ピエール瀧さんがTBSラジオ『たまむすび』の悩み相談コーナーでハロウィンの「トリック・オア・トリート」という言葉についてトーク。その言葉に対する正しい文句について話していました。
この後、ドッキリルームで開催されたピエール瀧の不思議ナイト(ピエール瀧とハロウィンナイト)に行って、修験者っていうか天狗のコスチュームプレイのピエール瀧さんと写真撮影してもらいました。 pic.twitter.com/Xz2L8rP2nR
— 山田.山男 (@playbackpart3) 2017年10月29日
(ピエール瀧)あ、これ行きましょう。時期的に早くこれ、解決しておきましょう。茨城県の女性の方です。(相談ハガキを読む)「外山さん、瀧さん、こんにちは。ハロウィンという文化はいつの間にこんなに日本に定着したのでしょうか? ニュース等で仮装して街に繰り出す人たちを見ても私には関わりのないことだと思っていますが、無視できないことがひとつあります。娘が友達を連れてお菓子をもらいに来るのです」。やっぱりね、子供がちっちゃいとみんなで連れ立って、ちょっと行こうなんて。お目当てはお菓子なんですけどね。
(外山惠理)そうですね。
(ピエール瀧)「……娘が友達を連れてお菓子をもらいに来るのですが、『トリック・オア・トリート』と言われた時、どう返せばいいのかわかりません。毎年曖昧に笑って、『ヘヘヘ……どうぞ』と用意していたお菓子を渡すのですが、もっとなにか気の利いたことを言うべきなのか? というか、なんと言うのが正解なのか、悩みます。どう答えればセンスがあるのか教えてください。お願いいたします」ということで。ねえ。「ハッピーハロウィン」なんていうことも言いますけども。
(外山惠理)うん。
(ピエール瀧)だから「トリック・オア・トリート!」なんて来た子供にどう言うのがスマートなわけ?っていう。
(外山惠理)えっ、なんか答えってあるんですか? 本場に聞かないとわからないですね。
(ピエール瀧)だからこれがね、日本人の子でね、妖怪ウォッチとかやってる子だったらまあ、その場でなんか取り繕えばいいでしょうけども。中に「あれっ? この子、外国の子じゃない?」って子が1人か2人混じっていた時に、どうすべきかなって時もあるでしょう。
(外山惠理)「お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ」って意味なんでしょう? すっごい日本語にすると長いけど。そうしたら……普通に飴を渡せばいいわけですよね。
(ピエール瀧)そうね。だから「トリック・オア・トリート」……イタズラかトリート。トリートだから、なんだろう? 「ケアして」みたいなことなんですかね。自分のことをケアするか、それかお前にイタズラかどっちかだぞ。二者択一、どっち? みたいな。
(外山惠理)じゃあさ、「トリック」って答えたらどうするんでしょうね?
(ピエール瀧)っていうのもあるでしょう。どうなっちゃうんだろう、この先?っていう。向こう100年ぐらい呪われるんじゃねえかな?っていう。
(外山惠理)フフフ、イタズラしてきたらかわいいですけどね。
(ピエール瀧)ねえ。毎年毎年ハロウィンの時期になると地面からゴゴゴゴゴッ……っていう。バカでかいカボチャがゴゴゴゴゴッ……って。
(外山惠理)アハハハハッ! えっ、それ引続きなんですか? 毎年なの?(笑)。
(ピエール瀧)ってなったら困るっしょ?
(外山惠理)困る! えっ、本場……海保(知里)とか知ってるんじゃない? 電話してみる?
(ピエール瀧)もう調べております。
(外山惠理)えっ、本当ですか?
(ピエール瀧)まず、「トリック・オア・トリート」の意味ね。「トリック」は「イタズラ、悪さ」。「トリート」は「もてなし、ごちそう」。つまり、「お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ」っていう脅し文句ということで、アメリカのイタズラっ子たちがハロウィンの時期に使ったことが始まり。
(外山惠理)ふんふんふん。
メジャーな返し文句
(ピエール瀧)で、アメリカ風。ちょっと「トリック・オア・トリート」って言ってください。
(外山惠理)トリック・オア・トリート!
(ピエール瀧)ハッピーハロウィン♪
(外山惠理)そんなゴキゲンな言い方? フハハハッ!
(ピエール瀧)そう。と、返すのがメジャー。用意していたお菓子をカゴの中に入れてあげます。
(外山惠理)ああ、それいいじゃないですか。ハッピーハロウィン。
(ピエール瀧)じゃあ、次のパターン。言ってください。
(外山惠理)トリック・オア・トリート!
(ピエール瀧)トリート! 「お菓子あげるよ」って。「オア」で聞かれているんで、「トリック・オア・トリート……じゃあ、トリート!」って。それでお菓子をあげる。
(外山惠理)トリートって言うんだ。
(ピエール瀧)「お菓子をあげる」っていう意味で「トリート」と返すシンプルな方法もあると。じゃあこれをね、日本風にしたらどうか? はい、言って。
(外山惠理)トリック・オア・トリート!
(ピエール瀧)へっへっへっへっ……(オラフ的な声で)お菓子あげるからイタズラしないでね!
(外山惠理)アハハハハッ! 誰?
(ピエール瀧)へっへっへっへっ……。
(外山惠理)スピルバグ―さん?
(ピエール瀧)スピルバグ―ですけども……へっへっへっへっ。
(外山惠理)アハハハハッ!
