んでたんだよ。親父と。何にもしゃべんないで。でもなんかね、ポンと神の掲示っちゅうか俺、「親父よ、おれ急に墓参り行きたくなっちゃってよ。」って。それまで行ってなかったの。ずーっと。「行きてえんだ、墓参り。」って言ったら、急に親父がパッと真剣になって、「おめー、それだけ分かってくれるだけでいいよ。」って言ってくれたんだよ。そっからね、雪融けして普通に差しつ差されつ飲むようになったんだけどね。

(赤江珠緒)その短い会話で何かが。

(玉袋筋太郎)そうなのよ。お墓参り。別に俺、細木(数子)先生に言われたわけじゃないんだよ。

(赤江珠緒)いやでもちょっと、今の男同士の会話っていう感じじゃないですか?

(ピエール瀧)でもその墓、さっきの愛人の人が入ってるんでしょ?

(玉袋筋太郎)・・・だろ?おかしいよな!

(ピエール瀧)「お前、それだけ分かってくれりゃいいよ」って・・・

(玉袋筋太郎)俺、そこに入るんだよ?知らねえ女と。

(ピエール瀧)どの意味で言ってるんだろうね?

(玉袋筋太郎)知らないねぇ。こればっかりは!人生。

(赤江珠緒)含みが多すぎてね。

(ピエール瀧)含み、多すぎちゃって。だから一言では言えないんだよね。人生はきっと。

(玉袋筋太郎)お墓とか考えてんの?

(ピエール瀧)墓?だから俺も結構いい年、30過ぎになってからかな?「お墓参り行こうか?」って親なんかに言うようになって、一緒に行くようになったんだわ。実家に寄り付かないもん、だって。

(赤江珠緒)そうか。でもご長男でしょ、瀧さん。

(ピエール瀧)長男です。

(赤江珠緒)それじゃあ、お墓。瀧家をみたいな。

(ピエール瀧)ま、そういうことになるでしょうね。そうなんですよ。

(赤江珠緒)特にそれはじゃあ、そうなるだろうと。

(ピエール瀧)そうなるでしょうね。ウチ、実家の方の上の方に墓を新しくしたというかやったら、その墓がまあまあ静かでいい所だったんだけど、真上を第二東名が通っちゃって。上、ビュンビュンいってるところの下になっちゃって。『何だコレ!?』っていう感じにはなってますけどね。

(玉袋筋太郎)賑やかだな。俺んちも、麻布だからさ。六本木ヒルズのすぐ下なんだよ。俺は今、ヒルズ族じゃないけど、死んだらヒルズ族になれるっていう。

(赤江・瀧)(爆笑)

(玉袋筋太郎)死んでからヒルズ族。もう大変だよ!お化けの運動会だよ!

(ピエール瀧)運動会(笑)。

(玉袋筋太郎)それまで寄り付かない。ヒルズには寄り付かない。赤羽・十条・浅草!これですよ。

<書き起こしおわり>

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