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宇多丸・Creepy Nuts・サ上 RHYMESTER『敗者復活戦』を語る

宇多丸・Creepy Nuts・サ上 RHYMESTER『敗者復活戦』を語る AbemaTV
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(宇多丸)これはね、でも俺ね、今日このお話が来るというのを事前に知って。『敗者復活戦』、ひとつ思い出したことがあって。なんでこれ、歌詞がこういうことになったのか?って。これ、実はちょっとね、元ネタっていうか。この時に「ああ、こういう歌詞を書こう」っていう元ネタがあって。これは中山秀征さんが元々いらっしゃったABブラザーズっていうね、アイドル的な人気を誇った2人組がいて。それで松野大介さんっていう中山秀征さんの相方の方がいて。

で、ヒデちゃんは今、ご存知の通り芸能界の王道をガーッと進んでいって。それで松野さんはそこから若干離れてドロップアウトしていっちゃうっていうか。で、調べたら98年に『芸人失格』っていう自伝的な小説を書かれていて。

それで、その『芸人失格』の感じっていうか。元々すごい人気あった人が、すごく寂しいことになっていって。それで部屋で1人、テレビを見てると昔の相棒が……まさに書いてあるわけ。中山秀征さんがテレビに出ていて。そこで、自分は今まで彼に対していろいろと悪い感情を抱いてたんだけど、そこで初めて本当に自分は全てにおいて彼に負けてるんだっていうことを悟るっていう強烈なシーンがあって。

(DJ松永)しんどい……。

松野大介『芸人失格』にインスパイアされる

(宇多丸)そう。すごいしんどい。感動的でもあるんだけどで。で、それの影響だっていうことを思い出したの。「ああ、こういうバースを書いてみようかな」って。それで『敗者復活戦』っていうテーマとかサビのアイデアとかは前からあって。どういう風にするかはそんなに決めきってなかったんだけど。やっぱりいつまでもこんなのが続くわけじゃないだろうし……っていう。でも、これは『Once Again』と同じで。『Once Again』は夜に、「さあ、これから行くぞ」っていうやつなんだけども。その手前の話だと思ってください。

(R-指定)そうですよね。だって最後は歩きだすところで終わりますもんね。

(宇多丸)俺のイメージだと「『わかった。もう死のう』って思って遺書を書くつもりで書きだしたらリリックが止まらなくなっちゃった」みたいな。そういうイメージなわけですよ。

(R-指定)いいなー!

(宇多丸)だから、やっぱり俺の持論で言う、その『ロッキー』でもさ、落ち込んだ人が立ち上がろうとする瞬間が一番感動的なんだっていう。そこでポッと火が灯って終わる感じにして。火が灯ったところからの、次の曲みたいな。そういうのがいいかなっていう。

(DJ松永)そうか。そしてそこからの『耳ヲ貸スベキ』なのか! ヤバッ!

(R-指定)ヤバいな、『リスペクト』! 『リスペクト』、ヤバいやん!

(サイプレス上野)ヤバいな!

(R-指定)どんなアルバム、作ってるんですか!

(宇多丸)まあ、だからその松野大介さんの『芸人失格』が少なくともインスパイア元です。松野さん、ありがとうございます。

(R-指定)だからこの視点があるっていうのは俺、まあたぶん全然ウタさんが意図した感覚とはまた違うんですけど。俺はだからこれを聞いてホロッとしたと同時に「自分が調子いい時でも最悪の状況を想定する」っていう癖がついちゃって。それで俺はその『フリースタイルダンジョン』が始まって盛り上がった時に『未来予想図』という曲を書いたんですよ。だからホンマ、それは間違いなくこの影響なんですよ。

(宇多丸)ああ、わかります。

(R-指定)でもその曲も、「全部がなくなったとしても俺らはカマすぞ!」っていう最後で終わるんですけども。だからまあ、この『敗者復活戦』で受けた影響っていうのはとんでもないですよ。

『敗者復活戦』で受けた影響が『未来予想図』につながる

(サイプレス上野)ライムスターがすげえブワーッて行っているのはわかっているんだけど、『敗者復活戦』っていうこのタイトルとかで俺たち、その何も持ってないやつらは「今からまた行くんだ!」っていう気持ちになるっていう。そういう気持ちも俺たちは持っていた。同時に。すごいB BOY PARKとかで超盛り上がってるんだけども、まだライムスターはこういうことを言っているんだっていうので。同時になんかちょっと勇気づけられるっていうか。俺たちは何もできてないけど、俺たちのためにも歌ってくれてるのかな?っていう。

(DJ松永)『敗者復活戦』っていう言葉自体に勇気づけられますよね?

(サイプレス上野)そうそうそう。

(R-指定)なかなかこのね、「敗者」っていうところにフォーカスを当ててっていうのもね、当時としてはあれだったんじゃないかな?っていうね。

(サイプレス上野)なかったことだよね。本当に。

(宇多丸)いやいやいや……恐縮でございます。

(サイプレス上野)そこまでさ、みんな強気にラップしてたのに「敗者」っていうのをはっきり言うっていう。

(宇多丸)まあでもこれは正直、だからやっぱり『耳ヲ貸スベキ』で『B-BOYイズム』がドーンと来ていて。やっぱりそういう中にこういうね、ピリッとした曲が入っている方がさ、ほら……。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(DJ松永)「いいじゃん?」みたいな(笑)。

(サイプレス上野)ちょっと待ってくださいよ(笑)。俺のあの思い、どうすればいいんですか?(笑)。

(宇多丸)ほら、多角的な視点が入っていた方がさ……(笑)。

(DJ松永)自分ツッコミ(笑)。

『リスペクト』のレコードレビュー

(宇多丸)あと、ちなみにこれ、『リスペクト』を出した時のレコードレビューで……これ、たぶんロッキンオンだったと思うんだけどな。どっかのレコードレビューでこの『敗者復活戦』を……褒めてくれているんだけども。「自分たちの報われない現状を歌った『敗者復活戦』」ってあって。「現状じゃねえよ!」っていう(笑)。「レジ打ち、してねえよ!」っていう(笑)。

(DJ松永)「そういうことじゃねえよ!」っていう(笑)。

(R-指定)まあまあ、Dさんのは実話やけど(笑)。

(宇多丸)「サッカー部かよ!」っていう(笑)。

(R-指定)現状ではないですよね(笑)。Dさんがサッカー部なわけもないし、ウタさんもレジ打ちしていない(笑)。

(サイプレス上野)いいなー。信頼できねえな(笑)。

(宇多丸)まあ、それにはずっこけつつもね。ありがとうございますっていうね。

(DJ松永)じゃあ、一旦CMに行きますか。CMの後もまだまだウタさんに聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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