堀込高樹さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』にゲスト出演。KIRINJIの新作アルバム『愛をあるだけ、すべて』の曲、『非ゼロ和ゲーム』について宇多丸さんと話していました。
(宇多丸)あと、こちらもメールもご紹介させてください。「今日はKIRINJIの堀込高樹さん登場ですか。あまりのうれしさにメールしました。今年はメジャーデビュー20周年記念ですね。おめでとうございます。いつもハイクオリティーな作品を楽しませていただき、ありがとうございます。発売になった新作も素晴らしく、一緒に買った他のアーティストの作品を聞く隙もなくリピートしております。毎回、いろいろな聞き馴染みのないワードが出てきて勉強になるのですが、今回は『非ゼロ和ゲーム』ですか。思わずググって調べました」。という。曲中でも「ググれ!」って言われてますもんね。
(堀込高樹)そうですね(笑)。
(宇多丸)俺、まさに聞いていて「ググれ!」って言われて「ヤベえ!」っつって(笑)。ググりましたよ。
(堀込高樹)よくわかんないんですけどね。
(宇多丸)「非ゼロ和ゲーム」。ただ、これは高樹さん自身も最近、とあるきっかけで?
(堀込高樹)去年、『メッセージ』という映画があって。その中で出てきた言葉で。聞き慣れないんだけど、まあWIN-WINみたいなことらしいんだけど。で、ちょっとキャッチーな気もして。
(宇多丸)「非ゼロ和ゲーム」。
(堀込高樹)で、たまたま作った曲があって。それは『Future Is Born』みたいな曲なんだけど。
(宇多丸)ノリがああいうブギーみたいな感じで。
(堀込高樹)で、あったから乗せてみたらハマッたという。
(宇多丸)「非ゼロ和ゲーム 調べろ 非ゼロ和ゲーム ググれよ」(笑)。
KIRINJI『非ゼロ和ゲーム』
(堀込高樹)そう(笑)。知らない言葉だから、「これはどういう意味の言葉だよ」っていうことを説明する歌詞にしようと。
(宇多丸)これ、すごいですよね。だって非ゼロ和ゲームの説明しかしてないですよね(笑)。
(堀込高樹)そうそう。
(宇多丸)アハハハハハッ!
(堀込高樹)だけど、自分でもそうしているんだけど、本当に当たっているのか、合っているのか自身がないから「ググってください。調べてください」と。俺もよくわかんないから(笑)。
(宇多丸)最後さ、「非ゼロ和ゲーム わかんない」って(笑)。投げてるやん! 何投げてんの?っていうところとかね。
「非ゼロ和ゲーム わかんない」
(堀込高樹)「違うよ」って言われたら、「いや、俺もよくわかってないんだよ」って。予防線を張ってみたという。
(宇多丸)いやいや、いいですよ(笑)。あと、『悪夢を見るチーズ』っていう曲とかも「BPM120で上がろう」とか。なんかちょっと、そういう遊びっぽい歌詞っていうかね。多いですよね。
(堀込高樹)そうですね。なんですかね? なんか感動的なことを書くのがちょっと照れるっていうか。あと、ライムスと一緒に作業をした時にも話したけど、おっさんがクソ真面目なことを歌っても誰も聞かないよっていう話。Mummy-Dが言ったのかな?
(宇多丸)うん。「痛いよ」っていう(笑)。
(堀込高樹)「痛々しいだけ、重いだけでもう嫌だよ」っていうのがあって。「そうだな!」って思って。
(宇多丸)乱暴なことを言いますね。彼はね(笑)。
(堀込高樹)それもちょっと頭にあって。
(宇多丸)なんかでも、こういうすっとぼけたユーモア曲みたいなのも久しぶりかなって。
(宇内梨沙)タイトルも面白い。うん。
(宇多丸)これを歌っているのは?
(堀込高樹)これは千ヶ崎くん。
(宇多丸)千ヶ崎さんだ。なるほどね。千ヶ崎さんもいいキャラしてますもんね。
(堀込高樹)ねえ。最近、髪を伸ばして。
(宇多丸)あら、そうなんだ。ボウズじゃないんだ。あらあらあら。どういう風に見えるのか?
(堀込高樹)なんか、アムロ・レイみたいな感じの……。髪型だけはアムロ・レイ。
(宇多丸)顔、全然違うのに……(笑)。
<書き起こしおわり>