kZm Tohjiとの『TEENAGE VIBE』制作を語る

kZm Tohjiとの『TEENAGE VIBE』制作を語る INSIDE OUT

kZmさんが2020年5月11日放送のblock.fm『INSIDE OUT』block.fm『INSIDE OUT』にゲスト出演。DJ YANATAKEさんと自身のアルバム『DISTORTION』の『TEENAGE VIBE』をTohjiさんと制作した際の模様を話していました。

(DJ YANATAKE)僕、このアルバムの発売を楽しみにしていたんですが。当日、いろいろと仕事とかもしていたんで、先にビデオを見ていたんですよ。それが、まあみんなも既にご存知だと思いますけども『TEENAGE VIBE』。これに結構最初からぶっ飛ばされちゃったんですけども(笑)。「こっち来たか!」って思って。この曲もたとえば最初にトラックみたいなのが上がっていたんですか?

(kZm)これはうちのChaki Zuluっていうバケモンと……(笑)。Chakiさんとスタジオにいて……この曲に関してはTohjiとやるからっていう感じで決めていて。

(DJ YANATAKE)ああ、先に……一番最初に「Tohjiとやる」っていうことが決まっていたの?

(kZm)この曲に関してはそうですね。まあ、いろんなパターンがあるんですけど。

(DJ YANATAKE)じゃあ「Tohjiとやるにはどういう曲を作ろうか」みたいなのをChakiくんと話し合ったみたいな?

(kZm)はい。というか、流れ的には『DIMENSION』で最後の曲だったのがBIMとの『Dream Chaser』っていう曲で。それに匹敵する曲を作ろうっていう話になって。

(DJ YANATAKE)うんうん。

(kZm)「じゃあ、誰かを迎えたいね」っていう話になって。俺は「Tohjiとやりたいな」って思っていて。そしたら、その『Dream Chaser』を基礎として考えた時、もうちょっと激しい方がいいと思っていて。ロックとかオルタナのリフをYouTubeで探していて。で、Bloc Partyの『Helicopter』にビビッと来て。まあ、ちょっと弾き直しているんですけども。

(DJ YANATAKE)はいはい。

Bloc Party『Helicopter』のギターリフ

(kZm)それが『Dream Chaser』とかよりはちょっと激しいテンションじゃないですか。それなので、そこで自分でリリックを書いて、作ってTohjiに投げたっていう感じですかね。

(DJ YANATAKE)なるほどね! いやー、本当に一発目……みんなもそうだと思うけど、一発目からこれにやられちゃって。で、特にサウンドもそうなんですけども。「待ってたぜTohji」っていう歌詞があるじゃないですか。やっぱりTohjiくんの存在ってkZmくんの中ではどんな感じなんですか?

(kZm)なんか本当に……とりあえずファーストアルバムを出して、正直そんな自分がある程度作った地位を脅かすような若手ってなかなか出てこないかな?って思っていたんですよ。まあ、確実に出てくるとは思っていたんですけど。でも「あ、こんなに早いのか!」って思って(笑)。

(DJ YANATAKE)アハハハハハハハハッ!

(kZm)正直そのTohjiとかLEXの出現に関しては結構ビビッて。で、それをまず、俺がビビッたということはどうなんだ?って考えた時に、それはやっぱり「すごいかっこいい」って思ったから食らったのであって。ということは、その感情には素直になった方がいいなっていう。まあ結構、わかんないですけども。あんまりラップ、ヒップホップとかこの界隈の人たちって他を認めないみたいな風潮があると思っていて。

(DJ YANATAKE)ああ、はい。

(kZm)でも結局ヒップホップって若者の音楽なんで。若ければ若いほど正義だっていう風に俺は思っていて。

(DJ YANATAKE)ああ、僕も全く同じ。

(kZm)Chakiさんもそういうことを言っているんですけども。「これは認めていかないとたぶんダメだな」って思って。

(DJ YANATAKE)いや、本当そうなんですよ。僕も若者に1回、負けを認めるっていうことをしたんですよ。で、もう情報の取り方とかも全然違うから。なので1回、負けを認めて。それで追いかける方が楽っていうか。それで若い子たちとどんだけ友達になって、同じ目線で話せるか?っていう。新譜の話とか。だからやっぱり若い子がすごいっていうのは本当にいいよね。

(kZm)そうですね。

(DJ YANATAKE)で、Tohjiくん。そしてLEXとの出会いは相当すごかったということだろうし、これはでも、やっぱり2人も……こう言っちゃなんだけどもkZmと一緒にやるっていうことで相当な気合を2人にも感じたんだけども。

(kZm)はいはい。結構Tohjiに関してはリアルで普通に2人で遊んだりしていて。何回か。で、本当にその時に「お前が出てきたことでこう思った」ということを最初に俺からいきなりバーッとしゃべって。で、Tohjiも「ああ、そうなんですね」みたいな感じですごい仲良くなった感じがあって。

(DJ YANATAKE)そうか。でもそれをちゃんと思っている以上に打ち返してくれたみたいなね。

(kZm)そうですね。それで「どういう曲を作る?」って朝、家に帰ってきて飲んでいて。9時ぐらいとかから俺の家でPCでいろいろと「どんなビートにしようか?」って考えていたんですけども。Tohji的に俺とやるんだったらちゃんとしたものをというか、「一過性のものにしたくない」みたいなのがあって。ありがたいなと思って、そのTohjiの意向も汲んで今回、アルバムでちゃんとみんなが聞けるような曲にしようっていうのが出来上がっていったのかもですね。

(DJ YANATAKE)いやー、そう思います。これは本当にサウンドが……ちょっとヒップホップをロックに寄せるって、時代時代でいろいろと寄せ方があると思いますけども。これは本当にね、Chakiくんが本当に絶妙だったというか。

(kZm)そうですね。

kZm『TEENAGE VIBE feat. Tohji』

(DJ YANATAKE)やっぱりどうしてもロックに寄りすぎても、ヒップホップに寄りすぎても……その落とし所がイマイチな場合がすごく多くて。たとえばリル・ウェインがロックアプローチしたアルバムがコケちゃったり。そうじゃなくて「ああ、ここ、ここ!」みたいな。さすがChakiくんだなっていうのがあったんですけども。そういう……本当、Chakiくんすごいですよね(笑)。

<書き起こしおわり>

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