(ピエール瀧)(オラフ的な声で)お菓子あげるからイタズラしないでね!……っていう、この感じだとすごく丁寧な言い方というか、正解な、ド正面な言い方なんでしょうね。「お菓子をあげるからイタズラしないでね!」じゃあちょっと怖がっているでしょう。向こうとしては盛り上がる。だって、お化けの格好溶かしているから。
(外山惠理)そうか。たしかにね。
(ピエール瀧)ねえ。その他にも、粋な答え方がある。
(外山惠理)なんですか?
(ピエール瀧)「Have a Frightfully Fun Halloween」っていう。「ゾッとするほど楽しいハロウィンを」という。
(外山惠理)へー! でもそれ、子供たちにはわかんないですよ。日本だもん。
(ピエール瀧)だから日本語で返せばいいんじゃないですか? 「トリック・オア・トリート!」って言われたら、「ゾッとするほど楽しいハロウィンをねぇ……エッヘッヘッヘッヘッ……」って。
(外山惠理)「もう来年からはあそこのお家に行くの、やめようね」ってなるよ、絶対に(笑)。
(ピエール瀧)ランプかなんか手にして。こう……。
(外山惠理)アハハハハッ! 怖い! 泣いちゃう(笑)。
(ピエール瀧)コールマンのやつでいいからランプを持って、「ウヘヘヘヘヘヘッ! ゾッとするほど楽しいハロウィンをねぇ……」って。
(外山惠理)もう子供、泣いちゃう!
(ピエール瀧)あとは、「Enjoy a Spooky Night」。「気味の悪い夜になりますように……」。
(外山惠理)ちょっと、怖い!
(ピエール瀧)「へっへっへっへっ、ご主人様……」。
(外山惠理)アハハハハッ!
(ピエール瀧)向こうはお化け軍団ですから。お化け軍団にはやっぱり「気味の悪い夜になりますように……」とか。
(外山惠理)いちばん気味の悪い人のところに行っちゃったってなるよ!
(ピエール瀧)あとは、「Have a Nice Trick or Treating」。「楽しいキャンディ狩りを」っていう意味らしいですね。だから子供たちに「ああ、子供がこんなやっちゃって。かわいらしいわね」っていう。お化けというか、その設定には付き合わないけども、今夜のキャンディ狩りを子供たち、楽しみなさいってあげる感じとか。一緒になって乗るか、「あらあら、みんなかわいらしいわね」ってやるのがいいらしいですよと。
(外山惠理)へー!
(ピエール瀧)ちなみに、さっき「トリックがいい」って言ったじゃないですか。そうやって断っていいのか? 「トリック・オア・トリート!」って来た時に「なに言ってんじゃ、コラッ!?」と。「忙しいんじゃ、こっちは!」っていう時に、断っていいのか? 「イエス」だそうです。
(外山惠理)へー!
断ってもOK
(ピエール瀧)実はアメリカには怖い人形を突然動かしたり、カボチャに笑い声を仕込んで子供を追い返すなんていうお茶目な家もあるという。
(外山惠理)へー!
(ピエール瀧)だから子供が「よし、次はあの家だ!」って来ると、「おっ、飾り付けもあって。ノリノリじゃん。お菓子もいっぱいくれるぜ!」ってソーッと庭に入ったら、「ウハハハハハッ!」ってカボチャが急に笑って、「うわーっ!」とかなったりするイタズラをする家もあると。
(外山惠理)アハハハハッ! 怖い(笑)。へー!
(ピエール瀧)で、そんな意地悪な大人には子供たちも黙ってはおりません。玄関に生卵をぶつけたり。ハロウィンの飾りにトイレットペーパーを巻きつけたり、きっちりと報復をするそうですという。だから生卵をぶつけるのは日本代表のバスだけじゃねえってことですね。
(外山惠理)違うんですね! へー!
(ピエール瀧)玄関に生卵ぶつけていったりとか。
(外山惠理)もったいない。やっぱりじゃあ、飴をあげましょう。「ハッピーハロウィン!」って言ってあげればいいんだ。
(ピエール瀧)っていうことですかね。それか本当に「ウヘヘヘヘヘヘッ! ゾッとするほど楽しいハロウィンを……」っていうようなことをやったらよろしいということです。
(外山惠理)アハハハハッ! 瀧さんの家、来なかったですか?
(ピエール瀧)うちはね、ええとエリザベスがちっちゃかった頃は来ましたよね。さすがに知らない家は行かないっしょ。
(外山惠理)そうか、怖いですもんね。
(ピエール瀧)そうそう。
(外山惠理)へー、そうやって出てきたらすごい喜ぶかな? 怖がるかな? どっちだろう? 瀧さんが「ウーッ!」って出てきたら、面白いかも。
(ピエール瀧)そうかな? バターン!ってフランケンシュタインのさ。ハイネックを着てジャケットも着てさ。バターン! ウワーッ!って。「はーっ!」って言うだろうね。それこそ子供、「キャーッ!」って言うだろうね。
(外山惠理)それこそ逃げるわ。仮装はいいから。いや、面白い。
(ピエール瀧)いや、どうせやるならそれぐらい用意してさ。
(外山惠理)そうですね。大人もね、思いっきりね。
(ピエール瀧)「返り討ち」って言うとへんですけども。
(外山惠理)卵を投げられるかもしれないですよ。
(ピエール瀧)そうでしょう。卵を投げられるの、ちょっと考えものだよね。
(外山惠理)卵投げられるの、嫌。卵は食べたいわー。
(ピエール瀧)食べたいもんね。
<書き起こしおわり>